オーバーゲージ、重量物の輸送 業者選定の条件とコンテナの種類

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    この記事は、オーバーゲージ貨物、フラットラックコンテナ、オープントップ等に関する情報を説明しています。

    ひと昔前、国際輸送は、船の上に形状や大きさが違う貨物をのせて輸送する「在来船」が一般的でした。その後、コンテナ船が登場すると、徐々に在来船での輸送が少なくなっていきました。

    コンテナ船は、40フィート(約12m)や20フィートと呼ばれる容器の中に貨物を詰めて輸送する船です。コンテナという「定型」に収まれば、詰める貨物の量は問わないため、低価格で輸送ができます。また、コンテナで運ぶことは、形状が違う貨物を効率的に輸送する意味でも有効です。これがコンテナが一気に普及した理由です。

    しかし、コンテナ船が全盛になったとはいえ、在来船がなくなったわけではありません。いわゆる「特殊貨物」は、在来船での輸送をメインにしています。特殊貨物とは、20フィートや40フィートに収まりきらない規格外の貨物(オーバーゲージ貨物)や重量がある貨物を指します。

    例えば、ブルドーザーや建機、プラントなどです。これらの巨大な貨物は、40フィートなどの定型コンテナに収まりません。では、どのように輸送をするのでしょうか?

    オーバーゲージカーゴの輸送

    コンテナに収まりきらない「特殊な貨物」は、オーバーゲージや重量物、危険物とされて、一般的な貨物の輸送よりも高い料金や技術が必要です。特殊な貨物には、次の3つの意味があります。

    特殊コンテナの「特殊」が表す3つの意味

    1. オーバーゲージ=大きさ的にコンテナに収まらない貨物
    2. 重量物=重量的にコンテナで運ぶのが危険な貨物
    3. 危険物=通常では不要な特別な配慮が必要な貨物

    オーバーゲージとは、40フィート(約12m)に収まらない貨物です。この場合の収まらないとは…..「背が高い。長い。または、横幅が広い」ことをさします。コンテナにサイズ的に収まらない物が「オーバーゲージ貨物」です。

    重量物とは、コンテナが想定する最大重量を超える物です。例えば、ブルドーザーなど、重量がある物は、コンテナの底が抜けてしまう可能性があるため、一定の重さ以上の貨物を輸送するときは「重量物扱い」がとられます。

    最後に危険物とは、化学薬品や火薬など、一旦、何かの作用が発生したときに、取り返しがつかない大事故につながる物です。これら1~3の貨物を運ぶときは、通常のコンテナではなく、後述する特殊コンテナを使い輸送します。

    貴社が輸送する貨物は….規定以上の大きさ? 重さ? または危険? これら3つのいずれかに該当するときは、特殊貨物に該当します。

    オーバーゲージ貨物の依頼を検討するべき人

    実際にオーバーゲージ貨物の輸送は、次の6つのケースのいずれかの該当する人が検討します。長尺もの、重量物を運びたい人、それらの貨物を一貫して輸送するフォワーダーを求めている方が適していきます。

    1. 北米、アジア、ヨーロッパ各地への内陸輸送、据え付けまでしてほしい。
    2. 貨物のサイズが大きすぎて輸送できない。
    3. プラントや大型機械を輸出したい。
    4. 鉄鋼製品など、長いものを輸出したい。
    5. 大型機械を輸出したい。
    6. ブルドーザーや大型建機を輸送したい。

    特殊貨物の輸送に使うコンテナの種類

    オーバーゲージ貨物は、大きさや重量が特殊であるが故に、通常の貨物を運ぶときには使わない特殊コンテナを使います。特殊コンテナの代表的な物が次の3つです。屋根部分がないタイプ、側壁がないタイプ、床面以外の一切の壁がないタイプなどがあります。それぞれを詳しく見ていきましょう!

    1. オープントップコンテナ
    2. フラットラックコンテナ
    3. フラットベッドコンテナ(プラットフォーム)

    1.オープントップ(Open Top Container)

    オープントップコンテナは、屋根の部分が解放されているため、クレーンなどによる荷役が可能です。重量物、 長尺物、 嵩高物(背が高い貨物)の輸送に適しています。また、上面部分は、雨がや海水など浸水しないよう、プラスチックシート(ターポリン)で防ぎます。オープントップコンテナ

    オープントップコンテナの特徴

    • 天井部分が開く。
    • クレーンで上から吊り下げて出し入れができる。
    • 長尺物、座高が高い貨物に適している。
    • 上部は「ターポリン」という特殊な布で浸水を防止する

    オープントップの注意点

    • 海水や雨の影響を受けるものは、載せない。
    • コンテナ船に積み付けするときに制約がある。(開口部付近の障害の関係)
    • 積み上げ港でストラドルキャリアを使用するときは、コンテナサイズからの超過幅は10CM以下にする必要がある。

    情報元:Rickmers Standard 4th Edition
    (https://ja.scribd.com/document/371761896/Rickmers-Standard-4th-Edition)

    2.フラットラック

    フラットラックコンテナ は、前後の側面以外の壁を取り払っている物です。左右と上下の壁がないため、貨物をコンテナに入れるときの自由度が高いです。

    フラットラックコンテナ

    フラットラックコンテナの特徴:

    • オープントップとの違い→上面に加えて左右側面の側壁がない。
    • 天井、側壁がなく、床と前後の壁のみ。
    • 建設機械、木材、パイプなどの輸送に便利
    • 床の強度を上げているため、特に重量物の輸送に便利

    フラットラックの注意点:

