託送品申告書の記載例 ハンドキャリーで輸出した証明書

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    手荷物として携行して輸出や輸入することを「旅具通関(ハンドキャリー)」と言います。総価格30万円までは、輸出ができるため、簡易的な貿易をする人には便利な仕組みです。今回は、ハンドキャリーで輸出したことを証明する「託送品申告書」をご紹介します。

    ハンドキャリー

    託送品申告書

    託送品申告書の「託送」とは、社内品を携行して輸出する。または、自身の目的が「個人使用目的ではない物」を輸出することいいます。つまり、商売目的の品を手荷物として運ぶことの総称です。また、これを別名「旅具通関」とも言います。旅具通関(ハンドキャリー)での輸出は、インボイスなどの書類も不要であり「口頭での申告で良い」とされています。根拠:関税法 一般通関 輸出の基本通達

    旅具通関をするときは、各地にある空港の「税関出国カウンター」にて旅具通関を申し出ます。その場で税関職員による検査などが行われて、良ければそのまま出国します。ただし、この旅具通関をするには、次の条件を満たす必要があります。

    1. 輸出価格がおおむね30万円以下であること
    2. 輸出貿易管理令の対象ではないこと。または非該当であることを証明できること
    3. 他法令の確認が取れていることです。

    一般的に貨物、例えば、アパレル品などであれば、1番の条件をクリアしているのかに注意すればいいです。2番や3番は、少し特殊な貨物を輸出するときに関係します。

    例えば、2番であれば、計測器など、武器開発につながる恐れがある機械類が対象です。(ソフトウェアも含みます)3番であれば、植物や食品など、税関とは、別の機関が輸出や輸入を認めている物が対象です。その他の一般貨物は、30万円以下の条件を満たすだけで利用ができます。少し条件はありますが、きわめて簡単に輸出ができるのが旅具通関(ハンドキャリー)です。

    しかし、旅具通関ならではのデメリットがあります。それが「輸出した証明書がないこと」です。

    先ほども述べた通り、ハンドキャリーは、口頭での輸出が原則であるため、輸出したことを証明する書面が一切ありません。輸出した~で終わるような形であれば良いですが、いわゆる再輸入を前提とする輸出のときは、問題となる可能性があります。そこで、輸出したことを証明するのが「託送品申告書」です。

    託送品申告書は、税関様式「C-5340」を使い、ハンドキャリーによる輸出を届け出るときに使います。何度も申し上げますが、ハンドキャリーによる申告は、口頭でも可能です。ただし、輸出した証明ができないため、あえて「託送品申告書」を使い、輸出した形跡を残すようにします。

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    託送品申告書のダウンロード先:税関

    託送品申告書 C-5340

    託送品申告書の6つのポイント

    それでは、託送品申告書の記入例をご紹介していきます。まずは、託送品申告書を記載するにあたり、いくつかのポイントを紹介します。

    1. 作成は2枚
    2. 記入は日本語でOK
    3. 託送品目対象は空欄でOK
    4. 価格は購入したときの価格または、経年劣化を勘案した価格
    5. 複数あるときは、別紙シートなどと記載する。
    6. 申告者氏名住所印の欄には、印を押す。

    以上の6点です。この内、1番、4番、5番について詳しく説明します。

    1番:2枚作成します。

    託送品申告書は、2枚同じものを作成・提出します。税関は、内一枚に輸出許可印を押してから、その場で返します。これが輸出許可書です。

    4番: 価格は、購入したときの価格または経年劣化を勘案した価格

    商品の価格は、いわゆる「時価」、申告時点での「価値」を記入します。

    例えば、機械類であれば、減価償却の価格が相当です。中古の古着であれば、使用した年数、いわゆる経年劣化を勘案した価値です。機械類、服にかかわらず、新品を送るのであれば、購入したときの価格=申告価格になります。

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    こちらの申告価格は、相手に無料であげるのかどうかは関係しません。その商品が「いくらの価値があるのか?」を示すことになっています。無料であげるものは、価格を記載した上で「NO COMMERCIAL VALUE/VALUE FOR CUSTOMS PURPOSE ONLY」と記載します。

    5番: 複数あるときは別紙シート

    品目によっては、複数の品目により書きれないこともあります。その場合は、品名の部分に代表的な物をいくつか記載した上で「別紙参照」などの記述を加えます。この場合における別紙とは、インボイスなどを指します。つまり、インボイスの方ですべてを記載するようにします。

    それでは、これまでの要点をふまえて、託送品申告書の記載例を以下にご紹介します。

    託送品申告書の記入例

    託送品申告書 C-5340

    申告先出発する空港を管轄する税関官署名 例:中部国際空港税関
    出入港年月日出国日 例:2018/5/1
    積載名飛行機のフライト名 例:JL717
    積み出し港出発する空港名 例:中部国際空港
    荷送り人住所発送人の住所 あなたの住所です。インボイスを提出するときは、同じになるようにします。
    受取人住所受取人の住所 相手の住所を記入します(ローマ字)同じくインボイスと同じにします。
    船卸港到着する空港名 例:スワンナプーム国際空港
    品名服、○○機械など 必要であれば、別紙参照などを記載します。
    数量個数
    価格貨物が持つ「時価=価値」を記入します。
    託送品目録対象空欄でOKです。
    申告年月日多くは、出発日と同じになるはずです。
    申告者氏名住所印多くは、輸出者と同じです。最後に印を押して終了です。

    上記の項目を記載して税関に提出すると、簡単なチェック後、一枚に「輸出許可印」を押して返してくれます。ちなみに、返ってきた書類は、正式な輸出許可書の扱いであるため5年間、保管しておく義務があります。ご注意ください。

    関連記事:「旅具通関で輸出するときに覚えておくべきポイント 空港での手続き方法は?

    まとめ

    • 航空貨物の手荷物をとして輸出するときは、旅具通関が便利です。
    • 輸出貿易管理令の対象でないこと、かつ、30万円以下であれば利用できます。
    • 旅具通関は、口頭での輸出になるため、輸出したことを証明する書類がありません。
    • そこで、この証明書を手に入れるために託送品申告書を使います。
    • 旅具通関に必ずしも託送品申告書はいりません。あくまで輸出した形跡を残す意味で使います。
    • 託送品申告書には、記載しなくても良い項目があります。
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