種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 横浜 | 威海港 | 化粧品等 | FCL |
個人 | 上海 | 山梨 | マリン関連品 160KG | LCL |
法人 | SHENZHEN | 博多 | 電化製品 700KG | 相談希望 |
法人 | 横浜 | 威海港 | 化粧品等 | FCL |
個人 | 上海 | 山梨 | マリン関連品 160KG | LCL |
法人 | SHENZHEN | 博多 | 電化製品 700KG | 相談希望 |
貿易の輸送では、コンテナを使うことが一般的です。大量の貨物を安く運べるからです。実は、このコンテナ輸送には、2つほどのペナルティがあります。ペナルティということは、通常はかからないけれど、何かをしたらかかる料金ですね。何が設定されているのでしょうか? そこで、この記事では、コンテナ輸送に関係するディテンションチャージとデマレッジをご紹介していきます。
ディテンションチャージとデマレッジ
国際輸送で使用するコンテナは船会社の持ち物です。輸出者や輸入者がコンテナを所有しているわけではないため、利用には一定の制限があります。この制限を超えた使い方をすると、船会社が決めている2つの料金を支払わされます。
- コンテナターミナルから搬出しなさい!料金=デマレッジ
- 空になったコンテナは、さっさと返しなさい料金=ディテンションチャージ
デマレッジとは?
デマレッジとは、コンテナが搬入されているターミナルから、指定の期間内(フリータイム)に運び出さないと請求される費用です。ここのポイントは、コンテナターミナルと指定期間内の2つです。それぞれを具体例で説明していきます。
どこかの国から日本にコンテナが到着したとします。船の甲板にたくさんコンテナがのっています。この船が港に着くと..
ガントリークレーンと呼ばれるクレーン車によって、船から港へおろされます。コンテナを下すところが「コンテナターミナル=保税地域」です。
港へおろされた貨物は、以下のように順序良く並べられていきます。ターミナルには、世界中からコンテナが次々にくるため、できる限り早く「ターミナルから搬出」してもらう必要があります。そこで、船会社は、この引き取りを早めるために、一定期間内に引き取らないコンテナに対して課金します。これがデマレッジです。
コンテナを無料で引き取れる期間は、コンテナターミナルに下ろされた日(搬入日)から5日(最初の土日はノーカウント)が多いです。この期間がフリータイムです。
フリータイムとは?
港(コンテナヤード)から貨物の搬出を促す仕組みとして「フリータイム」があります。フリータイムは、コンテナを港(コンテナヤード)に保管できる無料期間です。船会社によっても異なりますが、多くの場合、入港後(搬入後)6日~1週間ほど設定されています。搬入とは、コンテナや貨物がコンテナヤードや倉庫に保管されることを指します。
もし、このフリータイム期間を過ぎてからコンテナを取り出そうとすると、コンテナヤードの保管延長料として「デマレッジ」が発生します。輸入者は、このデマレッジを支払わない限り、荷物の搬出はできません。
デマレッジの支払い先
デマレッジは、貨物の輸入者が船会社(船会社の代理店)、または輸入貨物の倉庫(LCL)に対して支払います。LCL とは、一つのコンテナの中に複 数の荷主の荷物を入れることです。コンテナから出された貨物は、輸入貨物 専門の倉庫に保管されて、税関の輸入許可を待ちます。
船会社や倉庫会社は「デマレッジの支払い確認」ができると、コンテナヤードの係員にコンテナの搬出指示をします。倉庫の場合であれば、倉庫担当者に搬出を許可します。これで、輸入者は貨物の受取ができます。
デマレッジ料金(計算方法)
デマレッジの料金は、フリータイムの経過後からカウントが始まります。デマレッジの目的は「コンテナヤードからの搬出を促すこと」です。一般的な感覚であれば、この延長料金は「一定の率」なると思いがちです。しかし、デマレッジは、ある一定の期間が過ぎると急激に高くなります。
例えば、入港日から6日まではフリータイム、7日以降にデマレッジが発生するとします。この場合、入港日(搬入日)から7日たっても、貨物がヤードなどに残っているときに、デマレッジが発生します。
デマレッジは船会社によって異なりますが、一日あたり4000円くらいが相場です。通関業者(税関への輸出入の申告を代行する業者)に頼んでいる場合は、マージンが上乗せされて請求されます。この一日あたりの料金と延長した日数で、デマレッジの額は決まります。
- 入港日から7日~10日目までは、一日あたり4,000円
- 入港日から11日以降は、一日当たり10,000円
という上がり方をします。そのため、税関による輸入審査の結果、長期間にわたりコンテナを保管することになったら、コンテナの保管料する必要があります。また、デマレッジは、コンテナの種類(ドライやリーファーなど)によっても変わります。
デマレッジの計算式
デマレッジ関しての計算式は、以下の通りです。
「フリータイムが切れる翌日から、コンテナを搬出する日までの日数」×一日当たりのデマレッジ
*一日当たりのデマレッジは、一定ではありません
ディテンションチャージとは?
ディテンションチャージは、ターミナルからコンテナを引き取った後、指定の期間内に再びコンテナを戻さないときに課されるペナルティです。
ディテンションチャージの起算日
ディテンションチャージの起算日は、輸入許可となり、コンテナターミナルからコンテナを搬出した日です。一般的には、コンテナを搬出した日から、返すまでの期間は「5日」とされています。この期間内をフリータイムとし、これを超えて返却すると「ディテンションチャージ」がかかります。
ディテンションチャージがかかる一例
- 輸入許可後、コンテナターミナルから搬出
- 搬出後、配送先でデバン。
- 空にしたコンテナを港に返却
- 1~3の期間が5日以内であれば、ノーチャージ
- 5日を超えると、返却時にペナルティがかかる。
ディテンションチャージの一例
コンテナ | 1~5 | 6~10 | 11を超える |
20フィート | 1,000 | 2,000 | 3,000 |
40フィート | 2,000 | 4,000 | 5,000 |
*フリータイムが過ぎると、土日含めてカウントします。
まとめ
コンテナに関する料金として「デマレッジ」と「ディテンションチャージ」を説明しました。同じような名前で混乱される方も多いと思います。そのため、「デマレッジは、港からの搬出が延長された場合の料金」「ディテンションは、コンテナを返しなさい料金」と覚えておきましょう!
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