「外国の商品を手に入れたい」「日本未発売の商品を手にいたい」でも、英語は苦手。
こんな方に便利なサービスがあります。輸入代行です。輸入代行とは、あなたの代わりになって「商品の注文、決済、配送」などをすることです。代行業者に、購入したい商品を伝えるだけで、誰でも簡単に輸入ができます。
そこで、この記事では、輸入代行サービスの仕組み、サービス内容、利用のメリット、デメリットなどをご紹介していきます。
輸入代行
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輸入代行の意味と仕組み
インターネットによる翻訳サービスなどの普及と共に、日本にいながら海外サイトで商品を購入する人が増えています。これまで海外の商品を購入するとなると、高い英語力が必要であり、一般の人には難しいことでした。ところが、インターネットにが発達したことにより、今では、誰でも海外から商品を購入できます。
しかし、どれだけネットが発達したとはいえ、商品を購入するお店は「外国」にあります。そのため、様々な不安から、購入をためらう方も多いかと思います。そんな方に便利なのが「輸入代行サービス」です。英語嫌いの方でも次の5つの流れをたどるだけで、簡単に輸入ができます。
- 商品のURLを伝える。
- 見積もりを取得する。
- 料金を支払う。
- 後の手続きはすべてお任せ。
- 日本の指定地に荷物が届く
輸入代行が多い貨物
法律上の輸入代行の位置づけは?(責任範囲、許可、資格など)
では、早速、輸入代行について説明をしていきます。ただ、すべての説明の前に、大前提として覚えておくべきことがあります。それは、輸入代行業者の法律上の位置づけです。
例えば、日本には、商売をする上で許可や承認等が必要な物があります。銀行系や証券会社等であれば、金融庁から許可を受ける必要があります。通関業者であれば、税関長からの許可です。これらの許可制がある業種は「お上」の審査を受けているため、お墨付きがあり、一定の品質が維持されています。
しかし…..
輸入代行業者には、このような許可や承認等の仕組みは一切ありません。もちろん、資格等も不要で、どんなに素人であっても「私は今日から輸入代行業者です!」と宣言してしまえば、誰でも始められてしまいます。よって、業者の差は非常に大きく「トラブル」になることも多いです。
- 許認可、資格等は一切不要
- いつでも、だれでも始められるビジネス
- だから業者の当たりはずれが非常に大きい
この3点を必ず意識しましょう。また、輸入代行業者の責任範囲は、いわゆる「PL法(製造物責任法」についても、一切関知しないとの姿勢を貫くことが基本です。
代行業者の言い分:「製造物責任法は生産者と販売者間の問題であり、単なる注文を仲介した者としては、そのようなことに対処する義務はない」としています。よって、商品に何らかの問題があったときは、基本的には、自分での対処。業者にお願いをするときは、別にお金を取られると考えておきましょう!輸入代行業者の責任範囲は、非常に限定的です。
輸入代行サービスは、上記の「実情」を踏まえて利用することが重要です。
輸入代行を使った方が良い人
- 言葉の壁があるけど、大丈夫?
- しっかりと商品は送られてくる?
- この商品の色違い、サイズ違いはないのかな?
- 空の在庫は、どのくらいで入荷するのかな?
- 関税や消費税は、どういう風に支払うの?
- 配送は、どういう流れになるの?
