女性アパレル、アメカジTシャツやジーンズなどの古着を探すなら、タイをお勧めします。今回は、タイの古着についてお伝えします。
関連記事:バンコクの古着 買い付け方法を紹介 ‐チャトチャック篇
古着を探すなら、タイへ
首都バンコクには、世界でも有名な「チャトチャック市場」があります。観光客をはじめ、各国のバイヤーも買い付けに来ている市場です。古着の商品も豊富で、Tシャツをはじめジーンズやポロシャツ、半袖&長袖シャツ、ジャケット、革ジャンなど、探せば掘り出し物が見つかります。特にTシャツは、安いモノでは日本円で100円程。また、運が良ければヴィンテージ品にも出会えます。古着を見ているだけでも楽しめるので、ぜひ市場を探検してください。
ロンクルアの行き方等は、記事末に掲載しています。
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タイ(バンコク)に古着が集まる理由
タイに古着が集まるのは、なぜでしょうか? チャトチャックにお店を持つ友人に聞くと…….
「日本やアメリカ、EUから主にカンボジアへ送られる救援物資があります。その物資がカンボジアとタイの国境で売買され、国境の市場に並びます。それをチャトチャックの店主が買い付けに来て売っている」
とのことです。また、マレーシアとの国境からも古着は入ってきます。そこで買い付け、チャトチャックで売られているルートもあります。その他、古着が好きなタイ人がアメリカやEUへ買い付けに行って売っているなど、いろんな古着店の形態があります。そんな市場の中でも、年代物のTシャツやジーンズ、サッカーやバスケット、野球ユニなどを扱っているお店には常連のバイヤーが必ずいます。
古着とヴィンテージの違いとは?
ヴィンテージと古着は明確に違います。ヴィンテージは、 年代やコレクション性、需要と供給が絶妙に絡み合った上で価格が決まります。古着は、単に人が一回以上来ている服とされています。古着>>ヴィンテージとも言えますが、価値の部分で大きく違うため別の物として考えましょう。
バンコク近郊の古着倉庫(ラグ)の場所/ヴィンテージ品も豊富!
具体的な古着の説明に入る前に、先にバンコク近郊の古着倉庫や古着マーケットの場所をご紹介します。バンコク近郊には「古着倉庫」と呼ばれる場所があります。市場ではなく個人所有の倉庫です。タイに古着を買い付けに来る日本人の間では有名です。
オーナーはパキスタン人の方です。小さい頃から、古着のリサイクル業を営んでいた父親を手伝っていました。その過程で古着に価値があることを知り、本格的にヴィンテージ古着の事業を開始。その後バンコクに拠点を移し、古着の卸問屋を営んでいます。
倉庫に山のように積まれている古着は、まさに圧巻です。1950年代のリーバイスの商品や、日本人のマニアに有名な刺繍入りのスカジャンなど、まるで古着の美術館にいるような感じです。チャトチャックに店を持つタイの知人友人も、ここへ買い付けに来ています。高価ではありますが、ヴィンテージ品が欲しい人にはお勧めです。
古着倉庫は一般の人でも入れる?
古着倉庫は、一般の方でも入れます。ただし、倉庫によっては、事前予約が必要な所もあります。また、どの倉庫も「継続的」で「ある程度の量」を購入するお客さんを優遇します。
例えば、旅行感覚のついでに、一枚や二枚程度を購入するレベルなら向こうもお客扱いはしないと思います。やはりベール単位(ある程度の塊)で購入しないと価格上のメリットが小さいです。このっような古着倉庫を訪ねるときも「NIPPON47」のように現地に精通している業者に交渉をしてもらう方が良いです。
倉庫名/市場名 | 住所 |
G Rags 72 | 340/, 57 ซอย ลาดพร้าว 101 แขวง คลองเจ้าคุณสิงห์ เขตวังทองหลาง กรุงเทพมหานคร 10310 |
pattavikornmarket | ถนน นวมินทร์ 72, バンコク 10240 |
Stationery Store Updates | ถนน ร่มเกล้า – ซอย ร่มเกล้า 23 Khlong Sam Prawet, Lat Krabang, Bangkok 10520 タイ |
โกดังผ้ามือสองเชียงใหม่ สาขากรุงเทพฯ | Bang Kaeo, Bang Phli District, Samut Prakan 10540 タイ |
happyland.center | Happyland Center, バンコク 10240 |
TUL2HAND | เลขที่ 88/2 Soi Ekkachai 83/1, แขวงคลองบางบอน Bang Bon, Bangkok 10150 タイ |
