【HUNDE】通関依頼の手順書 業者とのやり取りを含めて解説!

この手順書は、初めて通関を依頼する方が知るべき手順を記載しています。

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通関の手順書

輸入通関の全体的な流れ

  1. 通関業者を探す
  2. 書類の準備
  3. 資料の送付
  4. 質問事項への回答
  5. 予備申告
  6. 本申告切替
    税関検査
  7. 輸入許可(諸税納付)
  8. 国内配送
  9. 依頼者がやるべきことまとめ

1.通関業者を探す

通関業者は「通関業検索システム」で探します。地域、品目、航空、海上等で最適な業者は、異なります。最適な業者がわからない場合は、商品が到着する港や空港を営業範囲にする業者を基準にします。できれば、最初は、AEO(認定通関業者)以外が良いと思います。

理由:AEO業者は、依頼者に対する取引開始の審査が厳しい。

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通関及びフォワーダー業界の新規参入者への対応は冷たい

通関業者やフォワーダーは、初心者には冷たいです。特に初めての方は、依頼を受けてもらうだけでも大変です。理由は、3つです。

  1. 貨物リスク
  2. 資金リスク
  3. とにかく手間だけがかかる。

貨物リスクとは、申告外の貨物が発見される事です。「コンテナに積めたら、中身はわからないから大丈夫」と誤解している人がいます。当然、これは間違いです。

輸入貨物は、全ての物を正しく申告する義務があります。

例えば、商品の他、商品を入れる段ボールを別に入れている場合は、この段ボールも申告の対象です。当然、申告外の貨物が出てくれば問題です。内容によっては「無申告加算税」が課されるでしょう。通関業者は、税関長の許可を受けているため、申告外貨物を嫌います。

2つ目は、資金リスクです。通関業界では、関税等の輸入諸税を立て替える慣習があります。最近は、この慣習をやめる傾向が強いです。具体的には、輸入者の口座から、諸税が引き落とされる「リアルアイム口座」を取り引き条件とする所が増えています。

=輸入者は、自らのリスクが小さいことをアピールすることが重要です。そのためには、最低限、以下2つを用意します。

お客様は神様ではないです。貿易業界(通関や国際輸送)は、お客を選びます。誰でも歓迎ではないです。通関業者が感じるリスクを理解すれば、するべきことが見えくるはずです。業者との関係は対等です。

 

 

 

 

2.輸入書類等の準備

通関業者の選定や事前の準備(リアルタイム口座等の開設)が終わったら、通関で必要な資料を売り手から取り寄せます。必要な書類は、以下の通りです。売り手です。売り手!あなたが勝手に作成するべきではないです、必ず、売り手が作成したものを使います。

  1. インボイス
  2. パッキングリスト
  3. B/L(船会社・フォワーダーが発行)
  4. 原産地証明書(必要な場合のみ)
  5. 検疫証明書(必要な場合のみ)
  6. アライバルノーティス(船会社・フォワーダーが発行)
  7. 通関委任状
  8. 貨物を説明する資料

1~5の書類は、売り手から取り寄せます。

アライバルノーティスは、船の到着時に「Notify Party(多くは輸入者=荷受人)」に発行されます。こちらは、通関業者が取り寄せることが多いため、輸入者としての対応は不要です。

通関委任状は、初めて通関業者に依頼するときに用意します。委任状は、通関業者に依頼すると、業者用のフォーマットが送られてくるため、記入して返信します。

新しい通関業者に依頼する度に委任状が必要です!

貨物を説明する資料とは、貨物のカタログ、ウェブページのアドレスなど、通関士が貨物のHSコードを特定(採番)するために使います。こちらは、売り手側に取り寄せたり、輸入者が資料を作成したりして対応します。

輸入通関で重要な点

輸入通関は、適切なHSコードを特定する事が最も重要です。 →輸入商品は、何か? どういう特徴? 原産国はどこ? 等を資料等で正しく説明します。つまり、輸入者は、この義務を果たすために売り手から書類や情報を取り寄せるのです。

3.必要な資料を送付

全ての書類が整ったら、スキャン&PDFにして通関業者に送ります。一部の例外を除き、書類の原本は不要です。(電子的なデーターで送ればOK)なお、売り手には、輸入書類の原本をEMS等で送る他、PDFでも送るように依頼します。

早めに書類を送れば、その分、貨物を受けとるまでの時間が短くなります。

4.通関業者とのやり取り(質問事項)

書類を送付すると、通関業者の営業又は通関士から貨物についての質問が来ます。これは、輸入貨物に最適なHSコードを特定するために行います。

例えば、衣類であれば….

