EPAとリインボイス(インボイス・スイッチ)の関係

インボイス 自由貿易(EPA)
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輸出者と輸入者以外に、第三者を間に挟む貿易を「三国間貿易」といいます。そして、この仲介者から輸入者に発行されるインボイスを「リインボイス」といいます。今回は、このリインボイスと、EPA(自由貿易)の関係をご紹介していきます。

インボイス

EPAとリインボイス

EPAとは、特定の国との間で関税やその他、貿易に関する制度を緩和して、両国の経済交流を活発にすることです。EPAの三つの目的は、次の通りです。

  1. 物品にかかる関税をなくすこと+関税外の障壁(非関税障壁)をなくすこと
  2. 人的交流の拡大
  3. 投資サービスの拡大です。

EPAと聞くと、牛肉の関税は~、コメの関税は~、豚肉の関税は~など、一番の関税ばかりに注目しがちですが、実は、2番や3番を含めて、非常に広い範囲の自由化を行うことです。今回は、そんなEPAの内、1番の物品にかかわる関税の削減に関する知識をご紹介していきます。また、このEPAを三国間貿易で行う場合に大切になる情報もお伝えしていきます。

EPA(自由貿易)×三国間貿易

EPAと三国間貿易

EPAは、物品の関税をなくす仕組みです。このEPAをうまく活用することにより、輸出する先の国で関税率がゼロになり、輸出ビジネスを大きく拡大できる可能性があります。一方、三国間貿易とは、輸出者と輸入者の他に、仲介者となる人が加わる貿易です。下の図をご覧下さい。

三角形の左から輸出者、仲介者、輸入者と並んでいます。この三国間貿易は、書類やお金の流れと物の流れが異なります。書類やお金は、必ず仲介者を通して行われますが、物は、輸出者に直送されます。

リインボイス

お金は、輸入者→仲介者→輸出者と流れます。

三国間貿易

輸出者から仲介者に向けられたインボイスは、仲介者が受け取ります。その後、仲介者は、自らのマージンをのせたインボイスを輸入者に対して発行します。このインボイスを「リインボイス(インボイス・スイッチ)」と言います。

三国貿易

三国間貿易×リインボイス×EPA

では、ここでもう一度、今回のケースを確認しておきましょう。

今回は、EPA(自由貿易)を三国間取引でおこないます。自由貿易を行う上で、重要なことは、貨物に関する原産性を証明する書類(特定原産地証明書)を輸入国税関に提出することです。貨物の生産国で作成された特定原産地証明書を提出しないと、輸入するときに、現地の関税をかけられてしまうからです。

ただ、すでに説明した通り、三国間貿易の書類は、常に仲介者を通して行われます。そして、実際に、輸入者が手にするインボイスは、輸出者が発行した書類ではなく、仲介者が発行したインボイスになりますね。

つまり、輸入者に書類が回ってきたときは、

  • 仲介者が発行したインボイス
  • 輸出者が取得した特定原産地証明書

の2つがあります。よろしいでしょうか? 特定原産地証明書を取得するのは、輸出者です。でも、インボイスの名義は、仲介者になっているのです。二国間貿易の場合であれば、輸出者名義の特定原産地証明書とインボイスになっています。しかし、三国間貿易では、原産地証明書とインボイスの発行人の名義が異なっています。この点は、どのようになるのでしょうか?

実は、この場合であっても、EPAを利用することはできます。

このような三国間貿易でEPAを活用するときは、

  • 貨物の製造国で発行した特定原産地証明書(輸出者名義)
  • 三国間の仲介をした会社が発行するインボイス

の2つを現地税関に提出することにより、二国間貿易のときと同じようにEPAを活用できます。なお、この貿易の形として似ているのに「バッグ・トゥ・バッグ」があります。これは、第三国(仲介者)が物を含めて仲介する方法です。この場合は、EPAの直送規定の関係から、認められている協定と認められていない協定があります。

まとめ

  • EPA×第三国貿易のときでもEPAは使えます。
  • ただし、条件としては、輸出者から発行される特定原産地証明書があること。仲介者名義のリインボイスがあることの2つです。

三国間輸送とは?自由貿易時代に重要な役割がある!

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