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中国のサプライヤーの住所から日本の指定住所まで国際輸送する全手順を解説!

中国のサプライヤーから貨物を輸送する全手順を解説

中国から貨物を輸送する場合、宅配(チャイナポスト)やフェデックスなどのクーリエサービス、郵便、輸入代行サービスなどがあります。ここでは、上記以外の方法で、より本格的に中国輸入を始めたい方にピッタリな方法をご紹介します。

  1. 売り手との取引条件を決める。
  2. コンテナは満杯になる?
  3. コンテナは満杯にならない?
  4. 荷物の引き渡し場所
  5. 必要な書類を入手する
  6. 国際輸送や通関

1.売り手との取引条件を決める。

中国のサプライヤー(売り手)との貿易条件は、インコタームズで決めます。インコタームズとは、輸送費や保険費の負担、危険の負担が、どの地点で、どちら(売り手と買い手)に切り替わるのか?を決めるルールです。

例えば、FOBなら、売り手は、輸出国側の本船甲板に貨物を積載する迄の費用と危険を負担します。一方、買い手は、甲板より先の全ての費用(国際輸送費含む)を負担します。

一般的なインコタームズ例

  • EXW 中国の工場や倉庫で貨物を受け取る。
  • FOB 中国側の船舶の甲板上で貨物を受け取る。(中国の港渡)
  • CIP 日本側の最寄り港で貨物を受け取る。
  • DAPなど 日本の指定地で貨物を受け取る。

選択するインコタームズにより、貴社がするべき手続き範囲、費用負担の範囲

が変わります。最も自在にコントロールができ、コストを削減しやすいのは、EXWです。但し、中国側と日本側の物流に精通している 又は、精通する業者とのつながりが必要です。

例えば、EXWの場合は、中国側の引き取り手配、輸出通関、貿易権の有無、輸出検査に関する経験が必要です。

逆に最も簡単で費用負担が高いのがDAPやDDUです。国際物流の全てを他の業者が手配しているためです。別の言い方をすると、EXWやFOBは、自社でコントロールできる部分が大きい一方、CIPやDAPなどは、販売者が手配する部分が大きい=料金が高くなりやすいとも言えます。

【図解!インコタームズ入門・2020年版】貿易条件とは?

売り手とのインコタームズの確認方法は?

通常、適用予定のインコタームズは、売り手の見積もりなどに記載されています。複数のサプライヤーを比較する場合は、インコタームズを同じ(条件を同じ)にしましょう。また、EXW、FOB(FCA)、DAPの3パターンで料金の提示を受けると良いです。

海上貨物保険の必要性は?

インコタームズのFOBは、海上貨物保険が付保されていないです。海上貨物保険は、非常に安く日本側からも付保できるので必ずかけます。

中国側の指定地から日本側の指定地までをプロ仕様で輸送するサービスがあります。しかも中国側、日本側の地点は、どちらも郵便番号、住所などで指定できます。つまり、商品の販売者とは、EXWで契約し、輸送部分は、日本のフォワーダーに任せられます。これにより、中国側の販売者による意図的な水増し請求を防止できます。

アマゾンのFBAに納品を希望する場合は、EXWを選びましょう!

2.コンテナは満杯になる?

取引する荷物の量は、コンテナ一本分を満たしますか? 中国からの海上輸送で使われるコンテナタイプは、次の3つが多いです。

  1. 20フィート
  2. 40フィート
  3. 40フィートハイキューブ

20フィート=6M前後と考えてください。ハイキューブとは、コンテナの「高さ」が通常タイプよりも大きい物です。アパレル品などの容積が大きい物を運ぶときに使います。

コンテナには、最大の容積と最大の重量が決められています。つまり、購入する商品の合計の重量と容積を計算し、コンテナに入るのか?を考えます。通常、この計算は、中国側のサプライヤーが行ってくれます。(売り手が貨物を発送する場合)なお、貨物が少なくても、戦略的にFCL(コンテナ)を使う方も多いです。

【貿易】コンテナの20フィートと40フィート、お得な方は?

3.コンテナは満杯にならない?

