イタリアンレザーは世界的に有名ですが、タイレザーはバイヤーの間で人気があります。クロコダイル、エイ、パイソンなどタイで入手できる革製品をご紹介します。
タイの革製品輸入ビジネス
目次
タイの革製品は、日本でも人気がある
いろんなハンドメイドの製品があるタイですが、人気があるのは革製品です。ワニやエイ、パイソン、牛革などがあります。主に作られているのは小銭入れ、財布、バッグ、キーケースなど。オーダーすれば、ブーツや革ジャンを製作してくれるお店もあります。
輸入する際、革製品のため関税はそれなりにかかり、許可申請の書類も必要になります。しかしながら関税と書類の問題はあっても、タイの革製品が日本でもいろいろ売られていることを考えると、ビジネスチャンスは大いにあります。まずは、革製品の日本での現状を調べて見てください。
人気の革1 エイ
エイは海の宝石とも呼ばれ、質のいい革としてタイで重宝されています。光沢感があり、がっちりと硬いのが特長です。汚れにも強く、耐久性もあります。財布やベルトにこの革製品が多いのが目につきます。スターマークと言われる菱形のような白いマークを真ん中にあしらっている製品が多く、一目見ればわかります。本来、表面はザラザラしていますが、磨き上げて光沢とつるつるした触りが出ています。
人気の革2 ワニ
タイはワニの養殖国として有名です。ワニの品種は、クロコダイルとアリーゲーターやカイマンです。高級革製品の頂点に立つクロコダイルの最大の魅力は、うろこ模様と艶の美しさ。そして、希少性です。ワニは硬い革をイメージしがちですが、手に馴染む柔らかさも特長です。よく見ると、うろこ模様はバラバラになっています。
バンコクの市場には、クロコダイルに似せたワニ革の製品が多く売られています。特長は、うろこが均一でゴツゴツしています。これは、クロコダイルの代わりによく使われるカイマンですのでご注意ください。ワニの品種に関しては、知らない人が結構います。そのため、カイマンの革製品なのにクロコダイルと言ったりします。買い付ける際は、見て触って念入りにチェックしてください。
高級店に比べて、市場の革製品は質が落ちる
チャトチャック市場や専門店、百貨店で売られている革製品の質は同じか?と言うと全く違います。革にはグレードがあります。百貨店や専門店で売られているワニ革の質はAとBです。チャトチャック市場や露天などで売られている革は、CやDです。見比べると質の違いがわかります。確かに百貨店などの製品は、光沢がありなめらかな感じです。縫製もしっかりしています。
一方、市場の製品は外側だけに革を使い、中身がナイロンでペラペラになっているものが多くあります。縫製も雑です。“これはA級の革だ”とお店の人に言われても、外側だけではなく中身と縫製をしっかり確認することが大切です。
ワニ革の製品を輸入するには、CITESが必要
天然のワニの革製品は輸入できません。輸入できるのは、養殖のワニの革製品です。ただし、ワシントン条約に基づいたタイの輸入許可書が必要になります。これがCITES(サイテス)です。買い付けたお店で作成してもらってください。商取引用と観光用があります。観光用CITESを申請すれば、お土産目的でクロコダイルの革製品4個まで輸入できます。
しかしながら、日本はタイに対して特例制度を採用していないので、本来は観光用CITESがあっても輸入はできません。空港の税関担当者の中には、このことを知らない人がいます。観光用CITESがあっても商品を没収されたという話も聞きます。さて、実際はどうなのでしょうか?一方、一般のCITESの場合、経済産業省に届け出しなければなりません。輸入手続きに時間がかかります。個人で手続きするには手間がかかるので、業者に頼むのが良いでしょう。
革製品はここで買おう!
