国際輸送の手引書 品目別に輸送の注意点・関連法令を紹介

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この記事は、HUNADEと現役フォワーダーOCHIAIさんとの共著です。今後、随時、品目を追加していきますので「お気に入り登録機能」又は、ブックマークなどで保存をお勧めします。なお、Ochiai氏は、有料貿易コンサルのサポーターでもあります!

2022年2月22日

HUNADE×現役フォワーダーOCHIAI

国際輸送の手引書 品目別に輸送の注意点を紹介

この手引書は、国際輸送で必要なこと、検討するべき点を品目別に紹介する物です。現役フォワーダーならではの経験を交えながら、国際輸送で必要なポイントをご紹介しています。

現在、3品目のみですが、今後も追加する予定です。なお、国際輸送の相談等がございましたら、お気軽にお問合せください!


コーヒー豆の国際輸送

コーヒー豆の国際輸送です。コーヒー豆は、生豆と燻蒸済みの2種類に分けられます。

  1. 生豆
  2. 焙煎済みの豆

生豆の場合、日本到着後の植物検疫検査で害虫が発見されたり、農薬が検出されたりして輸入不許可になることがあります。また、輸出国によっては、燻蒸済みのコーヒー豆しか輸出許可が下りないケースがありますので、事前の確認をおススメします。

ポイント:品質面では、害虫と農薬の2つ!しっかりとサプライヤーと打ち合わせが必要

梱包方法は「麻袋」を使用することが多いです。また、一つ辺りの麻袋の重さにも注意します。サプライヤーによっては、成人男性が一人で持てない程の重量にしてきます。

ポイント:サプライヤーもできるだけ手間を省こうとします。一つの梱包重量が大きくなりすぎないように打ち合わせます。(目安は最大でも30KG/個)

30キロ以上になると、人力による荷役が難しくなり、別に費用が掛かる可能性が高いです。

ポイント:重たいんじゃ!だから、超過料金を取るからよろしく!

コーヒー豆の輸送は……

  1. 生豆? 焙煎?
  2. 農薬大丈夫? 害虫の混入
  3. 一つの梱包重量は、30kg以下?
  4. 植物防疫法、食品衛生法

以上の四つを頭に入れて、サプライヤーと交渉しましょう!

生豆と焙煎の違いを理解すること。焙煎の有無により適用法令が変わります。また、梱包は、一つあたりの重量が重くなり過ぎないことに注意です。重すぎると、リパック等の余分なコストがかかります。


日本酒、ワインの国際輸送

日本酒やワインなどの酒類を輸入(国際輸送)する際は、日本国内での酒販免許が必要です。

ポイント:一にも二にもまず酒税免許の取得!これがなければ、一切販売はできないです!土台がなければ、家が作れないと同じです。(例外もありますが、ここでは内緒)

酒販ラベル(お酒の裏側等に貼るシールの事)は、積み地側(輸出国側)で貼った上で出荷します。貼り付けていないと、輸入通関許可は下りないです。この場合、日本の保税区内で全数にラベル貼りつける作業が必要です。=とにかく高いです。

ワインの海上輸送は、常温輸送でも問題無いケースがあります。大手スーパー等で行う安売り輸入ワインは、コスト面から常温で運ぶケースも多いです。しかし、ワインの品質等を重視する場合は、リーファーコンテナをお勧めします。

ポイント:フォワーダーは、リーファー、ドライは荷主様の判断にお任せしています。各輸入者様は、様々な断熱系商品を利用して、リーファーコンテナを使わずに定温輸送している所もあります。結局、最終判断は荷主さんです。

もし、ドライコンテナで輸送する場合は、積み替え船なのか?ダイレクト船なのか?などの確認も必要です。積み替え船によっては、長時間、貨物が滞留し「ホットワイン」になることもあるからです。もちろん、これは、皮肉です!

関連記事:少量食品輸出向け!リーファーコンテナ(混載)サービス9選

例えば、日本酒(生酒)を国際輸送するときは、マイナス5℃~20℃帯を設定します。リーファーコンテナは、ドライコンテナ(常温輸送するコンテナ)に比べて、国際輸送料金やデマレッジなどの費用が高いです。また、コンテナ自体の数も限られているため、早めの手配がおススメです。

関連知識:リーファーコンテナのデータロガーで輸送品質をチェック

梱包形態は、日本酒、ワインともにパレット積みが一般的です。なお、木製パレットを使う場合は、燻蒸済のパレットも求められることに留意しましょう!