と、ついつい不安に感じることが多い方
輸入代行を使わなくても良い人
- 海外ショップに問い合わせができる英語力がある人
- 海外のショップで購入を完了させるための知識がある人
- 配送の流れ、関税や消費税の仕組みを理解できる人
- 万が一、商品が破損していても自分で対処できる人
など、特に自分で購入することに抵抗がない方
輸入代行の種類
「輸入代行」とひとくくりにしても、実は、輸入の仕組みが違う可能性があります。
- あなたの注文を海外の業者に伝える。その後、荷物は、あなたに「直接」届く。
- あなたからの注文を通して海外業者に発注。その後、荷物は、「代行業者経由」で届く。
1と2の違いは、誰が「輸入者」になるのか?にあります。1のケースでは、あなたに荷物が直送されているので、あなたが「輸入者」です。2のケースは、一旦、業者に荷物が届いているので、業者が輸入者に該当します。
では、なぜ、この輸入者が重要になるのでしょうか? それは、日本側で負担する関税や消費税、他法令等に関係してきます。日本に商品を輸入するときには、品目ごとに関税や消費税を支払わなければならない時があります。この場合の納税者は「輸入者」です。
つまり、1又は2の場合のいずれかによって、輸入諸税の負担者(納税者)が変わるということです。1番のケースは、あなたが負担。2番のケースは、業者が負担します。一般的な輸入代行は、1のケースが多く、食品届等が関係する場合は、2番の代行の形を取ります。
輸入代行業者の主なサービス(1番の形)
- 外国の通販サイトに指定の商品の注文をする。
- 注文した商品のお金を代理で支払う。
- 配送先を注文者が指定する住所にする。
- 価格交渉をする
- 返品やクレーム処理をする
1~3が代行業者の標準的なサービスであり、4と5は、オプションです。もちろん、輸入代行業者によっては、これ以上のサービスを提供している所もあります。具体的な流れは文章末で説明するため、ここでは、上記1~5の作業を代行していると覚えてください。
輸入代行業者が注文を取りまとめて、海外のネットショップに注文(代行業者は、このとりまとめのとき自らのマージンをのせる)実際の商品は、海外ネットショップから依頼者へ配送されます。
小まとめ
- 輸入代行事業者は無許可・無資格
- 誰でも自由に始められるから、質の差が激しい。
- 代行の形は、主に2つ。荷物が誰に送られるのか?の違い。
- 荷物の受取人が「輸入者」であり、輸入者は納税義務が発生する。
- 一般的な形は、1のケース。
- 植物防疫法や食品衛生法が関係する輸入は2のケースが多い。
5つのメリット、デメリット
輸入代行サービスのデメリットは、次の通りです。
デメリット | 1.詐欺被害にあう可能性がある。
2.商業的な輸入には不向き |
メリット | 3.英語ができなくても大丈夫!
4.複雑な輸入手続きは不要 5.ネットが不慣れでもOK |
1.詐欺被害に遭う可能性
輸入代行会社の営業には、法律上の資格や許可を必要としません。そのため、輸入代行業者の中には、かなり悪徳な業者もいるため注意しましょう。
例:前払いの商品代金を取られてしまった。
2.商業的な輸入には、不向き
輸入代行業者の手数料は、商品価格の20%の場合が多いです。これをどうとらえるのかでビジネスが決まります。基本的には、非常に大きく利益を食いつぶす無駄なコストだと考えるべきです。もし、私が輸入ビジネスをするのであれば、絶対輸入代行業者などは利用しません。
3.英語ができなくても大丈夫!
外国から商品を輸入(購入)するときに、最も不安になるのが「英語」です。小学校から大量の時間を割いたとはいえ英語が苦手な人は多いです。購入したい商品があったとしても、それが英語で書かれていると、諦めたくなります。また、万が一の輸入トラブルまで考えると、ついには断念するとの判断にまで至ります。やはり、英語で物事を理解し、伝えるのは勇気がいります。
輸入代行サービスは、この英語が苦手な部分をカバーしてくれるため、希望の商品を伝えるだけで、外国から商品を輸入できます。もし、何らかのトラブルになったときも「クレーム翻訳サービス」などを使って、購入先のショップに英語での対抗もできます。海外のショップと依頼人との間に「翻訳者」として仲介してくれるため安心です。
4.複雑な輸入手続きは不要
外国の商品を輸入するときは、商品によって複雑な手続きが必要になるときがあります。
