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ハトムギ(カビ毒)監視リスクと実務対策

ハトムギ監視リスク

  • ハトムギはアフラトキシン(総0.5–1.0 μg/kg、B1 0.2–0.5 μg/kg)とDON(100–200 μg/kg)が主要リスクで、乾燥不足や湿度上昇で汚染が発生。
  • 中国・タイでは港湾保管中の湿度管理不足、ベトナムでは異物混入が近年の違反傾向。
  • 水分13%以下、防湿包装、輸送前後の水分再測定、金属探知+比重選別で管理。
  • 有機認証品も通常品と同様にロットごとの検査を実施。
  • 入荷時はCOA、水分値、温湿度ログ、外観、表示内容、違反履歴を確認し、必要に応じ検査頻度を強化。

ハトムギに特有のカビ毒・異物混入リスク

  • 収穫後にしっかり乾燥させないと、表面や内部でカビが繁殖し、アフラトキシンやDON(デオキシニバレノール)といったカビ毒が発生する可能性があります。
  • 特に殻付きのまま長期間保管すると内部の水分が抜けにくく、汚染が進みやすくなります。
  • 農地の環境によっては、石や雑草の種など異物が混入しやすいため、高精度な選別が重要です。

注意
ここで示す数値は推奨値であり、法的義務ではありません。必ず食品衛生法や関連告示の最新基準を確認してください。

近年の違反傾向と原因

  • 中国:アフラトキシンやDON(デオキシニバレノール)の基準超過が続いている。特に雨季に収穫したロットや乾燥不足のまま港湾で保管されたケースで汚染が発生。
  • タイ:港湾保管中の湿度管理不足によりカビ毒が発生。
  • ベトナム:異物混入によるリコール事例。比重選別や金属探知工程の不足が原因。
  • 有機認証品:乾燥や保管管理不足によるカビ毒検出例が増加。有機認証は農薬や肥料の管理保証であり、カビ毒リスクの低減までは保証しない。

実務者向け管理基準

  • 推奨LOQ(定量下限)
    • アフラトキシン総量:0.5–1.0 μg/kg
    • アフラトキシンB1:0.2–0.5 μg/kg
    • DON:100–200 μg/kg
  • サンプリング:ロット全体から均等に採取し、10kg以上の場合は縮分して5kgに。殻付きは殻を割って中も確認する。
  • 乾燥・保管:水分13%以下を目標に乾燥、防湿性のある包装材で保管。輸送前後に水分再測定を行う。
  • 異物除去:出荷前に金属探知機と比重選別機を併用し、石や雑草の種子を除去。

ハトムギ輸入でよくある失敗と改善策

  1. 港湾保管中の湿度上昇による汚染
    • 改善策:港湾での保管期間を短縮、防湿設備や乾燥剤を使用。
  2. 有機認証品でのカビ毒検出
    • 改善策:有機品でも通常品と同様にロットごとの検査を実施。
  3. 異物混入によるリコール
    • 改善策:出荷前に二重選別と最終検査を義務化し、記録を保存。

ハトムギの表示ルールと記録管理

  • 名称は「ハトムギ」または加工形態に合わせた名称(例:ハトムギ茶)を使用。
  • 原材料名は単一品名で明記。カビ毒に関する特別表示は不要。
  • アレルゲンがない場合も成分確認記録を保存(食品表示法第19条)。
  • 加工品は焙煎や粉砕の有無で食品表示基準の適用が変わるため、事前確認を推奨。

 国別違反傾向・推奨LOQ・サンプリング方法と管理メモ

国・地域近年の違反傾向推奨LOQ(AF総/B1/DON)推奨サンプリング実務メモ
中国AF・DON検出継続0.5/0.2/100全層均等採取雨季収穫ロットは要乾燥再確認
タイ港湾保管中の湿度上昇0.5/0.2/100同左輸送前後で水分再測定を徹底
ベトナム異物混入事例0.5/0.2/100同左出荷前の比重選別と金属探知必須

入荷時チェックリスト

  • COA(分析項目、LOQ、分析日)確認。ロットID一致必須。
  • 水分計で再測定。13%以下であることを確認。
  • データロガーで輸送中の温湿度逸脱がないことを確認。
  • 外観(カビ、変色、異物)を抜き取り検査。
  • 表示内容(名称、原産国、加工内容、アレルゲン情報)を確認。
  • 過去3か月以内に違反履歴のある産地は検査頻度を強化。

食品届(輸入貿易コンサル

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