一般輸入(20万円越え)の関税計算ツール
*基本、スマホ非推奨
一回の輸入総額が20万1千円以上のときの関税と消費税の計算ができます。
「重要・必読」ツールを使う上での注意点
- 端数処理は未対応
- 関税率はウェブタリフで確認し、フォームに入力する。
- 関税率は、原産国により全く違うため注意(WTO税率、特別特恵、特恵関税、EPA税率)
- 原産国がEPA締約国のときは、関税ゼロの可能性有り!
- ウェブタリフを見ても関税率がわからないときは、税関の事前教示制度を利用する。
- 不正確で構わないなら、単純平均譲許税率を適用(農産品:4.5%、その他:2.5%)
- 評価とは、日本の港(空港)に貨物がつくまでに、支払った。又は支払う予定の費用
- 評価の代表例:運賃、海上保険代金、無料の役務、日本から送付した副資材など
- 課税価格とは?=商品価格+評価の合計。関税は、この課税価格を基準に計算
- 按分とは、評価の合計を合理的な基準で分けること。多くの場合、数量を基準にする。
按分の計算例
評価の合計10000円。100円の商品Aを10個、200円の商品Bを20個、300円の商品Cを70個を輸入する場合。(赤マーカーの部分が評価)
- 商品Aの課税価格=100×10+10000/100×10
- 商品Bの課税価格=200×20+10000/100×20
- 商品Cの課税価格=300×70+10000/100×70
評価の具体例
商売目的で輸入するときは、課税価格の決定原則に従い、必要な調整をした価格を「課税価格」とします。加算する代表的な費用は、日本までの運送費用、海上保険代金、輸出国側の各種チャージ、代行手数料、ライセンス手数料、金型代などがあります。輸入申告では、これらをまとめて「評価」として課税価格に計上します。代表的なエビデンス:アライバルノーティス、海上運賃の内訳とサーチャージ
通関上の取り扱い | 代表的な費用 |
加算する費用例 | 海上運賃、海上保険、BAF、システムチャージ |
加算しない費用例 | D/O FEE、DOC FEE |
見解が分かれる費用 | CFSチャージ、THC |
EPA締約国の一覧(関税ゼロの可能性が高い国)
以下の国を原産国とする商品は、関税率がゼロである可能性が高いです。必ずウェブタリフなどを使い、EPA締約国に設定されている関税率を確認しましょう!
2024年4月現在 | |
発効済(利用できる国) | シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、ASEAN、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー、オーストラリア、モンゴル、TPP12、TPP11、日EU・EPA、米国、英国、RCEP(韓国+中国+アセアン+オーストラリアなど) |
交渉中 | トルコ、コロンビア、GCC、日中韓 |
その他(交渉中断等) | カナダ、韓国 |
その他、重要な3つのポイント
ツールの注意事項
- 加算項目(評価部分)は、按分処理
- 正確性な数値を求めるときは通関業者をご利用ください。
- 従量税・端数処理は未対応です。もちろん、これに対するクレームも対応しません。
- 数字の「コロン」の位置をご確認下さい。羅列される数字が多いときがあります。
関税・消費税計算ツール
その他の計算ツール
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