例えば、海外製の清涼飲料水、ソーセージ、ハム、お菓子など、食品や食肉を輸入するときは「食品衛生法(しょくひんえいせいほう)」と「家畜伝染病予防法(かちくでんせんびょうよぼうほう)」等の手続きが必要です。これらの商品を輸入するときは、税関、食品検疫所、動植物検疫所などが関係するため、貿易初心者には、ハードルが高い物です。輸入代行会社に頼めば、これらの面倒な手続きもすべて任せられます。(実際は、ここまで対応できるところは少ない)
5.インターネットが不慣れでもOK
これだけインターネットが発達しても、ネット上の操作が不慣れな人は多いです。商品情報を見てまわるくらいなら誰でもできます。実際に気になる商品を購入するときは、会員登録やクレジット決済などが必要なり難しいと感じる方も多いはずです。まして、日本語ではなく英語で書かれているウェブサイトであれば、諦めたくなります。
輸入代行業者に頼めば、このような不安もありません。海外ショップでの購入手続きから、日本への配送手続きまでをすべて一貫して行ってくれます。依頼者は、購入希望の商品を伝えて、輸入代行会社へお金を支払うだけで、海外ショップから商品の購入(輸入)ができます。もうインターネット操作が難しいからといって、外国商品の購入をあきらめる必要もありません。
輸入代行の手数料
輸入代行の手数料は、次の2つに分けて考えます。「または」の記載でもわかる通り、どちらか高い方が適用されます。ちなみに、代行に対する消費税は課税されます。(代行業者との取引は国内取引のため)
1.商品価格の20%~30% または 2.最低金として5,000円~
今回は、一つの例として商品Aが50,000円、商品Bが10,000円、代行手数料は、20%として計算してみましょう!
商品Aの手数料(商品価格50000円の場合) |
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商品Aの手数料(商品価格10000円の場合) |
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その他、支払う費用
- 関税や消費税
- 食品関連費用
- 名義貸し料金
1.関税や消費税(誰でも関係)
貨物の輸入者は、輸入時に、品目ごとに定められている関税の他、国内と同じ消費税を支払う義務があります。輸入原産国や輸入量、品目によっては、関税のみが無税。関税と消費税がどちらも無税等など、様々なケースがあります。いずれにしろ、輸入代行業者を使った場合でも、貨物を引き取るときに、関税や消費税等を支払います。
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2.他法令対応費用(一部の人のみ)
代行業者によっては、食品届や植物防疫法が関係する貨物の輸入まで対応できるところがあります。その場合は、食品届を取得する費用や植物防疫法に対応するための費用が追加で請求されます。
3.名義貸し料金(一部の人のみ)
「名義貸し」というと、何となく悪いイメージがあります。ここでいう名義貸しとは、例えば、化粧品などを輸入するときに関係する仕組みです。すでに何度もご紹介している通り、海外の化粧品(石鹸等を含む)を輸入して販売するためには、化粧品製造販売業の許可が必要です。
この許可は、非常に難易度が高いため、間違いなく、副業感覚でできることではございません。では、どうすればいいのでしょうか? その場合は、すでに「化粧品製造販売業の許可」を取得している所から代行輸入をしてもらい、それを「国内買取」します。
上記の方法により、海外の化粧品を輸入し、販売することができます。もちろん、この形で商売をするときは、化粧品の輸入代行をしてもらった会社に、商品を販売し続ける限り「お墨付き料」を支払うことになります。
輸入代行サービスの流れ
輸入代行を頼むときの全体的な流れは、以下の5ステップです。1~4までは同じですが、ステップ5以降が「直送配送」か「経由配送」かの違いがあります。
1.欲しい商品を伝える。
2.代行業者が見積もりを提示
3.あなたが代行業者に入金
4.代行業者が代理で購入
5-1.輸入者の下へ貨物が直送される
5-2. 業者経由で商品が届く
1.欲しい商品を伝える
海外から輸入したい商品が見つかったら、代行業者へ商品情報を伝えます。商品のカタログページをカメラで撮影して送付、商品が掲載されているURL(サイトのアドレス)などを伝えてください。このとき、あわせて商品の色やサイズも一緒に送ります。購入に関しての注意点等があれば、そのことも一緒に書いておくと、後々のトラブルを避けられます。
商品の質問をしたいときは?
