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目次

  1. 複雑な手続き(輸出や輸入)をしてくれる通関業者
          1. よくある疑問例
    1. 通関業者とは?
    2. 通関業者を利用するのかの判断基準は?
    3. 通関業者の仕事内容(通関業務の一覧)
      1. 1.書類のチェックと税関への申告
      2. 2.関税や消費税の立て替え納付
      3. 3.貨物を引き取るための関連作業
      4. 4.税関検査の立ち合い
      5. 5.国内配送手配
      6. 6.船の手配
      7. 7.デバン、バンニングの手配
      8. 8.暫定8条書類の作成や、その他機関への申請
      9. 9.通関手続きに関する相談
    4. 通関業者・4つのメリット
      1. 1.複雑な手続きをすべて任せられる。
      2. 2.税関やその他機関へ出向かなくても良い。
      3. 3.船の手配やD/O処理などの関連手続きもしてくれる。
      4. 4.様々な諸費用を圧縮できる可能性あり!
    5. 通関業者のデメリット
      1. 1.金銭リスク
      2. 2.無申告貨物や違法な貨物を入れているリスク
    6. 最適な通関業者を選ぶ3つのポイント
      1. 1.場所
      2. 2.通関業者の得意分野
      3. 3.認定通関業者(AEO)
    7. 通関業者の見つけ方
    8. 通関業者に支払う費用や諸税
      1. 1.通関手続き関連の費用
        1. 輸入通関料の数え方
        2. 輸出通関料の数え方
        3. 関税・消費税などの諸税の支払い方法は?
      2. 2.配送関連費用
      3. 3.船会社に支払う費用
    9. 通関業者を利用するときの流れ
      1. 1.通関業者がやること、あなたがやること
        1. 輸入×通関業者がやること
        2. 輸入×あなたがやること
        3. 輸出×通関業者がすること
        4. 輸出×あなたがすること
      2. 2.委任状の提出
      3. 3.必要書類の用意
      4. 4.質問事項への回答
      5. 実際の輸入通関の流れの一例
        1. 1.通関業者に対して、輸入書類を送る。
        2. 2.通関業者は、受け取った書類をチェックする。
        3. 3.通関業者は、商品のHSコードを調べる。
        4. 4.輸入書類のチェックが終わったら、ナックスに入力する。
        5. 5.2~5の間に、通関業者の営業部門は、配送やD/Oの処理
        6. 6.輸入申告の結果、税関検査になれば、立ち会う。
        7. 7.輸入許可がおり、D/Oの処理が終われば引き取り可能
    10. 個人で通関をお願いするには、どうしたらいいの?
    11. 地区別・資本金別の主要通関業者一覧
      1. 東京地区 74社
      2. 神戸地区 41社
      3. 大阪地区 29社
      4. 名古屋地区 28社
      5. 横浜地区 24社
      6. 門司地区 16社
      7. 函館地区 10社
      8. 長崎地区 3社
    12. 余談:通関業者もミスすることがある。
      1. 1.ワシントン条約に関すること
      2. 2.輸入申告の課税価格に関すること
      3. 輸入許可書をもらったらチェックしよう!
      4. 納付額に過不足がある場合の対応方法
    13. よくある疑問
      1. 輸入申告は誰が誰に対して、どこでしますか?
      2. 何日くらいで通関できますか?
      3. 土日・祝日・年末年始、営業時間は?
      4. インコタームズと通関手続きの関係を教えてください。
      5. 通関手続中は?
      6. 通関業者、フォワーダー、乙仲との違い。
      7. 通関業務を安くしたい。 割引を受けられるの?
      8. 必ず業者を頼む必要がありますか?
      9. 消費税の還付方法を教えて下さい。
      10. 個人事業主、個人でも通関依頼はできる?
      11. 納税義務があるのは?
      12. 通関料と関税の勘定科目は?
      13. 通関は、誰に相談をすればいいの?
      14. AEO(認定通関業者)のメリット・デメリット
      15. 輸入通関を英語で言うとどうなる?
      16. 通関料金と関税の違いは?
    14. 通関業者のまとめ

通関業者とは?輸出入手続きの代行 業者の選び方と費用例

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日本に輸入又輸出するときは、税関に申告をします。

「私は、○○国から○○を○○個輸入します!」と申告をして、税関から許可をもらいます。この税関への申告と許可の一連の流れを「通関」と言います。

実は、この通関は、必ずしも自身で行う必要はなく、専門の知識を持つ「通関業者」でも可能です。(乙仲という方も多い)

そこで、この記事では、通関業者の基本的な役割、仕事内容、メリット、デメリットなどをご紹介していきます。

■この記事の要点

  • 通関業者は、税関に対して輸出や輸入申告の代行する業者
  • フォワーダーは、主に国際輸送を担当
  • 輸入代行業は営業に許可不要。通関業は、営業の許可が必要。
  • 通関料は11800円。但し、規制緩和で2022年現在、上限撤廃
  • 申告価格が20万1000円以上は、大額。それ以下が少額
  • 通関料、輸入取扱料は、どちらも通関業者の利益
  • 通関料は輸入許可前につき非課税。取り扱い料は許可とにつき課税
  • 通関料は、業者の利益。関税は、輸入税の一種です。民間企業の利益と税金の違い。
  • 一葉=一件と同義。輸入申告の場合1~2欄→1件、3~6欄→2件、7~10欄→3件の通関手数料がかかる。
  • 初めて、通関業者に依頼する場合は、通関業務委託契約書を記入する。