    • 貨物の高さや幅がコンテナの基本サイズからはみ出すと、ボイドスペース(デッドスペース)として、運賃が請求される。
    • ラッシングを目的としてリングを装備しています。荷主は、このリングを使って貨物を固定します。また、貨物の重心点を船社に伝える必要があります。

    3.フラットベッドコンテナ

    フラッドベッドコンテナは、コンテナの床面のみを残すタイプです。コンテナの高さや幅からはみ出る貨物の輸送に便利です。このフラットベッドコンテナを連結させて使い、一つの大きな貨物を輸送することも多いです。床部分は重量物の輸送を想定して、強化されています。

    フラットベッドコンテナ

    フラットベッドコンテナの特徴:

    以下の貨物を輸送するときに適している

    • オープントップコンテナとの違い→底面以外のすべての側壁を取っ払っている。
    • 長尺物 (鋼材、木材、パイプ等)
    • 重量物、集中荷重のかかる貨物
    • コンテナ詰めできない大型貨物(プラントなど)
    • 複数個を並べて船上での積み付けも可能

    フラットベッドの留意点:

    • 貨物の長さと重量によっては、最大重量まで詰めない可能性がある。

    参考:オーバーゲージ貨物の搬入例

    オーバーゲージ貨物

    画像元:某フォワーダー様のパンフレットより

    オーバーゲージ貨物

    オーバーゲージ貨物

    オーバーゲージ

    フォワーダーを選定する上での3つの条件

    もし、貴社が特殊貨物を輸送する上で、以下の悩みを抱えている場合、下記に示す3つの条件をクリアするフォワーダーを選ぶべきです。

    このような悩みを抱えていませんか?

    1.付き合っているフォワーダーに力がなく、必要なスペースを用意できない。
    2.今よりも安い運賃でオーバーゲージ貨物を運びたい。
    3.生産契約の変更や客先からの急な変更に対応できる所を探している。
    4.フラットラックやオープントップコンテナを受けくれるフォワーダーを探している。
    5.スムーズにオーバーゲージのスペースを提供するところを探している。

    少なくても、これら3つの条件をそろえていることが必要

    フォワーダーランキングでもお伝えした通り、世の中には、たくさんのフォワーダーがいます。もし、オーバーゲージ貨物のフォワーダーの選定に迷っているときは、少なくても以下の3つの条件をそろえている所に依頼をするべきです。

    1. スペース確保力
    2. 確かな実績があり、柔軟に対応ができること
    3. 輸送に伴う制約が少ないこと

    1.スペース確保力

    スペース確保力とは、船に積み込むためのスペースを用意できる力です。

    例えば、東京からロサンゼルスに向けて大型の機械を輸出するとします。このとき、あながたが直接、船会社に予約をすると「スペースがない」と回答されることがあります。一方、同じ航路、船会社であったとしても、フォワーダーを通すとスペースを確保できることがあります。一体、どのような理由があるのでしょうか?

    実は、オーバーゲージ貨物のスペースは、限定的に提供されており、常に輸送契約を結んでいるフォワーダーに優先的に配分されます。そのため、一荷主には「スペースはない」と伝える一方、フォワーダーには「スペースはある」と答えることがよくあります。もちろん、このフォワーダーの中にも力の差がある点に留意が必要です。

    船会社と強固な関係があるフォワーダーほど、圧倒的な価格競争力とスペース確保力があります。一荷主の立場であれば、直接船会社に予約をするのではなく「力があり、実績があるフォワーダー」に予約をするのがベターです。毎月、多数のコンテナを扱うフォワーダーと、一荷主が同等の扱いを受けると考える方が無理です!

    フォワーダーは、船会社と継続的な関係を維持しており、しっかりと輸送スペースを確保できる所かをチェックしましょう!

    2.確かな実績があり、柔軟に対応ができること

    フォワーダーは、オーバーゲージ輸送に対して、確かな実績はありますか? フォワーダーのサイトの文章から確かな自信や実績を感じられますか? 他のサービスと同様、オーバーゲージ貨物「も」対応しているなどの実情を感じられる説明文はございませんか?

    重量物やオーバーゲージ貨物の輸送は、非常に特殊な分野であるため、一にも二にも確かな実績が必要です。実績があるほど、各顧客からの要求にも柔軟に対応できる「余力」があります。特にあなたの客先からの設計変更などで、どうしても船の予約を変更したいときがあるはずです。このようなイレギュラー対応ができる所が本当の意味で力のあるフォワーダーです。つまり、貴社の輸送パートナーとして選ぶべき相手です。

    平常時は、どこの会社も同じ。真価はイレギュラー対応にある。通常とは異なるとき、そのフォワーダーは、どこまでの対応力があるのでしょうか? ここが非常に重要なポイントです。

    3.輸送に伴う制約が少ないこと

    オーバーゲージ貨物や重量物などに豊富な経験がある所は、輸送に伴う制約を付けることは少ないです。つまり、このケースはダメ~。このパターンはだめ。これもいけない。この機械は対応できない~。などの決まり文句のことです。これは、フォワーダーがなるべくリスクを負わないための作戦です。とにかく特殊貨物の輸送に自信がない所ほど、細かな制約を付けたがります。

    もし、貴社が契約しているフォワーダーが様々な制約を付けるときは、オーバーゲージ貨物の輸送経験がそこまで豊富でない可能性が高いです。

    以上、3つの特徴を満たしているフォワーダーを選ぶようにしましょう!

    「全世界向け」特殊貨物の輸送に圧倒的な実績と競争力があるフォワーダーをご紹介!

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