保税蔵置をすることも多いです。ワインを輸入すると、最大で関税+消費税+酒税の三つの税金がかかります。輸入後の売れ行きが悪くても、一度、輸入許可を受けた分の税金は返ってきません。そこで保税蔵置の仕組みを使い、日本側の港近くで「外国貨物」として保管をしておき、日本側の輸入状況に応じて許可を取得するケースもあります。

お酒の輸送は……

  • 酒税免許の取得
  • 酒販ラベルの貼り付け
  • 積み替え船の確認
  • リーファーコンテナの費用感と手配の難しさ

を意識してサプライヤーと交渉しましょう!


芋類の国際輸送

芋類の輸入は、他の生鮮貨物同様、食品検疫、植物防疫法の両方が必要です。それぞれは、農薬の有無又は使用量、害虫の有無等が審査されます。仮に、害虫等が見つかると「燻蒸処理(くんじょうしょり)」が必要です。

ポイント:芋に害虫が付いていないこと、土がついないこと、日本で禁止の農薬を使っていないこと等が審査の対象です!

一方、サツマイモの輸出は、これからのビジネスとして注目されています。実は今、日本のサツマイモが東南アジアの各国で大人気なのです。年々、輸出量が増加しています。

サツマイモと聞くと、とても丈夫。どんな輸送環境でも良いように感じます。しかし、実はとてもデリケートです!

サツマイモは、腐りやすいため、国際輸送では、中温帯(10℃~15℃帯)輸送が望ましいです。これよりも低すぎると、傷みやすく、高すぎると、芽が出てきます。サツマイモ君には、中温帯がちょうど良いのです!

しかし、現在の海上混載サービスは冷蔵、冷凍での温度帯が一般的です。この他、海上輸送が難しい場合は、航空便での輸送もします!

ポイント:サツマイモの輸送は、けっこう大変です!

芋類の輸出(国際輸送)は、土等の付着物が付かないように洗浄します。また、サツマイモ等の一次産品は、相手国側の関税率が高いです。そのため、EPAを活用して、相手国側の関税が無税又は減税されるように特定原産地証明書を用意します。

例えば、ベトナムに0714.20のかんしょ(さつまいも)を輸出した場合は、AJCEP、CPTPP、VJEPAを使うことで、MFN税率(標準の税率)で10%が無税になります。

芋類の国際輸送輸送は……

  • 輸入は、食品衛生法、植物防疫法
  • 害虫、土、カビ、農薬等に気を付ける。
  • 輸出、輸入ともに土の付着はNG
  • 意外にか弱いサツマイモ君
  • 国際輸送は、中温帯が理想
  • 寒すぎると腐り、あつすぎると芽がでる。

を意識してサプライヤーと交渉しましょう!

関連:さつまいもライナー!中温帯の海上輸送混載サービスの案内


サプリメントの国際輸送

サプリメントの国際輸送は、常温+カートンボックスです。サプリメントを輸入するときに気をつけることは薬機法への抵触です。サプリメントに含む原材料が医薬に該当するのか? 食品に該当するのか?の違いが非常に重要です。

サプリメントは、何らかの効果を期待して購入する方が多いため、医薬と混同しがちです。しかし、法律上、サプリメントと医薬は明確に違います。サプリは「単なる食品」です。食品であるからこそ、サプリメントに効果や効能を標榜することは認められません。

何が食品なのか? 医薬に該当するのか?

これは、食薬区分リストを基準に判断します。もし、サプリの原材料が食薬区分リストの医薬に該当する成分を含む場合は、医療品販売許可がなければ、輸入出来ません。事前にイングレ(原材料表)を入手して確認しましょう。(海外からの個人輸入であれば例外的に輸入可能です。)

最後にサプリメントを国内販売する場合は、食品表示法の規制があります。原材料等を日本語にしたものを貼り付けます。食品表示ラベルの貼り替え作業は、売り手側に依頼する場合も多いです。

サプリメントの輸送は……

  • サプリの国際輸送は、常温輸送+カートンボックス
  • サプリメントは単なる食品。効果等をうたえない。
  • 売り手から原材料リストと加工工程書を取得できる?
  • 食品表示ラベルの貼り付

を意識してサプライヤーと交渉しましょう!


