日本から片道6時間前後、南北に1600kmに及ぶ国土。社会主義であり、今まさに、若者の人口が爆発的にのびているのがベトナムです。過去、私もホーチミン、サイゴンのどちらにも行ったことがありますが、これらの都市に行くと、東京の人通りでさえ「閑散としている」と感じます。
そこで、この記事では、ベトナムから商品から商品を輸入して、日本国内で販売(転売)したい方に向けて必要な知識や情報をご紹介していきます。
ベトナム輸入ビジネス
ベトナムの首都はハノイ、商都は南部のホーチミン(旧サイゴン)です。両都市は、政治のハノイ、商都のホーチミンともいわれており、日本でいう東京と大阪の関係にも似ています。
- ハノイ
- サイゴン
- 島部分に魅力的な商品あり
まずは、上記2つの都市にある卸売市場や周辺にある工場で商材を探すといいと思います。また、弊社のベトナムパートナーによると、ベトナムのある島に「○○」という商品は、全く存在が知られておらず、日本で飛ぶように売れているそうです。
ベトナム製の得意分野と中国との比較
ベトナムから商品を仕入れるときに合わせて比較するのが中国製の商品です。
「中国製を差し置いてベトナムから仕入れる理由はなに?」と、疑問に感じる方も多いでしょう。
基本的に、ベトナムは中国に比べて、人件費が安いため、同じ品質の製品同士を比べた場合、より安く製品を手に入れられます。また「ODM」は、最低300前後から発注できる点も大きな魅力です。
- ホームテキスタイル
- 衣服
- バッグ
- 家具
- 食品および農産物
日本で売れるベトナム製品の需要
ベトナム製品を輸入し、日本で転売を成功させるには、どうすればいいのでしょか? これに対するシンプルな答えは….
「求められている物を適切な価格で提供する」
この一言です。これは、一生変わることがない原則です。
例えば、ベトナム産の商品には、次の物があります。
- 雑貨類
- 布
これらの商品は確かに需要があり、求められている物でもあるでしょう。しかし、だからといって安易に輸入できる商品とは考えない方が良いです。特に「雑貨」などは、人間が生活していく上で「あってもなくてもどちらでもよい物」です。実はこれが大きなポイントです。
「無くても一切困らない。日常生活をしていく上で何も影響がない」
このような製品ほど、景気変動の影響を激しく受けるため、安定的な輸入ビジネスが難しいです。ベトナム商品をリサーチする場合は、ぜひ、上記の原則的な部分を含めて考えてみましょう!
以下、参考までにベトナム関連のキーワードから見つけた商品リストをご紹介します。下記のキーワード群から深堀をしていくと、さらに需要が高い商品を見つけられると思います。
- コーヒー
- お茶
- お菓子
- フォー
- かご系商品
- はちみつ
- ナッツ類
- 小型家電
- 靴類(ナイキ、アディダス等の工場)
- 衣類関連
- 家具類
- コーヒー(ロブスター)
- 革製品
- ナッツ類
検索需要からわかる商品の一例
converse ct70 | サンダル | バッグ | リーバイス 505 |
pp バンド | ジェラトーニ | バナナ | レスポートサック |
t シャツ | シナモン | パンツ | ローヤルゼリー |
アルテミア | しょうゆ マギー | パンプス | ワイン |
インスタント フォー | スーツ ケース | ハンモック | ワン スター |
うちわ | スチール モナカ マフラー | ピクルス | 椅子 |
うなぎ | スピネル | ビジネス シューズ | 下着 |
エア マックス 95 | スリッパ | ビタ クラフト | 化粧品 |
エビ | タオル | ピンコロ | 家具 |
えびせん | ダッフィー | ブーツ | 果物 |
おつまみ | チャック テイラー | フォー | 海 ぶどう |
おままごと セッ | チョコレート | フライパン | 革靴 |
カカオ | チリソース | ブライン シュリンプ | 楽器 |
カシューナッツ | ツバメ の 巣 | プラカゴ | 靴 |
ギター | テーブル | ブラック タイガー | 鶏肉 |
キンチャクダイ | テラコッタ 植木鉢 | ベッド | 財布 |