ตลาดปัฐวิกรณ์ (Patthavikorn Market)
- 場所: バンコク>>Bangkapiエリア
- 特徴: タイの最大級の古着市場の一つ
- 取り扱い商品: 特にビンテージアイテムが人気
Shinjuku Outlet
- 場所: バンコクのRamkhamhaengエリア
- 特徴: 日本のブランドやスタイルに特化した古着店。
- 取り扱い商品: 日本の人気ブランドの洋服(若者向けが多い。)
- 価格帯: 日本のブランド商品が手に入る。
เทพมือสอง (Thep Second Hand)
- 場所: バンコク>>ラチャダーエリア
- 特徴: 幅広いジャンルの古着
- 取り扱い商品: 洋服だけでなく、家具や家電製品などもあり。
โกดังอัพเดท-สเตชั่น (Update Station Warehouse)
- 場所: バンコク>>Min Buriエリア
- 特徴: 倉庫スタイルの大型古着店。
- 取り扱い商品: 洋服、靴、アクセサリーなど
- 特徴: 倉庫型の店舗
古着のナイトマーケット
- ロットファイマーケット
- JJ Green Market
- The Camp Vintage Flea Market
- SaphanphutNightmarket
古着の種類
タイで仕入れられる古着は様々です。例えば、次の物があります。
- ヴィンテージ(ジャケット、デニムなど)
- ミリタリー
- スニーカー
- Tシャツ
この中でもTシャツは、独特なブランドや面白い物が多いです。古着ビジネスの初心者が最初に取り組むべき商品としておすすめです。
日本側の古着の関税
タイで買い付けた古着を日本に輸入するときは、関税と消費税がかかります。関税は、約6%弱、消費税は、この6%の関税を含めた価格に対して10%がかかります。これは、輸送方法に関わらず同じです。実は、本来、タイの古着は、EPAで関税ゼロになります。しかし、古着という特性上、原産性の証明が難しいため、WTO協定の5.8%がかかると考えた方が良いです。
サリーム・ガンチ(ビンテージコレクター)とは?
サリーム・ガンチは、世界屈指のビンテージコレクターです。タイでは、ヴィンテージ倉庫「G RAGS 72(後述)」を設立したことでも有名です。
チャトチャック市場(ウィークエンドマーケット)で古着を体験
観光、もしくは初めて買い付けに行くなら、チャトチャック市場が良いでしょう。その広大な面積11万2000㎡の中に、15,000以上ものお店が密集しています。のセクションは5と6です。14にも少しですがあります。Tシャツの量は圧倒的です。35B程の安いTシャツを扱うお店から、ロックTシャツやスポーツブランドのお店などどこも実に個性的です。
知り合いのお店は敷地が広く、いろんな種類のTシャツを扱っているので、毎週多くのタイ人が買いに来ています。価格は35B、50B、90B、150B、200B以上とさまざま。さすがに200B以上のTシャツはデザインも良く、一目で欲しくなります。
Tシャツ以外に目につくのが古着のスニーカー店です。最近、増えてきました。質、価格ともピンキリですが、まだまだ十分に履けるスニーカーが数多くあります。平均500B前後。質の良い人気商品は1,000B以上。高価なUSA製のコンバースがあったりしますが、中には偽物も混ざっているのでご注意ください。
お勧めの古着
例えば、商売をするとしてどんな古着を買い付ければいいか?普段着るTシャツは一般のタイ人はもちろん、バイヤーも買っています。特にレアモノの“チャンピオン”のTシャツは人気です。その他ラルフローレンのロゴTシャツや、USAの80年代のTシャツは日本人バイヤーがよくオーダーしています。知り合いの店はジーンズ8割、Tシャツ2割でしたが、日本人のバイヤーが付いたことでジーンズをやめ、Tシャツ&トレーナーのお店になりました。好調らしいです。その他、ハワイ製のアロハも人気があり、わかる人にはわかる商品が結構あります。そんな中で、私のおすすめは秋冬物です。
Tシャツやアロハなどの半袖シャツに比べると、量と種類は少ないです。しかしジャケットは、タイ人はほとんど着ない商品ですから、商品知識がそんなに深くありません。日本人から見たら逸品でも、タイ人からすれば普通のモノです。そんな商品が“えっ、こんな価格でいいの?”で売られていたりします。AVIREXのG-1 トップガンモデルを見つけたときは驚きました。思っていたよりも安く買えたときは、倒れそうになりました。ジャケットなどの冬商品にもお宝は眠っています。
新米バイヤーが狙うべき古着とは?
