今回は、申告外貨物についてのお問い合わせです。
■質問内容
輸入するときの空のダンボールはどういう扱いですか?
質問者様:●●ネットワーク ●川様
ご質問ありがとうございます。
ダンボールを含めて全て申告します。
空のダンボールの扱いは?
海外から商品を輸入するさいは、税関に対して輸入申告をします。申告後、税関から輸入許可を受けることで、貨物を引き取れます。今回のご質問は、輸入申告に関する質問です。
輸入申告の原則→入っている物が全て申告
輸入申告
とは、税関長に対する正式な申告(法律上の行為)です。
「私は、○○国から○○を○○円分買ってきました。輸入したいので許可をお願いします。関税額、消費税額は、○○円です。」などと申告をします。
この申告に対する責任は、申告者(輸入者)に対して発生します。申告内容と実物等に差異があれば、重加算税、過少申告加算税等が発生することがあります。この輸入申告は、積載している商品は、全て申告することが原則です。この原則を理解していないと、例えば….
- 申告していない貨物が出てきた。
- 申告している数量と実物の数量が違う
- 別の貨物が入っているなど
などの違反行為につながります。時々、税関は、書類上の申告と実物が正確であるのかを確認します。この確認が「税関検査」です。税関検査は、輸入実績が少ない人、過去の違反件数が多い人ほど、高い確率で行われます。全てナックスと呼ばれるコンピューターで記録&判定されている為、精度も非常に高いです。
空のダンボールはどうなる?
輸入申告の原則は、積載貨物は、全て申告するです。この「全て」とは、言葉通り全てです。”空気”以外のすべてが申告対象です。
例えば……
- 商品とは別にダンボールや化粧箱を入れている。
- 梱包材を入れている。
- 予備部品を入れている。
- 簡易的な修理キット、補修キットを入れている。
などです。直接、商品性がない物でも全て申告の対象です。特にダンボールは、長年、輸入取り引きをしている方も間違って認識している方が多いです!空のダンボールを含めて、全て申告の対象です。
商品性がない物(空のダンボール)を含めて、全て申告の対象です。
空のダンボールは、どう表記すればよい?
ここでいう空のダンボールとは、商品等を梱包しているインナーカートンやアウターカートンではないです。それらとは全く別に用意している予備的な箱を指します。(例:汚損の取り換え用など)
もし、空のダンボール等を積み込む場合は、あらかじめシッパーに対して、インボイスやパッキングリストにその旨を記載してもらいます。ちなみに、空のダンボールの価格は、一枚5円や10円又は1ドルなどで申告している方が多いように感じます。
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