チーズやバターの国際輸送

チーズやバターを国際輸送する場合は、フレッシュ貨物として2℃~8℃で温度管理して航空輸送されることが多いです。夏場は溶けやすいため、ドライアイスを同梱して送ることもあります。(主な梱包方法はco9)また、動物検疫があることを想定し、事前に日本側で「動物検疫に対応する倉庫」を確保しておくことも一つのポイントです。

主にヨーロッパから輸入されています。他法令は、食品申請だけでなく、動物検疫が必要になるケースが多いです。事前に動検対象になるかを確認しましょう。

もし、動検対象になる場合、積み地で貨物を封印しシールする必要があります。このシールは最終目的地まで外すことはできないです。(シールが無くなっている場合は輸入不可)

チーズやバターの輸送は……

  • チーズやバターの国際輸送は、2〜8度の定温輸送をする。
  • 航空輸送または、リーファーコンテナで輸送する
  • 梱包は、co9
  • 日本側では動物検疫、食品検疫が関係する。
  • 積み地の貨物封印シールが重要(ないと輸入不可)

を意識してサプライヤーと交渉しましょう!


お菓子など、様々な加工食品の国際輸送

お菓子などの加工食品は、輸入時には食品申請のためのイングレ、製造工程表が必要です。国際輸送時は、原則として温度管理が不要なため、食品の中では比較的容易に輸送できます。

お菓子や加工食品の輸送は……

  • お菓子等の国際輸送は、常温+カートンボックスで輸送
  • 少量の場合は、航空輸送が一般的
  • 日本側では食品検疫が関係する。
  • 売り手から原材料表、加工工程表を入手する
  • 日本側の食品表示シールの指示もしておく。

を意識してサプライヤーと交渉しましょう!


大型機械や建設機械の国際輸送

大型の機械の場合、最も重要なのが梱包です。船での輸送がメインになるかと思いますが、ヨーロッパ、北米向けの場合は航海日数も長くなり、破損や錆のリスクが高まります。

一般的には破損、錆の両リスクを軽減できるケースバリア梱包がおススメです。また、次に注意しなければならないのが、機械のサイズです。コンテナには高さ制限があり、高さのある機械の場合、コンテナに入らないケースがあります。

その場合、オープントップコンテナ等の特殊コンテナを事前に手配しなければなりません。当然、梱包する場合は梱包後のサイズでコンテナに入るかを確認する必要があります。

  • 機械を保護する梱包がなされていること(近日、輸出梱包ノウハウを公開予定)
  • 適切な輸送モード(オープントップ等)を選ぶこと


住宅用資材の国際輸送

建材は加工されたものが多いかと思いますが、もし加工前の木材などを輸入する場合は、燻蒸する必要があります。また、ドア、窓、ガラスなどの建材は、破損リスクが高いため、強化段ボールなどで梱包し、荷役しやすいようにパレットに載せて出荷する事をおススメ致します。

【輸入】梱包不良のダメージを防ぐ5つのポイント!

  • 無加工の木材は、植物防疫法の対象
  • 検疫対象なのかは、事前に確認をすること
  • 輸出国側で燻蒸証明書が必要な場合もあり
  • 特にガラス製品は、破損リスクが高い。
  • 強化ダンボールを活用し、パレットにのせて出荷が基本
  • 海上保険の付保を確認すること
  • また、貨物ダメージがあった場合はクレームノーティス等の手続きを取ること


リチウムイオン電池

リチウムイオン電池を輸送する場合は、基本的に「危険物」として認識し、必要な梱包、ラベル要件を確認する必要があります。特に航空におけるリチウムイオンの輸送は、発火等が重大事故につながる可能性があるため非常に厳格です。

  • ワット数
  • セル、バッテリ
  • 重量、入り数
  • 状態
  • 国際輸送、海上輸送、陸路、鉄道

等ににより細かく規定されています。国連輸送試験38.3、IATA、IMDGなどが関係します。

【危険物】リチウムイオン電池の海上・航空輸送ガイド SP188

フォワーダーへの相談・解説希望の品目を募集!

今後もこの記事にどんどんと品目を追加していきます!もし、国際輸送のプロフォワーダーに相談をしたい場合は、以下のフォームからお気軽にお問い合わせをどうぞ!

例えば…

  • 「海上輸送費を少しでも下げたい!」
  • 「●●を輸送したいと思っている」
  • 「こういう品目を紹介してほしい」

等のざっくりな質問でも大丈夫です! それでは、皆さんの相談をお待ちしています。

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