小口輸入の関税計算ツール
一回の輸入総額が20万円以下、かつ商売目的=小口輸入するときの関税と消費税を計算できます。注意点をお読みの上、ご使用をお願いします。他条件の関税計算ツールは、下の一覧からお選びください。
関税計算ツールは、2つの方式があります。どちらかお好きな方でご使用ください。
- 関税率選択式
- 関税率入力式
1.関税計算ツール(関税率選択式)
関税計算ツール(関税率入力式)
関税率を手入力で入力したい方は、以下のツールをご利用ください。
「PR2」海上輸送の見積もりを取るときの9つのポイントとは?
「重要・必読!」ツールを使う上でのポイントと注意点
- 一回の輸入価格が20万円以下。海外ショップから購入し、国際郵便等で輸入。その後、日本国内で販売する目的での輸入が前提。
- 送料は航空便の料率で加算される。海外ショップの地域をご指定ください。
- 1梱包の総重量は、一つ又は複数の貨物を一つの箱にいれたときの重さ(ダンボールの重さを含む)を指します。
- 20万円以下とは、商品価格+送料+保険代金+評価の合計(個人使用の0.6倍は適用不可)
- 輸入目的問わず、一品目の合計課税価格が一万円以下は免税(除外品有り)ただし、このツールは、免税を反映できません。
- 評価とは、輸入港(空港)に着くまでに支払ったまたは支払うべき費用の合計
- 評価例:運送費用、保険代金、金型費用、無料提供の役務、日本から送付する副資材など。
- 按分とは、評価を合理的な基準で振り分けること。
- 輸入元がEPA対応国の場合は、関税率はゼロの可能性が高い。ツールは未対応
評価の按分の計算方法
計算するための例:
- 評価の合計=10000円
- 単価100円の商品aが10個
- 単価50円の商品bが20個
- 単価30円の商品cが70個
評価の按分:
- 商品a:10000×10/100
- 商品b:10000×20/100
- 商品c:10000×70/100
関税・消費税の課税価格:
- 商品a:1000円(100*10)+1000円=2000円
- 商品b:1000円(50*20)+2000円=3000円
- 商品c:2100円(20*70)+7000円=9100円
上記のツールは、この按分も自動で計算しています。
2024年4月現在 | |
発効済(利用できる国) | シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、ASEAN、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー、オーストラリア、モンゴル、TPP12、TPP11、日EU・EPA、米国、英国、RCEP(韓国+中国+アセアン+オーストラリアなど) |
交渉中 | トルコ、コロンビア、GCC、日中韓 |
その他(交渉中断等) | カナダ、韓国 |
小口輸入をする2つのメリット
一度に輸入する価格が20万円以下のときは、次の2つのメリットがあります。
- 複雑な関税区分を意識しなくても良い。
- 各種、証明書類が免除
1.複雑な関税区分を意識しなくても良い。
一般税率の場合、およそ10000にも及ぶ関税率から最も適用する物を選ぶ必要があります。この税率の選択ミスがあると、後から税関から指摘されて、場合によっては、追加で関税等の納付を求められことがあります。一方、簡易税率は、七つの区分から適切な物を選べば良いため、一般税率より作業負担が少ないです。
2.各種、証明書類が免除されることが多い。
少額輸入のときは、一般輸入で必要になる証明書類が免除されます。
例えば、04類のはちみつを輸入するときは「天然であることを証する書類」を提出する必要があります。少額輸入に該当するときは、この書類が免除されます。また、昨今、何かと話題になっている「EPA(自由貿易)」で使用する特定原産地証明書の提出も不要です。
簡易税率は、一般輸入で必要になる証明書類が免除されることが多い。
その他、小口輸入で便利な基礎知識
その他の計算ツール
この記事をお気に入りに登録