  1. 複雑な手続き(輸出や輸入)をしてくれる通関業者
          1. よくある疑問例
    1. 通関業者とは?
    2. 通関業者を利用するのかの判断基準は?
    3. 通関業者の仕事内容(通関業務の一覧)
      1. 1.書類のチェックと税関への申告
      2. 2.関税や消費税の立て替え納付
      3. 3.貨物を引き取るための関連作業
      4. 4.税関検査の立ち合い
      5. 5.国内配送手配
      6. 6.船の手配
      7. 7.デバン、バンニングの手配
      8. 8.暫定8条書類の作成や、その他機関への申請
      9. 9.通関手続きに関する相談
    4. 通関業者・4つのメリット
      1. 1.複雑な手続きをすべて任せられる。
      2. 2.税関やその他機関へ出向かなくても良い。
      3. 3.船の手配やD/O処理などの関連手続きもしてくれる。
      4. 4.様々な諸費用を圧縮できる可能性あり!
    5. 通関業者のデメリット
      1. 1.金銭リスク
      2. 2.無申告貨物や違法な貨物を入れているリスク
    6. 最適な通関業者を選ぶ3つのポイント
      1. 1.場所
      2. 2.通関業者の得意分野
      3. 3.認定通関業者(AEO)
    7. 通関業者の見つけ方
    8. 通関業者に支払う費用や諸税
      1. 1.通関手続き関連の費用
        1. 輸入通関料の数え方
        2. 輸出通関料の数え方
        3. 関税・消費税などの諸税の支払い方法は?
      2. 2.配送関連費用
      3. 3.船会社に支払う費用
    9. 通関業者を利用するときの流れ
      1. 1.通関業者がやること、あなたがやること
        1. 輸入×通関業者がやること
        2. 輸入×あなたがやること
        3. 輸出×通関業者がすること
        4. 輸出×あなたがすること
      2. 2.委任状の提出
      3. 3.必要書類の用意
      4. 4.質問事項への回答
      5. 実際の輸入通関の流れの一例
        1. 1.通関業者に対して、輸入書類を送る。
        2. 2.通関業者は、受け取った書類をチェックする。
        3. 3.通関業者は、商品のHSコードを調べる。
        4. 4.輸入書類のチェックが終わったら、ナックスに入力する。
        5. 5.2~5の間に、通関業者の営業部門は、配送やD/Oの処理
        6. 6.輸入申告の結果、税関検査になれば、立ち会う。
        7. 7.輸入許可がおり、D/Oの処理が終われば引き取り可能
    10. 個人で通関をお願いするには、どうしたらいいの?
    11. 地区別・資本金別の主要通関業者一覧
      1. 東京地区 74社
      2. 神戸地区 41社
      3. 大阪地区 29社
      4. 名古屋地区 28社
      5. 横浜地区 24社
      6. 門司地区 16社
      7. 函館地区 10社
      8. 長崎地区 3社
    12. 余談:通関業者もミスすることがある。
      1. 1.ワシントン条約に関すること
      2. 2.輸入申告の課税価格に関すること
      3. 輸入許可書をもらったらチェックしよう!
      4. 納付額に過不足がある場合の対応方法
    13. よくある疑問
      1. 輸入申告は誰が誰に対して、どこでしますか?
      2. 何日くらいで通関できますか?
      3. 土日・祝日・年末年始、営業時間は?
      4. インコタームズと通関手続きの関係を教えてください。
      5. 通関手続中は?
      6. 通関業者、フォワーダー、乙仲との違い。
      7. 通関業務を安くしたい。 割引を受けられるの?
      8. 必ず業者を頼む必要がありますか?
      9. 消費税の還付方法を教えて下さい。
      10. 個人事業主、個人でも通関依頼はできる?
      11. 納税義務があるのは?
      12. 通関料と関税の勘定科目は?
      13. 通関は、誰に相談をすればいいの?
      14. AEO(認定通関業者)のメリット・デメリット
      15. 輸入通関を英語で言うとどうなる?
      16. 通関料金と関税の違いは?
    14. 通関業者のまとめ

複雑な手続き(輸出や輸入)をしてくれる通関業者

貿易をする方に最も関係するのが「通関業者」です。輸出者から届いた書類を丸投げするだけで「輸入許可」までの手続き引き受けてくれます。もちろん、輸出取引の代行もしています。

では、この通関業者とは、どのような業者でしょうか?

今すぐ、地区別の主要通関業者一覧を見たい方

よくある疑問例
  • 通関料の勘定科目は?
  • 通関関連を英語で言うと?
  • 土日・祝日、申告できる時間は?
  • 通関業者の営業時間は?
  • 通関手続き中の意味
  • 通関料を安くできる?
  • 自分で通関はできない?
  • 個人や個人事業主でも通関はできる?

上記疑問の回答は、記事末に記載しています。

通関業者とは?

通関とは、税関に対して輸出入の申告をして許可をもらう一連の作業です。これを「業」として行うのが通関業者です。そして、業で行うために必要な要件が「税関長による許可」です。しかし、通関をする=通関業の許可が必要とはならないです。

通関業の許可は、有償・無償問わず「他人の貨物」を輸入又は輸出手続きの代行をするときに必要です。自分(自社)の貨物を輸出入するときの通関は、許可等は不要、誰でも可能です。

例えば、海外通販で20万円をこえる高額な商品を購入した場合、自分で税関に出向き輸入申告ができます。また、会社であれば、所属する従業員が通関をする限り「自分(自社)の貨物」の申告となり、通関業の許可は不要です。

通関業者とは、他人の貨物について申告の代理をする者

ネット上で目にする「輸入代行」と通関業者は、全く別の存在です。輸入代行業者は、無資格で誰でもできる一方、通関業者は、通関業法の厳格な営業許可基準をクリアした上で営業しています。似て非なるものです。

関連記事:免許や資格がなくても通関は可能なの?

通関業者を利用するのかの判断基準は?

 

自分で通関をするべきか? 又は通関業者を使うべきか?

 

上記は、次の2つの基準で判断します。非常に高い物を輸入する場合でも「自社通関」ができます。

  1. 輸入総額が20万円をこえること
  2. 自身(自社)では、通関手続きが難しい場合

なお、昨今は、様々な業界を比較するサイトが台頭していますが、これらのサイトで通関業者を探さない方が良いです。

「なぜ、比較サイトで集客をしなければならないのか?」を考えて頂ければ、比較サイトに登録している業者の質がわかります。

それでは、以下で、より具体的に通関業者の仕事内容、仕組み、費用等を確認していきましょう!

通関業者の仕事内容(通関業務の一覧)

通関業者の仕事内容は、次の通りです。

  1. 書類のチェックと税関への申告
  2. 関税や消費税の立て替え納付
  3. 貨物を引き取るための関連作業(D/Oピックなど)
  4. 税関検査の立ち合い
  5. 国内配送手配
  6. 船の手配(国際物流)
  7. デバン、バンニングの代行および手配
  8. 暫定8条書類の作成や、その他他機関への申請
  9. 通関手続きに関する相談
  10. ACP(税関事務管理)

それぞれの業務を確認していきましょう!

