CFS(コンテナフレイトステーション)とは?

CFS国際輸送
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貿易をしていると「CFS」という言葉を聞くことが多いです。また、これとあわせて「LCL」も聞きます。中には、CFS=LCLと記載しているサイトもあり、いろいろと混乱される方も多いと思います。そこで、この記事では、CFSの概要と役割についてご紹介していきます。

CFS(混載貨物に関係すること)

CFSとLCL、これらの言葉には、どのような意味があるのでしょうか? まずは、2つの言葉が持つ意味を確認していきます。

LCLとは?

LCLとは、レスコンテナロードの略です。頭の「レス」の言葉でわかる通り、コンテナ未満で貨物を輸送する方法です。

例えば、荷主Aさんがどこかの国へ貨物を輸出するとします。輸出するときは20フィート(約6メートル)や40フィートのコンテナ(容器)に詰めて運びます。ところが、荷主Aさんは、運ぶ荷物の量が少ないため、どう考えてもコンテナ1本のスペースは不要です。そこで「合積み」を考えます。

「荷主Aさん一人だけではコンテナ一本を満たすことはできない」だから荷主Bさん、荷主Cさんの貨物も合わせて、1本のコンテナに入れてしまう。これがLCLです。

CFSとは?

一方、CFSは、輸送形態を示す言葉ではありません。東京港、大阪港、名古屋港などのコンテナターミナルの近くにある施設名です。この施設の中で、LCL貨物を取り扱っているため、CFS=LCLと表記することが多いのです。

LCLは、混載で輸送する形態のこと
CFSは、LCLを取り扱う施設名の総称

CFSが持つ2つの役割

CFSは、コンテナターミナルの近くにあります。この中で、輸出用のコンテナに貨物を積めたり、輸入されたコンテナから中身を取り出したりしています。一本のコンテナに仕上げる。または、一本のコンテナから荷主ごとに貨物を取り出す。この2つの役割があります。

  1. 輸出用に荷物をまとめる
  2. 輸入用に荷物を取り出す

輸出におけるCFSの役割

先ほど説明した通り、貨物の物量からコンテナ1本分のスペースが不要な荷主がいます。このような複数の荷主をつのり、1本のコンテナにするのがLCLです。では、具体的にどのような動きをするのでしょうか? 船社、NVOCCのブッキングから貨物の受け渡しまでを確認していきましょう!

  1. 荷主は、船社(NVOCCなど)に予約します。
  2. 予約が確定すると、船社(NVOCCなど)は、荷主に荷物を搬入するCFSを伝えます。
  3. 荷主は、指定されたCFSに対して、自社便または他社便で荷物を搬入します。(CFSカット日迄)
  4. CFSは、荷主から届いた貨物に対して輸出申告をします。
  5. CFSは、輸出許可が下りた品をバンニングします。
  6. すべての貨物のバンニングが終わると、一本のコンテナができます。
  7. 6番で仕立てたコンテナをCYに送ります。
  8. CYオペレーターにより、船に積み込まれる

この1~8の流れをたどります。各項目で登場したキーワードは、次の意味があります。

  • NVOCCとは? 船などの輸送手段を所有しない「輸送会社」です。いわゆるフォワーダーです。
  • バンニング 空のコンテナに貨物を積めることです。対義語はデバンニングです。
  • CYとCYオペレーター CY=コンテナヤード、CYオペレーターは、ガントリークレーンを操縦する港湾事業者を指します。
  • CFSカット日 この日までにCFSに貨物を搬入する(必須) CFSのカット日は、本船出港日の前々日

輸入におけるCFSの役割

輸入におけるCFSの役割は、輸出と逆です。”LCL”として運ばれてきた1本のコンテナの中身を取り出し、荷主ごとにより分けています。具体的には、次の流れをたどり、作業をしています。

  1. コンテナ船が到着する。CYオペレーターにより、CYに貨物がおろされる。
  2. 荷役港湾業者がCYからCFSへコンテナを輸送する。
  3. CFSは、コンテナが到着すると貨物を取り出します。(デバン
  4. 荷主ごとに貨物を分けて、ナックスを使い「搬入」を上げます。
  5. 搬入が上がると、通関業者(荷主の代理人)は、予備申告を「本申告」に切り替えて輸入許可をもらいます。
  6. 輸入許可後の貨物は、混載便トラックなどに詰められて、各地へ配送されていきます。

1~6が輸入におけるCFSの役割です。この中で登場する言葉の意味は、次の通りです。

  • デバン コンテナから貨物を取り出すこと 対義語はバンニング
  • ナックス 港湾事業者や税関など、貿易関係諸機関を結ぶオンラインシステム
  • 搬入 保税施設に貨物を蔵置した状態 関連記事:搬入があがるとは?
  • 予備申告 実際に貨物が到着する前に税関の審査を受けておくこと。これにより迅速な貨物の受け取りができる。
  • 輸入許可は「税関審査の終了」と「搬入」の2つの条件を満たす必要があります。
  • 混載便 様々な荷主の貨物を一台のトラックで運ぶこと

その他、関連知識

コンテナ(FCL)で輸送するべきか? それともコンテナ未満(LCL)で輸送するべきか?は、送る貨物の物量の他、輸入国側で発生する「CFSチャージ」の観点で判断することも重要です。CFSチャージは、貨物をLCL形態で輸送したときに、CFSでのデバン作業などの費用として請求される物です。(アライバルノーティスに記載)

そして、このCFSチャージは、一㎥あたり4000円ほど課金されることが多いため、CFSチャージのことを考えると、むしろコンテナとして運んだ方が安いことも多いです。輸入者によっては、このCFSチャージの部分を考えて「なんでLCLで送ったんだ!」と、怒る方もいるため注意が必要です。物量などの関係からFCLやLCLで送るか迷ったときは、必ず輸入者に確認しましょう!

CFSチャージの料金と計算方法

B/Lなどの記載されている「容積(㎥」あたり、4000円前後の費用が掛かります。ただし、これは、各フォワーダーの取引条件によります。

計算例: 5㎥=4000×5

CFSチャージとTHCチャージの違いとは?

CFSチャージは、CFSでのデバン費用などに対して発生します。THCは、ターミナルハンドリングチャージと言い、コンテナターミナルでコンテナを取り扱ったときに課金されるお金です。つまり、ほとんどの人は、課金されます。

FCLとLCLの分岐点(境界線)計算ツール

まとめ

  • CFSは、コンテナターミナルに併設されている小口貨物を取り扱う施設
  • CFSには、コンテナに貨物を積めたり、「から」取り出したりする役割があります。
  • 実は、その他の役割もありますが、ここでは省略
  • 輸送する物量からコンテナか、それ未満かを迷ったときは、CFSチャージを考えましょう!
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