  • 材質は?
  • 何織?何編?
  • 刺繍はある?

などの点でHSコードが変わります。HSコードが変わると、関税率も変わる可能性があります。通関士は、依頼者から受け取った書類を基にして、HSコードの特定作業を進めます。このとき、資料から判断ができない点を電話やメール、チャット等で質問してきます。この質問に対して、依頼者(輸入者)は、回答をして、採番がスムーズに進むようにしてます。

通関業者からの質問には、できるだけ早く回答しましょう。それが貨物引き取りと関係してきます。

質問や指摘されることが多い事項

  • 書類全体 →書類の文字がつぶれていて確認ができない。
  • インコタームズとアライバル→ インボイス記載のインコ―ムズがCIPなのに、アライバルがフレイトコレクトになっている理由は?
  • パッキングリスト→ 梱包重量の合計が合わない。
  • インボイス→ 合計金額が合わない。値引きを受けている?
  • インボイス→ 書類に記載されていない貨物を積んでいない?
  • インボイス→ サンプルの代金は?
  • インボイス→ 副資材を送っていない?送っている→価格と送料の資料
  • B/L→ サレンダー印がない、B/L原本は到着している?
  • 申告していない貨物(書類に記載されていない)が積まれていない?

 

関連記事:輸出入通関の疑問と答えを徹底解説!

 

上記の質問と同時に、輸入許可後の納期の設定について打ち合わせをしていきます。

  1. 商品のHSコードに対する質疑応答
  2. 納期の設定

この2つが通関業者との主なやり取りです。一通りの質問が終わると、通関業者は、予備申告のための準備を終えます。

通関業者の扱いに慣れている所は、最初からHSコードの特定に必要な部分の情報を一つの表としてまとめている輸入者も多いです。輸入する商品が同じであれば、聞かれることは同じなので…

5.予備申告(予備審査制)

予備申告とは、貨物が到着する前(アライバルノーティスが発行された時点)に行う輸入申告です。

  • 搬入の申告=予備申告
  • 搬入の申告=本申告

予備申告をする理由は、税関に少しでも早く審査をお願いして、輸入許可が下りる時間を短くすることです。要は、早く貨物を引き取れるようにすることです。

通関業者は、ステップ4で書類のチェック及び申告内容を作成しておきます。その後、アライバルノーティスが届いたときに「予備申告」に入ります。

予備申告の結果、あなたに対する審査区分が判明します。区分が1なら、本申告切替のタイミングと同時に輸入許可が下ります。区分が2なら通常審査扱い、区分が3なら税関検査が行われます。

これらの審査区分は、過去の輸入者の実績、違反事績等、輸入回数(初めての取り扱い貨物)の情報を全てナックス(コンピューター)が自動判定して決めています。

区分2の方は、場合によっては、税関から通関業者経由で質問が来ますので、これに答えます。区分3の方は、税関検査の日程打ち合わせが必要です。(搬入完了後)

税関検査は強制です。また、全ての費用は、輸入者が負担します。また、審査区分は、予備申告を入れない限りわからないです。

 

例えば、普段は、区分1で審査が完了している所でも、区分落ちをして2又は3になることもあります。=抜き打ち検査の要素が強い。

 

6.本申告切替え(税関検査等)

本船が入港すると、貨物は、保税地域に搬入されます。このとき、貨物の輸送形態、港の規模、混雑具合によって、搬入される日が変わります。基本的にメジャー港程、貨物量が多く、搬入されるまでに時間がかかります。

  • フェリー船等:入港日(ETA)の当日に搬入
  • FCL(コンテナ等):入港日の翌日に搬入
  • LCL(コンテナ混載):入港日の翌々日に搬入

これが原則です。予備申告で区分1が出た方又は、区分2が出て審査が終了している人は、搬入が上がると同時に輸入許可が下ります。区分3の方は、税関検査の予約を入れて、最終納期の調整をします。

搬入とは、外国船(船や飛行機)から保税地に貨物をおろすことです。荷下ろし後、担当者がナックス(コンピューター)にデーターを入力すると、貨物が搬入されたことが税関や通関業者等で確認できます。

税関検査のワンポイント

税関検査は、港や時期等に混み具合が違います。タイミングが悪いと、中々、検査日を確定できなかったり、トラックを手配できなかったりします。税関検査は、自動判定されるため、厳しい納期スケジュールを設定すると、納品先に迷惑をかける可能性があります。

例えば、入港日の翌日に引き取りができることを前提にして、客先に納期を設定するなどです。税関検査に対する予備日を設けていないと、そのまま客先への納期に影響を与えてしまいます。