1.書類のチェックと税関への申告

輸入者は、輸出者から送付されてきた書類を通関業者に送付します。通関業者は、書類の内容をチェックした後、商品に対する適切なHSコード(商品によって分けられている9桁の番号)を特定。その後、納付するべき税金の計算などをします。書類のチェックができたら、専用の端末(ナックス)により税関へ申告をします。

2.関税や消費税の立て替え納付

輸入者は、税関に関税や消費税の納付します。この税金は、通関業者が立て替えます。立て替え金の支払い期限は、貴社と通関業者との関係性で決まります。

3.貨物を引き取るための関連作業

輸入貨物を引き取るためには、アライバルノーティスに記載されている費用の支払い、B/L原本(船荷証券)やLG(銀行の信用状)が必要です。通常、これらの差し入れ先は、港周辺と港から離れたオフィス街に存在します。通関業者は、この貨物引取りのための準備もします。

4.税関検査の立ち合い

輸入申告をすると、一定の確率で「税関検査」にあたります。税関職員による強制的な検査であって、これを逃れることはできません。通関業者は、この「税関検査」の立ち合いをします。

5.国内配送手配

通関業者は、船の入港状況や通関手続きの状況を確認しながら、クライアント(通関をお願いした依頼人)と納期の打ち合わせをします。この配送の打ち合わせと手配をします。よって、貴社は通関業者に希望する納品日を伝えるだけです。

6.船の手配

通関業者は、船の手配までします。輸出希望者は、輸出先の国と「輸出先港」を伝えるだけで、最も適した船会社を選んでくれます。このとき、バンニング作業(日本側でコンテナ詰めすること)で必要になる空コンテナの手配や、その空コンテナを港からバンニングする場所まで輸送するトラックの手配などをします。

7.デバン、バンニングの手配

デバンとは、輸入した実入りのコンテナを外に出す作業です。一方、バンニングはこの逆で空コンテナの中に、荷物を詰め込むことです。大きな通関業者は、自前の倉庫を港近くに所有しているため、このような作業の代行をします。

8.暫定8条書類の作成や、その他機関への申請

暫定8条と呼ばれる書類の作成や厚生労働省への食品輸入続きもします。これらの部分は、特に専門的な知識が必要であり、不慣れな場合にはとても心強いです。暫定8条に関する書類は、少し見ただけで嫌になるほど、分厚い書類作成が必要です。

9.通関手続きに関する相談

これはサービスとなりますが、簡単な質問であれば相談に応じてくれます。しかし、通関業者は、忙しい業界であるため、親切丁寧に応じてくれるかどうかは、微妙です。

以上の9項目がざっくりとした仕事内容です。次に私たち依頼者が通関業者に依頼するときのメリット、デメリットを確認していきましょう!

通関業者・4つのメリット

  1. 複雑な手続きをすべて任せられる。
  2. 税関やその他機関へ出向かなくても良い。
  3. 船の手配、D/O処理などの関連手続きもしてくれる!
  4. 様々な諸費用を圧縮できる可能性がある。

1.複雑な手続きをすべて任せられる。

貿易ビジネスでは、手間をかけず、売買取引を完了させることが重要です。そのため、微々たる通関費用を削減するために、自社通関をするのは、あまりおススメしません。通関手続きには、難しい専門知識が必要であるため、それらをすべて任せられるのは、とても大きなメリットです。

2.税関やその他機関へ出向かなくても良い。

自分で輸入申告をする場合、港近くの税関官署へ出向く必要があります。これは税関への手続きだけではなく、その他の関係機関についても同じです。農林水産省、厚生省も港近くにあることが多いです。もし、これらのことを輸入の度に自社で行うとなると、とても大変ですね。

3.船の手配やD/O処理などの関連手続きもしてくれる。

貨物を引き取るためには、税関の許可とは別に、船会社での手続きがあります。港から貨物を引き取るときは、税関の許可書に加えて、D/O(デリバリーオーダー)が必要です。

2020年現在、D/Oはレス処理がされており、ほとんどの場合、ファックスなどで処理ができます。ただし、B/Lオリジナルの差し入れが必要になるときは、何らかの方法で代理店に差し出す必要があり、これらの煩わしい処理も引き受けてくれます。

また、輸入時の国内配送手配、輸出時の船の手配、税関検査対応、各種作業などにも対応してくれます。ただし「船の予約は通関業者に依頼しない方が良い」で述べた通り、通関業者に船のブッキング等の依頼しない方が良いです。フォワーダーと比べて、輸送量が少なく、どうしても価格競争力がないためです。よって…

  • 通関業者は、通関手続きのみ
  • 船の手配はフォワーダー

と2社に分業させるか、または、フォワーダー業務が主体としており、通関業を付帯としている業者にお願いをします。

4.様々な諸費用を圧縮できる可能性あり!

通関業者は、独自の配送ネットワークがあるため、自分で個別に業者に依頼するよりも、通関業者経由の方が価格も安いです。

例えば、輸入後の国内配送における「混載便」があります。一見、混載便を自社が直接手配した方が安くなると考えがちですが、それは間違いです。混載業者は「●●通関業者から依頼される料金はこれ」と、通関業者と一般荷主との間に明確な料金差を設けています。

通関業者のデメリット

反対にデメリットを確認していきましょう!最も大きな物が「個人ではなかなか相手にしてくれない」ことです。

既述の通り、通関業者は、税関の許可を受けている「固い会社」であるため、個人の依頼は断る可能性が高いです。なお、ここでいう個人とは、個人や「個人事業主」などの法人格を所有していない方です。拒否する主な理由は、次の2つです。

  1. 金銭リスク
  2. 無申告や違法な貨物の混入リスク

1.金銭リスク

第一に金銭的な部分です。個人で依頼をする方は、通関手数料や取扱手数料を払ってくれるのか疑問です。前払いでも、場合によっては「税関検査の料金」などを追加で請求します。そのさい、これらの費用の支払い確約されません。もちろん、関税や消費税の立て替え金についても同様です。

2.無申告貨物や違法な貨物を入れているリスク

通関業者は、税関からの許可を受けて営業をしている以上、常に「適正な申告」に努めなければなりません。個人は「バレなければいい」と、安易な考えで違法に何かを輸入する人がいます。

通関業者が税関検査に立ち会ってみると「書類と全く違う!」などの想定外のトラブルにあいやすいです。スポットの依頼であること+通関の知識はない、おまけにトラブルにあいすいとなれば、自然と個人からの依頼を断ります。

最適な通関業者を選ぶ3つのポイント

これまでの内容を踏まえて、貿易ビジネスを始める人は、どのような観点で通関業者を選べば良いのでしょうか?大きく分けて次の三つです。

  1. 場所
  2. 通関業者の得意分野
  3. 認定通関業者

1.場所

「場所」とは、あなたの住んでいる住所ではなく、実際に貨物を出し入れする港や空港のことです。基本は、これらの輸出入する港で許可を受けている通関業者に依頼をする方が良いです。(現在は、後述するAEO制度により、これらの場所による制限は、徐々に減っています。)

2.通関業者の得意分野

通関業者と一言で言っても、得意とする分野があります。

例えば、この通関業者は、食品届が得意。ワインの輸入が得意。アパレルの輸入が得意。自動車の輸入が得意などです。また、フォワーダー業務や国内輸送業務までを一手に引き受けているなど、業者ごとに特徴があります。通関業者を選ぶ際は、この得意分野にも注目してみましょう!

