【日欧EPA・TPP】チーズを輸入するときの関税率

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    チーズは、平均関税率が30%の保護品目です。しかし、日欧EPAやTPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、この保護品目であるチーズの関税率も削減の対象です。そこで、この記事では、チーズの輸入状況と日欧EPA、TPPによる関税の削減具合についてご紹介していきます。

    チーズを輸入するときの関税率

    下の表はチーズの関税率を各協定ごとに示した物です。左から順にチーズのHSコード、MFN税率/暫定税率、日オーストラリア協定の税率、TPPの税率、日欧EPAの税率が並んでいます。私は、チーズの専門家ではないため、あえてすべての項目を「HSコード」で示しています。対象のHSコードとチーズの相関を確認したいときは「WEBタリフ」をご覧ください。

    表の見方

    • 例1:21%/2033の場合→ 意味:2019年現在は21%の関税率。一年ごとに削減されており、2033年には、関税がゼロになる。
    • 例2:24.6%(関)/2033→ 意味:2019年現在は24.6%。ただし、関税割当内のみ。2033年には、関税がゼロになる。
    • 例3:40%(関=免税)→ 意味:関税割当内の数量は免税。そこから出た物は40%の関税
    • 例4:20.3%(関)/2024の13.2が下限→ 意味:2019年現在、関税割当で20.3%。2024年には13.2%に下がる。ただし、これが下限である。(無税にはならない)
    • 例5:×→ 意味:除外品目
    HSコードMFN/暫定日オーストラリアTPP日欧EPA
    0406.10-02022.4%×21%/203322.4%(関=免税)
    0406.10-0100%×××
    0406.10-09029.8%0(関)26%/203327.9%/2033
    0406.20-10040%20.3%/2033(関)35%/203340%(関=免税)
    0406.20-20026.3%20.3%(関)/202413.2が下限24.6%(関)/203324.7%/2033
    0406.30-00040%30.9%(関)/202420%が下限×40%(関=免税)
    0406.40-0100%×××
    0406.40-0900%×××
    0406.90-0100%×××
    0406.90-09029.8%%0(関)27.9%(関)/203326.1(関=免税)

    チーズに対する関税の特徴

    日本におけるチーズの関税は、非常に厳しいです。2019年現在、日本は、タイ、ベトナムなどの二国間協定を含めて、およそ17のEPAを結んでいます。しかしながら、チーズに対する関税の削減は、TPP、日欧EPA、日オーストラリアの3つのみです。これと合わせて特別特恵関税の合計4つが関税上の優遇措置を受けます。したがって、これらの協定で結ばれていないすべての国は、約30%前後のWTO税率か暫定税率が適用されます。

    TPP、日欧EPA、日オーストラリア協定であっても、2019年現在は関税削減の途中です。関税の削減が完了するのは、およそ14年後の2033年頃です。また、協定を適用しても必ずしも全量を免税にできるわけではありません。日本全国で総輸入数量(関税割当)を適用して、一定数量以内を免税、そこから超える部分は課税されます。

    日欧EPA チーズ

    例えば、日欧EPAにおけるあるチーズは、以下の関税割り当てが設定されています。日本全国で以下の数量以内であれば、一次税率、超えて部分は二次税率が適用されます。

    関税割当1年目(2019年の発効日)5年目(2022年4/1)10年目(2027年4/1)16(2033年4/1)
    20000(メートル・トン)22500(メートル・トン)26100(メートル・トン)31000(メートル・トン)

    チーズを輸入する際は、TPP加盟国(オーストラリアやニュージランド、カナダなど)や日欧EPA(ヨーロッパ連合)に加盟する国から検討すると良いです。または、特別特恵関税を適用できる46か国からの輸入が良いと思います。いずれの場合も、日本におけるチーズの関税は非常に高いことを留意した上で輸入ビジネスを組み立てるのが賢明です。

    以降、参考程度に日本におけるチーズの輸入状況をお伝えします。

    日本のチーズの輸入状況・3つのポイント

    財務省の資料によると、日本のチーズの輸入状況は、以下の3つのポイントがあります。

    1. 日本に輸入されるチーズの産地は35カ国
    2. EU産のチーズは、30%を占める。
    3. チーズの平均単価は400円/KG

    1.日本へ輸入されるチーズの産地は35か国

    日本へ来ているチーズの輸出国は、全世界で35か国です。この内、EUに属する国は20か国です。日本へチーズを輸出する国の内、およそ60%がEUです。

    EU→日本:チーズの輸出国一覧

    EUの加盟国28か国のうち、20か国が日本へチーズを輸出しています。

    アイルランドエストニアオーストリアオランダキプロス
    ギリシャスウェーデンスペインデンマークドイツ
    ノルウェーフィンランドフランスベルギーポーランド
    ポルトガルラトビアリトアニアイタリア

    2.日本へ輸入される年間チーズの30%はEU産

    一年間で日本へ輸入されるチーズの数量は、およそ25万トンです。その内、EU圏の物が「7万8000トン」です。輸入チーズの内、およそ30%がEU産です。

    チーズの輸入量 HUNADE

    3.平均単価はキロ400円

    日本の港へ到着するまでの価格(CIF)は、世界35か国の平均で考えると、キロ当たり400円です。EU産のみで考えると、450円/KG。もちろん、この数字は、すべての輸入国からの数量と金額を平均化していため、上振れや下振れします。関連記事:チーズの輸入単価はいくら?

    これらの三つが現状の日本におけるチーズの輸入状況です。次にチーズにかけられる「関税部分」を詳しく確認していきましょう!

    まとめ

    • 日本に輸入されているチーズは、35カ国から来ています。
    • 平均的な関税率は、およそ30%前後です。
    • 2018年12月現在、発効しているEPAでは、チーズに関する関税率は低くなりません。
    • 2019年2月頃、発効される日欧EPAは、チーズの関税が削減されていきます。

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    この記事の執筆者
    HUNADE

    貿易サイト「HUNADE」の代表。通関業者で勤務した経験をもとにして「もっと貿易を身近に。」をミッションに活動中!難しい貿易をできるだけわかりやすく解説し、貿易の一助になることが目標。基本的には、東海地方に住みながら国内各地、海外などでも活動し、できるだけ柔軟な発想を維持できるように努力しています!

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