基本的に代行業者は「買う商品が決まっている物」を代行するだけです。購入する商品の質問などは、別途、代行質問料などが請求されます。わずかな追加料金を支払うだけで、購入前の疑問点をすっきり解決できるとして便利です。
代理購入を頼む場合ときに必要な情報
1.輸入したい商品情報(URL)などの情報
2.それをいくつ購入するのか?(数量)
3.希望の色はあるのか?
2.代行業者が見積もりを提示
1番で欲しい商品を伝えると、1営業日~3営業日ほどで代行業者から見積もりが届きます。見積書の内容は、次の3つの項目が多いです。
- 商品代金
- 国際送料
- 代行手数料
この他、下の5-1の場合(海外ショップ→依頼者宅)と5-2の場合(海外ショップ→代行業者→依頼者宅)で料金がわかります。
5-1の場合の見積もり例
商品代金+国際送料+代行手数料
関税や消費税は、自宅へ商品が届いたときに運送会社に支払います。
5-2の場合の見積もり例
商品代金+国際送料+国内送料+代行手数料+関税+消費税
日本側で業者が荷物を受け取った後に、依頼者の下へ国内配送するパターンです。このケースであれば、業者が発行する見積書の中に「関税や消費税」が含まれます。
3.代行業者へ入金
代行業者から提示された見積金額に納得した場合は、入金します。少しでも不明な場合は、必ず入金前に確認をしてください。また合わせて業者の「素性調査」もします。
業者のホームページには「特定商取引法(とくていしょうとりひきほう)」に関する記載があるのかを確認してください。できれば、代表者の顔写真が掲載されている所を選びましょう。インターネット上で顔出しをしている所は、それだけ真剣に運営している所です。ただし、この心理を悪用している所もあるので過信には注意しましょう。やはり最終的には、サイト全体の文章などから「誠実な対応をしてくれるのか」を判断します。
輸入代行業者は「前払い」が原則です。そのため、この業者選定を間違えると「お金を取られてお終い」ということにもなりかねません。十分に注意しましょう!
4.業者が代行で購入
代行業者への入金を終えると、代行業者は、代理購入します。このとき、商品の配送先の欄を「依頼者」「代行業者」にするかによって、関税や消費税を支払うタイミングが変わります。配送先を依頼者(あなた)にした場合は、あなたの自宅へ商品が届いたときに配達員へ支払います。もし、配送先を代行業者にしたときは、上記2番の「見積書」の中に関税や消費税、その他の諸費用が含まれるため、荷物の受け取りと同時に、何らかの費用を支払う必要はありません。
5.商品を受け取る
代行業者を利用して輸入するときは、代行業者にお金を支払えば、後は商品を待つだけです。どこの国から商品を購入するのかによっても異なりますが、注文してから「3週間~1カ月ほど」で到着します。もし、急ぎで欲しい場合は、追加料金を支払って対応してもらいます。以上が、代行業者を利用する場合の一般的な流れです。
輸入代行業者のサービス例
検索サイトで調べると、たくさんの輸入代行業者がヒットします。ただ、数ある輸入代行業者も、次の7つのサービスに集約されます。
- 輸入代行
- 転送サービス
- ebay(オークション代行)
- FBA納品
- 交渉サービス
- 店舗買い付け
- 特殊な貨物の代行を売りにしている所
1.輸入代行
輸入代行や購入代行、または買い物代行と表記しています。注文者の代わりとなり、指定のサイトなどで注文&入金を済ませて、日本の依頼者に荷物が届くように手配します。この中には、ある国の小売店などに足を運び商品を購入するサービスや現地で普及するフリマアプリなどで商品を代理購入して、日本に発送するなどのサービスがあります。
2.転送サービス
転送サービスとは、海外の通販サイトであり「商品を日本に発送しない」所から商品を購入するときに、代理で貨物を受け取り、日本に「転送する」サービスです。
例えば、「US-BUYER」さんなどは、アメリカのオレゴン州で転送サービスを展開しています。もし、あなたがUS-BUYERさんと転送サービスの契約を結ぶと、アメリカ国内で荷物を受け取るための住所が提供されます。あなたは、日本発送に対応しない通販サイトの注文画面に「US-BUYERさんから提供を受けた住所」を入力します。その後、荷物がオレゴンにあるUS-BUYERさんに届いたら、US-BUYERさんがあなたに荷物を転送します!