得意の例示:食品、ワイン、アパレル、自動車、果物、花、危険品など

3.認定通関業者(AEO)

通関業者の中でも特別な基準をクリアするのがAEOです。もし、このAEOの業者を活用して輸出入を申告すると、荷主としても様々なメリットが受けられます。よって、通関業者を選ぶときは、このAEOの認定を受けているのか?を確認すると良いです。

ただし、貿易取引が初めての方は、いきなり「AEO」の業者を選ばない方が良いです。AEOの認定を受けている業者は、通常の通関業者よりも一段と税関による締め付けが強いです。だからこそ、AEOを受けることにより様々な恩恵を受けられます。つまり、これは、AEOの認定を受けている業者は、荷主への評価を厳しくすることを意味します。

よって、何の貿易実績もない場合は、まずはAEOの認定を受けていない業者に依頼をし、実績を積んだ後、AEO業者に移動する形が理想です。

通関業者の見つけ方

通関業者は、日本フォワーダーズ協会や通関業協会のサイトにいけば、見つけられます。都道府県別に業者者の一覧が表示されるので、貨物が到着する港又は空港近くで営業している所にコンタクトをします。このとき、あわせて「得意分野」で業者を絞ります。

通関業協会のサイト (1)

業者リストの上に表示される得意分野をクリックすると、情報を絞り込めます。

通関業協会のサイト (1)

通関業者に支払う費用や諸税

通関業者に支払う主な費用は、次の三つです。

  1. 通関手続きに関する費用
  2. 配送関連費用
  3. 船会社に支払う費用

他の業界との特異点は、請求項目によって、消費税が課税又は非課税とされることです。これは、輸入貨物は「輸入許可により外国貨物から内国貨物に変化する」の原則により、輸入許可前の費用は非課税。輸入許可後の費用は課税です。

では、それぞれの諸費用を詳しくみていきましょう!

1.通関手続き関連の費用

最も基本として支払う料金は「通関料金」と「取扱手数料」の2つです。

通関処理をお願いすると、とても高い料金が請求されると思いがちです。しかし、通関手数料は、法定の11,800円が上限です。(近年、緩和して上限撤廃)これは、どの業者に依頼をしても同じです。異なる料金は、通関手数料と合わせて請求される「取扱い手数料」です。こちらは、月間の通関件数に応じてた価格です。

以下は、平均的な通関業者の手数料です。なお、大額・少額とは、申告す価格が20万円をこえるのか?にあります。超える場合は大額。超えない場合は、少額です。また、これと合わせて、一葉や欄数と呼ばれる仕組みがあります。

費用項目相場
輸出通関料(大額)5900円
輸出通関料(少額)4200円
輸入通関料(大額)11800円
輸入通関料(少額)8600円
輸入取り扱い料金10000円~20000円/件
税関検査代金実費
税関検査立会料5000円前後/H
貨物搬出手数料1300円/一回
船社費用(アライバル費)アライバルに記載の費用

一葉=一件。これは、輸出や輸入の基本料金と考えると良いです。輸入の大額であれば、11800円/件の料金ですが、この一件で何個の商品(HSコード)までを扱うのか?を示します。これは、輸出と輸入で次のように決まっています。

輸入申告 欄数

輸入通関料の数え方
  • 1~2欄→1件
  • 3~6欄→2件
  • 7~10欄→3件

例えば、一回の申告でA、B、Cの3つのアイテム(別のHSコード)がある場合の料金は、11800×2件(葉)で計算をします。

輸出通関料の数え方
  • 1~3欄→1件
  • 4~8欄→2件
関税・消費税などの諸税の支払い方法は?

輸入するときは、関税又は消費税が発生する可能性があります。これらの諸税は、通関業者に依頼する場合、通関業者が立て替えて、後日、請求する場合が多いです。ただし、最近は、通関業者も立替リスクを恐れて、荷主から関税等を先払いで回収することが多くなっています。

または、荷主が「リアルタイム口座」を作成して、そこから直接、関税や諸税を支払う仕組みを整えるようにしています。その方が荷主側、通関業者ともに円滑だと思います。

2.配送関連費用

輸入許可後、指定の納品先まで運ぶ費用です。実は、この部分の配送手配も通関業者が行います。日本国内の配送形態は、次の3つです。

  • 混載便
  • トラックチャーター便
  • ドレー(コンテナ)

混載便とトラックチャーター便は、LCL単位で輸入した貨物を輸送する方法です。他方、ドレーは、CY通関を行いコンテナのまま日本国内を陸送する方法です。

日本国内の配送は、通関業者にそのまま依頼する他、ご自身の手配するトラック(自家用トラックも含む)又は、ドレー会社でも大丈夫です。ただ、基本は料金的な部分やD/Oの処理を考えると、そのまま通関業者に依頼をした方が賢明です。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

3.船会社に支払う費用

国際輸送費用は、アライバルノーティスに記載されています。この費用は、貿易相手とのインコタームズにより、何をいくら支払うのかが決まります。本船が入港する寸前になると、フォワーダー等から、アライバルノーティスが送られてきます。

荷主は、このアライバルノーティスに記載されている費用を支払うことで、貨物をピックするためのD/Oを入手できます。その後、税関への輸入申告&許可書の発布を受たら、D/Oと共に倉庫等に提出をして貨物を受け取る流れです。

