貿易業界の悪習 関税の立替払い倒産に注意!

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外国の貨物を輸入するときに、日本政府に納める税金が関税です。関税を納めるべき人は、その貨物を輸入する人です。ところが、貿易業界では、通関業者が輸入者に代わり関税を立て替え払いすることが多いです。これが通関業業者の大きな負担となり、倒産リスクを高めています。そこで、この記事では、これから貿易業界に入る方に向けて、この関税の悪習についてご紹介していきます。

関税の立替払いの悪習

「人のふんどしで相撲を取る」輸入における関税の立替払い問題を端的に表す言葉です。本来、関税を納めるべき人は、輸入者です。しかし、貿易業界では、通関業者が関税や消費税を立て替え払いし、二週間や三週間後にそのお金を回収することが一般的です。(非常にハイリスク)実は、衆議院でもこの関税の立替え払いの問題が取り上げられています。

衆議院のサイトによると、何と年間一兆円(平成十三年)もの関税や消費税が立て替えられているそうです。通販サイトアリババは、自社の資金ではない物(エスクローの仕組みによるプール金)も運用して利ザヤを上げているのに、日本の通関業者は、他人のために、自らのお金を無料で使わせているのです。

無利子で借り入れていることと同じ

通関業者は、輸入者の代わり多額の関税や消費税を立て替えます。しかも、その額は数百万、ときには一千万円近くに達します。これは、立替行為があまりにも一般的になっていること、立て替え金として支出する資金への考え方が非常に希薄な点で問題です。

なぜ、このような立て替え払いをしているのでしょうか? 一言で申し上げると、それが貿易業界のスタンダードになっているからです。

例えば、通関業者A、B、C、Dがあるとします。この中で関税の立替払いをしている業者がA、B、Cだけだとすると、輸入者は、必ずこのA~Cの業者を使います。実際、立替払いをする通関業者がほとんどです。これが業界全体のスタンダードになっているため、なかなか問題の解決は難しいです。

「関税の立替をしてくれないなら、他の通関業者を使うだけ。通関業者などは他にも腐るほどあるから」と、考えている輸入者は非常に多いです。

貿易業界全体で関税の立替払いをすることがスタンダードになっている。

本来、お金を借りるときは、どんな小さな額であっても、そこには利子が発生するはずです。しかし、通関業者による関税の立替は、この利子さえも取っていません。このように、金融の仕組み上、考えられないことが行われているのが貿易業界(通関業界)の実情です。

「利子収入にもならない、かつ貸し倒れする可能性がある資金を出している。」
「約20000円ほど(通関手数料+取り扱い手数料)の売り上げを上げるために、数十万、数百万円の関税や消費税を立て替えている」

立替払いの実情と就職するときに考えるべきこと

もし、あなたが通関士や貿易事務などで通関業者に入社するときは、この立て替え払いの実情を知っていた方が良いです。通関業者によっては、粗悪な顧客により、この立て替え金の回収が困難になっている所も多いです。もちろん、このような未収の立て替え金を放置するわけにもいかないため、上司にどやされながら、必死に輸入者から資金の回収をしなければなりません。

「この輸入者には、○○円の立て替え金があるから今週中に回収しろ!」など。

仮に立て替え払いの回収が追い付かないと、その通関業者自体の倒産リスクが高まることにも留意します。

貿易業界の実情。通関業者の危なさを理解しておこう!

まとめ

  • 貿易業界では関税や消費税を立て替えることが一般的
  • 関税の立替は、無利子かつ、貸し倒れリスクを考えると馬鹿げている。
  • 貿易業界全体で、この関税立て替え問題を考えが方がよい。
  • 通関業界は常に立て替え金の未回収リスクが付いて回ることを理解した方がいい。
  • ときには、回収行為をあなた自身が行う必要がある。
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