海上輸送/フォワーダーを選ぶときの5つのポイント(注意点)

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貿易における国際物流をサポートするのがフォワーダーです。フォワーダーは、船、航空機、鉄道の運営会社から貨物輸送用のスペースを購入します。その後、買い取ったスペースを小口の荷主に販売することで利益を得ます。ポイントは、自社では輸送設備を持たず、他社のスペースを再販売する点にあります。この考え方は、工場設備を持たずメーカーと名乗る「ファブレスメーカー」にも似ています。

そこで、この記事では、フォワーダーを選ぶときの5つのポイントをご紹介していきます。なお、この記事でお伝えする「フォワーダー」は、海上輸送をメインにするところを指します。

フォワーダーを選ぶポイント

海上輸送の予約には、次の2つの方法があります。

  1. 直接、船会社に予約をする
  2. フォワーダーに予約をする。

船会社への予約とは、コスコやMOLなどに対して直接予約することです。一方、フォワーダーに予約とは、あなた→ フォワーダー → MOLと、フォワーダーを通して、船の予約をすることです。一見すると、フォワーダーが間に入る分だけマージンがかかりそうです。では、なぜ、フォワーダーを選んだ方が良いのでしょうか? この理由は、以下に説明するポイントでわかります。

フォワーダーを選ぶときのポイント

「新しく海上輸送をお願いしたい」「シッピングガゼットを見たり、通関業者から紹介を受けたりしたけれど、いまいちフォワーダーの選び方がわからない」このような方も多いはずです。一体、どのような観点でフォワーダーを選べば良いのでしょうか? 大きく分けると次の5つです。

  1. フォワーダーが不得手とする輸送・ルートを知る
  2. 取り扱う物流量が多いのか?
  3. B/L関係の処理は迅速か?
  4. システムチャージの加算
  5. 倒産危機

1.フォワーダーが不得手な輸送を知る

フォワーダーには、得意な輸送ルートや貨物があります。

例えば…..

  • 北米輸送に圧倒的な価格競争力がある。一方、欧州ルートは弱い….
  • 混載貨物が得意である一方、フルコンテナ輸送は苦手
  • 危険物や重量貨物の輸送が得意
  • リーファーコンテナ(冷蔵)混載の輸送が得意

など、必ず得意な「輸送ルート」や「貨物の種類」があります。仮に苦手な部分の輸送を任せてしまうと「コーロード」のように、さらに別のフォワーダーに丸投げをして利益だけを抜かれてしまうこと(事実上、そのような形と同じ)があります。(無理やり依頼を受けようとする)

フォワーダーの得意な貨物とルートを把握しよう!

2.取り扱う物流費が多いのか?

フォワーダーは、船会社とサービスコントラクトを結んでいるため、卸売り価格で輸送ができます。フォワーダーは、この卸売り価格に自らのマージンをのせて、各荷主に販売することで利益を得ます。フォワーダーに力があるのかは、取り扱う物量で確認ができます。船会社から大量のスペースを仕入れられるフォワーダーほど、荷主側に価格的なメリットをもたらすフォワーダーである可能性が高いです。

力がないフォワーダー例:Co-loadをお願いするところ

3.B/L関係の処理は迅速?

輸入許可を受けたらなるべく早く貨物を引き取りたいですね。このとき、あなたが予約したフォワーダーの質が悪いと、なかなか貨物を受け取れないときがあります。

例えば、B/Lの差し入れや、アライバルノーティスのチャージをすでに支払っているとします。それでも貨物を引き取れない場合があります。なぜでしょうか? この理由はB/Lのマスターとハウスの関係にあります。簡単に言えば、マスターB/L(フォワーダー)の処理が遅いため、ハウスB/L(荷主)が影響を受けるのです。

このB/L処理が遅延する原因には、現地フォワーダーや日本側フォワーダーの単なる手続きミスや、料金の支払いが終わっていないなどがあります。単なるフォワーダー側のミスにより貨物が受け取れないことがあるため、この処理を迅速にするフォワーダーであるかもチェックしましょう!

4.システムチャージを加算しないこと=意味不明なチャージを請求していない。

中国輸入をする方は「システムチャージ」と呼ばれる謎の費用に疑問を感じる方も多いはずです。システムチャージとは、本来、中国側で支払うべき料金を日本側に支払わせている費用です。つまり、日本側で支払う必要がない費用を何食わぬ顔で請求しているのです。もし、このシステムチャージを避けたければ、あらかじめフォワーダーにシステムチャージの有無を確認しましょう!

5.船会社が倒産したときに的確な対応ができるところ

大手の船会社が大型の合併を繰り返すように、世界的な勢いで海上輸送業界の再編が行われています。2016年の「韓進海運の経営破綻」が示すように、昔から続く大手船会社であっても、いつ、どこで経営破綻に陥るのかわからない状況です。仮に、輸送途上で経営破綻すると、B/Lの約款に基づく、輸送契約は強制的に解除されます。

仮に船会社と直接契約をしているときは、輸送契約が解除されると、代替え船を含めて荷主側で手配をする必要があります。もちろん、費用の弁償等もなく、すべて荷主側の費用負担と危険負担により輸入港まで運送します。つまり、船会社の倒産=荷主が全損するといっても過言でありません。

このようなとき、フォワーダーがとても役立ちます。実は、フォワーダーを通して船会社を予約すると、輸入港到着までの運送義務はフォワーダーが負います。そのため、仮に輸送途中で船会社が経営破綻をしても、そのリカバリー費用や手続きをすべてフォワーダーに任せられるのです。ここにフォワーダーを通して船を予約する最大のメリットがあります。

フォワーダーを選ぶときは、イレギュラーに対応できるとことを選びましょう!

以上、5つのポイントを意識してフォワーダーを選ぶと、より貴社に適した国際物流を構築できるはずです。

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まとめ

  • フォワーダーは、卸価格でコンテナを調達。それを荷主へ再販売する会社
  • フォワーダーの得意な分野と苦手な分野を把握する。
  • フォワーダーの力量は、取扱量でわかる。力がないとコーロードなどをする。
  • イレギュラーが発生したときに的確な対応ができるところを選ぼう!
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