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輸出梱包ラベルの作成と貼り方のルール【実務で活用できる完全ガイド

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輸出梱包ラベルは、貨物が正しく目的地へ届けるために必要な識別情報を記載したラベルです。適切なラベルを作成し、適切な位置に貼ることで、輸送中のトラブルを防ぎ、通関をスムーズに進められます。

 

  • 国や地域によってラベルに関する規制が異なる
  • 適合しないラベルを使用すると輸送遅延や通関拒否の原因になる
  • 特定の業界や製品によっては、追加のラベルが求められる
  • 輸出先の規制を確認することは重要

 

この記事では、輸出実務でそのまま活用できる梱包ラベルの作成・貼付方法を具体的に解説します。

輸出梱包ラベルとは?

輸出梱包 図

輸出梱包ラベルの種類と用途

輸出用の主な梱包ラベルには、次の物があります。

  1. 配送ラベル(Shipping Label)
  2. 取扱注意ラベル(Handling Label)
  3. 危険物ラベル(Dangerous Goods Label)
  4. マーキングラベル(Marking Label)
  5. バーコードラベル(Barcode Label)
  6. SCMラベル(Supply Chain Management Label)

1.配送ラベル(Shipping Label)

貨物の送り主や送り先情報を記載するラベルで、貨物追跡や配送管理に使います。配送トラブルを防ぐために、正確な情報の記載が必要です。

主な記載項目
    • 送り主情報(会社名、住所、電話番号)
    • 受取人情報(会社名、住所、電話番号)
    • 追跡番号
    • バーコード
    • 船積み情報(コンテナ番号、ブッキング番号)

2.取扱注意ラベル(Handling Label)

貨物の取り扱いに関する指示を示し、損傷を防ぐ目的で使用されます。貨物の破損リスクを下げるため、目立つ位置に貼り付けることが重要です。

代表的な表記
    • FRAGILE(割れ物注意)
    • THIS SIDE UP(天地無用)
    • KEEP DRY(防湿)

3.危険物ラベル(Dangerous Goods Label)

リチウムイオン電池や化学薬品などの危険物を含む貨物に貼るラベルです。国際基準(IATA、IMDG、DOTなど)に従う必要があります。誤ったラベルの使用は、重大な法的問題や安全リスクにつながる可能性があります。

危険物ラベルに加えて、国連番号(UN Number)の記載が求められることがあります。この4桁の数字は、危険物の種類を国際的に統一して識別するためのコードで、適切な取り扱いや緊急時の対応に不可欠です。


 
海上輸送と航空輸送の危険品ラベルの違い

海上輸送と航空輸送では、危険品ラベルに若干の違いがあります

  • 海上輸送:国際海事機関(IMO)が定めたIMDG規定に基づく
  • 航空輸送:国際民間航空機関(ICAO)とIATAの規則に基づく

主な違いは以下の通りです。

  • ラベルの配色:海上と航空で白黒の使用が異なる
  • コンテナへのラベル貼付
    • 海上:コンテナ側面に大きなバンサイドラベル(25cm以上)が必要
    • 航空:ULD(コンテナ・パレット)へのラベル貼付不要
  • 航空輸送特有のラベル:「貨物機専用」「磁性物質」「熱源から融離」「深冷液化ガス専用」

4.マーキングラベル(Marking Label)

貨物の識別情報を表示するラベルで、通関手続きや輸出先での管理に役立ちます。

記載例
    • 輸出国コード
    • 製品番号
    • CEマーク、FCCマーク(規制対象製品のみ)

5.バーコードラベル(Barcode Label)

貨物管理や倉庫管理に必要なバーコードを含むラベルです。EANコードやGS1コードがよく使用されます。バーコードの品質が悪いと、スキャナーで読み取れないことがあるため、高解像度での印刷が推奨されます。

近年、従来の一次元バーコードに加え、GS1-128やQRコードなどの二次元コードの使用が増加しています。これらの新しいコード規格は、より多くの情報を小さなスペースに格納できるため、貨物の詳細な管理や追跡が可能になります。

6.SCMラベル(Supply Chain Management Label)

物流の効率化に欠かせないSCMラベルは、サプライチェーン全体での貨物追跡を可能にします。このラベルには通常、商品コード、数量、出荷元や仕向地などの情報が含まれ、リアルタイムでの在庫管理や配送状況の把握に役立ちます。特に大規模な国際取引や複数の中継地を経由する輸送において、SCMラベルの活用は物流の可視化と最適化に大きく貢献します。

梱包ラベルの作成手順

事前準備

ラベルの種類を決定
    • 貨物の種類(一般貨物、危険物など)
    • 仕向地のラベル規制(EU、米国、中国など)
    • 使用する運送会社の指定フォーマット
ラベルのフォーマットを選定
    • サイズ:A6(105mm×148mm)またはA5(148mm×210mm)が一般的
    • 色:白地に黒文字が推奨(視認性向上)
    • フォント:Arial 14pt以上
    • 耐水性や耐久性のあるラベル素材を選定

ラベル作成ツールの活用

以下のツールを使うと、効率的にラベルを作成できます。

  • Excel/Googleスプレッドシート(シンプルな表組みで作成可能)
  • Canva(デザイン性の高いラベル作成)
  • バーコード作成ツール(GS1コードの生成)
配送ラベルの記載例

Shipper: ABC Trading Co., Ltd. 1-1-1 Tokyo, Japan +81-123-456-789 Receiver: XYZ Importers Inc. 123 Main Street, Los Angeles, CA, USA +1-310-987-6543 Tracking Number: 123456789012 Barcode:

梱包ラベルの正しい貼り方と注意点

貼り付け位置のルール

  • 配送ラベルは梱包箱の上面または側面の平らな部分に貼る
  • 取扱注意ラベルは貨物の2面以上に貼る
  • バーコードラベルはスキャンしやすい位置(水平)に配置

実務上のポイント

  • 透明テープを上から貼らない(バーコードの読み取りエラー防止)
  • 箱の角や折れ目には貼らない(破損防止)
  • 運送会社のルールを事前に確認(DHL、FedEx、EMSなどで規定が異なる)
電子ラベル(e-label)の台頭

デジタル化の波は梱包ラベルの世界にも及んでいます。電子ラベル(e-label)の使用が徐々に増加しており、特に電子機器や医薬品の分野で注目されています。これらのラベルは、RFIDタグやNFCチップを利用して、製品情報や取扱説明書をデジタル形式で提供します。

国際ルール・規制(輸出先ごとの違い)

各国で求められるラベル規制には違いがあります。

  • EU:CEマークが必要な製品あり
  • 米国:UL/FCC認証が必要な電気製品
  • 中国:CCCマークが必要な製品

ラベルの不備は通関遅延につながるため、事前に輸入者と確認しましょう。

よくあるミスと対策

ミス内容原因対策
ラベルが剥がれて輸送中に紛失粘着力の弱いシールを使用耐水・耐久性ラベルを使用
バーコードが読み取れない透明テープを上から貼った直接印刷する or ラミネートせずに貼る
通関でラベル不備を指摘される法規制のラベルが不足事前に輸入国の要求を確認

まとめ

輸出梱包ラベルは貨物の輸送を円滑に進める重要です。適切なラベルを選び、正しい手順で作成・貼付することで、配送ミスや貨物破損を防げます。

事前に輸出先ごとの規制や運送会社の指定フォーマットを確認し、実務でそのまま使えるラベルを準備しましょう。

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