種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 埼玉 | 香港 | リチウムイオン関連品 300kg | 相談希望 |
法人 | 上海 | 大阪 | ダブルウォールグラス | 相談希望 |
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貿易をしていると「CFS」という言葉を聞くことが多いです。また、これとあわせて「LCL」も聞きます。中には、CFS=LCLと記載しているサイトもあり、いろいろと混乱される方も多いと思います。そこで、この記事では、CFSの概要と役割についてご紹介していきます。
CFS(混載貨物に関係すること)
CFSとLCL、これらの言葉には、どのような意味があるのでしょうか? まずは、2つの言葉が持つ意味を確認していきます。
LCLとは?
LCLとは、レスコンテナロードの略です。頭の「レス」の言葉でわかる通り、コンテナ未満で貨物を輸送する方法です。
例えば、荷主Aさんがどこかの国へ貨物を輸出するとします。輸出するときは20フィート(約6メートル)や40フィートのコンテナ(容器)に詰めて運びます。ところが、荷主Aさんは、運ぶ荷物の量が少ないため、どう考えてもコンテナ1本のスペースは不要です。そこで「合積み」を考えます。
「荷主Aさん一人だけではコンテナ一本を満たすことはできない」だから荷主Bさん、荷主Cさんの貨物も合わせて、1本のコンテナに入れてしまう。これがLCLです。
CFSとは?
一方、CFSは、輸送形態を示す言葉ではありません。東京港、大阪港、名古屋港などのコンテナターミナルの近くにある施設名です。この施設の中で、LCL貨物を取り扱っているため、CFS=LCLと表記することが多いのです。
CFSは、LCLを取り扱う施設名の総称
CFSが持つ2つの役割
CFSは、コンテナターミナルの近くにあります。この中で、輸出用のコンテナに貨物を積めたり、輸入されたコンテナから中身を取り出したりしています。一本のコンテナに仕上げる。または、一本のコンテナから荷主ごとに貨物を取り出す。この2つの役割があります。
- 輸出用に荷物をまとめる
- 輸入用に荷物を取り出す
輸出におけるCFSの役割
先ほど説明した通り、貨物の物量からコンテナ1本分のスペースが不要な荷主がいます。このような複数の荷主をつのり、1本のコンテナにするのがLCLです。では、具体的にどのような動きをするのでしょうか? 船社、NVOCCのブッキングから貨物の受け渡しまでを確認していきましょう!
- 荷主は、船社(NVOCCなど)に予約します。
- 予約が確定すると、船社(NVOCCなど)は、荷主に荷物を搬入するCFSを伝えます。
- 荷主は、指定されたCFSに対して、自社便または他社便で荷物を搬入します。(CFSカット日迄)
- CFSは、荷主から届いた貨物に対して輸出申告をします。
- CFSは、輸出許可が下りた品をバンニングします。
- すべての貨物のバンニングが終わると、一本のコンテナができます。
- 6番で仕立てたコンテナをCYに送ります。
- CYオペレーターにより、船に積み込まれる
この1~8の流れをたどります。各項目で登場したキーワードは、次の意味があります。
- NVOCCとは? 船などの輸送手段を所有しない「輸送会社」です。いわゆるフォワーダーです。
- バンニング 空のコンテナに貨物を積めることです。対義語はデバンニングです。
- CYとCYオペレーター CY=コンテナヤード、CYオペレーターは、ガントリークレーンを操縦する港湾事業者を指します。
- CFSカット日 この日までにCFSに貨物を搬入する(必須) CFSのカット日は、本船出港日の前々日
輸入におけるCFSの役割
輸入におけるCFSの役割は、輸出と逆です。”LCL”として運ばれてきた1本のコンテナの中身を取り出し、荷主ごとにより分けています。具体的には、次の流れをたどり、作業をしています。
- コンテナ船が到着する。CYオペレーターにより、CYに貨物がおろされる。
- 荷役港湾業者がCYからCFSへコンテナを輸送する。
- CFSは、コンテナが到着すると貨物を取り出します。(デバン)
- 荷主ごとに貨物を分けて、ナックスを使い「搬入」を上げます。
- 搬入が上がると、通関業者(荷主の代理人)は、予備申告を「本申告」に切り替えて輸入許可をもらいます。
- 輸入許可後の貨物は、混載便トラックなどに詰められて、各地へ配送されていきます。
1~6が輸入におけるCFSの役割です。この中で登場する言葉の意味は、次の通りです。
- デバン コンテナから貨物を取り出すこと 対義語はバンニング
- ナックス 港湾事業者や税関など、貿易関係諸機関を結ぶオンラインシステム
- 搬入 保税施設に貨物を蔵置した状態 関連記事:搬入があがるとは?
- 予備申告 実際に貨物が到着する前に税関の審査を受けておくこと。これにより迅速な貨物の受け取りができる。
- 輸入許可は「税関審査の終了」と「搬入」の2つの条件を満たす必要があります。
- 混載便 様々な荷主の貨物を一台のトラックで運ぶこと
その他、関連知識
コンテナ(FCL)で輸送するべきか? それともコンテナ未満(LCL)で輸送するべきか?は、送る貨物の物量の他、輸入国側で発生する「CFSチャージ」の観点で判断することも重要です。CFSチャージは、貨物をLCL形態で輸送したときに、CFSでのデバン作業などの費用として請求される物です。(アライバルノーティスに記載)
そして、このCFSチャージは、一㎥あたり4000円ほど課金されることが多いため、CFSチャージのことを考えると、むしろコンテナとして運んだ方が安いことも多いです。輸入者によっては、このCFSチャージの部分を考えて「なんでLCLで送ったんだ!」と、怒る方もいるため注意が必要です。物量などの関係からFCLやLCLで送るか迷ったときは、必ず輸入者に確認しましょう!
CFSチャージの料金と計算方法
B/Lなどの記載されている「容積(㎥」あたり、4000円前後の費用が掛かります。ただし、これは、各フォワーダーの取引条件によります。
計算例: 5㎥=4000×5
CFSチャージとTHCチャージの違いとは?
CFSチャージは、CFSでのデバン費用などに対して発生します。THCは、ターミナルハンドリングチャージと言い、コンテナターミナルでコンテナを取り扱ったときに課金されるお金です。つまり、ほとんどの人は、課金されます。
まとめ
- CFSは、コンテナターミナルに併設されている小口貨物を取り扱う施設
- CFSには、コンテナに貨物を積めたり、「から」取り出したりする役割があります。
- 実は、その他の役割もありますが、ここでは省略
- 輸送する物量からコンテナか、それ未満かを迷ったときは、CFSチャージを考えましょう!


種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
個人 | サンフランシスコ | 東京 | ワイン1パレット | リーファー |
法人 | 上海 | 岐阜 | 野草パウダー 60KG | LCL |
法人 | 上海 | 大阪 | ダブルウォールグラス | 相談希望 |
法人 | 横浜 | フィリピン | 加工食品 300KG | 相談希望 |
個人 | Zwolle, Netherlands | 千葉 | キノコの原木 100KG | 相談希望 |
個人 | サンフランシスコ | 東京 | ワイン1パレット | リーファー |
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