2-1.転送サービスの会社と契約
2-2.転送サービスの会社から住所を受け取る
2-3.日本に発送しない会社に2番の住所を伝える。
2-4.転送サービスの会社に荷物が届く。
2-5.転送サービスの会社からあなたに荷物が発送される。
3.ebay(オークション代行)
世界的に有名なebayで商品を購入したいときも、輸入代行業者が代理で入札や購入をしてくれます。
4.FBA納品
これは、アマゾンを使い輸出ビジネスを展開する人に便利なサービスです。FBAとは、アマゾンの倉庫サービスのことです。そして、FBA代行とは、日本から発送する貨物を海外のアマゾン倉庫に代理で納品するサービスです。
5.交渉サービス
「海外のネットショップに色違いを聞きたい。」
「もっと、大きいものがないかを知りたい。」
「品質の○○の部分で確かめたい。」
注文者が商品を購入する前に、輸入代行業者が販売者に確認するサービスです。また、この交渉には、もう少し広い意味があり、商売用の貨物を輸入する「本気の交渉」もあります。
6.店舗買い付け
「この商品は、ネットで買えない。そのため、現地の店舗に買いに行く必要がある」
輸入代行業者は、このような実店舗限定で販売されている商品の買い付け代行もします。
7.特殊な貨物の代行を売りにしている所
化粧品、薬、大型家具、サプリなど、特殊な商品の輸入代行をするサービスです。特に家具などの大型貨物は、嫌がる業者が多く、これができる業者はある一定の力がある所だと判断しても良いです。逆に小物しか受け付けていない業者は、誰でもできる代行の経験しかないと考えてもいいです。
海外の化粧品を輸入するときに必ず知っておくべきこと
化粧品を輸入する際によくある疑問
輸入した薬(化粧品)を販売したときの末路
サプリメントを個人輸入できる上限は?
海外製のサプリメントを輸入販売ポイント
信頼できる輸入代行業者の条件
検索サイトで「代行サービス」と検索すると、山ほど、業者がでてきます。あまりにもたくさんの業者が出てくるため、業者選びに苦労するかたも多いはずです。輸入代行業者は、誰でも許可なく、資格なく開業できることも、代行業者をしっかりと選ぶべき理由の一つです。
では、具体的に、どのような観点で業者を選べばいいのでしょうか。 大きく分けると、次の6つです。もちろん、この6つだけを覚えておけば安心とは言い切れないです。ただし、全くフィルターをかけていない状態と比べれば、幾分、優良業者にあたる可能性が高いです。
- 会社概要(特定商取引法)に関する記述があること
- 法人であること
- サイト内で「禁制品」や「関税」に関する記述があること
- 手数料やトラブル事例などが記載されていること
- 得意な分野を感じ取ろう!
- ドメインが少なくても一年以上経過していること
1.会社概要(特定商取引法)に関する記述があること
業者サイト内に「特定商取引法」に関する記述があることが大前提です。特定商取引法は、インターネット上で商売をするときの「法定」であるため、これがない時点で疑った方が良いです。輸入代行業者には、日本語のサイトをキレイに作りこんでいる外資系企業も多いです。別に外資系企業=危ないとは言いませんが、一定の警戒感は必要です。
2.法人であること
輸入代行業者の中には「副業感覚」で運営している所も多いです。もし、このような副業感覚業者を候補から削除したいときは「法人格」がある所を選びます。法人格とは、日本の場合、株式会社や合同会社、アメリカであれば、INC、LLCなどが該当します。
3.サイト内で「禁制品」や「関税」に関する記述があること
「この貨物は、日本の禁制品に該当するため輸入できない。」「関税や消費税は、日本側で課税されるため、事前徴収はできない」などの「当たり前」の説明をサイト上に示している所を選びます。
例えば、あなたが「●●を購入したい!」と見積を送ったときに「これはワシントン条約で規制されているから、日本には、輸入できない」と案内ができる業者が優良です。代行業者のの中には、単なる注文の流れ作業になっている所も多く、日本側の通関知識に乏しい所も珍しくないです。
4.手数料やトラブル事例などが記載されていること
代行業者の手数料は、明示されています。悪い業者は、後からいろいろな手数料を請求します。必ず本依頼をする前に、手数料の確認しましょう。また、業者サイト内に「よくあるトラブル事例」などが掲載されている所も良いです。このような業者は、トラブル事例を踏まえた対策をしている所が多く、輸入リスクを小さくすることにつながります。
5.得意な分野を感じ取ろう!
