×
貿易支援の申込・質問を希望する方はこちら
国際輸送の見積を希望する方はこちら
目次アイコン目次
×

目次

中古品・リサイクル品の輸出テクニック:規制クリアと梱包のツボ

>>記事の一覧はこちら

もっと見る

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors
"><font style="vertical-align: inherit

中古品やリサイクル品の輸出では、新品とは異なる規制や梱包の工夫が必要です。輸出先ごとに異なる輸入規制を確認し、書類の準備と適切な梱包が必要です。

この記事では、中古品・リサイクル品の輸出における主な規制や梱包のポイントを詳しく解説していきます。

中古品・リサイクル品の輸出/ゴミとの分かれ道

ここでは一旦、中古品を「使⽤済み電気・電⼦機器」と定義しましょう。この場合のポイントは….

  • 本当にリユース目的なのか?
  • リユース不可のゴミではないのか?

です。リユース不可のゴミとは、実際に家電製品、電子機器としての機能はなく、輸出先の国で分解し、部品、金属等として回収する物を指します。そして、リユース製品、ゴミによる法的な取り扱いの違いは次の通りです。

  • リユース製品:バーゼル条約の規制対象外、輸出承認等不要で輸出可能
  • ゴミ扱いの製品:バーゼルの規制対象&輸出承認要

輸出者にとっては、製品が「リユース製品に該当するのか?」が重大なポイントです。仮にゴミに該当する物を承認を経ず輸出すれば、不正輸出です。

では、どのような基準により、リユース製品なのか? ゴミなのか?を判断するのでしょうか? これは、環境省が定める「5項目」及び「正常動作確認テスト」などにより判定がなされます。

輸出者は、この判定をした後、判定結果を適切に証明する必要があります。

バーゼル条約とは、有害廃棄物の国境を越える移動とその処分を規制する国際的な枠組みを定めた条約です。

中古品・リサイクル品の判定基準

中古品の輸出をする前に、輸出相手国の輸入禁止・制限リストを確認します。一部の国では、中古品の輸入が禁止されている(例:ベトナムの一品目など)ほか、衛生基準や安全基準を満たさないと輸入が認められないこともあります。特に電化製品自動車部品家具などは注意が必要です。

使用済の電子機器がゴミなのか?使える物なのか?の判断は、環境省の資料「使⽤済み電気・電⼦機器の輸出時における中古品判断基準について(お知らせ)」に記載されています。

中古品の判定基準とは?

判定基準は、環境省の資料に記載されている5項目です。

  1. 年式・外観
  2. 正常作動性
  3. 梱包・積載状態
  4. 中古取引の事実関係
  5. 中古市場

これら5つの点を総合的に評価し、正常動作検査等を行い、廃棄物に該当するのかを判断します。なお、この基準は、平成26年4月1日から適用が開始されています。

判定の結果、基準を満たさない物は廃棄物扱い=バーゼルの規制

上記の条件をクリアしない場合は「廃棄物扱い」とされます。そして、廃棄物扱いの物は、バーゼル条約の規制対象となり、これを輸出する場合は、輸出貿易管理令(輸出承認が必要)の輸出承認が必要です。

詳細は、廃棄物の輸出入ガイダンスをご覧ください。

中古品の梱包と輸送時の注意点

電子機器、電気機器の中古品は特別な規制があります。他、中古品には、各国ごとに規制している物があります。(アメリカ、ベトナムなど)必ず輸入国側の規制を確認することが重要です。


 

 

ここから先の「中古品」は、上記の電子機器に限定せず、その他の物品も含めた一般的な説明とお考え下さい。

 

中古品は、電化製品や家具、衣類など、それぞれの特性に応じた梱包を施し、安全に輸送できるよう工夫することが重要です。

中古品輸送における梱包の基本ルール

中古品の輸送では、適切なクッション材を使用して衝撃を吸収し、輸送中の破損を防ぎます。精密機器やガラス製品などは、エアクッションや発泡スチロールでしっかり保護し、重量物は固定材を使用して動かないようにします。

湿気対策も欠かせません。木製品や布製品は防湿フィルムや乾燥剤を活用し、段ボール箱は耐水性のあるものを使用。輸送中の湿気や水分の影響を最小限にします。

品目ごとの適切な梱包方法

電化製品は、元箱がある場合はそれを利用し、ない場合は、静電気防止袋やクッション材を使い、振動や衝撃に備えます。

家具や木製品は防虫・防カビ処理を施し、分解できるものはパーツごとに梱包すると輸送効率が向上します。中古衣類や布製品は、圧縮梱包をすることでスペースを削減し、防臭・防湿加工を施して長距離輸送にも耐えられるようにします。

中古品輸出に適した輸送手段

輸送手段の選択は、輸送コストと納期のバランスを考慮しながら決定します。

小ロット輸送にはLCLが適している

小ロットの輸送にはLCL(混載輸送)が適しており、コストを抑えられますが、他の貨物と混載されるため荷崩れや汚損対策が必要です。

大量輸送にはFCLが適している

大量輸送にはFCL(コンテナ貸切輸送)が有利で、一括して輸送することでコストの削減ができます。ただし、コンテナ内部の湿気や温度管理は必須です。

高額な中古品には航空輸送が適している

高額な中古品や短期間での輸送が求められる場合は、航空輸送を検討するのも一つの方法です。納期が短く、輸送中のリスクを最小限に抑えられますが、コストが高いため、付加価値の高い商品向けの選択肢です。

まとめ

中古品・リサイクル品の輸出では、輸出国の規制を確認し、必要な書類を整えることが不可欠です。製品ごとの適切な梱包を施し、輸送中の破損や湿気対策を徹底することで、安全な輸送ができます。

LCL・FCL・航空輸送といった輸送手段を適切に選び、コストと納期のバランスを取ることが成功の鍵となります。効率的な輸送計画を立てることで、安全かつスムーズな中古品輸出を実現しましょう。

 

中小企業の輸出ガイド

中小企業の輸出手続きと国際輸送の完全ガイド

 

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録
 
プロが解説シリーズ

 

 

輸出入と国際輸送の手引き

 

カテゴリ一覧
新着記事
輸出手続きと国際輸送ガイド|海外バイヤーとの交渉成立後~日本出荷完了迄
【保存版】輸出通関の実践ガイド:書類作成から貨物搬入まで
日本発航空輸送の必須知識:Known Shipper制度と梱包ガイド
精密機器・電子機器の輸出成功術:最適輸送と梱包のプロ技
【完全比較】日本発国際輸送:FCL・LCL・フェリーの違いと最適梱包術
記事を検索

>>記事の一覧はこちら

もっと見る

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors
"><font style="vertical-align: inherit
最新の見積もり状況
種別積み地揚げ地品目輸送モード
法人上海横浜機械装置海上輸送
法人東京アルマトイ食品相談希望
法人東京台北書籍海上輸送
法人上海横浜機械装置海上輸送
法人東京アルマトイ食品相談希望
法人東京台北書籍海上輸送

タイトルとURLをコピーしました
 
国際輸送の
お見積依頼受付中
相談・問い合わせ
はこちら!