上記の結果、コンテナ1本分にならない場合は、LCLと呼ばれる単位で輸送します。LCLとは、貨物1本を他の荷主と共有し、輸送する方法です。通常、LCLは、FCLと比較して貨物が少ない場合に便利である反面、料金が割高、輸送日数が長くなる、貨物損傷リスクが高まるなどのデメリットがあります。

FCL(コンテナ輸送)とLCL(混載輸送)のメリット・デメリット

LCL時の輸出梱包の重要性

LCLは、中国側や日本側でバンニングやデバンニング(コンテナ出し作業)などをする機会があります。運行ルートやフォワーダーの選択が悪いと、最大数週間も積み込まれたままになることもあります。そのため、売り手側の協議して、内箱や外箱の基準、配送に関する注意事項などを細かく決めることが賢明です。

LCLとクーリエ便(フェデックスなど)との比較

LCLの最小単位は、1CBM又は1トンです。つまり、これ以下の貨物は、一律の料金です。

例えば、一回の輸送が100kg前後であるなら、LCLよりもクーリエを使った方が良いです。重量で300KG前後を超えてくると、LCLのコスパがクーリエを上回ります。

FCL(コンテナ輸送)、LCL(コンテナ未満輸送)は貨物の輸送方法の違いです。これらも含めて売り手とのインコタームズにより、輸送手段等が決まります。

例えば、FCL形態×FOBも有りますし、LCL形態でのFOBもあります。中国の特化輸送サービスは、FCLとLCLのどちらにも対応しています。なお、中国側の引き取り場所、日本側の配送先を郵便番号や住所で指定できます!しかもオンライン上で、簡単です。

4.荷物の引き渡し場所

貨物の引き渡し場所とは、買い手(自社)が貨物を受け取る場所です。こちらは、1番のインコタームズと密接な関係があります。主な引き取り場所は、次の通りです。

  1. サプライヤー(売り手)の工場や倉庫=EXW
  2. サプライヤーの最寄りの港=FOBなど
  3. 自社(買い手)の最寄りの港=CIF

中国輸入者の多くは、何も考えずにCIFなどにしていることが多いです。輸送コストが含まれている点や輸送に関する煩雑な作業をできるだけ排除したいからです。但し、CIFには多くの問題があるため、HUNADEは、お勧めしません。貴社の価格競争力を上げたい場合は、EXWやFOBがおススメです。

【中国からの輸送】CIFを避けてFOBやEXWを選んだ方が良い理由

売り手と引き取り場所を決めたら、契約書等にもれなく記載しましょう。

例: Trade Terms: CIF US$ 5000 TOKYO CONTAINER TERMINAL(Incoterms 2020)

中国側の主要な港

中国側の主要な港は、次の通りです。中国のサプライヤーの住所などから最寄りの港を選ぶことは難しいです。もし、FOBで契約する場合は、サプライヤーが指定する港を受け入れれば良いです。そして、自社が取引する日本側のフォワーダーには、サプライヤーから指定された港から先の部分を依頼します。

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  1. 上海
  2. 深圳
  3. 寧波
  4. 香港
  5. 広州

中国の主要な港のまとめ

中国では、品目ごとによく出荷されている港があります。代表品目と港は次の通りです。

品目例港名品目を表す代表的な中国語
アルミ建材などの金属材料無錫WUXI铝建材等金属材料—江苏无锡,浙江宁波,广东佛山,山东潍坊
金型寧波NINGBO模具–浙江宁波,台州黄岩,慈溪,余姚,广东东莞
デジタル家電製品東莞DONGGUAN鼠标垫(数码消费电子产品)—广东东莞地区多一些
ペット用品杭州HANGZHOU宠物用品—杭州周边较多,主要是宠物玩具类,宠物食品类在山东
アウトドア用品寧波NINGBO户外用品—帐篷很多在河北保定,露营车,工具类都在宁波,武义,温州等,华南佛山也有部分类目
中国特化輸送サービスは、日々、様々な商品を輸送しています。また、中国国内から日本への輸送に特化しているため、日々、豊富な情報が手に入ります。基本的にフォワーダーは、物を運ぶ役割を担います。ですが、そのフォワーダーとの関係をうまく構築することで、貴社の貿易を拡大させられる情報を得ることもできます。

5.売り手から必要な書類を入手する。

国際輸送、輸入通関をする際は、貿易関連書類が必要です。貿易書類は、中国側の売り手が作成し、これを日本側の買い手が利用します。代表的な書類は、次の3つです。

  1. インボイス
  2. パッキングリスト
  3. B/L

この内、インボイスとパッキングリストは、輸出者が作成します。B/L&アライバルノーティスは、フォワーダーから発行されます。この他、必要に応じて商品を説明する追加の資料や保険証券のコピー、原産地証明書(中国側の現地当局が発行)なども用意します。

