種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 名古屋 | インチョン | ウィスキー 300KG | リーファー |
法人 | 大阪 | アインスクナ港 | 中古車 | FCL |
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この記事は、NVOCCとフォワーダーの違いと、独立系NVOCCを使うべき理由を説明しています。
海外に貨物を輸送するときに、依頼先を迷われた経験はございませんか? 船で運ぶので大手船会社に頼むべきなのでしょうか? それとも日本通運? そこで、この記事では「独立系フォワーダー(NVOCC)を選ぶべき理由」をご紹介していきます。
独立系フォワーダー(NVOCC)
まずは用語の解説をします。NVOCCとは Non Vessel Operating Common Carrierの略です。この意味は、飛行機や船等の設備を持たず、国際輸送サービスを提供することです。そして、NVOCCとフォワーダーは、次の違いがあります。
- NVOCC=国際輸送のみを提供する所
- フォワーダーは、国際輸送+付帯作業もするところ
もちろん、明確な違いがあるわけではないです。ざっくりと考えると、フォワーダーの中に、NVOCCが入るイメージです。つまり、NVOCC=フォワーダー(以降はフォワーダーと統一)と考えてもOKです。
そして、こフォワーダーは、船や飛行を持っている会社からスペースを買いとり、自社の荷主に再販売することで国際輸送を実現しています。これがフォワーダービジネスのモデルです。そして、このフォワーダーの中でも「独立系」は、国際輸送価格に競争力があることで有名です。
独立系フォワーダーとは、船舶の輸送部分に経営資源を投入する会社です。付帯する様々なサービスは一切提供していないです。その代わり、国際輸送の価格力に大きなこだわりを持っています
船の予約をする先
独立系フォワーダーを選ぶことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
例えば、いくつかの相手に対して、船の予約をした場合を比較してみましょう!
立場 | メリット | デメリット | 特徴 |
船会社 | スペースの確保が厳しくなったときに優先的に割り当ててくれる。 | 船会社の航路を使うことが前提になる | 内陸輸送は、海上輸送に付帯する業務になる=コスト増し |
超大手荷主は、安い価格で取得できる。 | |||
乙仲、倉庫業者、通関業者 | 取引する船会社に制限がない=複数の船会社を選べる。 | フォワーダー業務は付帯業務になるため、フォワーダーより高い。 | 日本国内での通関、国内配送などがメイン。船のブッキングはサービスの側面が強い。後述する独立系フォワーダーに予約している所も多い。 |
通関費用などと支払い窓口を一本化できる。 | |||
エアーフォワーダー | 輸入国側に自社の施設や社員を常駐させているため、きめ細かいサービスを提供受けられる。 | 固定費が高くなりやすい | 航空輸送を収益の柱としています。海上輸送は付帯業務です。エアーフォワーダーに海上輸送を依頼するのは、かなりの無駄です。 |
海上輸送には価格競争力がない。 | |||
大手外資系フォワーダー | 取扱量が多いため、平均的にどのエリアでも競争力を持っています。何となくよく聞く名前が多く安心感がある。フェデックス、DHLなど。 | きめ細かなサービスは受けられない。 | 展開するフィールドと規模が大きい点が最大の特徴 |
日本初の料金は高い傾向にある。 | |||
商社・メーカー系フォワーダー | メーカー系フォワーダー:機械製品の輸送をしたいときに豊富な知識に基づく相談ができる。 | 親会社から依頼される貨物を優先する傾向がある。 | 大手商社やメーカーが出資した会社 |
商社系フォワーダー:親会社の持つ幅広いネットワークを活かした輸送ができる。 | 親会社の意向に沿った提案となる。 | ||
独立系フォワーダー | 柔軟・中立的な料金体系 | 歴史が浅い。何となくのイメージに影響されることが多い。 | フォワーダー業務を核として専門に運営している。 |

画像引用:最適物流の科学
輸送業者を選ぶ上で何を考えればいいのか?
