アパレル輸送が得意なフォワーダー特集
洋服やファッション商品を海外とやりとりする場合、「納期の厳守」「型崩れ防止」「通関での繊維分類」など、特有の注意点があります。とくに季節商品やセール品は、遅れると大きな損失になるため、アパレルに詳しいフォワーダーを選ぶことが大切です。
この記事では、アパレル輸送に強いフォワーダーをご紹介します。実績やファッション物流への対応力を重視して選びました。
アパレルの物流で大切なこと
アパレルの国際輸送には、次のような対応が必要です。
- 洋服を吊るして運べるハンガーコンテナ(GOH)や、衣類専用の梱包に対応している
- 中国や東南アジアからの繊維製品をスムーズに通関できる知識がある
- 湿気や型崩れを防ぐような丁寧な管理ができる
- シーズンにあわせて遅れずに届けられる(ジャストインタイム)
- 商品数(SKU)が多くても、しっかり検品・仕分けできる体制がある
こうした対応ができる会社は限られています。アパレルの輸送を任せるなら、実績や倉庫の機能、通関の経験が豊富な会社を選びましょう。
アパレル輸送に強いフォワーダー
E-GET LOGISTICS(株)
- 中国、ベトナム、東南アジアが中心。
- ハンガーコンテナサービス
- 中国山東省(石島→大阪)
三井物産グローバルロジスティクス株式会社
- 三井物産グループの荷量と船会社との密なコネクションを活用し、競争力のある運賃を実現
- シンガポール、中国、タイ、インドネシア、ベトナム向けの輸送
- アパレル、化粧品、健康食品、化学品などの輸送が得意
- コールセンターや決済サービスなど、ECビジネスを構築したい人
- 商社としての強みを活かし、商流と物流両方で顧客の海外販売戦略を支援
ガイアシッピング
- 食品や冷凍貨物の取り扱い
- 海外通販やECサイト向けのフルフィルメントサービス
- ハワイやサイパン、グアムなど特定地域への輸送に強み
- AmazonのFBA納品代行サービス
日本通運
アパレルのハンガー便「APPAREXハンガー」を提供
ウェルコエクスプレス
- アパレル商品の取り扱い、バッグ、靴、衣類、暫定八条
- ATA認定の航空貨物代理店
Barsan Global Logistic
国際的に繊維・アパレル輸送で知られています。
繊維、医薬品、原材料、電子機器、大理石、家具の輸送が得意
マルチロジスティクス・ジャパン
多くのアパレル品、雑貨、生地などの輸送
近鉄エクスプレス株式会社(KWE)
アパレル物流専用部門を持ち、欧州・米国への航空輸送に強み。緊急納品や展示会対応のチャーター輸送も可能。繊維品の税番分類と輸入通関に習熟。
株式会社ワールドトランスネットワーク
アパレル業界特化型の物流会社。小口〜大口の混載便、GOH対応など細やかなサービス。卸・小売の物流業務までトータルサポート。
株式会社東洋運輸倉庫
関西を中心にアパレル輸送の実績多数。自社倉庫での衣料品保管・温湿度管理・発送業務まで一貫対応。タグ付けやバーコード処理も対応。
丸紅ロジスティクス株式会社
総合商社系列の強みを活かし、海外生産拠点〜国内倉庫までの一気通貫輸送に対応。大手アパレルブランドの納入代行業務実績が豊富。
アパレルに強いフォワーダーの選び方
洋服やファッション商品を運ぶには、次のようなポイントをチェックしましょう。
- ハンガー付きの専用コンテナ(GOH)に対応しているか
- 検針・検品・タグ付けなどの作業もできるか
- 湿気対策や型崩れを防ぐ工夫があるか
- 繊維商品の通関に詳しいか
- 納期や急な対応に柔軟かどうか
ファッション商品はシーズンの入れ替えが早いため、「早く・きちんと届ける力」が重要です。
まとめ
アパレルの輸送には、通常のフォワーダーでは対応が難しいこともあります。
たとえば、日通やKWEなどは、大手アパレルの対応実績があるので安心です。検品やタグ付けなど細かい作業が必要な場合は、アパレル専門のフォワーダーを選ぶとスムーズです。