フォワーダーによっては、これらインボイス等の書類をサービスとして作成している所もあります。しかし、これは、本来のあるべき姿ではないです。というか違法行為です。中国の売り手が作成した書類を買い手が国際輸送や輸入通関時で利用します。

入手した書類は、フォワーダーや通関業者に送付します。なお、インボイス等の原本は、不要です。デジタルデーターでも大丈夫です。

6.国際輸送や通関など

中国のサプライヤーとの契約が合意すれば、出荷作業(国際輸送)が始まります。商品の出荷から最終到着までの日数のことを「リードタイム」と言います。リードタイムには、次の流れがあります。

  1. 出荷作業
  2. 輸出手続き
  3. 国際輸送
  4. 輸入手続き
  5. 最終配送(日本国内配送)

中国輸入者の最大の目的は、利益を上げることですね!となると、いかに早く販売できるのか?が非常に重要です。よって、国際輸送を選ぶ上での最大のポイントは、リードタイムの削減とコストバランスが良い輸送業者を選ぶことだと考えます。

リードタイムが延びる原因例

リードタイムの削減は、自社のみで改善できる部分とそうでない部分があります。一般的なコンテナ輸入やLCL輸入の場合は、上記の物流の中に様々な会社が介在し、その分、コストアップやリードタイムの延長につながりやすいです。

  • サプライヤーの出荷作業が遅い。
  • 本船の出航が遅れている。
  • 港が混雑している。
  • ピークシーズンである。(毎年の1月、7月、8月、9月)
  • 国際輸送と通関を別の業者に依頼する。
  • コーロードされている。
  • 搬入確認ができない。
  • アライバルノーティス(D/O)の手続きが遅れる
  • 予備申告制度やHDSの活用しない
  • 輸入者の輸入実績がない。(少ない)

中国からの国際輸送費

中国に限らず国際輸送費は、海上運賃とサーチャージの2つの合計額です。日本国内の通販の「送料」とは、少し違うため気を付けましょう。輸送費は、サプライヤーや利用するフォワーダーにより大きく変わります。また、LCLやFCLなどの輸送形態によっても請求される項目が変わります。

アライバルノーティスの見方、搬入確認番号を解説!サンプル付

多くの国際輸送業者は、適切な料金を請求しています。しかし、中には、非常に悪質なサプライヤーやフォワーダーもいます。この点については、中国輸送の謎、システムチャージの真実悪徳なフォアーダーから逃れるためのコツで記載しています。

中国特化サービスは、上記の国際輸送費、通関、国内配送代等が全てコミコミです。しかも、全ての費用は、事前に。瞬時に。提示されるため、輸入原価の計算も簡単にできます。もはや、アライバルノーティスの事後的な請求に悩まされることもないです。

こんな形で全ての料金が一目瞭然で表示されます!

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税関検査代、関税等の輸入諸税は別

国際輸送日数

海上輸送の日数は、港間の輸送日数を表すことが多いです。

例えば、上海と日本なら3日間程です。この記事が前提とする「日本側の玄関先」までの日数となると、これに数日プラスした日数が着日です。なお、巷によくある輸入代行サービス等を利用すると、この日数よりも明らかに長くなることが多いです。ひどいサービスでは、お届けまでに数週間かかることもあります。

物販にとって、リードタイムの削減は非常に重要です。フォワーダーに輸送の依頼をするときは、この輸送日数(玄関までの着日)を確認するようにしましょう。

HUNADEの提案

中国特化サービスの輸送日数は、全て日本の玄関先までの着日です。代表的な輸送日数例をご紹介します! 日本の玄関先への着日です。

中国の出荷地域日本の荷受地域超速版の日数通常版の日数
WUXI東京都大田区59
NINGBO大阪府枚方市59
DONGGUAN埼玉県草加市712
HANGZHOU千葉県柏市59
NINGBO兵庫県尼崎市59

輸送の追跡(トレース)方法

国際輸送の追跡は、コンテナ番号等、又はB/L番号等で可能です。但し、一般的な追跡システムは、非常に断片的な部分しか確認できないです。より詳細な追跡をしたい場合は、そのようなサービスを提供するフォワーダー等に依頼しましょう!

