インコタームズの勘違い6選!貿易するなら覚えておきたい!

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インコタームズとは、売り手と買い手の「すべきこと」「責任の所在」を明確にする国際的なルールです。すでに、貿易取引をしている方なら当たりまですね! しかし、その当たり前にも実は「恥ずかしい間違い」も多いため注意しましょう!

この記事では、インコタームズのよくある勘違いを6つほどご紹介していきます。

インコタームズの勘違い6選

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  1. コンテナ輸送に「FOB」を使う。
  2. インコタームズの意味を理解していない。
  3. 使用するバージョンを確認していない。
  4. 細かい点があいまい。
  5. 所有権が移転すると勘違い。
  6. 保険のカバー範囲(リスクレベル)を知らない。

1.コンテナ輸送に「FOB」を使う。

インコタームズの間違いトップオブトップは、コンテナ輸送に「FOB」を使うことです。FOBとは、本船甲板渡しの名前の通り、売り手が本船に積み込むまでの責任を負う取引です。非常に有名で多くの方が取り入れています。

しかし、FOBはコンテナ取引には不適切です。理由は「売り手のリスク範囲」です。ご存じの通り、コンテナは、コンテナオぺーレーターに渡した後、ヤードで保管されてから本船に積み込みます。

では、仮のお話として、コンテナを搬入後、大震災等が発生。ヤードに保管中にコンテナがなくなってしまった。又は、貨物ダメージが発生したら、誰の責任になるのでしょうか? 売り手ですか? それとも買い手ですか?

答えは「売り手」です。なぜなら、FOBの場合は、本船に貨物を積み込んだ後に、買い手との危険負担が切り替わるからです。つまり、コンテナ輸送でFOBを採用すると、運送人に貨物を引き渡した後から本船に積み込むまでのリスクを売り手が負担しなくてはならなくなります。

本来、FOBとは、バルク貨物などの輸送を想定した物です。コンテナ輸送には、不適切であるため、利用するのはやめましょう。コンテナ輸送には「FCA」又は「CIP」が適切です。

2.インコタームズの意味を理解していない。

売り手と買い手は、必ずしもインコタームズを理解していないです。この場合の理解とは、採用するインコータムズの責任範囲と危険負担の違いです。

例えば、輸送の手配経験が全くないのに「FCA」で取引するなどです。FCAの場合、買い手が国際輸送部分をコントロールできる一方、この手配自体がある種の負担やスキルが求められます。

一方、売り手×DDPで取引する場合は、あなたが輸入国の任意地点までの全ての費用と危険負担をします。このように、採用するインコタームズによって、売り手と買い手の「するべきこと」がかわります。もし、不適切なインコタームズを採用すれば、それが大きなトラブルにつながります。

【図解!インコタームズ入門・2020年版】貿易条件とは?

3.使用するバージョンを確認していない。

インコタームズには「バージョン(新しさ)」があります。2021年現在は、インコタームズ2020を採用しています。もし、貿易交渉をする場合は、必ずインコタームズのバージョンを確認します。

4.細かい点があいまい。

インコタームズは、売り手と買い手のすべきことの「大枠」を決めるルールです。細かい部分は、別に契約書等で決めることになっています。特にインコタームズであいまいになりやすいのが「場所」です。

例えば、EXWの場合、売り手は、工場又は倉庫で商品を渡すだけです。このときは「具体的な倉庫名、工場名等」を記載します。また、DAP取引をするとしましょう。

例えば「DAP TOKYO」の場合は、東京都であれば、どこでもいいと解釈できます。この場合もインコタームズの記載不足が発生していると言えます。

インコタームズのあいまいな部分は、別に契約書に盛り込もう!

5.所有権が移転すると勘違い。

インコタームズの、あるある勘違いは「所有権の移転」です。実は、インコタームズの危険負担や費用負担の切り替えと所有権の移転には、一切関係がないです。この問題と似ているのが「船荷証券(B/L)」です。B/Lも所有権ではなく「使用権」の移転に過ぎないため注意しましょう!

所有権の移転は、ベテラン貿易者、フォワーダー、通関業者の方も勘違いしている方が多いため注意が必要です。インコタームズと所有権に関係性はないです。

6.保険のカバー範囲(リスクレベル)を知らない。

例えば、CIPやCIF(海上専門)などは、売り手が海上保険(航空保険)を付保する義務があります。そのため、買い手としてCIPなどで取引をすれば、ひとまずは、海上保険の部分は安心です。しかし、問題は、海上保険の負担レベルです。

例えば、自動車保険にも様々な物があります。人に対して補償される物。対物保険が無制限の物。弁護士費用を負担してくれるものなです。「自動車保険」といっても、その中身は様々です。

では、話を戻し海上保険の場合は、いかがでしょうか?

「海上保険」であれば、何でもOKなのでしょうか? 輸出者(売り手側)が付保する海上保険の補償範囲は、あなたが求めている内容と同じですか? この点を確認しておきましょう!

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以上、インコタームズのよくある勘違いでした。

まとめ

  • コンテナ輸送にはFCAを使う。
  • インコタームズの「すべきこと」を理解する
  • インコタームズのバージョンの確認
  • あいまいな点をクリアにする。
  • インコタームズと所有権は無関係
  • 保険のカバー範囲を確認する。
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