中国輸入バイブル
中国から商品を輸入し、日本で販売する、中国輸入ビジネスの魅力と実践方法を詳しく解説します。低コストで大量に仕入れることができる中国の製造業を活用し、独自製品を開発するための具体的なステップや、サプライヤー評価、価格交渉、輸送手配など、成功するためのテクニックを紹介します。この記事は、いわゆるイントロです。
中国輸入の魅力
中国輸入には、以下の2つの魅力があります。
- 商品の源流とやり取りができる。
- 独自製品を開発できる。
中国輸入のマージンは、商品を販売するときではなく、購入するとき(仕入れるとき)と言われます。昨今、中国工場が直接、アマゾンで販売している通り、競争環境は激化の一途をたどります。であるからこそ、源流、つまり、中国側の工場との直接取引(理想:中国の現地校情報訪問)を実現し、独占的な販売をすることが重要です。
中国輸入のコツ
今更、中国輸入?
と考える方も多いでしょう。超円安時代、むしろ、そろそろ、それが「普通のレート」と錯覚するレベルの今、輸入に勝ち目はあるのでしょうか? 答えはあります。但し、一般的な転売輸入では厳しいでしょう。
例えば、中国のアリババから商品を仕入れて、日本のアマゾンで販売するなどです。誰もが始めやすいモデルです。誰もが始めやすいといことは、その分、ライバルとの激しい競争にもさらされやすいです。昨今は、中国の工場が直接、日本のアマゾンで販売していることも、競争が激化している一因です。
そんなとき、アマゾン等のプラットフォーム販売以外の方法はないのか?を考えてみることが重要です。実は、貴社が実施している、既存のビジネスの中から問題点を発掘し、それに対して、既存の取引関係の中から、新たな側面での収益源を開拓できます。
例えば、あなたは、美容院を経営しているとしましょう。当然、お客さんがいますね。現在、そのお客さんには、髪を切る、あるいはそれ関連のサービスで収益化するしないですね!では、ここでそのお客さんを正面ではなく、少し違う角度から考えてみます。
美容院を訪れる属性情報から推察すると….
- 美容器具(フェイスマッサージ器など)、
- 美容用具(エクフォリエーターなど)が適切です。
- アロマオイルやエッセンシャルオイル(ただし、皮膚に使用しないように注意)
- リラクゼーション用のキャンドル、
- ファッションアクセサリー(ネックレス、イヤリングなど)
- サプリメント(規制に注意)
- ヨガマット
- フィットネスアクセサリー
などが候補にあがるでしょう。
もし、あなたが看板の会社をしているなら….
- 中国からデジタルサイネージを輸入
- 設置&運用まで一体で提供
以降、メンテナンスなどの名目で継続的な物販ビジネスのチャンスがあります。ようは、どれだけ円安になろうが。あるいは、特定のプラットフォームが競争過多になろうが。商売のセンスがある人にとっては関係ないと思います。
中国輸入は、もう終わっていると考えている方は、その思考こそが終わっていると自覚した方が良いでしょう!
中国輸入のメリットとデメリット
メリット
- 製造コストが低い: 中国での製造コストは一般的に低い。
- サプライヤーが多い。
- サプライヤーが中小企業との取引に積極的
- 中国が唯一の生産地であることも多い。
- GlobalsourcesやAlibabaなどのプラットフォームが充実している。
デメリット
- 一部の製品の品質が低い。
- 知的財産保護: 知的財産保護の意識が欠如
- 言語およびコミュニケーションの障壁
- 配送時間がながくなることがある。
- ビジネス慣行における文化の違いが問題となることがある。
中国輸入の全体的な流れ
中国輸入の全体的な流れを解説しています。一番から関連付けて説明しています。
- 商品需要の探し方と中国での商品選定とサプライヤーの見つけ方
- 中国の工場にサンプル品を発注して商品の品質を確かめる方法
- 中国のサプライヤーとの価格交渉を成功させるテクニック
- 中国輸入で安全性や効率性が高い支払い方法とは?