中国特化サービスでは、プラットフォーム上でいつでも細かく確認ができます。しかも、このステータスを必要な人と簡単に共有することもできます。

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通関(輸入手続き)

輸入通関は、日本の税関に○○を輸入しますと申告し、許可を受ける一覧の業務です。全ての輸入者が行う義務があります。この業務を専門に行うのが通関業者です。また、昨今は、フォワーダーが通関業務も兼業している場合が多いです。

中国製品の輸入通関は、特に知財関係やアンダーバリュー関係で審査が厳しいです。

知財関係とは、有名キャラクター商品が描かれた商品、有名ブランドの商品などです。アンダーバリューとは、一般的な輸入申告価格と比較して、明らかに下回ることです。

申告価格が小さくなる=課税価格が小さくなる。

上記の理由により、日本政府側としては、税収が少なくなります。中国から輸入される商品には、アンダーバリューで申告しているケースが非常に多いため、警戒されやすいです。特に格安輸入代行業者の申告は、様々な荷主の商品をごちゃまぜにして申告することが多いため、税関検査等にもなりやすいです。

適切な輸入申告は、貴社の輸入実績を上げるためにも重要です。ごちゃまぜに輸入申告する格安系配送業者(業者が輸入者になる)よりも、貴社が輸入者となり、輸入申告してくれる輸送業者を選ぶべきです。
中国製品の関税を削減する方法

一般的に外国の製品が日本に輸入される際は、関税や消費税の輸入諸税が課税されます。当然、中国製品にも税金がかかります。ただし、日本は、中国との間でRCEP(経済協定)を締結している為、物品によっては、関税を削減して輸入も可能です。

RCEPの利用方法

RCEP

を利用する場合は、中国のサプライヤーに依頼をして特定原産地証明書を入手します。そして、これを日本の税関に提出して関税の削減を受けます。具体的な利用方法は以下の通りです。

  1. 輸入貨物の関税分類番号(9桁)の特定
  2. RCEP協定税率の設定確認
  3. 適用される原産地規則の特定
  4. サプライヤーから特定原産地証明書を入手
  5. 日本の輸入通関時に税関に提出する。

*輸入価格が20万円以下の場合は、特定原産地証明書は不要

輸入許可後の配送

輸入許可を受けると、いよいよ国内配送に入ります。この国内配送のことを「ラストワンマイル」とも言います。国内配送には、以下の種類があります。

  • 混載便
  • チャーター便

混載便は、他の荷主の商品と合積みです。チャーターはご自身専用です。この違いにより、料金差、時間指定の可能範囲が違います。基本は、混載便で輸送することが多いです。ですが、税関検査になった場合は、チャーター便を選び、検査後、そのまま配送することが一般的です。

料金時間指定積み込む時間
混載便安い基本不可。業者によっては、午前又は午後のみ指定可能早い
チャーター便高い日付と時間が指定可能自在
どちらも車上渡しが基本

混載便、チャーター便に関わらず、どちらも玄関前の「車上渡し」が基本です。車上渡しとは、貨物をトラックから降ろすことを含めて、荷物が受ける人が行うことを前提とする受け渡し方法です。特に大型の貨物を輸入する際に注意が必要です。

例えば、人力でトラックから荷物を降ろせない場合は、ユニック付きの作業車の手配が必要です。この費用も全て荷受人の負担です。また、当然ながら、2階の事務所に運んでほしいなども依頼も不可です。全て荷物を受け取る側が行うことです。要求すること自体が恥ずかしい行為ですから、十分に気を付けましょう。

ドライバーの配送義務は、玄関前までの車上渡しです。そこから先の部分を要求すると契約違反に該当します。

中国からのドアから日本のドアまでの輸送まとめ

  • インコタームズで費用の負担と危険の負担範囲を明確にする。
  • EXWに近いほどコスト削減につながる。但し、難しい。
  • CIF(CIP)に近いほどコスト高につながる。但し、簡単。
  • EXWにする場合は、中国国内の物流事情に精通するフォワーダーが最適
  • 貨物の物量からコンテナ輸送なのか?LCL輸送なのか?を検討
  • 不明な点は、確認をして全て契約書に記載すること
  • リードタイムの削減は、物販の最重要課題
  • 国際輸送費は意味不明な請求項目が多い闇の側面がある。
  • 関税の削減を受けたい場合はRCEPを活用すること
  • スムーズな通関のために知財関係とアンダーバリューに注意する
  • 国内配送は、混載便とチャーター便の2種類がある。
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