アライバルノーティスは、日本の港に貨物が到着したことを知らせる通知書類です。ここに日本の港で支払う費用が記載されています。
アライバルノーティスの料金は、ブラックボックスになっており、相場を知らないと高い価格になっていることが多いです。このツールは、アライバル費用の平均値を知り、価格が適正な範囲にあるのかを判断するために役立ちます。
アライバルノーティス費用の計算
下の四角に容積を入力 (例:2.5CBM→2.5)
ツール使用の前提
- LCL(コンテナ輸送未満)のときの日本側諸費用の概算
- フレイトプリペイド(輸出者が支払い済み)が前提
- フレイトコレクトの場合、ツールで表示する価格の他、海上運賃が加算される。
- 費用項目は一例であり、航路、船会社、時期により別の項目が加算される。
- 積み替えを含めて、韓国から出港する船は、13US$/RTのBAFが加算されている場合が多い。
- 平均的な値を知ることで、以降のフォワーダーを選定するための参考にできる。
貨物の容積が記載されている場所
貨物の容積は、B/Lやアライバル上に「CBM」と表示されています。下の場合は「6.86」をフォームに入力します。
アライバルノーティスの平均価格
チャージ名 | 単価 | 課金単位 | 課税・非課税 |
CFS Charge | 3980 JPY | RT(CBM) | 非課税 |
THC(CHC) | 1500-2300 JPY | RT(CBM) | |
DRAYAGE | 500-800 JPY | RT(CBM) | |
BAFなど (韓国路線が多い) | 13 USD | RT(CBM) | |
DOC | 2500-9000 JPY | 件 | 課税 |
DO | 5000-6000 JPY | 件 |
アライバルの費用を支払う先
アライバルノーティスの費用は、自社通関をする場合、ご自身で支払います。一方、通関業者に依頼するときは、アライバル費用も含めて、通関業者が立て替えてくれます。その後、通関業者との約定期間通りに立替金を納めます。なお、諸費用の支払い先は、アライバルノーティスの下にある「振込先」です。
相場を知ることが重要
国際輸送は、相場がブラックボックスの部分が多く、中々、諸費用を算出することが難しいです。特に日本に初めて輸入する方は、アライバルノーティスが到着したときに、意外に多くの費用が請求されることがわかり、驚かれる方も多いです。もしかすると、ご自身がボッタクリ被害に遭っていることすらわからない方も多いでしょう!
特に中国航路は要注意
輸入ビジネスをしている方が多い「中国路線」は、特にボッタクリ路線として有名です。次の資料をご覧ください。どちらも中国路線であり、港も同じです。違うのは、利用した「フォワーダー」です。下に「BAF(燃料計サーチャージ)」の請求項目がありますね!? この部分に注目してみましょう!
1社は10000円/RT、もう一社は、1400円/RTです。約7倍もの価格差があります。笑ってしまいますが、これがまかり通るのが国際輸送です。仮に5CBMの場合は、50,000円と7,000円の違いになります。
中国路線は、フォワーダーと輸出者が結託をして、日本側で輸送代金を請求、それをフォワーダーが輸出者にバックしているケースがあります。つまり、形上は、CIFで輸出者が負担しているのに、実は、輸入者が輸送代金を負担しているのです。だからこそ、平均的な相場観を知り、ボッタクリされないようにすることが重要です。
アライバルの費用が高かったときは?
実際に荷物が到着した後に、アライバルの請求に関するクレームを入れてもほとんど無意味です。むしろ、荷物を人質にとられて、トラブルになる可能性が高いです。そのまま受け入れた方が無難です。ただし、次に注文をするときは、次の内、どちらかの方法で相手に揺さぶりをかけるといいです。
- 輸出者に別のフォワーダーを使うように伝える。
- FOBの見積をお願いする。
まずは、輸出者に対して、フォワーダーや船会社の変更をお願いします。「日本側のアライバル費用が高い。相場より高い費用も多く請求されている。」と伝えれば、すぐに伝わるはずです。もし、輸出者とフォワーダーが結託している場合は、渋る可能性が高いです。もう一方は、輸出者に対して「FOB」の見積をお願いします。
FOBの結果とCIFとの間にそこまでの費用差がない場合は、その輸出者は「怪しい」と判断ができます。
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