航空便(EMSなど)でリチウム電池は発送ができないのか

国際郵便(EMS)
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携帯性の家電製品などに使われる「リチウム電池」は、小型であるにも関わらず高性能な電池機能があることで有名です。

例えば、普段から使っているスマホには、リチウムバッテリーが入っています。また、デジタルカメラや時計の中にも使用されています。

このように幅広い用途で使用できるリチウムですが、過去には輸送途中による「発火事故」などが発生しています。そのため、リチウム電池を海外へ発送するときは、ある一定の要件を満たすように梱包する必要があります。要件を満たさなければ、発送できない、または発送できたとしても相手国の税関で没収される可能性があります。

リチウム電池に関する規制

リチウム電池は、私たちのデジタル生活を支える上で欠かせない存在です。しかし、このような便利な存在である物が、危険な物であったらいかがでしょうか。実は、リチウム電池に関する事故として、次のような物が発生しています。

2016年9月9日に配信された「サムスンのGalaxy Note7が爆発 カスタマイズしていたジープが全焼」の記事によると、フロリダ州に住む男性の車が、車内に置いてあったサムスン製スマホのバッテリーの発火により、車が全焼してしまったそうです。幸いなことに男性は無傷だったそうですが、愛車は丸焦げになってしまったとのことです。

さて、このニュースを見てドキッとされた方も多いはずです。この火災事故の原因は、普段から使っている「スマホのバッテリーによる爆発」です。この事故の当事者である人も含めて、まさかスマホのバッテリーが燃えるなどは考えられなかったはずです。

このようなリチウム電池事故の発生を受けて、IATA(国際航空連盟)は、航空輸送における「リチウム電池の取り扱い」を非常に厳しくするようになりました。このルールの改正によって、EMSなどを使って荷物を送る際も、「リチウム電池の数」や「梱包方法」など、かなり厳しい条件を満たすように梱包しなければならなくなりました。

リチウム電池を海外発送する際の要件

リチウム電池を海外へ発送するさいは、次に掲げる3つの要件をすべて満たす必要があります。どれか一つを満たさないだけでも発送することはできませんので注意しましょう。なお、この規制の対象になるリチウム電池の中に「ボタン型の丸い電池」は含まれませんのでご安心ください。規制の対象となるのは、スマホやデジタルカメラ、ノートパソコンなどの小型の家電製品の電池です。

  1. 本体とバッテリーが同梱されていること
  2. リチウムの内容量又はワット時の定規格を満たすこと
  3. リチウム電池が既定の数量内であること

1.本体とバッテリーが同梱されていること

まず最初に輸送形態による制限があります。リチウム電池と使用する機器が一つのダンボールに同梱、または製品と電池が一体になっている必要があります。

例えば、スマホがあるとします。スマホからバッテリーを抜くと「スマホ」と「バッテリー」が別々になります。このようにバラバラになっている物であっても、一つのダンボールの中に同梱すれば発送ができます。または、機器本体の中にリチウム電池が入っている場合でも送付は可能です。

しかし、商品とバッテリーを別々の箱で発送したり、リチウム電池を単体で送ることは一切できません。

2.リチウムの内容量又はワット時の定規格を満たすこと

これについては、専門的過ぎてよくわかりません。しかし、一般的な家電製品であれば、この条件は満たしています。

3.リチウム電池が既定の数量以内であること

一つの梱包箱の中に最大で「何個のリチウム電池を詰めることができるのか」ということです。先ほど、1番の既定の通り、製品とバッテリーが一体なっていたり、同梱されていたりする状態であれば発送ができます。ただし、この場合であっても無制限に発送できるわけではありません。IATAの規定によると一つのダンボールの中には4個以下の「単電池」と2つ以下の「組電池」が詰め込めることになっています。

さて、単電池と組電池という用語が出てきました。これはどのような物なのでしょうか。

単電池とは、一種類のリチウム電池を単体で使う物を指します。使用例でいうとデジタルカメラなどが考えられます。一方、組電池は、一種類のリチウム電池を複数個使って、一つの電池に仕上げている物です。具体的には、携帯電話やスマホのバッテリーが代表的なものとなります。

上記のことをふまえて説明をすると、一つのダンボールの中に最大で「4つのデジタルカメラ(単電池)」と「2つのスマホ(組電池)」を同梱して発送ができます。

東南アジアの国々はどうなのか。

上記の1~3の条件を満たすとき、リチウム電池を発送できます。しかし、実はもう一つ大切なルールがあります。それが「輸出先の国がリチウム電池を認めているか?」です。幸いなことに当サイトのメインとしている国においては、リチウム電池を発送することはできます。

*シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ブルネイ、フィリピン、ベトナムなど、7カ国へのリチウム電池の発送は可能です。

まとめ

リチウム電池を発送する際は、同梱条件と最大数量の指定がありました。上記で紹介した事故のように、リチウム電池は発火や爆発をすることがあります。これらのことを考えると、安全第一で考える航空貨物の基準が引きあげられても仕方がありません。EMSなどで発送する際には、この記事で紹介した条件を満たすように梱包しましょう!

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