CAコンテナとリーファーコンテナ 温度管理ができる輸送

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外国と貿易するときの一つのポイントが「最適な輸送方法の構築」です。どんなに素晴らしい商品があったとしても、作っている人と消費する人が一つの「線」で結ばれない限り、貿易取引を行うことは不可能です。その中でも特に難しいのは「青果物」などの輸送方法です。

ご存知の通り、青果物は収穫した瞬間から劣化が始まっていきます。この劣化をうまくコントロールできないと、消費者の下へ届くときには、もはや売り物にはならないレベルになっていることも多いです。そこで、青果物の劣化を少しでも和らげるために「温度管理ができる輸送方法」を導入することが求められます。

そこで、この記事では、温度管理ができる「リーファーコンテナ」と「CAコンテナ」についてご紹介します。

温度管理ができるコンテナ

現在、海上輸送の中心となっているのは「コンテナ輸送」です。工場から出荷するときの荷詰めや、港での荷揚げなどを少ない時間で行えることが大きく普及した背景です。そんな便利なコンテナ輸送ですが、一つだけ致命的な問題があります。それが「内部温度の上昇」です。

洋上におけるコンテナ内部温度

コンテナ船は、一回の航海に可能な限り多くのコンテナを運びます。船の中、甲板(デッキ)など、積載する場所は様々です。そのため、積載される場所によっては、海上におけるコンテナの内部温度が「70度近く」になります。通常のコンテナは、内部温度が大きく上昇するため、温度変化に弱い「青果物」などの輸送には向きません。

一般のコンテナ=内部温度が70度近くに上昇する可能性があります。

しかし、だからといって、全てを航空輸送に頼ることもできません。基本的に、農産物は価格帯が低いため、航空機の輸送費を賄うだけの価格を設定することは難しいです。また、運べる量にも問題があります。どれだけ航空機が大型化したとしても「運べる量」で言うと、船便によるコンテナ輸送の方が上です。

「航空機輸送=運べる量が少ない+割高な運賃がかかるため、船便のコンテナ輸送をしたい。でも、一般のコンテナにいれることはできない」

このような条件の下、最適な輸送方法を選ぶことが求められます。そこで、便利な物が「温度管理ができるコンテナ」です。

温度管理ができるコンテナ

実は、コンテナには、いくつかの種類があります。(参考:コンテナの種類)大別すると「一般コンテナ」と「温度管理コンテナ(リーファーコンテナ」です。一般コンテナは、通称、「ドライコンテナ」と呼ばれ、温度変化に関係ない物を輸送するときに便利です。

一方、記事の冒頭からお伝えしている温度管理ができるコンテナは、通称「リーファーコンテナ」と言います。コンテナの内部温度を一定に保てるため、温度変化に弱い製品(青果物、医療器具など)を輸送するときに便利です。

コンテナの種類:ドライコンテナとリーファーコンテナ

実は、このリーファーの中にも種類があります。一般のリーファーコンテナと、CAコンテナという新しいコンテナです。

リーファーコンテナとCAコンテナ

リーファーコンテナの中に、CAコンテナがあります。共に「温度管理できる点」は一緒ですが、その先の部分に違いがあります。両者の特徴を確認していきましょう!

リーファーコンテナとは?

温度管理が必要な青果物を輸送するときに、庫内の温度を一定に保ったまま輸送する方法です。もちろん、船での輸送時と合わせて、港に留め置いているときも温度管理をしてくれます。コンテナの内部温度は、任意の温度帯を自由に設定できます。輸送する商品によって、この設定値を切り替えて、冷凍品から冷蔵品まで幅広く輸送できます。

リーファーコンテナを使うときに気になるのが「輸送中しっかりと温度管理がされていたか?」です。この点は、コンテナ内部に設置されている「データロガー」から事後的に庫内の温度変化の状況を確認できるようになっています。

例えば、「荷物が着いたと思ったら、商品が腐っていた」このようなケースであっても、データロガーの解析から、船会社の落ち度を立証することができます。もちろん、この場合は、海上保険の適用対象となり、全損する等のリスクは小さいです。これがリーファーコンテナによる輸送方法の概要です。

リーファーコンテナ=温度管理ができるコンテナ

CAコンテナの概要と仕組み

ここで質問です。仮に青果物をコンテナなどに入れて運ぶときは、何が大事だと思いますか? もちろん、先ほどから伝えている「温度管理」も大切です。しかし、実は、その温度管理と同じく大切なことがあります。それが「空気のコントロール」です。私たちの地球では、およそ20%の酸素と、それ以外の大部分は窒素や二酸化炭素によって構成されています。実は、この空気と青果物には、密接な関係があります。

青果物などは、収穫した後もずっと生き続けています。私たちと同じように「呼吸」をします。青果物は、この呼吸のときに「内部にある糖分」を使います。収穫した後、どんどんと品質が悪くなる原因は、この呼吸による糖分の損失が原因です。また、このとき、あわせて特異のガスが発生することなども、時と共に品質を悪くする一因です。

そこで、空気のコントロールができるCAコンテナの出番です。CAコンテナは、コンテナ内の温度を一定に保ちながら、庫内の空気成分をコントロールします。具体的には、コンテナ内部に窒素ガスを送る一方、酸素を排出します。これにより、青果物は「仮眠状態」となり、品質劣化が起きないまま、外国に輸送できます。

CAコンテナ=温度管理+空気のコントロールができるコンテナ

まとめ

外国との間で生鮮物などを輸送するときは、リーファーコンテナと呼ばれる温度管理ができるコンテナを使います。ただし、リーファーは、あくまで「庫内の温度を一定に保つ」だけの機能であるため、生鮮物などの「品質劣化」を大きく食い止めるには、限界があります。その点、CAコンテナは、温度管理+空気コントロールにより、生鮮物の品質劣化を抑えながら運べます。

生鮮物などをやり取りするときは、このCAコンテナも頭に入れておくようにしましょう!

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