通関業者は、この船会社への支払いも代行してくれます。よって、アライバルノーティスの支払いを通関業者に任せる場合は、その費用も通関業者に支払います。

以上、3つが通関業者に依頼した場合に支払う費用例です。

大切なポイント

  • 通関業者に対する支払いは3種類ある。
  • 1つは、輸入関税と消費税=許可日から数日以内に入金必須
  • 2つめは、輸入諸掛り=月末締、翌月払い

通関業者を利用するときの流れ

実際に通関業者に依頼をした場合の流れを確認しましょう。

  1. 通関業者がやること、あなたがやること
  2. 委任状の提出
  3. 書類の用意
  4. 質問事項への回答&輸入許可

1.通関業者がやること、あなたがやること

輸入×通関業者がやること
  • 荷主から受け取った書類をチェックする
  • 必要なときは、輸入者に書類の質問をする
  • 書類の準備が終わったら、予備申告する。
  • 本船が到着したら搬入確認をする。
  • アライバルノーティスの処理を終わらせてD/Oを入手する。
  • 税関からの質問に答える。
  • 税関検査の場合は、立ち会う。
  • 輸入者と納期の調整をする。
  • 納税額が確定し諸税を支払う。
  • 輸入許可が下りる。
  • 配送業者にD/Oと許可情報を告げる。
  • 完了
輸入×あなたがやること
  • 委任状や通関依頼書の送付
  • 輸出者からの書類を通関業者に転送
  • 通関業者からの質問に答える。
  • 通関業者から納入可能日の連絡がくるため希望日を伝える。
  • 許可が下りたら通関業者から連絡がくる。
  • 指定の日にデバン又は荷受けができるように現場を整える。
  • 仮に家の中までの配送を希望する場合、別に便利屋などに依頼をする。
輸出×通関業者がすること
  • 本船をブッキングする。
  • 必要な場合は、海上貨物保険を掛ける。
  • 輸出貨物を送付してもらう先を伝える。
  • 輸出書類等を基にして輸出申告する。
  • 許可後、商品をコンテナに入れる
  • 実入りのコンテナをCYに移動する。
  • 本船の積み込み完了

 

輸出×あなたがすること
  • インボイス、パッキングリストを作り、輸出用に貨物を梱包する。(インコタームズに従う)
  • 指定の倉庫に貨物を送る。
  • 通関業者に輸出書類を送付する。

2.委任状の提出

通関業者と新規取引を始めるための「委任状」を提出します。こちらは、どちらの業者と取引をする場合も提出の義務があります。委任状のフォーマットは業者ごとに違います。業者からテンプレートが送られてくるため、記入して返信します。

通関依頼書委任状

3.必要書類の用意

例えば、輸入通関の場合は、輸出者から輸入書類が送られてきますので、これを通関業者に転送します。

主な輸入書類は、次の通りです。

  1. インボイス(プロフォーマは不可)
  2. パッキングリスト
  3. B/L
  4. イラスト
  5. アライバルノーティス
  6. 委任状、通関依頼書、情報等

4.質問事項への回答

通関業者は、荷主から輸入書類が届くと内容をチェックします。このとき、わからない点がある場合は、電話などで確認がきます。その後、書類の準備が整ったら通関業者がナックスを使い輸入申告します。輸入が初めての場合は、そのまま税関検査になる可能性が高いです。

税関検査には、「立ち合い」が必要です。立ち合いとは、検査する税関職員からの問い合わせに答えることです。ただ、この立ち合いは、依頼した通関業者が行うため、あなたが港などに出向く必要がありません。この間、通関業者は、D/Oの処理を完了させて、いつでも荷物を引き取れるようにします。無事に許可が下りると、港から貨物がピックアップされて、指定の納品場所に届けられます。

実際の輸入通関の流れの一例

  1. 通関業者に対して、輸入書類を送る。
  2. 通関業者は、受け取った書類をチェックする。
  3. 通関業者は、商品のHSコードを調べる。
  4. 輸入書類のチェックが終わったら、ナックスに入力する。
  5. 2~4の間に、通関業者の営業部門は、配送やD/Oの処理
  6. 輸入申告の結果、税関検査になれば、立ち合う。
  7. 輸入許可がおり、D/Oの処理が終わったら貨物を引き取る。
1.通関業者に対して、輸入書類を送る。

資料を送るときは、以下3点を確認します。

  1. 文字が鮮明な書類を送ろう!
  2. 希望納期、配送手段の明記をする。
  3. HSコードの特定に必要な情報をまとめる。
2.通関業者は、受け取った書類をチェックする。

通関業者は、輸入者からの資料(PDF等)を受け取ったら、書類をチェックします。必要な場合は、通関業者から電話等で質問がきます。

  1. インボイス
  2. パッキングリスト
  3. B/L
  4. 貨物の内容を示すイラスト
  5. 海上保険証
3.通関業者は、商品のHSコードを調べる。

通関業者は、輸入書類を受け取ると、輸入申告をするために、書類の整合性、記述ミスのチェックの他、HSコードの採番をします。HSコードとは、品目と9桁の数字に対して関税率を設定している物です。つまり、このHSコードの採番により、輸入者の納税額を計算します。

4.輸入書類のチェックが終わったら、ナックスに入力する。

通関士による書類のチェックが終わると、いよいよナックスと呼ばれる専用端末に入力します。ナックスは、通関業者や税関、港湾事業者などをつなげる巨大な貿易システムです。輸出や輸入申告などは、すべてこのナックスを使い行います。そのため、あなたの書類の準備ができると、通関部門に属する人は、このナックスから税関に対して輸入申告をします。

輸入申告すると、あなたの過去の実績や輸入元の国、輸入品などの観点からシステムが審査をします。実績がある輸入者、過去に何も違反がない事業者であると、すぐに輸入審査は終了します。もし、何らかの違反事例や実績がない輸入者であると、税関職員による人為的な審査が行われます。また、この審査により、さらに調査が必要な時は「税関検査」になります。

5.2~5の間に、通関業者の営業部門は、配送やD/Oの処理

2~5は、通関業者の通関部門が担当しています。一方、この間、通関部門の営業は、配送の手配やD/Oの処理をしています。いわゆる配送周りに関する手配をすべて行います。

6.輸入申告の結果、税関検査になれば、立ち会う。

通関部門の担当者は。5番の輸入申告の結果、税関検査になれば、港近くの検査場まで立ち合いにいきます。税関検査は、コンテナを丸ごとX線に入れるタイプ、開封して中まで確認するなどタイプなどがあります。どちらの場合も「申告していない貨物」が出てくると大変です。ちなみに「コンテナの中に入れればわからない」との考えは持たない方が良いです。超高性能なX線装置が「傘一本程度」の物まで映し出します。

通関部門の担当者は、この税関検査に立ち会い、適宜、税関職員からの質問に答えます。

7.輸入許可がおり、D/Oの処理が終われば引き取り可能

7番の税関検査の結果、特に問題がなければ検査終了となり、無事に輸入許可です。このとき、貨物の引き取り手続きが終わっていれば、港や倉庫から荷物を搬出できます。

個人で通関をお願いするには、どうしたらいいの?

結論を申し上げると、個人の方が通関業者に依頼するのはハードルが高いです。唯一できるとすれば「AEOの認定を受けていない通関業者」に依頼する。または、通関業者で働いていたなど、個人的なコネがあることが条件です。やはり信用問題上、広く一般の個人を相手にはしません。では、個人でお願いをするには、どうすればいいのでしょうか?

