ぬいぐるみを輸入するさいにかかる関税

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日本へぬいぐるみを輸入する際は、税関への申告とは別に、厚生省への「食品届け(主に食品など、口に入れる物を輸入するときの手続き)」が必要になる場合があります。厚生省の確認は、税関の許可を受ける「前」に必要です。もし、事前に「厚生省へ食品届けに関する手続き」を行っていないと、税関の許可がなかなかおりません。

そこで、この記事では、ぬいぐるみを輸入する際に、どのような手続きが必要なのか。どのような関税が掛かるのかをお伝えします。

ぬいぐるみの輸入関税

日本国内へ「ぬいぐるみ」を輸入する際は、税関への手続きと、厚生省への手続きの二つをしなければなりません。そもそもなぜ、ぬいぐるみに「食品届け」が必要になるのでしょうか。

実は、食品届けの対象となる「ぬいぐるみ」は、普通のぬいぐるみではありません。規制の対象となるのは「幼児の使用を想定できる」ぬいぐるみです。

これは、幼児の行動を見るとわかります。ある一定の年齢であれば、ぬいぐるみは=食べられない物と認識ができます。しかし、幼児は、この判断がなかなかできませんので、場合によっては「口の中に入れてしまう」可能性があります。そこで食品衛生法(食品届)によって、口に入れた時の安全性を確認するようにしています。

食品届けは、食品の安全性について規制を行う法律です。これを言い換えると、口の中に入る可能性がある全ての商品を規制する法律となります。このようなことから、幼児用のぬいるぐるみを対象として、輸入のさいに「食品届け」を必要としています。

幼児向けにあたるぬいぐるみとは?

どのようなぬいぐるみが「幼児用のぬいるぐみ」と定義されているのでしょうか。これについては、厚生省や日本玩具協会の文章で以下のように記載されています。

その該当性は「一般消費者が乳幼児(6歳未満の小児)向けのおもちゃと認識して乳幼児に与える蓋然性の高いもの」かどうかによる。(Q1-1)

「6歳以上」といった対象年齢の記載など、乳幼児向けでない旨が製品に明瞭に表示されているものは、「指定おもちゃ」に該当しないとして扱ってよい。

なお、乳幼児が容易に手にとって口に接触することが想定しがたい大きさ又は重量のぬいぐるみであれば、指定おもちゃの範囲に含まれないものとして扱って差し支えありません。

引用元:厚生省の資料 日本玩具協会

これら二つの組織の情報によると、ぬいぐるみが「指定おもちゃ」に含まれるときに規制の対象になることがわかります。また、指定おもちゃに含まれない条件としては、「ぬいぐるみの大きさ・重量」と「ぬいぐるみを販売する際の表記内容」が関係していることがわかります。このどちらかの条件を満たす場合に、規制の対象から外れることになります。

例えば、ぬいぐるみの大きさの要件を満たす物として「大きなクマのぬいぐるみ」などがあります。これであれば、幼児が用意に手に取って口にできません。また、重いぬいぐるみも同じよううな理由で条件から外れます。このように幼児が簡単に「持ち歩けない」「口にできない」大きさや重さのぬいぐるみであれば、規制の対象から外れます。

また、同じように規制から外れる条件として「ぬいぐるみの販売時に6歳以上を表記する」ことがあります。例えば、おもちゃ売り場でぬいぐるみが販売されていたとします。このとき、売り場の棚などに「ぬいぐるみは、六歳以上を対象としています」と表記したり、ぬいぐるみのタグに「対象年齢が6歳以上」であることを表記したりする方法があります。

上記の二点のうち、どちらかを満たす場合、ぬいぐるみの輸入には、食品届けが不要(食品衛生法の対象外)になります。しかし、これらの条件を満たしているからといって、必ずしも規制の対象にならないわけでありません。

例えば、ぬいぐるみのタグに「対象年齢が六歳以上」と表記していたとします。しかし、実際にぬいぐるみを確認すると、あきらかに乳幼児を対象としているような「態様(姿)」である場合があります。この場合は、しっかりと規制の対象になりますので注意が必要です。

ぬいぐるみで必要になる食品衛生法のまとめ

ぬいぐるみで食品届けが必要になるケースは以下の通りとなります。

1.ぬいぐるみの販売コーナー、個々のぬいぐるみについているタグなどに「六歳以上が対象」である表記がされているのか

2.ぬいぐるみの大きさ・重量が「幼児が容易に持ち運べたり、口に入れたりができるのか」

3.ぬいぐるみの姿・形が「幼児が使うことを想定していないか」

これら三つのポイントから、輸入するぬいぐるみに食品届けが必要なのかを考えるようにしましょう。それでは、最後に「ぬいぐるみの関税」をお伝えします。

ぬいぐるみの関税

これまでの説明で「ぬいぐるみの輸入は食品衛生法が関係する場合」があることがわかりました。この食品衛生法に関する問題をクリアしたとして、ぬいぐるみの関税はいくらになるのか確認します。ぬいぐるみのHSコード(税番・関税分類コード)は「95類03項」です。また、以下のポイントによって、さらに細かく分類されます。

  • 人間の形を模した物か?動物の形をしているのか
  • ぬいぐるみの中に詰め物をしているのか
  • 紡織用繊維の織物製またはプラスチック製のものか
  • 卑金属製かプラスチック製か

ぬいぐるみの関税率

基本税率暫定税率WTO協定特恵関税特別特恵EPA
ぬいぐるみ4%前後設定なし無税、又は4%前後無税無税

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まとめ

今回は、ぬいぐるみの輸入についての注意事項と関税を紹介しました。幼児向けのぬいぐるみには、食品衛生法による規制が行われています。このような商品を輸入する場合は、通常とは異なる手続きが必要であることを覚えておきます。

もし、通常の輸入と同じように考えていると、かなり痛い目に遭います。厚生省の食品に関する確認ができていないと、税関の許可が下りません。したがって、港(保税地域)にて長期間にわたり留め置く必要が出てきます。当然、それらの費用は、すべて輸入者が負担しなければなりません。

ぬいぐるみの輸入については、関税よりも「食品衛生法の対象になるのか」をしっかりと調べるようにしてください。

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