業者のサイトをくまなく確認して「得意な分野」を感じとりましょう!ほとんどの業者は、自身の得意な分野をページの左上、かつ上に表示しています。また、ページ上にあるグローバルメニュー、「●●代行が選ばれる4つの理由」などのチェックします。それらを見ると、得手不得手の部分がなんとなく見えてきます。
例えば、この代行業者は、母体がヨーロッパでの輸入会社だ。だから、ヨーロッパ市場も精通しており、単なる代行会社ではない可能性が高いと判断します。
6.ドメインが少なくても一年以上経過していること
業者のサイトがあるときは、ドメインの年齢をチェックしましょう。ドメインの年齢が古いほど、昔から営業をしていた可能性が高いです。ドメインの年齢は「こちらのサイト http://ohotuku.jp/ip_checker/」で確認ができます。ここで表示される年数が長いほど、歴史が古いサイトだと判断できます。ただし、途中でドメインの所有者が変わっていることもあるため、すべてを信じるのは危険です。
輸入代行業者例
「アメリカ」イーベイ・輸入代行
- US-BUYER.com(弊社のパートナー)
- ストレートジャパン
- セカイモン
タイの輸入代行
NIPPON47(弊社のパートナー)
ヨーロッパの輸入代行
【forward2me】代理購入 ヨーロッパのVATを免税に!
「中国」タオバオ、アリババ、イーウーの輸入代行
- イーウーパスポート
- イーウーマート
- ミザ代行.com
初心者向けアリババ/AIibabaの使い方 輸入代行も紹介!
その他の輸入代行業者例
下記の業者は、HUNADEと何かの関係があるわけではございません。検索結果からピックアップしただけであり、単なる一例にすぎません。そのため、実際に利用される際は、下記に示す「業者の評判を確かめる方法」などを参考にして情報を収集するようにしてください。
イタリア:イタリア商事
ドイツ:WE LOVE GERMANY、輸入モノ倶楽部
イギリス:輸入モノ倶楽部
台湾:台湾トランス
香港:ガウロンドットコム
韓国:GoBuyKorea、イイコレ(旧韓国いいものSHOP)
フランス:VIVE LA FRANCE
輸入代行業者の評判を調べる方法
輸入代行業者を選ぶときの条件もわかった。でも、実際、依頼するときは「業者の評判を確認したい」と、考える方も多いはずです。この場合は、以下の3つのサイトを使い確認します。
- グーグルマップで確認する
- 知恵袋を確認する
- その他の掲示板サイト
上記3つのサイトをうまく使うことで、輸入代行業者の「評判」を確認できます。特に何かしらのトラブルがあった業者は、知恵袋に書かれていることが多いため、積極的に活用すると良いです。検索例「代行業者名」「代行業者 評判」「代行業者 被害」など
知恵袋の検索窓でも確認してみましょう!