弊社では、そんな皆様の方に2つのサービスを提供しています。

  1. 個人、個人事業者、小規模法人向けの通関代行サービス
  2. 自社通関サポートサービス

1番は、すべての手続きを丸投げしたい方におススメです。2番は、自分で通関をしたい方に必要なアドバイスを提供する物です。よろしければ、ぜひ、ご検討ください。

地区別・資本金別の主要通関業者一覧

税関が公開する認定通関業者一覧225社を地区別・資本金別に並べた物が以下の表です。

東京地区 74社

社名資本金
株式会社ANA  Cargo3億以上
株式会社アルプス物流
インターナショナルエクスプレス株式会社
株式会社近鉄エクスプレス
ケイヒン株式会社
コクサイエアロマリン株式会社
山九株式会社
澁澤倉庫株式会社
センコー株式会社
大東港運株式会社
株式会社ダイトーコーポレーション
タカセ株式会社
中越運送株式会社
東芝ロジスティクス株式会社
株式会社ナカムラロジスティクス
西日本鉄道株式会社
株式会社日陸
日通NECロジスティクス株式会社
株式会社日本運搬社
日本紙運輸倉庫株式会社
日本梱包運輸倉庫株式会社
日本通運株式会社
株式会社阪急阪神エクスプレス
株式会社バンダイロジパル
株式会社日立物流バンテックフォワーディング
富士港運株式会社
富士物流株式会社
株式会社ペガサスグローバルエクスプレス
株式会社ホンダロジスティクス
株式会社丸運
三井倉庫株式会社
三井倉庫エクスプレス株式会社
三井物産グローバルロジスティクス株式会社
三菱倉庫株式会社
三菱電機ロジスティクス株式会社
名鉄観光サービス株式会社
安田倉庫株式会社
株式会社ヤマタネ
ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社
株式会社ユニエツクスNCT
SBSリコーロジスティクス株式会社
株式会社リンコーコーポレーション
DHLグローバルフォワーディングジャパン株式会社2億以上
サンキュウエアロジスティクス株式会社
横浜倉庫株式会社
エムオーエアロジスティックス株式会社1億以上
新興海陸運輸株式会社
西濃シェンカー株式会社
双日ロジスティクス株式会社
内外トランスライン株式会社
株式会社日成
丸紅ロジスティクス株式会社
株式会社OCS5000万以上
東海運株式会社
岡本物流株式会社
ジャパン・バン・ラインズ株式会社
第一港運株式会社
株式会社泰運商会
帝人物流株式会社
日新エアカーゴ株式会社
矢吹海運株式会社
インターナショナル・カーゴ・サービス株式会社1000万以上
京浜内外フォワーディング株式会社
ディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社
株式会社二葉
ユニトランス株式会社
キリングループロジスティクス株式会社1000万以下
サッポログループ物流株式会社
鈴与東京通関株式会社不明
株式会社ティー・ティー・シー
日精サービス株式会社
フェデラルエクスプレスジャパン合同会社
株式会社明正

神戸地区 41社

社名資本金
株式会社大森廻漕店3億以上
株式会社上組
川西倉庫株式会社
株式会社後藤回漕店
佐野運輸株式会社
神鋼物流株式会社
トレーディア株式会社
日東物流株式会社
兵機海運株式会社
マツダロジスティクス株式会社
株式会社兵食2億以上
株式会社ロジコム
大平商事株式会社1億以上
東海運株式会社5000万以上
カトーレック株式会社
五洋港運株式会社
株式会社築港
中外海運倉庫株式会社
内外フォワーディング株式会社
中谷興運株式会社
飾磨海運株式会社
株式会社ミック
神原ロジスティクス株式会社1000万以上
境港海陸運送株式会社
昭和日タンマリンサービス株式会社
大王海運株式会社
大成海運株式会社
備後通運株式会社
株式会社富士テクノトランス
芙蓉海運株式会社
株式会社丸亀組
泉洋港運株式会社1000万以下
株式会社中国シッピングエージェンシイズ
義勇海運株式会社不明
三洋運輸株式会社
新水マリン株式会社
同和運輸株式会社
ニッケル.エンド.ライオンス株式会社
日本包装運輸株式会社
株式会社ヒロクラ
株式会社メイク

大阪地区 29社

社名資本金
鴻池運輸株式会社3億以上
株式会社杉村倉庫
株式会社住友倉庫
株式会社大運
株式会社中央倉庫
伏木海陸運送株式会社
三井倉庫港運株式会社
郵船港運株式会社
株式会社エーアイテイー2億以上
敦賀海陸運輸株式会社1億以上
日新運輸株式会社
株式会社カンロジ5000万以上
近畿通関株式会社
株式会社新栄組
新洋海運株式会社
中谷運輸株式会社
丸一海運株式会社
株式会社若狭物流
株式会社KSAインターナショナル
浅川組運輸株式会社1000万以上
加藤運輸株式会社
旭扇海運株式会社
株式会社サンオーシャン
住和港運株式会社
松菱運輸株式会社
ラニイ福井貨物株式会社
近鉄・パナソニック  トレーディングサービス株式会社1000万以下
株式会社南海エクスプレス不明
藤原運輸株式会社

名古屋地区 28社

会社名資本金
伊勢湾海運株式会社3億以上
鈴与株式会社
東陽倉庫株式会社
豊通物流株式会社
ナゴヤシッピング株式会社
日本トランスシティ株式会社
濃飛倉庫運輸株式会社
名港海運株式会社
三協株式会社1億以上
愛知海運株式会社
清和海運株式会社
トヨフジ海運株式会社
株式会社フジトランスコーポレーション
株式会社愛知日新5000万以上
アオキトランス株式会社
東海協和株式会社
由良海運株式会社
菱洋運輸株式会社
株式会社天野回漕店1000万以上
五洋海運株式会社
清水倉庫株式会社
郵船ロジスティクス信州株式会社
旭運輸株式会社1000万以下
株式会社サンシン.
鈴与通関株式会社
中部マリン・サービス株式会社
株式会社コクサイ物流不明
中京海運株式会社

横浜地区 24社

会社名資本金
F-LINE株式会社3億以上
株式会社宇徳
楠原輸送株式会社
株式会社日新
株式会社バンテック
富士倉庫株式会社
丸全昭和運輸株式会社
内外日東株式会社2億以上
京濱港運株式会社1億以上
塩竈港運株式会社
日発運輸株式会社
株式会社石川組5000万以上
互興運輸株式会社
トナミ国際物流株式会社
早川海陸輸送株式会社
丸池海運株式会社
三和フォワーディング株式会社1000万以上
関野運輸株式会社
早川運輸株式会社
株式会社ユーユーワールド
相模運輸倉庫株式会社不明
株式会社三協
三陸運輸株式会社
郵船ロジリンク株式会社

