フレイトプリペイドとコレクトの意味とは?

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本船が到着することをお知らせするのが「アライバルノーティス」です。この書類には、輸送費に関わるすべての諸チャージが書かれています。あなたが税関へ輸入申告するときは、このアライバルノーティスも合わせて提出します。

理由:税関へ申告するときの価格は、貨物の購入価格+その他、関連する諸経費であるからです。この諸経費の中に、アライバルノーティスに記載されている輸送費用も含まれます。

アライバルノーティスに記載されている項目を一つ一つ見ていくと、その中に「オーシャンフレイト(海上運賃)」があります。このフレイトをさらに確認すると「コレクト」や「プリペイド」という表記があります。このフレイト、コレクトやプリペイドとは、どのような意味なのでしょうか? この記事では、コレクトとプリペイドの意味を説明していきます。

フレイトコレクトとプリペイドとは?

海上運賃は、パンドラの箱と揶揄されるほど、不透明な部分が多いです。独占禁止法の適用除外にされている点も、不透明な部分に拍車をかけています。

例えば、BAYやYASと呼ばれる追加チャージ。いわゆる「○○調整費」と呼ばれるチャージがあります。また、ソマリア沖などを航海する船であれば「海賊対策費」まであります。もう少し、このあたりの透明性が高まると、輸送費用が安くなり、ひいては、輸入価格の低下につながると思います。

さて、今回は、そんなアライバルノーティスの中にある「フレイトプリペイド」と「フレイトコレクト」の意味を確認していきたいと思います。

プリペイドとコレクトの意味とは?

プリペイドという言葉を聞けば、プリペイドカードなどが思い浮かびますね。要はすでに「お金を支払っていること」です。一方、フレイトコレクトとは、コレクトコール(受信者が支払う通話方式)のように、サービスを利用した時点では、お金を支払っていない。つまりサービスの受け手側が料金を支払うことを意味します。この場合の受け手は、輸入者が船賃を支払うことです。

・プリペイド・すでに輸出者によって船賃が支払われている状態
・フレイトコレクト・まだ船賃が支払われていない状態

プリペイドとコレクトの重要性とは?

オーシャンフレイト(船賃)の部分がプリペイドになっているのか? それともコレクトになっているのか? はとても重要です。なぜなら、インボイスの建値に関係してくるからです。インボイスとは、何をいくらで購入したのか?を示す価格表のことです。輸入者は、税関に輸入申告をするときに、このインボイスとアライバルノーティスなどの書類を提出して、申告価格の根拠にします。

そして、このインボイスには、インコタームズが関係します。インコタームズは、輸出者と輸入者の費用と危険負担の範囲を定義する物です。

例えば、FOBであれば、輸出者は、輸出港における本船に乗せるまでのお金を支払います。本船に乗せた後、外国から日本への輸送費用は輸入者側が支払います。もう一つ別の物でいうと「C&F」などがあります。この場合、輸出者は、日本の港につけるまで船賃をすべて支払います。これら2つの特徴を比べると、次の通りです。

  • FOBは、輸入者が船賃を支払う
  • C&Fは、輸出者が船賃を支払う

では、このインコタームズの特徴と、先ほどのコレクト、プリペイドとは、どのような関係があるのでしょうか?

建値とコレクト、プリペイドの関係

もし、あなたが輸入者の立場であり、輸出者の間で「FOB」を結んでいるときは、アライバルノーティスの中にあるオーシャンフレイトは「コレクト」です。逆に、輸出者との間で「C&F」や「CIF」など、輸出者側が日本までの海上運賃を支払うときは「プリペイド」です。

FOBであるのに「プリペイド」になっていたり、C&Fであるにも関わらず「コレクト」になっていたりするときは、そこには必ずミスが発生しています。ミスは、相手国における船会社の代理店の可能性もありますし、日本側の代理店の可能性もあります。

FOB=コレクト CIFやC&F=プリペイドであることを覚えておきましょう!

違っていたときの対処方法

アライバルノーティスを受け取って、記載ミスが分かったときは、輸出者側に伝えて、輸出者経由で訂正してもらいます。日本側から訂正をしようとしても、そもそも船の輸送を頼んでいない人からの依頼(輸出者手配)となり、時間がかかります。一方、輸出者側から訂正の指示を出すと、依頼人からの依頼となり、迅速に訂正されることが多いです。

フレイトプリペイドなのに、何か請求が来ている!

海上運賃がプリペイドであると、輸入者側は、船賃(オーシャンフレイト)を支払う必要はありません。ただし、だからといって、アライバルノーティスに記載されているチャージがゼロになるわけではありません。

例えば、THC=ターミナルハンドリングチャージなどがあります。これは、港においてコンテナを移動させるときに発生する料金ですが、このようなお金は、フレイトがプリペイドやコレクトに関わらず請求されます。

関連記事:海上運賃の内訳とサーチャージ

まとめ

  • フレイトには、コレクトとプリペイドの2種類がある。
  • コレクトとは、輸入者側が船賃を支払うこと
  • プリペイドとは、輸出者側が船賃を支払っていること
  • インボイスの関係から、コレクトとプリペイドの相関性が正しいのかをチェック
  • フレイトがコレクト・プリペイドに関わらず、請求されるチャージはあります。

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