日本にコンテナ単位で輸送してきました。税関の輸入許可も取得し、いよいよ貨物の引き取りが始まります。このとき、港から貨物を輸送する方法は、次の2つがあります。
- 港でコンテナの中身を取り出してから輸送する
- 港からコンテナのまま輸送する
この内、港から国内輸送先までの輸送することを「ドレージ」と言います。この記事は、このドレージ料金の基本価格である「タリフ」をご紹介します。
■この記事の要点
- ドレージ料金は昭和に決められたタリフが基
- ドレー代は、港から輸送先までの往復料金=ラウンド制
- 仮に片道20kmの場合は、ラウンド40
- ドレージ代金は、タリフ×料率で決まる。
ドレーのタリフと荷主が支払うべき料金
ドレー代金は、標準料金表が基になり、これに荷主毎の「料率」をかけて求めます。
荷主が支払う料金=タリフ×料率
ドレー代金の計算ツール(タリフ)
下の四角に「料率」を入れます!表示される金額が荷主が支払うべきドレー代金です。料率は、荷主毎に大きな違いがあるのでご注意ください。また、下に表示される距離は「往復」です。
参考情報:2020年10月現在、東京地区のドレー平均相場:タリフの60%~70%前後
ドレーの料金・ラウンド制とは?
代金は「ラウンド制」です。港から往復距離を基準にして、標準料金(タリフ)を調べる。その後、標準料金に荷主毎の料率をかけます。
- 往復距離→タリフと見比べる
- タリフの金額×荷主毎の料率
- 2の結果が実際に支払う料金
■ドレー代金が決まる3つの要素
1.港からの往復距離
2.基準価格(タリフ)
3.荷主(通関業者ごとの料率)
1.港からの往復距離
2.基準価格(タリフ)
3.荷主(通関業者ごとの料率)
荷主ごとの料率とは?
料率とは、基本運賃(タリフ)から、実際の配送代金を算出するための「率」です。
例えば、基本運賃が10000円。料率が70%であれば、7000円が請求価格です。この率は、各荷主ごとに細かく設定されています。
例えば….
- 荷主Aはいつも利用してくれるからタリフの40%、16000円
- 荷主Bは、あまり使ってくれないからタリフの60%、24000円
通関業者又は、ドレー会社と荷主との力関係や取引実績に応じて決められます。
タリフ=実際のコンテナ輸送料金とはならない点を覚えておきましょう!
各種割り増し料金
- 深夜早朝割り増し 午後10時~午前5時 3割
- 冷凍、冷蔵コンテナ 2割
- 冬季割り増し / 北海道 11/16~4/15 2割
- 冬季割り増し / 新潟、富山、長野、福井、石川、鳥取、島根 12/1~3/31 2割
- 休日割り増し 日曜日祝日 2割
ドレー代金の見積もりをとるコツは?
基本的に通関業者を使っているときは、ドレーの手配も通関業者経由で行います。このとき、通関業者に対して「タリフの何パーセントですか?」と聞いてみましょう。
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