門司地区 16社

会社名資本金
三井倉庫九州株式会社3億以上
株式会社ジェネック2億以上
株式会社シーゲートコーポレーション1億以上
博多港運株式会社
門司港運株式会社
株式会社NBSロジソル5000万以上
下関海陸運送株式会社
住友倉庫九州株式会社
鶴崎海陸運輸株式会社
日新運輸工業株式会社
門菱港運株式会社
関光汽船株式会社1000万以上
株式会社九州日新
相互運輸株式会社
郵船ロジスティクス九州株式会社
極東海運株式会社1000万以下

函館地区 10社

会社名資本金
秋田海陸運送株式会社3億以上
苫小牧埠頭株式会社
ナラサキスタックス株式会社
株式会社栗林商会1億以上
株式会社ニュートレーディングブリッジ5000万以上
八戸港湾運送株式会社
北海運輸株式会社
ヨコウン株式会社1000万以上
ノーススター トランスポート株式会社不明
三ッ輪運輸株式会社

長崎地区 3社

会社名資本金
鹿児島海陸運送株式会社5000万以上
後藤運輸株式会社
松木運輸株式会社1000万以下

余談:通関業者もミスすることがある。

基本的に、通関業者は、個人で輸入する貨物の申告を受け付けていません。そのため、通関業者は、個人使用目的の申告で、ミスをしていることが多いです。

例えば、次の2つです。

  1. ワシントン条約に関すること
  2. 輸入申告時の課税価格の算出に関すること

1.ワシントン条約に関すること

ワシントン条約とは、絶滅のおそれがある植物や動物、または、それらを材料にした商品の取引を禁止する条約です。このワシントン条約に関係する可能性が高いものはアパレルです。

具体的には、財布、ベルトなどの革製品が規制の対象です。ワシントン条約に該当する物を輸入するときは、特別な許可を得ておくか、規制対象にはならない方法により取得した物でなければなりません。

実は、木製の家具には、このワシントン条約に該当するが使われていることがあります。通関業者は、このワシントン条約に抵触する木が使われていることから「輸入申告はできない」と結論付けたのです。

しかし、これは、通関業者の認識ミスでした。実は、家具に使われている木材は、ワシントン条約に該当します。しかし、それは原木の取引を対象としていたのです。すでに家具になっている物は規制の対象外です。

  • 通関業者は、ワシントンン条約に該当するとして輸入はできないと結論付ける
  • 一方、経済産業省に確認すると、今回の貨物は規制の対象外であることが判明

関連記事:輸入できないときのリスクを考えていますか?積戻しと滅却処分

2.輸入申告の課税価格に関すること

もう一つは、輸入申告をするときの関税や消費税の計算の根拠になる課税価格です。実は、個人輸入する商品の価格は、海外小売価格のおよそ60%でよいとされています。もちろん、これは、輸入する貨物が何百万円でも適用できます。今回の家具は、インボイス上、6000ドルだっため、これを個人使用目的で輸入するときは、送料などを含めず、インボイス価格の60%が申告価格です。

関連記事:0.6掛けルールとは?

しかし、今回、依頼した通関業者は、この0.6掛けルールの存在を知らないのか、インボイスの価格をそのまま計上した上に、アライバルノーティスにの諸費用等までを加算して申告したのです。

つまり、本来は…

6000ドル×0.6=3600ドル これに対して、10%の消費税であるため、360ドルを支払えば良い所….

6000ドル+送料(1000ドル)に、10%の消費税を計算してしまったため、700ドルの税金を支払うことになったのです。

輸入は、個人使用目的か商売目的かどうかで、全く扱いが違います。今回、依頼をした通関業者は、この違いを全く理解せず申告したため、およそ倍額の消費税を支払うことになってしまったのです。通関業者としては、きわめて大きなミスです。私がクライアントの輸入許可書を見て、ことが判明したのですが、おそらく、知識がない方は、そのまま受け入れてしまうでしょう…

これらの2つのミス事例からわかる通り、毎日、申告をしている通関業者でも、通関制度への知識が足らず、間違った申告をすることがあります。特に、個人使用目的で輸入をする方、EPAなどを適用して輸入する方は、輸入許可がおりたときの許可書をチェックした方がいいです。

輸入許可書をもらったらチェックしよう!

通関業者から輸入許可書が届いたら、少なくても申告価格と税区分の2つをチェックしましょう。もし、少しでも不安がある場合は、輸入許可書と実際の商品や商品カタログ等をもって税関に尋ねると良いです。

輸入許可書

納付額に過不足がある場合の対応方法

税関等に相談に行った結果、関税等に過不足が発生した場合は、通関を担当した通関業者に「修正申告」または「更正の請求」のどちらかを行ってもらいます。

修正申告は、本来納めるべき税金よりも少ない場合。更正の請求は、本来の税金よりも多い場合の手続きです。

  • 修正申告=本来の税額より少ない場合
  • 更正の請求=本来の税額よりも多い場合(関税更正請求書(税関様式C-1030)

なお、通関業者は、各手続きをするときに手数料を徴収する可能性があります。ただし、明らかに通関業者のミスによる場合は、手続きをするための手数料は払えないと突っぱねても良いです。特に個人使用目的の課税価格は、海外小売価格を0.6倍することは、通関業者の完全なミスです。通関業者側のミスに起因する修正に手数料を支払う義務はありません。

もし、どうしても手数料を請求するといってきたら、管轄する税関にクレームをいれましょう。

特にAEOの認定を受けている通関業者は、上記の一言を言うだけで引き下がる場合が多いです。結局、通関業者とは、税関長から通関業の許可を受けて営業をしているため「お上」のいうことは絶対です。対して輸入者は、納税者です。納税者の立場であれば、主張するべきことは主張するのが当然です。

よくある疑問

輸入申告は誰が誰に対して、どこでしますか?

輸入申告は、貨物を輸入する人(代理人になる通関業者)が貨物の保管場所(保税地域や蔵置場)を管理する税関に対して行います。

何日くらいで通関できますか?

貨物の輸送形態がFCLかLCLかでかわります。

  • FCL(コンテナ単位)の場合は、入港日から2営業日程
  • LCL(混載貨物)の場合は、入港日から3営業日程

上記の日数は、事前に予備申告HDS(ホットサービス)をかけることで前後します。

土日・祝日・年末年始、営業時間は?

