燻蒸(くんじょう)が持つ2つの意味 いくらかかるの?

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    輸出入をする貨物の内、外国の生物が付着している可能性がある物は「燻蒸(くんじょう)/Quarantine Treatments」と呼ばれる特別な処理をします。これにより、日本への害虫の侵入を防いでいます。そこで、この記事では、燻蒸処理の基本的な知識をご紹介していきます。

    燻蒸(くんじょう)処理とは?

    燻蒸(くんじょう)の主な目的は、海外の貨物を輸入するときに、外国の害虫を日本に入れないことです。

    例えば、海外から輸入する生果実のマンゴーには、ミバエと呼ばれる害虫が付着している可能性が高いため、港などで燻蒸処理をしてから、日本国内に流通させています。同様に「生鮮バナナ」なども害虫の発生率が高いため、燻蒸処理をします。しかし、実は、燻蒸処理は、輸入時だけではなく、輸出するときにも適用されます。いわゆる木材梱包材に対する処理です。よって、貿易関連での「燻蒸処理」とは、以下2つの意味を指します。

    燻蒸の2つの意味

    「燻蒸」の言葉が持つ2つの意味は、次の通りです。それぞれを細かく確認していきましょう。

    1. 輸入植物(果実)
    2. 輸出梱包材(木材など)

    1.輸入植物

    まずは、輸入する生鮮果物に対する燻蒸です。実は私自身も過去に輸入果物を扱う会社に働いていたことがあるため、この燻蒸処理になるケースをたくさん見てきています。アボガド、バナナ、マンゴーなどは、特に燻蒸処理処分に該当する場合が多かった記憶があります。

    輸入する果物が「輸入禁止品なのか?燻蒸処理が必要なのか?」は、一次的に「輸入植物データーベース」で確認ができます。もし、この結果、「条件付き輸入果物」に該当する場合は、植物検疫所による指導により「燻蒸処理」をした後でなければ、輸入はできません。つまり、外国から果物の輸入を検討する方は、輸入条件と燻蒸処理の可能性を含めて考えた方が良いです。

    燻蒸のメリットとデメリット

    果物に対する燻蒸処理は、主に次の3つです。

    1. 低温処理
    2. 蒸熱処理
    3. 臭化メチルくん蒸

    いずれの燻蒸処理も病害虫を駆除できる一方、果物の表皮の変色や味の低下などのデメリットがあります。そのため、燻蒸処理された商品は、通常の価格よりも低く取引されるケースが多いです。やはり、果物類を輸入する方は、このあたりのリスクを含めて検討することをお勧めします。

    2.輸出梱包材(木材など)

    日本から輸出する木製の梱包材にも燻蒸処理が必要です。いわゆる木製パレットです。実は、木製パレットにも同様に病害虫が付着している可能性が高いです。そのため、世界の80国以上の国では、輸入国側に病害虫の被害を発生させないように、輸出国側で木製パレットの燻蒸処理を義務付けています。これを「国際貿易における木材こん包材の規則」と言います。詳しくは、植物検疫所のホームページをご覧ください。

    対象貨物は? →厚さ6ミリ以上の無加工の木材梱包材
    輸出時の燻蒸処理を回避するには? →輸出時の燻蒸処理を回避したければ、木製でないパレットを使用する。

    燻蒸処理の料金は?

    燻蒸処理の料金は、どれほどかかるのでしょうか? これは、作業内容や燻蒸処理によっても大きく違います。

    例えば、「中部資材資材株式会社」さんの資料には、燻蒸処理について次のように記載されています。

    Ⅰ.穀類及び生植物のメチルブロマイドくん蒸
    1.倉庫くん蒸作業料 ⑴ 作業料 倉庫内容積1立方メートルにつき 36 円 ただし、最低作業料金 1倉庫につき 36,000 円

    ⑵ 薬品代 実 費(備考)

    ① ばら積倉庫(循環装置付)くん蒸については別途協定する。
    ② 24 時間くん蒸及び生植物のくん蒸において、攪拌装置を使用した場合は、その実費を別途申し受けます。
    ③ 使用薬量は植物防疫官の指示による。

    引用元:中部資材株式会社

    まとめ

    • 燻蒸処理は、外国の害虫を日本に入れないために行う。
    • 燻蒸処理の対象物は、各種生鮮植物品と輸出用木材梱包材の2つ
    • 燻蒸処理をすると、病害虫を駆除できる一方、商品価値が下がる。
    • 植物(生鮮品)を輸入する方は、このあたりのリスクも検討する必要がある。
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