詐欺、トラブル事例
輸入代行をする会社は、営業をする上で特に免許や資格などが必要ではありません。「代行会社をやります!」と宣言すれば、誰でもすぐに代行業を始められます。そのため、誠実に運営しているとは言えない「悪徳業者」が入りやすい業界でもあります。この記事では、輸入代行の被害者が投稿したと思われる内容から主な物を抜粋して、ご紹介していきます。
- 見せかけの手数料に注意
- 初回対応に騙されない!二回目以降の発送、返信などが非常に遅い。
- 勝手に利用規約が変更される。
事例1. 見せかけの手数料に注意!追加の「●●」を請求される。
輸入代行の相場は「商品価格の20%~30%、または最低手数料が5000円」ほどの所が多いです。ところがこのような手数料を「見せかけ」で安くしておいて、様々な追加費用を請求するパターンがあります。追加費用の名目は「個人輸入の量を超える」や「違う商品の同梱包をさける」ことによって、超過の費用を支払わなければならないように仕向ける手口です。
例えば、290円のラーメンを売り出している会社があります。お店の看板にも確かに「290円ラーメン」が書かれています。しかし、実際に中に入ってメニュー表を確認してみると、対象の290円ラーメンが下の方に書かれており、メニューの上の方には290円とはかけ離れたラーメンが掲載されています。このラーメン屋と輸入代行の会社は、本質的には同じです。
要は「直観的に安い、お得」だと見せかけて申し込み(来店)してきた人に対して、本当に自分の商品を売り込みます。このやり方がすべて悪いとは言いませんが、あまりにも安い料金を設定している所は、このような「仕掛け」がされている可能性があることを頭に入れておきましょう。
事例2.発送、返信などがとにかく遅い。初回の対応とは明らかに違う。
業者に購入をしてもらったり、分からないことを聞いたりするときに、その対応がとても遅いことがあります。しかも、初回に利用したときは「もっと素早い対応だったのに…」と、初回と二回目以降の対応の差に悩む方も多いです。新規顧客への対応を優先して、二回目以降のリピーターは、後回しに対応するとの方針なのでしょうか?
事例3.利用規約が勝手に変更される。変更したときの連絡も一切ない。
お店のサービスを利用するときは、店側が定めている利用規約(ルール)に従います。もちろん、これは輸入代行だけではなく、どんなサービスを受けるときも当たり前ですね!携帯電話、電車、飛行機を利用するときなど、日常にある様々なサービスは、提供者側のルールに基づいて提供されています。ただし、輸入代行は、ここにも問題があります。
実は、この利用規約は、サービス提供者側の方針によって、随時更新されていくのが普通です。更新すること自体は、どんな会社も行われているため、特に問題はありません。しかし、いくつかの輸入代行業者は、この更新を利用者に知らせず「勝手に」更新後の利用規約を適用する所もあります。
例えば、以前利用したときのキャンセルルールは「●●」だった。今回、新しく依頼をした案件について、キャンセルをしようとしたら、更新後の「××」の利用規約が適用された。もちろん、このような利用規約の変更があったことは何も知らされていなかった。 というケースが想定できます。やはり、お店のルールを変えるわけですから、これまで利用したことがある人を含めて、その変更を何らかの形で通知するべきです。この「当たり前」ができない代行業者もいます。
以上が輸入代行業者を利用したときのトラブル例です。輸入代行のトラブルは、以下の国民生活センターや厚生労働省のページにも詳しく記載されています。必ず目を通しましょう!
よくある疑問
輸入代行サービスで購入した商品は偽物ですか?
代行業者はあなたと海外の正規品販売業者の注文を代行するだけです。輸入代行品=非正規品は、誤った知識です。
輸入代行サービスを開業するには?
輸入代行を開く上で必要な資格は不要です。通関士や貿易実務検定等の資格は一切不要です。ただし、実際に商品を販売するときは、特定商取引に関する表記や「輸入代行」である点をしっかりと明記する必要があります。特に、お客さんが輸入代行と気づかず商品を購入してしまい、配送期間の長さによりクレームにつながることが多いです。また「代行」の意味することを今一度、理解する必要があります。
輸入代行をする上で最も大きなポイントは「商品の直送」です。どのような理由(配送コストを削減など)であっても、海外から購入者へ商品が直送されることが条件です。検品等を含めて、何らかの形であなたが間に入った瞬間、それは個人輸入ではなくなり「商売目的」での輸入扱いとなります。代行とは、商品の注文を流すだけです。それ以外の形は、代行ではなく、一般的な輸入の扱いです。この点を勘違いしないようにしましょう!
輸入代行業者の責任範囲=限定的
輸入商品に問題があるときは、輸入の効果を得る「輸入者」が対処する必要がある。つまり、あなたと海外販売業者との解決となる。
通関代行との違いは?
