船の手配 独立系NVOCC(フォワーダー)を選ぶべき理由

独立系フォワーダー 選ぶ理由国際輸送
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海外に貨物を輸送するときに、依頼先を迷われた経験はございませんか? 船で運ぶので大手船会社に頼むべきなのでしょうか? それとも日本通運? そこで、この記事では、貨物を輸送するときに「独立系フォワーダー(NVOCC)を選ぶべき理由」をご紹介していきます。

独立系フォワーダー

独立系フォワーダーとは、フォワーダー業務だけで「独立」して運営する会社です。「フォワーダーとは?」の記事でもお伝えした通り、フォワーダーは、荷主と船会社(運送会社)との間に入り、輸送ルートの構築を生業とする会社です。そして、独立系とは、この輸送ルートの構築だけを事業としている所を指します。

なぜ、船会社ではなく、独立系フォワーダーを選ぶことが良いのでしょうか? その答えを知るには、まずは、輸送予約をするときの手配先候補の種類とそれぞれのメリット、デメリットを知る必要があります。

船の予約をする先

荷主として船の予約をする所は、次の6つです。それぞれに一長一短があり、各荷主は、これらの特徴を理解した上で、予約先を選びます。なぜなら、業者には、得手不得手の部分があり、それが輸送コストに跳ね返ってくるからです。各業者の特徴とメリット、デメリットは、次の通りです。

立場メリットデメリット特徴
船会社スペースの確保が厳しくなったときに優先的に割り当ててくれる。船会社の航路を使うことが前提になる内陸輸送は、海上輸送に付帯する業務になる=コスト増し
超大手荷主は、安い価格で取得できる。
乙仲、倉庫業者、通関業者取引する船会社に制限がない=複数の船会社を選べる。フォワーダー業務は付帯業務になるため、フォワーダーより高い。日本国内での通関、国内配送などがメイン。船のブッキングはサービスの側面が強い。後述する独立系フォワーダーに予約している所も多い。
通関費用などと支払い窓口を一本化できる。
エアーフォワーダー輸入国側に自社の施設や社員を常駐させているため、きめ細かいサービスを提供受けられる。固定費が高くなりやすい航空輸送を収益の柱としています。海上輸送は付帯業務です。エアーフォワーダーに海上輸送を依頼するのは、かなりの無駄です。
海上輸送には価格競争力がない。
大手外資系フォワーダー取扱量が多いため、平均的にどのエリアでも競争力を持っています。何となくよく聞く名前が多く安心感がある。フェデックス、DHLなど。きめ細かなサービスは受けられない。展開するフィールドと規模が大きい点が最大の特徴
日本初の料金は高い傾向にある。
商社・メーカー系フォワーダーメーカー系フォワーダー:機械製品の輸送をしたいときに豊富な知識に基づく相談ができる。親会社から依頼される貨物を優先する傾向がある。大手商社やメーカーが出資した会社
商社系フォワーダー:親会社の持つ幅広いネットワークを活かした輸送ができる。親会社の意向に沿った提案となる。
独立系フォワーダー柔軟・中立的な料金体系歴史が浅い。何となくのイメージに影響されることが多い。フォワーダー業務を核として専門に運営している。
独立系MVNOの収益イメージ

画像引用:最適物流の科学

輸送業者を選ぶ上で何を考えればいいのか?

では、上記の特徴を踏まえた上で、荷主は、どのような観点で業者を選べばいいのでしょうか? いくつかのポイントがありますが、最も重視する点は「輸送業者の得意な分野を知ること」です。自分たちの荷物を運ぶ上で、各輸送業者の得意分野を把握して、最適な所へ依頼することが貴社のメリットにつながりやすいです。

例えば、通関業者に全てを依頼すれば、通関実務から船の予約までを一元管理できます。しかし、通関業者による船の予約は「取扱量」に限界があり、船会社から有利な価格をもらうことは難しいです。また、直接、船会社に予約するときは、通関や倉庫業務、その他、陸上輸送に関する業務を他で手配する必要があります。

業者の得手不得手の部分を理解した上で、輸送業者を選ぶのが重要

独立系フォワーダーを選ぶべき4つの理由

船のブッキング先の選定は、輸送コストを下げる意味でも重要です。どれだけ良い商品を生産しても、輸送上の理由により、価格競争力が失われるのは避けなければならないからです。そこで総合的な観点からお勧めするのは、独立系フォワーダーです。

独立系フォワーダーを選ぶべき理由は、次の4つです。

  1. 独立系フォワーダーは、固定費が安い
  2. 物量を集められるから価格力ある
  3. フィールドが広いから柔軟な提案ができる
  4. 資本関係がないから中立な提案ができる
  5. 揚げ地までの輸送を保証する

1.独立系フォワーダーは固定費が安い。

独立系フォワーダーは、船や施設などのハードを持っていないため、固定費が安いです。そのため、荷主にとって有利な価格提案につながります。

2.物量を集められるから価格力がある

フォワーダーは、同じ業界の乙仲やエアーフレイトフォワーダーからの依頼も受けているため、必然的に扱う物量が多いです。扱う物量が多いと、船会社から有利な価格をもらえます。上記表に説明されている業者も、実は独立系フォワーダーにブッキングしていることが多いです。

つまり、荷主→乙仲・通関業者など→独立系フォワーダー という形であり、間に乙仲などを挟むだけ無駄な費用を支払うことにつながります。

3.フィールドが広いから柔軟な提案ができる

独立系フォワーダーは、様々な会社と大口の輸送契約(S/C)を結んでいます。そのため、各荷主は、フォワーダーに「○○まで輸送したい」と頼むだけで、複数の船会社(その他、乗り物)から、コスト上や輸送リスク、緊急度に応じて最適な輸送ルートを提案してくれます。独立系フォワーダーは、別に「特定の船会社」にこだわる必要はないのです。

4.資本関係がないから中立な提案ができる

独立系フォワーダーは、どこかのグループ会社に所属しているわけでないため、中立的な立場での提案ができます。

例えば、親会社がAラインという船会社を運営しているのに、ライバルである「Bライン」の船に載せる選択はできないですね。やはり、資本関係にある所へ優先して荷主を送るのが自然の摂理です。荷主にとって最適ではなく、輸送業者側にとって都合が良い提案になりがちです。この中立性の部分でも独立系フォワーダーが優れています。

5.揚げ地までの輸送を保証する

韓進海運の倒産理由でも述べた通り、昨今は、大手船会社の経営状況が悪いです。輸送途中における破綻なども十分に考えられるため、船会社との直接契約はさけて、独立系フォワーダーに依頼するほうがいいです。独立系フォワーダーは、輸送契約上の義務から、揚げ地(輸入港)までの輸送をすることになっています。

以上の理由により、一般的な量を扱う荷主の方は、独立系フォワーダーが最も賢明な選択です。

独立系フォワーダーで有名な会社

ジャパントラスト

ジャパントラスト株式会社

まとめ

  • 船の予約は船会社にすべき!の常識は、超大手荷主以外当てはまらない。
  • 輸送予約をする先の会社は、全部で6つ
  • 独立性と中立性、コスト性などを考えると、通常は「独立系フォワーダー」の一択

図・情報の参考/引用元:「最適物流の科学」菅 哲賢氏

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