Tシャツは、古着の中でもそんなに難しくない商品かと思います。例えばジーンズだと、色落ちの具合や、シルエットなどこだわる部分はかなりあります。また、ミリタリージャケットを買い付けに来るお客さんは、専門知識が豊富です。知識がなければ買えない商品です。
サッカーユニにしても、いつのユニでどんな選手がいたなどの知識がないと、客は食いつかないと思います。その点Tシャツは、そんなに高くもなく自分のセンスでチョイス出来る楽しみがあります。まずは、いくつかのTシャツを仕入れてみて、日本でネット販売するのが面白いと思います。実は、私も新米バイヤー当初、日本のネットでTシャツを売ったことがあります。
100円で仕入れたTシャツを1,000円で出品。それを700円に下げると落札されました。他にも100Bや150Bで買った80年代のアメカジTシャツは、1,000円前後で売ったこともあります。選ぶTシャツのデザインやサイズにもよるかと思いますが、タイの古着Tシャツは商売として成り立つのではないでしょうか。
実際、安価な古着のTシャツだけを買い付けに来るお客さんがいます。中には黒のみのTシャツに絞って買い付ける人や、胸のワンポイトロゴだけのTシャツを探し求めて、ほぼ毎週国境の市場へ出向いている知人もいます。まずは、ネットでの売れ筋などを研究するといいです。
- 冬物の古着がねらい目
- 新米バイヤーは、Tシャツからスタートするのが良い
卸価格で購入するには?
ほとんどの古着店は小売りがメインですが、中には卸のみで常連のお客にだけ売るお店があります。タイの場合、初めは小売価格を言われ、交渉の末にちょっとディスカウントしてくれる、そんなお店が多いです。一般的に、1枚の購入ではディスカウントに応じません。これが3枚、5枚以上になると喜んでディスカウントに応じます。
常連になれば、卸価格で売ってくれます。そんなわけで観光客とバイヤー、タイ人と外国人では価格の違うお店がたくさんあります。卸メインのお店は、店内に飾ってある商品は小売りしますが、開封していない商品は小売りしません。常連のバイヤー用です。小売りするよりもたくさんの常連客をかかえているお店は、商品アイテムも豊富で他店との品揃えが違います。そんなお店を見つけて、交渉してみてください。
小まとめ
- 古着を探すなら、断然、タイがおすすめ。市場は広大で、種類も豊富。
- 救援物資として古着が集まったのが始まり。売買され、タイの市場へ。
- 「ヴィンテージ品の山」と呼ばれる倉庫、古着好きなら一度は見るべき。
- 皆が買う古着は売れるが、買わない古着も狙い目だったりする。
- 古着の専門知識を養おう。何を買えばいいかがわかってくる。
ロンクルア(国境の市場)でも古着は買える
タイとカンボジアの国境の街、アランヤプラテートに「ロンクルア」市場があります。ここも広大な市場です。海外から送られてくる古着は、まずこの街に到着し、ここで売買されたものがロンクルア市場に並びます。チャトチャックにお店を持っている人は、この市場で仕入れてもいるのです。アメカジのTシャツやジーンズ、ミリタリー、サッカーユニやNBAユニなど、いろんな種類の古着が売られています。
また、多分、工場からの横流しかと思いますが、アバクロなどのアウトレット品もあります。この市場で平日に売り、土日にチャトチャックで売る働き者のタイ人がいます。市場の有名人です。サッカーや野球、自転車、NBAなどのユニを扱っていますが、品揃えと量は群を抜いています。この市場に入るサッカーユニのほとんどが、彼の手に渡っていると思います。
この市場でも、一般客よりも常連のタイ人相手の商売が優先されています。私はここで一度買い付けしたことがありますが、一見さんと思われたらしく、そんなに安くは買えませんでした。バンコクから車で3時間30分程かかりますが、古着好きなら行ってみる価値はあります。
大きな青いショップハウスが安価な模造品の衣料品、靴、およびその間のすべてを配布していることで悪名高い
Rong Kluea Marketの詳細情報
- 営業時間:毎日7時前後から20時頃
- バンコクから約300キロ弱離れている
- 所要時間は、3時間30分~
- 住所:ตลาด โรง เกลือ, Aranyaprathet District, Sa Kaeo 27120 タイ
ロンクルアの青いテントのお店には気を付ける
ロンクルア市場には、青いテントのお店があります。ここは、非常に粗悪な古着が売られていることで有名なため避けましょう!
バンコクからの行き方
ハイエースのような小型の「バス」が出ています。お金を惜しみなく使えるならタクシーでもOKです!バスは、次の所から出発しています。
- スワンナプーム空港(Suvarnabhumi Airport)
- モーチット(Mo Chit)バスターミナル
- エカマイバスターミナル(東バスターミナル/ekkamai)
- 戦勝記念塔
ロンクルア周辺のホテルは?
アゴダ、airbnbの2つで探した所、タイ側、カンボジア側のどちらにもあるようです。
アゴダの検索結果
airbnbの検索結果
ロンクルアからの古着の発送方法
ロンクルアは、バンコクから約300キロ離れています。カンボジアとの国境にあるため、買い付けた古着をご自身で運ぶことは非常に面倒です。そこで、NIPPON47の古着発送サービスをお勧めいたします。NIPPON47では、ロンクルアとバンコク近郊の合計3か所で古着の発送サービスを提供しています。不要な古着の買いとりや洗濯をしてくれるオプションもあります。ぜひ、ご検討ください。
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