中国輸送に強いおすすめフォワーダー
中国への輸送は、「コストの安さ」「スピード」「対応のしやすさ」の3つがそろっているかが成功のカギです。特に、小口の荷物を扱う中小企業にとっては、どのフォワーダーを選ぶかで結果が大きく変わります。この記事では、中国との取引に実績がある信頼できるフォワーダーを8社ご紹介します。
フォワーダー選びで大事な3つのポイント
中国向けの輸送でフォワーダーを選ぶときは、次の3つをチェックしましょう。
1.自社で混載便(LCL)を持っているか
他社の混載便を使う「コーロード」だと、余計な手数料がかかり、時間もかかることがあります。自社で混載便を持っている会社の方が安心です。
2.フェリー輸送に対応しているか
大阪や九州などから出るフェリーを使えば、トラック代(ドレー費用)を抑えられ、到着も早くなります。フェリー対応の会社は、コストも時間も効率的です。
3.中国現地でのサポート体制があるか
通関や検品、現地配送までまとめて対応してくれる会社なら、トラブルが少なくなり安心です。中国でのネットワークがしっかりしているかも大事なポイントです。
中国輸送に強いフォワーダー
フレートマンロジックス株式会社
上海、青島、石島、厦門など中国主要港をカバーし、DIGISHIP CONNECTというオンラインプラットフォームで見積もりから通関、配送まで一元管理できます。特に初めて中国輸送を行う事業者にとって、直感的な操作で完結できる利便性が魅力です。
ノミネーションフォワーダーを利用したい方にもおすすめ!
イーストライズトランスポート株式会社
自社混載便を保有し、上海・石島発の関東・関西向け特急サービスを提供しています。LCLにおいて同社のようにコーロードを介さない輸送を行う企業は希少であり、安定性と価格競争力のバランスがとれています。
SMJ CO., LTD
青島を拠点に、東京・大阪・名古屋への混載便を展開。中国側での対応力に加えて、日本国内でも丁寧な対応を行っており、初めてのLCL輸入でも安心感があります。
松菱運輸
上海〜大阪間のスーパーホットデリバリーサービスで3日納品を実現。とくに関西地区の荷主にとっては、リードタイムの短さが大きな武器になります。
中国輸入お助け便
義烏、広州、杭州、蘇州など中国内陸部からの小口輸送に対応。個人事業主や小規模ネットショップにも親身な対応があり、リピート率の高さが特徴です。
日中国際フェリー
大阪・神戸を48時間(日本の港着までの時間、これに輸入通関&国内配送時間が必要)で結ぶ最速フェリー。日本・火曜出発→中国・木曜到着、中国・土曜出発→日本・月曜日着
- 大阪・神戸と上海間をウイークリーで定時運航
- 上海から大阪・神戸までを最速2~3日間で輸送
- 本船出港前日の17時まで貨物の受け付け可能
- 航空輸送のコスト削減手段として活用可能
- トレーラーの自走による積み込み可能
- ショックウォッチラベルの導入
- 精密機器などの輸送に最適
- 入港日当日通関・当日出荷が可能
- 出港日当日通関・当日船積みが可能
- BCPへの対応としても活用可能
(株)スコア・ジャパン
- ドアツードアの船便サービス
- ロープライス・ハイスピードサービス
- 中国流通王のブランドで展開
- 個人でも依頼可能
- WCAメンバー
- 1998年から中国向け国際宅配事業を開始
- 中国・香港・台湾間のDoor to Doorのクーリエサービス
- クラウドカメラによる在庫の映像確認
株式会社アイトランス
- 東京港、大阪港は自社通関
- 上海・青島からのフェリーサービスに強み
- バイヤーズコンソリ
- 中国側の検品サービス
- 上海から大阪・東京の最速HDS
- 青島→大阪、名古屋のHDS
- 上海→名古屋のHDS
ブルーオーシャン物流
- 中国ビジネスマッチング
- 深圳の非居住者在庫等
- 中国ビジネスマッチング
Winsky Freight
深圳を拠点とする総合物流企業で、海上・航空・鉄道・トラック輸送など多様なサービスを提供しています。小口貨物から大型貨物まで幅広く対応し、通関手続きやドアツードア配送、30日間の無料倉庫利用など、コスト面と柔軟性を両立したサービスが魅力です。特にAmazon FBAやEC事業者向けのサポート体制が充実しています。