では、輸入代行と通関代行(通関業者)の決定的な違いは、どこにあるのでしょうか? 一言でいえば「許可制」です。既述の通り、輸入代行は、誰でもできます。どこかから営業許可を取得したり、届けたりする必要もなく、どんな人でもできます。したがって、輸入代行をしている業者の中には、きわめて粗悪なサービスを提供している所も多いです。
一方、通関代行は、税関から通関業の許可を受けなければ一切できない業務です。許可基準には、所属する通関士の数、資本金の有無など、たくさんの項目があり、それらをすべてクリアしている業者だけが、他人の通関を代行できます。また、許可取得後も、常に税関の管理下にあるため、きわめて厳しい環境の中で営業しています。
- 輸入代行は、誰でも簡単に営業ができる。
- 通関代行は、厳しい許可基準をクリアしている所だけが営業できる。
よって、当然ながら、通関代行をしている企業のほうが健全性が高いです。ただし、これは、決して輸入代行が悪いと言っているのではありません。輸入代行は、輸入代行がカバーしている部分で価値を提供できています。利用者は、これらの特徴や違いを踏まえた上で、適切な業者を選びます。
- 海外ショップなどから購入を代行するのが輸入代行
- 日本側の輸入手続きを代行するのが通関代行
- 輸入代行は誰でも営業可能
- 通関代行は、税関長の許可を受ける必要がある。
- 利用者は、これらの違いを知っておく必要がある。
医薬品や化粧品の輸入代行業者には注意とは?
医薬品、サプリメント、化粧品などの輸入は、特に注意が必要です。これらの商品は、項目ごとに輸入できる数量が決められており、規定以上の数は、厚生局から「薬監証明(やっかんしょうめい)」が必要です。また、これらの産品の「商売目的」の輸入は、非常に厳しい基準があり、輸入代行業者の運営形態に留意する必要があります。
注文者→代行業者→海外の販売者→注文者ケース2.違法なケース
注文者→代行業者→海外の販売業者→代行業者→注文者
ポイントは、輸入の効果を得る人(輸入する人=注文者)に対して、海外の販売者から商品が直送されていることです。どんな方法であっても、この「直送要件」を満たさない限り、個人使用目的とはならず、製造販売業の許可が必要である「商売目的」の輸入に該当します。あなたが注文者の場合は、このような違法輸入をする業者でないのか?をしっかりと確認しましょう!
■海外から化粧品や薬を購入するときの絶対条件
原則は薬監証明がいる。ただし、規定の数量以下であり、個人使用目的であれば、限定的に輸入を認める。
代行業者を使わずに輸入するときの2つのポイントとは?
代行業者を使わずに輸入するときは、次の2つの観点を何とか実現します。
- 発送方法を確保する
- 決済の安全性を高める
1、発送方法を確保する
1番の発送方法の確保とは、現地にいながら商品を受け取り、日本に荷物を転送してもらえる体制を整えることです。2番は、安全にお金をやり取りできる「ペイパル決済」の活用です。
一般的に、海外のネットショップは、日本までの配送料金さえ支払えば、日本に発送してくれる所が多いです。しかし、中には、権利的な問題から「日本への発送ができないお店」もあります。この場合は、現地にいる人に荷物を代理で受け取ってもらい、日本に転送してもらいます。現地に知人がいるときは、この方法は有効です。いなければ、後述する方法を選びます。
2.安全な決済の確保
2番の安全な決済とは、国際間のお金のやり取りを安全かつスムーズにやり取りできるようにすることです。個人間のお金のやり取りを最も手軽かつ安全にやり取りできるのが「ペイパル」です。あなたは、このペイパル決済を使い現地に住んでいる友人と必要な費用や手数料のやり取りをすれば、お金の問題は解決します。
上記の通り、海外に人的なネットワークがあれば、1及び2を使い商品を手に入れられます。しかし、中には、海外には全く友人がいない方もいらっしゃるはずです。その場合は「バイマ」と呼ばれる個人間の買い付け仲介サイトを利用します。
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