危険物・化学品の輸送に強いフォワーダー
塗料やリチウム電池、薬品などの「危険物」を海外に送るには、専門の知識やルールを守る必要があります。ルールを守らないと、通関で止められたり、事故につながることもあるため、経験があるフォワーダーに任せるのが安心です。
この記事では、危険物や化学品の輸送に詳しく、安全に対応してくれるフォワーダーを5社ご紹介します。
危険物輸送で大切なポイント
危険物を輸送するには、次のような知識と設備が必要です。
- UN番号や分類、MSDS(安全データ)をしっかり理解していること
- 危険物専用の倉庫やIBC・ドラムなどの特別な容器を使えること
- ラベルや梱包のルールを守れること(危険物ごとに規定あり)
- 船便では「IMDGコード」、航空便では「IATA DGR」という国際ルールに対応できること
- これらができないフォワーダーに頼むと、トラブルや輸送ストップの原因になります。
このように、危険物を海外に送るには、「安全に扱えるかどうか」がとても重要です。実績がある会社を選ぶことで、安心して輸出入ができます。
危険物・化学品に強いフォワーダー
株式会社日新
- 航空:医薬品、鮮度保持輸送
- 海上:冷凍混載、シンガポール経由の危険品混載
- 海上:上海~東京のスーパーホットデリバリーサービス
- 付加価値:輸入食材の保管、検品、ラベル貼り
- 付加価値:小売用に変更するための流通加工など
- 展示会の輸送
- ISOタンク、プラント輸出
- 展示会輸送、海外引越
ケイヒン株式会社
- 東京・横浜からの危険品混載便
- プロジェクトカーゴ
- 通販物流(フルフィルメント)
- 30年以上の国際航空貨物取扱の経験を持つ
- ISO9001:2015の品質管理システム認証を取得
- 直接貨物輸送とコンソリデーション貨物輸送の両方
- アメリカ、ヨーロッパ、アジアの主要都市へのコンソリ
- 植物検疫や食品検査の申請代行も行う
ケミカルロジテック(株)
化学品輸送に特化し、安全性と専門性を重視したサービスを提供。
東ソー物流(株)
危険物や毒劇物を含む化学品の輸送・保管に関する豊富な知識と経験を持つ
日本コンセプト(株)
液体化学品のタンクコンテナ輸送に特化したサービスを提供。
- ISOタンクコンテナを活用した輸送に特化
- 自社所有のタンクコンテナを使用し、自社で洗浄を行う
- 液体貨物、特に危険物の安全かつ効率的な輸送に特化
- “One Way輸送”によるコスト削減を実現
サッポログループ物流(株)
飲料業界向けの専門的な物流サービスを展開。食品バルクカーゴ、ワイン、食品容器等、デリケートな商品の国際輸送取次サービスを行う。
株式会社日陸
- 危険物品、医薬品、毒劇物、化学品などの輸送が得意
- アジア各国の主要港のほぼ全域をカバーしています。
- 輸出危険物海上混載サービス
株式会社フジトランス コーポレーション
名古屋港を拠点に、石油製品や塗料の危険物輸送に強い。自社の危険物倉庫とIMDG対応スタッフが常駐し、専門パッキングから船積みまで一貫して対応可能。リチウム電池等の航空貨物もサポート。
鈴与株式会社(危険物物流事業部)
静岡本社の総合物流企業。第1~第6類までの危険物保管・輸送実績あり。各港に危険物CFSを保有し、ラベル・通関・申告を社内で完結。大型化学プラント資材の輸出も豊富。
株式会社センコー(化成品事業部)
化学品物流に特化した部門を保有し、危険物専用トラック、倉庫、船積み支援を一気通貫で実施。グループ企業内でのISOタンク手配やADR対応も可能。アジア圏との化学品物流に強い。
三井倉庫エクスプレス株式会社
空港周辺に危険物倉庫を持ち、航空危険物(IATA-DGR)のノウハウが豊富。梱包設計から出荷書類まで代行可能で、MSDSやCAS番号の確認・通関支援も迅速。リチウム電池、試薬、インクなど対応品目多数。
太陽国際株式会社(専門フォワーダー)
危険物・医薬品輸送に特化した専門業者。BtoB、BtoC(ラボ宛)いずれにも対応し、極小ロットのサンプル発送にも柔軟。UN検定済み容器手配や、危険品申告書作成までワンストップ対応。
その他の起業
株式会社トランスシティ
化学品・危険物の物流に強み。自社危険物倉庫やISOタンク輸送も展開。)
日本通運株式会社
危険物専門部門を持ち、リチウム電池や化学品の国際輸送に特化したサービスを展開。
危険物フォワーダーを選ぶときのポイント
危険物を安全に送るには、次のような点をチェックしましょう。
- リチウム電池や塗料など、自社の商品を扱った経験があるか?
- 危険物のルール(IATAやIMDG)に詳しいスタッフがいるか?
- 専用の容器やラベルで正しく梱包してくれるか?
- 港や空港の近くに、危険物専用の倉庫があるか?
- 事故が起きたときの対応(保険や報告体制)が整っているか?
また、少量の荷物でも対応してくれるか、書類作成まで任せられるかどうかも、中小企業や個人事業主には重要なポイントです。
まとめ
- 危険物輸送には専門知識・法令対応・体制が必須です。
- フジトランスや鈴与、三井倉庫などは、倉庫・通関・梱包を一貫で対応。
- UN番号、DGR対応、ラベル、MSDSなどが苦手な方は、専門業者に依頼を!