SINO Shipping
上海・深圳・香港に拠点を持ち、海上・航空・鉄道輸送から国際宅配や通関業務まで一貫して対応する物流会社です。顧客ごとのニーズに合わせたカスタマイズサービスを得意とし、英語でのサポート体制も整備されています。香港のFS Internationalとの連携により、グローバルなネットワークも強化されています。
Bansar China
中国国内に10以上の拠点を持つ、10年以上の実績を誇る物流会社です。海上・航空・陸送・通関などをワンストップで提供し、無料倉庫やコンテナ利用といったコスト削減策も豊富に用意しています。幅広い業種・業態の荷主から支持を得ています。
ABL Logistics
広州を本社とし、海上・航空・鉄道・エクスプレス輸送に対応する物流会社です。無料倉庫サービスや試験輸送も可能で、初めて中国輸送を利用する企業にも安心してご利用いただけます。英語でのやり取りにも対応しており、グローバルな取引に適しています。
TJ China Freight
深圳を拠点とするNVOCC(非船舶運航業者)で、FCL・LCL・航空・鉄道・エクスプレス・Amazon FBA輸送など多彩なサービスを展開しています。コストパフォーマンスと信頼性の高さが特徴です。
DocShipper Group
香港を拠点とし、世界40カ国以上に支店を持つグローバル3PL企業です。調達から納品まで一貫したサポートが可能で、特に欧州・中東・アジア向けの物流に強みを持っています。
Cohesion Freight Agency
海上・航空・倉庫業務を一括で提供する物流会社です。中国全土から世界各地への輸送に対応し、幅広い物流ニーズに応えています。
補足:エクスプレス・SF International(SF Express)
中国最大級のエクスプレス物流企業。ECや小口貨物の国際配送に最適です。
日系フォワーダーと中国系フォワーダーの違い
中国人社員だけのフォワーダーの特徴
- 低価格だが追加料金が発生しやすい
- サービスの質にばらつきがある
- 意思決定が早いが、柔軟性が低い。
- 中国語のみの対応が多く、コミュニケーションが難しいことがある
- トラブル時の対応が遅れることがある
日本人が在籍するフォワーダーの特徴
- 日本語での対応が可能で、細かい要望を伝えやすい
- トラブル発生時の対応が迅速で、交渉力が高い
- 日本の物流事情やビジネスマナーを理解している
- 追加費用の発生が少なく、事前にコストが明確になっている
- アフターサービスがしっかりしている
フェリー輸送のメリットと使いどころ
中国と日本の間で荷物を送るとき、フェリーを使うとコストを抑えながら安定して運ぶことができます。特に大阪・神戸・博多・門司などの港を使う場合、トラックを使うよりも運賃が安くなることが多いです。また、ガソリン代の変動にもあまり影響を受けません。重たい荷物や、値段が安い商品を送る会社にとっては、とても便利な方法です。
中国向けフォワーダーを選ぶときのチェックポイント
フォワーダーを選ぶときは、次のような点を見ておきましょう。
- どの港に対応しているか?
- 小口貨物(LCL)の取り扱い方法
- 検品や簡単な加工サービスの有無
- 中国語や日本語でのサポートがあるか?
- 納品先の柔軟な対応ができるか?
また、混載便を使う場合は「他の会社と一緒に積まれるか?」「いつ届くのか?」など、具体的に質問するとトラブルを防げます。
自社混載と他社混載の違い
LCL(小口輸送)を使う場合、自社で混載便を持っているフォワーダーの方が有利です。他社の混載便を使うと、荷物が何度も積み替えられて時間がかかることがあります。なるべく自社でコンテナを持っているフォワーダーを選びましょう。

集荷力があるフォワーダーがおススメです。
まとめ
- LCL輸送では、自社混載ができるフォワーダーを選ぶと時間も費用もお得
- 関西や九州の港から出るフェリー輸送は、とても使いやすい
- 紹介した8社にはそれぞれの強みがあるので、自分の目的にあった会社を選ぶことが大切