「この商品は、納期が厳しい」「できる限り早く受け取りたい!」
輸入で貨物を早く受け取とりたいときは、予備申告と合わせて「個別搬入/ホットデリバリーサービス」を使います。通称「HDS」と表記されるこのサービスは、一括搬入と個別搬入などの言葉にも深く関係しています。この記事では、一括搬入と個別搬入の違いと特徴を説明していきます。
関連記事:搬入が上がるととは?
一括搬入と個別搬入
一括搬入と個別搬入には、どちらも「搬入」という言葉が使われています。まずは、この搬入の意味から確認していきましょう。
搬入の意味
輸入の搬入とは、日本に船がつき積まれている貨物が日本の港におろされることです。下の写真:ガントリークレーンなどにより、日本の港にある「コンテナターミナル」におろします。その後、コンテナは、そのままコンテナターミナルに保管。コンテナ未満の貨物は、コンテナターミナルの近くにあるCFS(倉庫)に保管されます。これらの行為を「搬入」と言います。また、どちらの地域も総称として「保税地域」といいます。
- コンテナ単位・・コンテナターミナル
- コンテナ未満・・コンテナターミナル近くの倉庫
搬入の種類と搬入日
コンテナターミナルなどの保管することが搬入です。そして、この搬入には、次の2つがあります。
- 一括搬入
- 個別搬入
一括搬入とは、その船に乗せているすべてのコンテナをおろした後、ナックスとよばれるシステムに「搬入届」を出すことです。一括でまとめて搬入届をするため、最初にコンテナが下された人も最後にコンテナを下された人も貨物を引き取れるまでの時間は同じです。
一方、個別搬入とは、船から下した順番に搬入を上げていきます。下した順番に搬入が上がるため、一括搬入よりも非常に短い時間で貨物を引き取れます。この個別搬入のことを別名「ホットデリバリーサービス」とも言います。
個別搬入=ホットデリバリーサービス
なぜ、個別搬入だと貨物を早く受けとれる?
個別搬入の場合、なぜ、貨物を素早く受け取れるのでしょうか? この理由は、輸入許可を受けるための2つの条件を理解するとわかります。
日本の税関から輸入許可を受けるための条件は、税関審査が完了していること、なおかつ、搬入が上がっているの2つです。搬入が上がっていることが一つの条件であるため、少しでも早く貨物を受け取りたいときに「個別搬入(ホットデリバリーサービス」を利用して搬入時間を短縮しています。
輸入許可を受ける2つの条件
1.税関審査が完了していること
2.貨物の搬入が上がっていること
一括搬入と個別搬入の日数の違い
一括搬入(Cargo in)と個別搬入は、搬入があがるまでの時間が違います。
個別搬入は、貨物を下ろした順に搬入届けを出すため、貨物を引き取るまでの時間が非常に短います。ドレー会社などの都合にもよりますが「当日配送(コンテナピック後の直送)」も可能です。
では、一括搬入と個別搬入では、搬入日数には、どれほどの違いがあるのでしょうか? 搬入までに必要な日数は、貨物の形態などによっても違います。
個別搬入(HDS) | 一般 | |
CY(コンテナ単位) | 入港日(ETA) | 入港日の翌日 |
CFS(コンテナ未満) | 入港日の当日または翌日 | 入港日の翌々日 |
ホットサービスを使うには?
輸入国側で少しでも早く貨物を詰め込みたいときは、船積み時にフォワーダーまたは船会社に「ホットサービス」を希望する旨を伝えます。ホットサービスが提供は、航路や船会社により違いますので、まずはお付き合いがあるフォワーダーに相談をしてみましょう!
- Hot Delivery Service(HDS)
- Super Hot Delivery Service(SHDS)
- Ultra Hot Delivery Service(UHDS)
まとめ
- 搬入とは、コンテナを船からコンテナターミナルにおろすこと
- 搬入には、一括と個別の2種類がある。
- 個別搬入の場合、貨物の搬入が早くあがるため、貨物の引き取り時間が短い。
- 個別搬入のことを「HDS」という。HDSは、提供していない船会社もあるため要相談
輸出入と国際輸送の手引き
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