チャトチャック市場
店頭にワニの革を飾ったお店がメイン通りにあります。目立つのでわかるはずです。財布やバッグなどの革製品は、どれもごついです。多分、カイマンの革です。クロコダイルの高級品はありません。どれもそんなに高くないので、お土産に良いかと。その他、soi10の入口付近やsoi14にもあります。また、中古の革ジャンを扱っているお店がsoi6にあります。
今回は、時間の都合上、チャトチャックの一部しか周れませんでしたが、革関連のお店は市場内に点在しています。下の赤枠部分に多数の革ショップがあります。(それ以外にもあります。私が周り切れていないだけです。)
例:革ベルト、革財布、革バッグ、関連アクセサリーなど。
チャットチャックの配置は、次の通りです。>>場内案内図の拡大写真
Lat Ya Road周辺
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近くには、巨大なトラフィックサークルがある。
行き方:BTS・ウォンウェイヤイ(Wongwian Yai)から徒歩10分ほど
kanthimashop
チャトチャック市場の近くにあるショッピングモールです。お店は、ゾーンBの100になります。いろんな革の財布、バッグなどを取り揃えています。自社工場を持っているので、オーダーメイドも可能。エイ革の長財布で1個1,800B。エイ革に限らず、どれも10個以上購入すれば割引してくれます。タイの基本的なお店の売り方です。
*BTSモチット駅下車。チャトチャックモール B-100 Muubaan ZONE – B, Soi 3
https://www.facebook.com/kanthimashop
パラディウムセンター B1F
天然石でも紹介した場所ですが、ここにもいくつか革製品のお店があります。クロコダイルの高級品から、チープな革製品までいろいろです。オーダーメイドも可能。月‐土までオープンしているお店が多いので、まずはここから探すのが良いでしょう。
Tony Custom Made
革靴や革ジャンなどのオーダーで有名なお店です。オーナーはこの道30年以上のベテラン。店内には財布やバッグ、革靴、ジャケットなどが飾られています。メンズの靴一足の価格は、4,000B前後。1‐2日で完成。欧米人の客が中心で、リピーターも多いです。革のことならなんでも気軽に相談してみてください。
*BTSナナ駅下車。4番出口を降りる。スクンビットsoi8とsoi10の間。
https://www.tonyboot.com
ラブラドール「Labrador」
センスの良い牛革の商品がたくさんあります。百貨店にあるので、ディスカウントは出来ませんが、これがなかなか安い。タイ国内で賞を獲得したブランドです。ペンケースから名刺ケース、二つ折りの財布、パソコン用バッグなど、シンプルなデザインながらも奥深さを感じさせます。バンコク市内と東京にいくつかお店があります。
*アソーク駅下車。ターミナル21 3Fフロア
http://www.labradorfactory.net
Stingry Shop
中華街「チャイナタウン」の近く、サンペン市場にあるお店です。エイ革とワニ革の財布やベルトなどを扱っています。お店は古めかしく、透明のビニール袋にくるまれ籠に入れられた商品を見ると“本当に本物?”と疑ってしまいがちですが、本物の革です。質は今ひとつですが、種類が豊富なので掘り出し物が見つかるかもしれません。
*中華街にあるグランドチャイナ・ホテルが目印です。そこから徒歩で行けます。
革製品を仕入れるときの注意点
革製品を買い付ける際の注意点があります。
- フェイクレザー
- 安物買いの銭失い。
1.フェイクレザー
質のいい革を触ったことがない方が、よくフェイク品をつかまされます。それが合成皮革です。ビニールやプラスチック素材に似ています。見た目は革ですが、表面がソフトで本物と比べると質感が全く異なります。革の質感を人工的に作っているので、本革のように品質に差がでません。レザー財布200Bなどの安いお店は、100%フェイクレザーです。
2.安いモノは疑う
パイソンや牛革の財布によくあるケースです。外側だけ本物の革を使い、中身は布や合成皮革で仕上げているものが結構あります。そういうお店は通常よりも安く、デザインもよくありません。縫製もかなり雑です。“これ、レザー?”と言えば“レザーです”と必ず嘘をつくのでご注意ください。
革製品の輸入には、CITESを必要とするものがあり“大変そう”な印象を持たれがちです。しかし、輸入するのに手間とコストがかかる商品は、ライバルは少ないとも考えられます。特にクロコダイルの革製品は、日本でも人気があるだけにチャンスです。タイへ来て、仕入れルートを見つけてください。
まとめ
- タイの革製品は、いろんな種類があり、いろんな場所で売られている。
- クロコダイルの革製品は高価だが、それに似せたワニ革があるのでご注意を。
- ワニ革製品を輸入するには、CITESが必要。業務用と観光用がある。
- 革に似せた合成皮革の製品は安く、縫製も雑なものが多い。よく確かめよう。
- 革製品の買い付けには手間とコストがかかるが、チャンスは大いにある。



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