では、上記の特徴を踏まえた上で、荷主は、どのような観点で業者を選べばいいのでしょうか? 最も重視する点は「輸送業者の得意な分野を知ること」です。自分たちの荷物を運ぶ上で、各輸送業者の得意分野を把握して、最適な所へ依頼することが貴社のメリットにつながりやすいです。
例えば、通関業者に全てを依頼すれば、通関実務から船の予約までを一元管理できます。しかし、通関業者による船の予約は「取扱量」に限界があり、船会社から有利な価格をもらうことは難しいです。また、直接、船会社に予約するときは、通関や倉庫業務、その他、陸上輸送に関する業務を他で手配する必要があります。
独立系フォワーダーを選ぶべき5つの理由
船のブッキング先の選定は、輸送コストを下げる意味でも重要です。どれだけ良い商品を生産しても、輸送上の理由により、価格競争力が失われるのは避けなければならないからです。
そこで総合的な観点からお勧めするのは、独立系フォワーダーです。独立系フォワーダーを選ぶべき理由は、次の4つです。
- 独立系フォワーダーは、固定費が安い
- 物量を集められるから価格力ある
- フィールドが広いから柔軟な提案ができる
- 資本関係がないから中立な提案ができる
- 揚げ地までの輸送を保証する
1.独立系フォワーダーは固定費が安い。
独立系フォワーダーは、船や施設などのハードを持っていないため、固定費が安いです。そのため、荷主にとって有利な価格提案につながります。
2.物量を集められるから価格力がある
フォワーダーは、同じ業界の乙仲やエアーフレイトフォワーダーからの依頼も受けているため、必然的に扱う物量が多いです。扱う物量が多いと、船会社から有利な価格をもらえます。上記表に説明されている業者も、実は独立系フォワーダーにブッキングしていることが多いです。
つまり、荷主→乙仲・通関業者など→独立系フォワーダー という形であり、間に乙仲などを挟むだけ無駄な費用を支払うことにつながります。
3.フィールドが広いから柔軟な提案ができる
独立系フォワーダーは、様々な会社と大口の輸送契約(S/C)を結んでいます。そのため、各荷主は、フォワーダーに「○○まで輸送したい」と頼むだけで、複数の船会社(その他、乗り物)から、コスト上や輸送リスク、緊急度に応じて最適な輸送ルートを提案してくれます。独立系フォワーダーは、別に「特定の船会社」にこだわる必要はないのです。
4.資本関係がないから中立な提案ができる
独立系フォワーダーは、どこかのグループ会社に所属しているわけでないため、中立的な立場での提案ができます。
例えば、親会社がAラインという船会社を運営しているのに、ライバルである「Bライン」の船に載せる選択はできないですね。やはり、資本関係にある所へ優先して荷主を送るのが自然の摂理です。荷主にとって最適ではなく、輸送業者側にとって都合が良い提案になりがちです。この中立性の部分でも独立系フォワーダーが優れています。
5.揚げ地までの輸送を保証する
韓進海運の倒産理由でも述べた通り、昨今は、大手船会社の経営状況が悪いです。輸送途中における破綻なども十分に考えられるため、船会社との直接契約はさけて、独立系フォワーダーに依頼するほうがいいです。独立系フォワーダーは、輸送契約上の義務から、揚げ地(輸入港)までの輸送をすることになっています。
以上の理由により、一般的な量を扱う荷主の方は、独立系フォワーダーが最も賢明な選択です。
独立系フォワーダーで有名な会社
まとめ
- 船の予約は船会社にすべき!の常識は、超大手荷主以外当てはまらない。
- 輸送予約をする先の会社は、全部で6つ
- 独立性と中立性、コスト性などを考えると、通常は「独立系フォワーダー」の一択
図・情報の参考/引用元:「最適物流の科学」菅 哲賢氏


種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | ハワイ州カウアイ島 | 東京 | コーヒー豆 500KG | 航空輸送 |
法人 | 東京 | 台北 | 宅配ボックス | 相談希望 |
個人 | ポルトガル | 神奈川 | ブックケース | 相談希望 |
法人 | 名古屋 | 高雄 | 加工食品 フルコン | FCL |
法人 | 東京 | シドニー | 一般雑貨 40FCL×50本/月 | FCL |
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