高関税の天然はちみつの輸入は、特別特恵かベトナムEPAがおススメ

はちみつの輸入東南アジアと世界
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国産のはちみつは、一キロあたり3000円~5000円が相場です。この国産はちみつが高値で維持されている一つの要因として関税があります。実は、天然はちみつは、30%もの高関税率が設定されています。しかも一般的な特恵関税(関税を低くする制度)も設定されていません。また、EPAであっても基本税率よりも低くなるだけであり、無税になることはありません。

しかし、このようにガチガチに関税で保護されている商品であっても、特別特恵受益国/LDC(発展途上国の中でもさらに恵まれていない国)からの商品については「無税」で輸入ができます。このことから、天然はちみつを輸入する際は、特別特恵受益国、またはベトナムから探すことをお勧めします。

天然はちみつは特別特恵を適用する

天然はちみつにかかる関税はかなり高いです。これは、革製品と同じように約20%~30%もの関税がかかります。他の食品は、無税、又は一桁台の関税しかかからない事をふまえると、天然はちみつにかかる関税の異常さがわかります。この事実を確かめるために、下の関税率表をご覧ください。

基本の下が30%、WTO協定が25.5%になっています。これは、WTOに加盟している国であっても25%もの高関税がかかります。また、日アセアンEPAを使用しても同じく25.5%の関税がかかります。通常、EPAを適用すると、無税または無税に近い税率になりますが、はちみつには適用されないようです。

天然はちみつ関税-HUNADE

しかし、以下の赤枠や青枠には「無税」や「付属書1第2節~」などが表示されています。これはどういういことなのでしょうか。今回は、の無税の部分に着目していきます!

天然はちみつ関税-HUNADE - コピー

特別特恵・天然はちみつを無税で輸入できる秘密

特恵関税とは、発展途上国の経済的な発展を促すために多国の製品にかかる関税より低くして、日本への輸出をしやすい環境を整えている物です。

特恵関税は、一般特恵と特別特恵の二種類があります。特別特恵は、特恵関税が適用される国の中でも、さらに発展が遅れている国々に適用される関税になります。したがって、基本的には日本への産業に影響を与えない範囲で、すべての品目に対する関税が無税です。天然はちみつを無税で輸入できるのは、この特別特恵の仕組みを利用しているからなのです。

天然はちみつの輸入状況

下のグラフは、天然はちみつの輸入状況を示す物です。(財務省統計局の情報)輸入申告時点での価格となりますので、これにほんの少し足した料金が輸入原価です。グラフをみると、ベトナム、バングラデッシュ、ミャンマーの1キロあたり200円が底値です。そこからカナダ産へ向けて値段がぐんぐんと上昇しています。

ベトナムは「日ベトナムEPA」で輸入、バングラデッシュ、ミャンマーは「特別特恵を利用して無税」で輸入ができます。次に輸入数量を確認します。

天然はちみつ輸入-HUNADE- (1)

以下のグラフは、日本へ輸入している天然はちみつの原産国を「輸入数量順」に並べたものです。断トツで中国産が多いことがわかります。金額のグラフで出てきたベトナムやバングラデッシュなどは、輸入数量でいうと圏外です。

天然はちみつ輸入-HUNADE- (2)

グラフから導き出される推測

先ほどの二つのグラフから輸入価格の安さでは、ベトナム、バングラデッシュ、ミャンマーなどがランクインしました。しかし、輸入数量でいうと、圧倒的に中国産が多いことがわかります。もう一度、中国産の輸入価格を確認してみます。中国産は、1キロ当たり約300円です。この価格は、日本の市場に並ぶと、どのように変化するのでしょうか。

天然はちみつ輸入2-HUNADE- (1)

以下の画像は「中国産 はちみつ」と検索して出てきた商品の一例です。*1キロあたり300円と、以下の画像の商品の価格に何らの関係はございません。

この数字によると、1キロ当たり700円~1000円前後で一般市場で販売されていることがわかります。中国産のはちみつには、25.5%の関税がかかりますので、輸入する際には、1キロ当たり380円ほどになっています。この価格を基準にして、2~3倍ほどの価格が一般市場で流通している値段です。

先ほど中国産の輸入する量が最も多いことがわかりました。これを逆にいうと、この価格が実質的な「日本国内における外国産はちみつの相場」になっていることがわかります。

天然はちみつ輸入中国-HUNADE

特別特恵を適用して天然はちみつを輸入するポイント

中国産のはちみつ1キロ当たり、700円前後が一般市場での相場になります。この中には、25.5%の関税が含まれています。したがって、特別特恵を適用できる国のはちみつでしたら、少なくてもこの関税分だけ中国産との価格競争ができます。また、価格が安いのにまだまだ輸入されていないということは、これから伸びしろがあるとも言えます。

アジア地域において特別特恵関税を適用できるのは、バングラデッシュ、ミャンマー、ラオス、カンボジアなどです。これらの国のはちみつでしたら無条件に無税になります。これらの事実をふまえると、天然はちみつの輸入ビジネスをしたい場合は、以下の二つがポイントです。

1.1キロあたり上限200円で輸入ができる。
2.特別特恵関税を適用できる国

まとめ

国産の天然はちみつは1キロ当たり3000円~5000円が相場です。これは輸入はちみつの10倍ほどの価格となります。このような価格差が生まれる理由として、輸入品に対して高関税を設定していることが考えられます。

しかし、これには例外があります。特別特恵受益国の産品に対しては他の品目と同様に「無税」を設定しています。したがって、もし天然はちみつを輸入するビジネスを行うのであれば、特別特恵を適用できる国から商品を探すべきだといえます。

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