クラークス デザート ブーツ | トート バッグ | ベトナム らーめん | 質 |
クラークス ワラビー | ドライ フルーツ | ポーチ | 消毒 液 |
グローブ | ドラゴン フルーツ | マンゴー | 水草 |
クロコダイル | ナイキ | モアテン | 睡蓮 鉢 |
クロックス | ナッツ | ヤング ココナッツ | 生地 |
コーチ | ぬいぐるみ | ライチ | 天然石 |
コーヒー | ノース フェイス | ラタン バスケット | 唐辛子 |
ココナッツ オイル | バサ | リーバイス 501 | 熱帯魚 |
コンバース | ハス の 実 | リーバイス 502 | 鉢 |
宝石 | 帽子 | 木質 ペレット | 琉球 ガラス |
検索需要からわかるブランドの一例
coach 財布・バッグ | ティンバーランド | zett | バブアー |
ugg | スペルガ | プーマ | フェール ラー ベン |
アディダス スニーカー | ドクター マーチン | ポールスミス | ウール リッチ |
エルゴ ベビー | ノースフェイス | apc | エルベ シャプリエ |
オニツカ タイガー | バーバリー | モンベル | バラクータ |
ケイト スペード | パタゴニア | ラコステ | ソレル カリブー |
コンバース オールスター | nike スニーカー | ユナイテッド アローズ | グレゴリー |
ラルフ ローレン | PRADA | リーガル | vans |
スタンスミス | supreme | tumi |
ベトナムのサプライヤーの探し方
ベトナム商品を調達する方法は、大きく3つあります。
- サプライヤー(工場)を探す。
- ベトナムで開かれる展示会から探す
- ベトナムの買い付け市場から探す。
1.サプライヤー(工場)を探す。
以下、4つの方法により、たくさんのサプライヤーを見つけられます。
- ジェトロの引き合いデータベース
- アリババのサプライヤーリスト
- ベトナムローカルサプライヤーリスト
- ベトナムの商務部
2.展示会で探す
ベトナム国内でもたくさんの「展示会」が開かれています。これらに参加するのも一つの方法です。
その他、ベトナムの展示会は、ジェトロの「世界の見本市」でご確認ください。
3.ベトナム製品の買い付け場所
本格的な輸入ビジネスは、上記2つの方法からサプライヤーの開拓をした方が良いです。まずは副業で始めたい場合は、すでにベトナムで販売されている商品の仕入れ&転売から開始することをお勧めします。
ベトナム国内の卸売マーケットは、次の通りです。
- Binh Tay Market (Cholon Chinatown Market)
- Ben Thanh market
- Dong Xuan Market
- Hanoi Weekend Night Market
- An Dong Market
- Tan Binh Market
- Hang Da Market
Binh Tay Market (Cholon Chinatown Market)
Ben Thanh market
Dong Xuan Market
Hanoi Weekend Night Market
An Dong Market
Tan Binh Market
Hang Da Market
3-2.革製品で有名なのはホイアン
ベトナムの南北中間に位置するホイアンは、革製品の輸入をするのに便利な場所です。ここに来れば、様々な革関連製品を手に入れられます。下記のリストは、紹介先サイトに記載されている「ホイアンのお勧め革ショップ」です。
*弊社とは無関係です。
- Friendly Leather
- Da Bao Real Leather Hoi An
- Tu Chi Leather Bags
- Le Phan Leather
- Song Da Leather
- Laughing Cow Leather Shop
ベトナム商品の日本側関税と輸入規制
次に、日本側のベトナム商品に対する関税と輸入規制をご紹介します。
日本側の関税/EPA適用で無税の物が多い!
