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日本のシリコンウエハーの輸出状況(HSコード、関税率含む)

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シリコンウエハーの輸出状況に関する注目が高まり続けています。2024年は2年連続で輸出量が減少する厳しい状況となりましたが、同年の後半からは徐々に持ち直し、2025年に入ると明確な回復傾向が見られています。特に半導体需要の底打ち感と新たな設備投資の進展が背景にあると分析されています。

シリコンウエハーの輸出状況

日本からの輸出は回復基調、輸出先は台湾と中国が中心

2025年の初頭現在、日本からのシリコンウエハーの輸出は前年比で明確に増加しています。特に台湾と中国への出荷が顕著に伸びています。台湾は世界最大級の半導体製造企業であるTSMCがあり、同社の生産活動が活発であることが日本製ウエハーの需要を押し上げています。また、中国も依然として大規模な需要を維持しており、国内製造の拡大に伴って日本製ウエハーの輸入も増加しています。

台湾向けでは、特に300mmの高機能ウエハーが好調であり、1kgあたりの輸出平均単価は10万円を超える局面も出ています。単価上昇は製品の高付加価値化に伴うもので、日本企業の技術力と信頼性の高さが評価されている結果といえるでしょう。

製造装置の輸出規制とその波及効果

一方で、2023年7月以降、日本政府はアメリカおよびオランダと歩調を合わせる形で、先端半導体製造装置に対する輸出管理を強化しました。規制の対象となるのは十数種類の製造装置であり、その中にはリソグラフィー装置やエッチング装置など、チップ製造の中核を担う装置が含まれています。

これらの規制は、先端チップや量子コンピューターの技術に関連する製品が対象です。=量子技術の軍事転用や先端AI兵器への応用を未然に防ぐ

装置の供給制限により、製造計画に遅れが出る可能性や、需要先の分散化、他国調達の検討などが進む懸念もあります。これは日本企業にとってはサプライチェーンの再構築やリスク管理の観点から新たな戦略が求められるでょう。

【輸出貿易管理令】該非判定とは?誰がやるの?


 

他法令コードはET=輸出貿易管理令が設定されています。

コストと需要動向、今後の展望

各国で半導体の内製化が進んでおり、高機能なウエハーへの需要は引き続き堅調です。とくにAIや高性能コンピューターに用いられる先端チップの生産には、高純度のシリコンウエハーが欠かせません。こうした需要を背景に、日本国内では、300mmウエハーの製造能力拡大が進んでいます。

2025年後半からは、世界的な半導体需要の緩やかな回復が予測されており、特にアメリカが中国からの輸入品に対する関税を再び引き上げる動きを見せる中で、日本や東南アジアの現地生産品に対する需要が増す可能性もでています。これにより、日本製ウエハーの競争力が一層高まる場面も想定されます。

一方で、小口径(150mm以下)のウエハーについては、スマートフォンなどの成熟市場の鈍化により需要が縮小しており、供給過剰や価格低下のリスクも指摘されています。また、価格面では中国メーカーとの競争が激化しており、コスト競争力とともに差別化された技術力が今後の鍵です。

規制強化と中国の対応

日本が輸出規制を強化する中で、中国も対抗措置としてハイテク製品の輸出管理制度を更新しています。とくに先端チップ技術や量子コンピューター分野では、国家戦略として技術的自立を進めており、今後、日本製部材への依存度を下げる動きが一層強まる可能性があります。

加えて、中国政府は日本に対して「経済関係を乱す措置を控えるよう」外交的なメッセージを出すなど、政治的な影響も交錯しています。このような状況下で、日本企業は安定供給体制の構築と供給先の多様化を急ぐ必要があります。

日本企業の対応と戦略の変化

日本の主要ウエハーメーカーは、先端技術への対応力を高めるべく、生産設備の刷新や研究開発への投資を強化しています。とくにAI、次世代通信(6G)、自動運転分野向けの高精度ウエハーへの対応を視野に入れた体制を整えています。

また、サステナビリティや省エネ対応といった要素も製品開発に取り入れられており、環境規制への適応や海外顧客からの評価にもつながっています。さらに、今後は、中長期的には東南アジアやインドなどの成長市場の可能性も残されています。

シリコンウエハーのHSコードと相手先国の関税率例

  • HSコード:3818.00-100(仕様や用途により異なる)
  • 関税:日本、海外側共に原則、無税です。

相手国側の関税率は、ワールドタリフ、日本側の関税率は、実行関税率表で調べます。

上位10カ国(数量順)

2024年度、年間の累積データー、データ元:財務省、貿易統計

国名数量(kg)累計金額(円)キロ単価(円)
台湾1898648210257005¥110,740
大韓民国107786272241149¥67,023
中華人民共和国92665996351513¥103,977
アメリカ合衆国63889554619430¥85,490
シンガポール35012044188092¥126,208
ドイツ21476721078266¥98,145
フランス16291518694917¥114,753
イスラエル729665328555¥73,028
オーストリア627737541253¥120,135
マレーシア611585422286¥88,660

まとめ

  • 2025年の日本のシリコンウエハー輸出は明確な回復基調にある
  • 台湾および中国向け輸出が数量・価格ともに牽引役
  • 輸出単価は高機能製品の構成比増加により上昇中
  • 製造装置の輸出規制はサプライチェーン全体に間接的影響
  • 日本企業は生産能力の増強と技術力強化で対応中
  • 中国との関係には引き続き注意が必要であり、リスク分散が重要
  • 成長分野(AI・自動運転等)への供給力強化が今後の焦点
  • アメリカの対中関税引き上げが日本製品の競争力に追い風となる可能性あり
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