一般的な通関業者は、カレンダー通りの営業(お盆はない場合が多い)です。また、営業時間は、9時から18時が一般的です。なお、これは「基本的」にのお話であり、税関自体は、開庁申請等をすることで、土日等を含めて手続きができます。

ただし、通常営業日以外に倉庫やターミナル等から貨物を引き取る場合は、事前に予約等が必要である場合が多く、こちらも合わせて確認が必要です。

インコタームズと通関手続きの関係を教えてください。

インコタームズの中には、輸出国側と輸入国側の通関について次のように定めています。買い手と売り手どちらが負担するのかを確認しておきましょう! 例:CIF、CPT、FCA、DAP、DDP、DDUなど

インコタームズ

通関手続中は?

海外通販などで購入した貨物は、トラッキングナンバーにより、場所を特定できます。このとき、画面上には「通関手続き中」との表示が現れます。この場合は、税関又は、国際配送業者が書類を基にして通関手続きをしていることを意味します。

例えば、EMSは、日本各地にある国際交換局にて通関手続きがされます。このとき、書類を調べた上で必要であれば、現物を開けて中身を確認します。貨物の内容に問題がなければ、課税処理等をした後、輸入許可を出します。この一覧の流れを「通関手続き中」として表示します。

ちなみに「通関業務 リリース」の意味は、無事に輸入許可が出て貨物をリリース(手放した)ことを意味します。この表示が出たら翌日または翌々日に貨物が到着します。

通関業者、フォワーダー、乙仲との違い。

関連する疑問には、フォワーダー、乙仲、海貨業者と何が違うのか?があります。これは、「あえて違いを理解しようとするだけ無駄」です。

といいますのは、2020年現在は、様々な業界の垣根がなくなっており、例えば、通観業者がフォワーダー業務を兼ねる。又は、フォワーダーが通関作業も一手に引き受けることもあります。

基本的に…

  • 通関業者は、税関への申告
  • フォワーダーは、国際輸送業務
  • 海貨は、港湾の荷受け

と考えればいいですが、現在、これらの敷居はほぼなくなり、様々な業者があらゆる領域でビジネスをしています。よって、言葉の定義を深く考えるより現実世界において「それぞれがどのような分野を得意とするのか?」を把握して、荷主がうまくコントロールすることが重要です。

関連記事:フォワーダー、海貨業者、乙仲、通関業者の違いを理解したい!

通関業務を安くしたい。 割引を受けられるの?

通関業者の手数料は、通関手数料と取扱料金の2つで構成されています。この内、通関手数料は、法定上限11800円として好きな価格を決められます。(自由化)他方、取り扱い料金は、完全に自由です。これらの費用を安くするには、それなりの実績が必要です。

例えば、毎月50件の通関依頼をしている~等であれば、交渉の余地はあると思います。それ以下の場合は、割引等を受けられる「基準すら満たさない」と考えた方が良いと思います

必ず業者を頼む必要がありますか?

ご自身で手続きはできます。特別な許可、資格、届け出等も不要で誰でもできます。詳しくは「知識ゼロからの自社通関の方法」ご自身で通関をする場合は、必ずコストメリットを考えましょう!

コストメリットとは、通関にかかる時間を自社の時間(リソース)を消費する物だと考えた上で、それでもなお、自社通関をする方がメリットが大きいのか?ということです。

例えば、社員の人件費が時給換算で6000円だとしましょう。そして、通関手続きのために、書類を整えて、税関に出向き、D/Oの書類、さらには配送の手配をして、全部で5時間を要した場合は….

6000円×5=30000円

まずは費用的な部分で意外にかかりますね!他にも自社通関でする場合は「申告の適正さ」のリスクが常に発生します。仮に、本来は、5%の関税のところで申告をしなければならないのに、ずっと3%で申告をしていた場合は、事後調査などで「過少申告加算税」などを課される可能性があります。

したがって、制度上は、自社通関の仕組みもありますが、コストやリスクなどをトータル的に考えた場合「餅は餅屋」の言葉通り、通関業者に依頼したほうが安いです。

それでも自社通関をされますか?

消費税の還付方法を教えて下さい。

何らかの理由で輸入貨物を積み戻し又は、滅却処分した場合は、すでに支払った関税や消費税を払い戻す仕組みがあります。このとき、消費税は国税にあたるので、還付は最寄りの税務署で手続きをします。

個人事業主、個人でも通関依頼はできる?

制度上は可能です。ただし、実際は、個人事業主や個人であり、かつ新規のお客さんは、通関代行を断られる可能性が高いです。もし、他社で断られた場合は、弊社の「個人事業対応の通関代行サービス」をご検討ください。

納税義務があるのは?

輸入貨物に関する納税義務は、貨物の「輸入者」にあります。

通関料と関税の勘定科目は?

一例としては、次の物があります。

  • 関税等→租税公課
  • 通関手数料→ 支払い手数料

通関は、誰に相談をすればいいの?

世の中には、法的な見解や行政上の手続きや相談をするための弁護士、税理士、行政書士等の方がいらっしゃいます。基本的に、通関業務に関することは通関業者のみに相談をした方が良いと思います。税理士、弁護士、行政書士さんは、通関業務については素人です。

AEO(認定通関業者)のメリット・デメリット

認定通関業者に依頼をすることで、一般の荷主も特例申告等の仕組みを使えます。また、税関検査等の確立も下がる可能性があります。ただし、認定通関業者は、従来よりも広い部分を業務として任されているため、通関依頼を受ける荷主の選別も厳しいです。

輸入通関を英語で言うとどうなる?

  • 通関→Customs Clearance
  • 通関業→Customs broker
  • 通関料→Customs broker fee

通関料金と関税の違いは?

通関料金は、税関に代理で申告するための作業費(書類チェック、HSコードの確定、関税等の計算)であり法定の価格です。他方、関税は、輸入する商品ごとに決められている税金です。両者は、全く性質が異なるものです。

通関業者のまとめ

通関業者は、貿易に関する手続きを広く行っているため、煩わしい手続きを丸投げできる便利な存在です。ビジネスとして、何かを輸入したり、輸出したりする場合は、利用されることをお勧めします。

完全な個人や個人事業主の方が通関業者を利用するのはハードルが高いです。やはり、会社と比べて信用部分がゆえの事実です。もし、あなたが個人業主である場合は、輸入代行をお願いするようにしましょう!

国際送料の見積もり依頼は、こちらで対応します!

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