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【貿易】ETAは海上コンテナの到着日のこと!通関との関係も解説!

 



 

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貿易をする上でいつ、貨物が届くのかは?は重要です。この貨物が到着する日を「ETA(本船入港日)」と言います。輸入実務では、このETAを確認できると、その後の通関や国内配送までがスケジュール通りに進めそうかを判断できます。

このETAは、輸出国側の機械による故障、濃霧などにより前後することがあります。輸入者は、常にETAを把握し、予定通りのスケジュールであるのかを注視しておく必要があります。

この記事では、ETAの概要、ETAの調べ方、コンテナ船の追跡方法、ETAと通関の関係などを説明します。

ETAの意味と輸入の関係

輸入予定の商品がいつ、届くのか?を把握することは重要です。コンテナ船等が日本へ到着する日を「ETA」と言います。そして、このETAの翌日が搬入日、搬入完了後、本申告切り替えを行うと、輸入許可がおります。輸入許可を取り次第、いつでも貨物を取り出せます。

もし、お客様へ納期の連絡をする場合は、FCL(コンテナ単位)の場合は、ETAの翌々日、LCLの場合は、さらに一日後をご案内します。

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では、このETAはどのように把握すれば良いのでしょうか?

ETAの調べ方(B/Lとコンテナナンバーを使用)

ETAを調べるときは、輸出者から発行される「B/L」を使います。B/Lには、本船名とコンテナ番号が記されています。この2つの情報を基にして、各船会社のコンテナ追跡ページ又は、シッピングガゼットなどの紙面から検索します。港湾系の組合等に入っている場合は、ETAを調べる専用のサイトもあります。

例:名古屋港の場合は、NUTS-WEB(会員限定)

一般の方は、次の4つの方法の内、いずれかで検索します。

  1. 運航会社のサイト(船会社)
  2. シッピングガゼット
  3. マリントラフィック
  4. アライバルノーティス

いずれの方法も到着予想であるため、天候によっては、予定が大きく変わります。例:中国船は「濃霧」による出航遅れが多いです。

1.運航会社のサイトでチェックする。

船会社のサイトで調べます。このとき、調べ方にコツがあります。いわゆるフォワーダー等からハウスB/Lを受け取っている場合は、どの船に積載されているのかわからないことが多いです。その場合は「船名とVOYAGE番号」から船会社を割り出します。

 
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例えば「SITC○○」と書かれている場合は、これを検索サイトで打ち込めば、運行する船会社がわかります。該当する船会社のサイトに入り「コンテナ追跡ページ」を見つけて、そこに「B/L番号」を入力します。このときB/L番号はハウスではなく、マスターB/L番号を入れます。ハウスを入力しても該当なしと表示されます。

関連記事:マスターB/LとハウスB/Lの違いは?

例:エバーグリーンのサイト上でのコンテナ番号検索箇所

スクリーンショット 2016-07-15 11.11.11

B/Lの赤枠部分あたりにマスターB/LやハウスB/Lが記載されています。

BL HOUSE

コンテナ番号は、このようにコンテナの外装部分にも記載されています。(マスターB/L)

コンテナナンバー

EVERGREEN(エバーグリーン)以外の船会社を使っている場合は、ここでは調べるられません。B/Lから「どの船会社を使っているのか?」を調べたうえで、対応する船会社のサイトで調べます。もし、わからなければ、輸出者に問い合わせをします。

2.シッピングガゼット

「シッピングガゼット」という業界紙があります。この本には、本船の出航日、到着日(ETA)、フォワーダー情報、本船の製造年月日、オペレーター、代理店などの情報も細かく掲載されています。輸出港別、輸入港別の船会社の一覧なども確認できるため、貿易を行う人は必須の本です。詳しくは「シッピングガゼットの使い方」をご覧ください。この記事のテーマであるETAも調べられます。

3.マリントラフィック

インターネットの力はすばらしいです。調べたい本船名を入力するだけで、その船が現在「どこを航海しているのか」「停泊しているのか」をリアルタイムで探せます。「B/L(船荷証券)」に記載されている「本船名」をマリントラフィックの検索窓に入力してください。すると、下記の図のように、本船の位置情報とETAを確認できます。

詳しくは「マリントラフィックの使い方」をご覧ください。

Hunade

4.アライバルノーティス(到着通知)

実は、この三つの中では最も確実な情報がアライバルノーティスです。これは、船会社から荷主に対して出される「本船到着案内通知」です。いよいよ入港予定の港へ近づいてきたときに出されるため、三つの中では最も確実な方法です。しかし、このアライバルノーティスでさえも、状況によっては変更されることもあるため、到着変更があっても遅れない納期に設定することがポイントです。

ETAとフリータイムと通関の関係

では、最後にETAと関係が深いフリータイムと通関について触れておきましょう。

ETA通りに船が入港すると、通常、当日又は、翌日に搬入作業をします。搬入とは、コンテナ船からコンテナを港に下ろし、税関に蔵置(保管)したことを報告することです。この報告が完了した状態のことを「搬入確認」や「搬入があがった」などと言います。

輸入者は、搬入確認までの間に「予備申告」をして税関審査やD/Oの処理を終わらせておきます。手続きを終えていると、搬入確認が終わり次第、輸入許可となります。

もし、引き取りタイムをできるだけ短くしたいときは、船のブッキング時から「スーパーHDS」などのオプションを使い、一括搬入ではなく、個別搬入の手続きをします。

なお、コンテナターミナルに無料で保管できる期間のことを「フリータイム」といいます。輸入者は、この期間内において、税関から輸入許可をもらい、貨物を引き取る義務があります。仮にフリータイムの期間内に貨物を引き取らないと「デマレッジ」などのペナルティが発生します。なお、フリータイムの長さは、フォワーダーや船会社により変わります。

ワンポイント:ETAはズレる可能性を前提にする

本船が日本へ到着する日(ETA)は、変更になることがよくあります。私自身もこのETAがずれたことによる納期遅れを経験したことが何度もあります。船自体が遅れは制御できないため、そもそも「そのような遅れを想定していない輸入者(私)」に非があります。何度も申し上げますが、ETAは天候不順、ストライキ、輸入港の込み具合などによって変更される可能性が十分にあります。

まとめ

輸入するコンテナの日本入港日(ETA)は大切です。ETAから自社への配送日を予想できるからです。これによって必要な作業の予定を立てたり、顧客へ、より適切な案内を行うことができます。

商品を輸入するときに気になるのが「いつ日本に商品が届くのか」です。輸入実務では、これを「ETA」と言います。輸出者からファックスなどで送られてくる書類をそのまま読んでいては、このETAを知ることはできません。そこで、この記事では、輸出者から送られてくる書類を基にして、ETA(船の到着日)の意味と、ETAを調べる2つの方法をご紹介していきます。

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