- 中国輸入の海上輸送を効率化しながらコストを削減する方法
- 中国の商品が到着!税関手続きでトラブルを回避する方法
- 中国商品の輸入許可後、日本に国内配送するときの方法
- 海上輸送のトラブル相談室|事例と解決策の公開
1.商品需要の探し方と中国での商品選定とサプライヤーの見つけ方
中国輸入ビジネスを始めるには、まず日本市場での商品需要を分析することが重要です。需要の発掘方法として、ECサイトの売れ筋分析やSNSのトレンド調査などがあります。
商品選定の5つの基準は…
- 適正利益率(30%以上)の確保
- 配送コストと価格のバランス
- トレンド性か継続性か
- 規制・許認可の確認
- 中国での調達可能性
などがあります。サプライヤーの探し方は、Alibaba.comなどのBtoBプラットフォームや展示会が一般的です。サプライヤー選定時は、取引実績や事業許可証の確認が重要です。小規模なテスト販売にはAliExpressが活用できます。
2.中国の工場にサンプル品を発注して商品の品質を確かめる方法
中国から商品を輸入する際、サンプル発注は品質確保のための重要なステップです。主な目的は、実物の品質確認、写真との相違点確認、改善点の明確化、量産時の品質基準設定です。
通常、サンプル品は、正規価格に30%程度上乗せされています。評価項目には、外観検査、機能性検査、安全性確認、表示・ラベルの確認などがあり、独自のチェックシートを用いて評価します。
3.中国のサプライヤーとの価格交渉を成功させるテクニック
中国のサプライヤーと価格交渉する際は、適正価格の算出と効果的な交渉戦略が重要です。適正価格は、中国側の出荷価格(FOB価格)に約50%を上乗せした金額を基準とします。これには国際送料、関税、通関費用などが含まれます。
交渉では、複数のサプライヤーと並行して進め、返信速度や対応などを評価します。また、契約時には、取引条件(インコタームズ)、価格、支払条件、納期などを明確に定める必要があります。輸送条件は、リスク管理の観点からFOBまたはEXWがおススメです。
4.中国輸入で安全性や効率性が高い支払い方法とは?
中国サプライヤーへの安全で効率的な支払い方法を解説する記事です。電信送金(T/T)、信用状(L/C)、PayPal、エスクローの特徴を比較し、それぞれのメリット・デメリットを紹介。さらに、為替リスクへの対応として為替予約や通貨オプションを活用する方法を説明しています。
また、中国輸入に必要な資金や費用項目を明示し、資金調達方法として自己資金、銀行融資、補助金、クラウドファンディング、小規模企業共済などを提案。最後に、信頼できる物流パートナーとの連携の重要性を強調しています。
5.中国輸入の海上輸送を効率化しながらコストを削減する方法
中国から日本への輸入において、海上輸送はコスト面で優れる一方、時間がかかり手続きが複雑です。本記事では、輸送方法の選定基準、海上輸送と航空輸送の比較、FCLとLCLの特徴、費用計算方法、そしてフォワーダー選定のポイントを解説。
海上輸送は大量貨物を低コストで運べ、重量制限が緩やかですが、遅延リスクや追加費用の可能性があります。フォワーダー選びでは価格、得意路線、対応力などを考慮し、中国輸入に強い輸送業者を選ぶことが重要です。
6.中国の商品が到着!税関手続きでトラブルを回避する方法
中国からの貨物輸入では、適切な通関手続きが重要です。この記事では、輸入通関の基本、必要書類、HSコードの特定、輸入規制やトラブル回避策を解説しています。
通関にはインボイスや原産地証明書などの正確な書類が必要で、事前準備や規制品目の確認がトラブルを防ぎます。HSコードの正確な特定は、関税率や法規制の遵守に直結し、誤分類は罰則を招く可能性があります。専門業者や税関の相談サービスを活用することで、スムーズな輸入を実現できます。
7.中国商品の輸入許可後、日本に国内配送するときの方法
中国から輸入した商品の日本国内配送を効率化するには、適切な国内配送手段や倉庫選びが重要です。輸入許可後は、ドレーや混載便などの配送手段で輸送され、検品やラベル貼りなどの作業を行います。不良品への対応は、サプライヤーとの関係を重視しつつ柔軟に進めるべきです。
倉庫選びでは、Amazon倉庫や混載業者の活用が推奨され、少人数の物販にも適しています。さらに保税倉庫を活用すれば関税負担を抑えつつ在庫管理が可能です。
8.海上輸送のトラブル相談室|事例と解決策の公開
日中海上輸送における主なトラブルと解決策を紹介しています。コミュニケーションの問題では、連絡不備や誤訳が原因で輸送ミスやトラブルが発生するため、デジタルツールの活用や専門フォワーダーの支援が推奨されます。
契約や保険関連では、インコタームズの誤解や保険未加入がリスクとなるため、明確な契約書作成や保険加入が重要です。また、税関・書類の不備や関税評価の誤りが遅延や追加費用の原因となるため、書類の精査や事前確認が必要です。
第1回:商品需要の探し方と中国での商品選定とサプライヤーの見つけ方
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