この記事では、食品を小口に輸送できる「混載リーファーサービス」をご紹介していきます。
海外向け混載リーファーコンテナ
EPAを利用すると、日本の食品が相手国に輸入されるときに関税がゼロになります。これまで数十パーセントの関税がかかっていたところ、EPAにより大幅に関税が削減されます。これに加えて、近年の日本食ブームにより、日本食品の輸出が急速に拡大しています。特に、検疫制度が緩い香港や台湾などでは、その伸びが顕著です。また、この需要に合わせて増えているのが「冷凍や冷蔵における混載サービス=リーファーコンテナ」です。
リーファーコンテナとは?
リーファーコンテナとは、コンテナの内部温度を一定に保ちながら輸送する方法です。生鮮食品や医薬品など、温度変化に弱い物の輸送に適しています。設定できる温度は、冷凍帯から冷蔵帯まであり、混載貨物の状況により、調整されます。最近では、リーファーコンテナ以外でもCAコンテナなどもあり、温度管理と合わせて窒素管理などを行い鮮度を保つ輸送もできます。
関連記事:リーファーコンテナとCAコンテナについて
コンテナ1本の容積は不要!もっと小さなロットで輸送したい!
リーファーコンテナを使えば、内部温度を一定に保ち輸送ができます。しかし、リーファーコンテナは、20フィートなど、コンテナ1本単位で輸送することが普通です。そのため、規模が小さな事業者などは、無駄にできるスペースの問題により、なかなか輸送することができない状況でした。そこで、この問題を解決するために、リーファーコンテナ版の「混載」が誕生しました。
混載=1つのコンテナの中に複数の荷主の貨物を入れること
LCL(混載貨物)/ LCL Reeferとは?
LCL(混載)とは、複数の荷主で荷物をまとめて、一つのコンテナに仕上げることです。
例えば、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんが台湾向けに冷蔵が必要な貨物を送りたいとします。このとき、別々のリーファーコンテナを借りることもできますが、個々で用意をすると、スペース上の無駄が生まれます。そこで、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんが一つのコンテナの中にいれて輸送します。これにより各人は、自分が占有するスペースの分だけ輸送料を支払うだけでよくなります。
以下は、2018年7月30日現在の混載リーファーサービスを取り扱っている会社です。
日本発海外向け冷凍・冷蔵混載サービス一覧
日本の港から海外向けのリーファー混載サービスです。
- OOCLさん→サービスを廃止
- 郵船ロジさん→サイト上でサービス内容がわからないため削除
輸出港 | 社名 | 輸出先 | 問い合わせ先 |
東京 | 日本通運 | シンガポール(13日・冷凍)、ポートケラン(14日・冷蔵) | リーフレットダウンロード先: https://www.nittsu.co.jp/doc/food/food03.pdf |
ジェイ・エフ・ヒレブラント ジャパン株式会社 | 香港、フランス(ル・アーブル) | JF Hillebrand Japan KK 03-5651-0455 | |
横浜 | 株式会社 日新 | シンガポール |
|
セイノーロジックス | 香港、台湾、シンガポール、プサン、ハンブルグ、フェリクストウ | ひんやり混載 http://www.logix.co.jp/reeferconsolidation/ | |
名古屋 | 日本通運 | 台湾(10日)/冷蔵 | リーフレットダウンロード先: https://www.nittsu.co.jp/doc/food/food03.pdf |
大阪 | 日本通運 | シンガポール(20日)/冷凍 | リーフレットダウンロード先: https://www.nittsu.co.jp/doc/food/food03.pdf |
上組 | 香港 |
| |
内外トランス | シンガポール、タイ | 内外トランスライン株式会社 06-6260-4706 | |
神戸 | SEAFRIGO(シーフリゴ) | 香港、シンガポール | 03-5742-7739 |
株式会社 日新 | 香港 |
| |
台湾 |
| ||
福岡 | セイノーロジックス | 香港、台湾、シンガポール、プサン、ハンブルグ、フェリクストウ | ひんやり混載 http://www.logix.co.jp/reeferconsolidation/ |
海外発日本向け冷凍・冷蔵混載サービス一覧
海外から日本向けのリーファー混載サービスです。
海外発…. | 会社名 | 輸出港 | 問い合わせ先 |
東京向け | 株ユニエックス(SEAFRIGOサービス) | フランス | 03-5742-7740 |
ユーロジャパンカーゴ | イタリア | (株)ユーロジャパンカーゴ 担当 : 徳永令子 ・ 山﨑 ・ 西山 ・ 北島 TEL : 03 – 5774 – 6642 | |
ジェイ・エフ・ヒレブラント ジャパン株式会社 | フランス、イタリア、スペイン、カリフォルニア | JF Hillebrand Japan KK 03-5651-0455 | |
横浜向け | ジェイ・エフ・ヒレブラント ジャパン株式会社 | オーストラリア、チリ | JF Hillebrand Japan KK 03-5651-0455 |
大阪向け | 株式会社阪急阪神エクスプレス | フランス | 株式会社阪急阪神エクスプレス 西日本営業本部 輸入営業部 06-6539-1670/ |
神戸向け | 株ユニエックス(SEAFRIGOサービス) | フランス | 03-5742-7740 |
ジェイ・エフ・ヒレブラント ジャパン株式会社 | イタリア | JF Hillebrand Japan KK 03-5651-0455 |
まとめ
- 少量で貿易をしたいときは、混載リーファーサービスが便利です。
- EPAと混載リーファーサービスを使い、世界に日本食品を輸出していきましょう。
- 輸入の見積もりツール
- FCLとLCLの違いとは?
- フォワーダーランキングの中でも紹介しています。
- 知識ゼロからの食品の輸入手続き


海上輸送の手順書
種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | ホーチミン | ムンバイ | 口紙 1トン | 海上輸送 |
個人 | 広州・東莞 | 仙台 | 電動自転車(淘宝購入) | フェリー |
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