2020年現在、日本とベトナムとの間には、3つのEPA協定があります。これらの協定をうまく利用することで、日本に輸入するときの関税を低減したり、削減できたりします。輸入する商品によっても異なりますが、協定を適用することで無税で輸入できる物が多いです。
- 日ベトナム
- 日アセアン
- TPP
同じ商品でも、適用する協定によって税率が違う可能性があるため、ウェブタリフなどで、協定毎の関税率を確認することをお勧めします。特に一回の輸入価格が20万円を超える場合は、注意が必要です。詳細は、EPA輸入スタートガイドをご覧ください。
なお、一回の輸入が20万円以下の場合は、税関又は、各国際輸送会社が自動的にEPA税率を適用してくれます。その為、輸入者としてやることはないです。詳細は「海外通販でEPAを活用する方法」をご覧下さい。
ベトナムから商品を仕入れる方法
ベトナムから商品を買い付けたい場合は、どのような手段があるのでしょうか? 仕入れる方法は、以下の3つです。
- 自分で現地で仕入れる
- ベトナムのウェブサイトから仕入れる。
- ベトナムの輸入代行を依頼する
最もお勧めな方法は、現地に行き、自分で仕入れることです。「中抜き業者」をなくすことができるため、利益を最大限にするチャンスがあります。
ただし、2020年現在は、コロナの影響もあり、諸外国に行くことは難しいです。そこで、現時点でできる方法としては、ウェブサイトからの購入または、ベトナムの輸入代行を提供する会社に依頼することです。
2.ベトナムの仕入れサイトから購入
ベトナムのネットショップ(卸売りサイト/仕入れサイト)から商品を購入もできます。ベトナムで人気があるショッピングサイトは、次の物があります。
- nhập hàng siêu tốc(卸売り)
- bạch hổ order(卸売り)
- thế giới sỉ(卸売り)
- MM Mega Market An Phú(卸売り)
- Thegioididong
- Lazada.vn
- Chotot.com
- Shopee.vn
- Sendo
3.ベトナムの輸入代行業者を利用する
「現地に行くのは難しい。ベトナムの現地にいるバイヤーに依頼したい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。この場合は、現地のバイヤーに買い付けたい商品を依頼して、代理購入をしてもらい、それを日本に発送してもらいます。
ベトナム商品の買い付け代行や個人輸入代行の業者は非常にたくさんあります。ネット上で検索をしていくつかの業者に見積もりを依頼してみましょう。
*下記のお店と弊社は、無関係です。
- ニャットバンベトナム(https://nhatbanvietnam.com/)
- ベトナムポーター(https://vietnam-porter.jp/products/list)
商品の発送方法
ベトナムから商品を発送する方法は、次の3つです。
- キャリーケース
- 現地発送
- フォワーダー
1.キャリーケースによる通関
ベトナムの市場を周り現地で商品を購入。その後、スーツケース等に入れて日本に持ち帰る方法です。(ハンドキャリー通関)この場合、事前に日本側での税関検査に向けて、各種価格を説明する資料や商品の梱包を工夫する必要があります。
買い付け品を国内転売目的で通関する場合は、その旨を正しく税関職員に申告する必要があります。申告をしないと「入国者の免税制度」が適用されて、国内転売ができなくなります。必ず空港の税関職員に「商売目的で輸入」する旨を伝えます。
2.現地発送
ベトナムに限らず、仕入れに使う市場等の近くには、世界中への発送サービスを提供する「カーゴ屋」がいます。それらの業者に依頼をして、自分宛てに現地から商品の発送ができます。
なお、日本までの送料を知りたい場合は、弊社でも見積もりができます。よろしければ、ご活用ください。
3.フォワーダー
ベトナムの工場からある一定以上の量を輸入するなど、大規模に輸送する場合又は、大型の貨物を輸送する場合(例:大型家具)は、フォワーダーを使います。フォワーダーとは、航空機やコンテナ船のスペースを扱う専門業者です。
例えば、ベトナムから日本に向けて輸送をしたい場合は、ベトナムと日本間の輸送に強いフォワーダーに依頼して手配します。なお、フォワーダーによっては、ベトナム側の荷物をまとめた後、日本に発送する「バイヤーズコンソリ」と呼ばれるサービスを提供している所あります。
弊社では、ベトナムと日本からのフォワーダーをご紹介できます!よろしければ、こちらからお見積もり依頼をお願いします。
輸入費用の計算方法
最後に、ベトナム商品を日本に輸入するときの費用を計算してみましょう!