税関検査になっても大丈夫な納期を設定しましょう!当然、納期が厳しいから税関検査は受けませんと拒否はできないです。検査を受けない限り、いつまでも貨物を搬出できない仕組みです。

7.輸入許可

税関から輸入許可が下りると保税地域(倉庫)から貨物を搬出できます。保税地域には、フリータイムがあります。(入港日の翌日から5営業日など)この期間を過ぎるとデマレッジがかかります。

なお、輸入許可が下りるときに、リアルタイム口座から輸入消費税及び関税が引き落とされます。また、輸入者に対して輸入許可書が発布されます。輸入許可書は、通関業者を経由して入手します。

輸入代行等を利用していると、通常、得られるはずの輸入許可書が手に入りません。これは、輸入者が輸入代行業者名義になっているからです。輸入許可書がないと、事後的に税関の事後調査が入ったときに問題になる可能性があります。

8.国内配送(ラストワンマイル)

輸入許可後の国内配送は、次の2つの方法があります。

  1. 自家引き
  2. 事業者による配送

自家引きとは、自社のトラック等を使い、保税倉庫から貨物を引き取ることです。これをする場合は、港の保税倉庫の仕組み、場所、慣習等を理解が必要です。何も知識がない状態で保税倉庫に乗り付けても怒られる可能性が高いです。

*トラックを運転できるのは当たり前です。保税倉庫の引き取りオペレーションを理解していることが重要です。保税倉庫は、不親切です。全てを理解していて当然だと考えています。もし、わからないのであれば、素直に配送業者に依頼をした方がいいです。(通関業者経由)

*自家引き取りの場合は、通関業者にD/O処理まで依頼しましょう!

一般的には、通関事業者が手配をした輸送事業者による配送が多いです。この配送には、次の3つがあります。

  1. コンテナのまま陸上輸送
  2. 混載便トラック
  3. チャータートラック

1.コンテナのまま陸上輸送

ドレーと呼ばれる専用車を使い、コンテナのまま指定の場所まで輸送します。この方法は、納品先でデバン作業がいります。(コンテナ到着から二時間のみ無料待機。以降は、延長代がかかる)

施設内の要件、人員の確保ができるのかを確認しましょう

2.混載便トラック

LCL輸送は、混載便トラックを使うのが一般的です。混載便トラックの場合は、日付+午前又は午後までは指定ができます。これ以上の指定(例:時間指定等)は、難しいです。

混載便トラックは、他の荷主さんの分とあわせて運ぶため安いです!

3.チャータートラック

自社専用のトラックをチャーターします。この場合は、日付+時間の指定ができます。チャータートラックを使う場合は、次のケースがあります。

  1. 時間指定で届けたい。
  2. 長尺物や重量物等、混載便では運べない。
  3. 税関検査との兼ね合い

例えば、混載便では、一定の長さを超える貨物を「長尺物」として扱い、基本的には、輸送を断ります。このようなときに、チャータートラックを選びます。

その他、税関検査との兼ね合いから、チャータートラックを手配することもあります。

チャータートラックで、税関検査等をする場合
  1. 貨物が保管されている倉庫からチャータートラックで貨物を搬出。
  2. 保税状態で、税関検査が行われる場所までトラックで移動させる。
  3. その後、税関検査を受ける。
  4. 許可が下りる迄、その場で待機する。
  5. 輸入許可が下り次第、指定の納品地に向けて出発する

要は、チャータートラックで税関検査+最終輸送までを完了させるときに使います。

【通関代行の依頼】依頼者がするべきこと

通関代行を依頼する人が行うことは、次の通りです。

  1. 通関業者を選ぶ。
  2. 【推奨】税関の輸出入者符号を取得する
  3. 【推奨】関税等の諸税を引き落とすリアルタイム口座を開設する
  4. 必要な書類(インボイス等)を売り手から取り寄せる。
  5. 通関業者からの商品に対する質問に答える。
  6. 通関業者と納期の打ち合わせをする。
  7. 輸入許可後、輸入申告関連書類を7年間、保管する。

上記、以外の全ての手続きは、通関業者が代行してくれます。

通関業者が担当する手続き例は、次の通りです。

  • 輸入申告のための書類作成
  • 輸入申告
  • 税関からの質問の受け答え(この質問は、業者経由で依頼者へ)
  • 税関検査の立ち会い
  • D/O処理
  • 輸入許可後の国内配送

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HUNADEは、個人事業主様、法人様の通関代行(取次)に対応しています。弊社を通してご依頼をいただくことで、他の通関業者様で断られていた案件でも受けられる可能性があります。

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