日本側でかかる輸入諸税は、ベトナムとの間には、EPAが締結されているので、多くの商品は関税が無税です。ただし、関税が無税でも、消費税はかかるため注意が必要です。
関税や消費税をかける対象の価格を「課税価格」といいます。輸入目的によって、この課税価格に含めるべき費用がかわります。商売目的で輸入する場合は、次の費用の合計額に対して関税や消費税がかかります。
商品代金+送料+保険代金+その他、加算するべき費用=課税価格
上記計算式を基にした諸税の計算例は次の通りです。
商品 | 意味 |
関税が5%の商品 | (商品代+送料+保険代+その他、加算するべき費用)×税関公示レート×関税率=関税額 (商品代+送料+保険代+その他、加算するべき費用+関税額)×0.1(消費税10%) |
関税が0%の商品 | (商品代+送料+保険代+その他、加算するべき費用)×税関公示レート×0(関税率)=関税額 (商品代+送料+保険代+その他、加算するべき費用+0/関税額)×0.1(消費税10%)
|
- 輸入の見積もりツール
- 関税の計算ツール 一般輸入(申告価格が20万円1千円以上)
- 小口輸入の関税計算ツール(申告価格が20万円以下用)
- 【小口・一般共通】衣類 / 服の関税計算ツール
- ベトナムに輸入するときの関税率の調べ方
- ベトナムで需要がある日本の商品リスト40選
ベトナム商品の仕入れ先情報
家具
ベトナムは、欧米、日本などに木製家具を輸出しています。ベトナムには、木材加工などが発達する「工芸村」が300以上あります。北部のハノイ、中部のダナン、南部のホーチミン等の都市を中心として広がっています。
家具製品のお店例
下記のお店と弊社は、無関係です。
- Huu Bang(地名)
- Canh Nau(地名)
- https://dongsuh.vn/
- https://khomoc.com.vn/
- https://www.dogonoithattaihue.com/
上記のリスト詳細はTOPnoithat をご覧ください。他、家具工場リストもあります。
革財布
ベトナムには、中国から仕入れた革財布を「ベトナム製」と偽り販売する業者がいます。もし、本物のベトナム製革財布を仕入れたい場合は、中国製との相違点を知っておきましょう!
- ベトナム製は手作業かつ天然の牛革製(表面がゴツゴツとしている)
- 滑らか×光沢のある財布は中国製
- 手触りが柔らかい=中国製、ゴツゴツ硬い=ベトナム製
- カラフルな革財布=中国製、地味な色合い=ベトナム製
革財布のお店例
*下記のお店と弊社は、無関係です。
- https://babuhandmadeleather.com/
- https://laforce.vn/
- https://aleather.vn/danh-muc/vi-nam/
- https://kimbaowabe.com/
- http://styluk.vn/
- https://hatplus.com.vn/
- https://www.gento.vn/xuong-san-xuat-do-da-thu-cong-theo-yeu-cau
- https://vietphongsaigon.com/
- https://sovani.vn/
- https://hangdathat.com/
古着
ベトナム人の古着バイヤーは、カンボジアで買い付けをすることが多いです。理由は、日本や欧米などから、人道支援目的で輸出されている古着を安価に取得できるためです。当然、本来の目的とは違っていますが、実情は「安い古着を入手できる国」として考えられています。
古着のお店例
*下記のお店と弊社は、無関係です。
- ドンタック市場
- キムリエン市場
- ホアンホアタム市場
- チャウロンアンザン市場
- シダ・バ・チュウ衣料品市場
- Give Away
- LABB
- Passii
- Maniac
情報元:sapo
まとめ
- ベトナムからの品目は、多くの場合、関税無税。
- 一回の輸入額が20万円をこえるのか?が一つのボーダー
- ベトナムと中国は人件費の違いがある。
- 最近はベトナムさえも急速に人件費が上昇している。
- ベトナムが得意な産品と日本側にある商品にニーズをうまく組み合わせよう。
- 理想は、ニーズの発掘だけではなく、ユーザーエクスペリエンスを追い求めること
【貿易の相談】輸出入のスタートアップに最適!二人三脚で支援!
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