外国へ荷物を輸出するときに、航空便が良いのか。それとも海上輸送が良いのか悩みます。普通に考えれば、航空輸送の方が輸送日数が短く料金が高いです。一方、海上輸送は、料金が安い代わりに所要日数が長いです。これらの一長一短を考えたとき、航空便を使う必要があるのでしょうか?
航空便と海上便のポイントは….
- 輸送料金
- 輸送日数
これら2つのバランスを見ながら、どちらの輸送手段が「輸出先にとって最適なのか?」を考えます。そこで、この記事では、航空便と海上便における所要日数を調べるツールをご紹介します。このツールを使えば、荷物の大きさ、出発地、到着地を指定するだけで、一画面の中で航空便と海上便、それぞれの所要日数がわかります。
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航空便と海上便の航海日数を調べる(計算する)方法
航空便と海上便の所要日数を調べるだけなら、通関業者やフォワーダー、又は「シッピングガゼット」などを使う必要はありません。こちらの「航空便と海上便の所要日数を調べるツール(Freightos)」を活用します。Freightosは、すべて英語で表示されていますが、以下の説明文を参考にすれば、特に困ることはありません。
航空便と海上便の航海日数検索ツールの使い方
所要日数検索ツールの利用料金は無料です。会員登録や課金などもなく、Freightosにアクセスすれば利用できます。今回、ご紹介するツールは、航空便と海上便の所要日数を調べられる物ですが、実は、このツールには、他にも様々な機能があります。
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今回は、このサイトが提供する別の機能として「航空便と海上便の所要日数検索ツール」を説明していきます。主な特徴は、次の3つです。
- 誰でも無料で利用可能!会員登録も不要です。
- 機能を大きく分けると、LCL/AITとCONTAINER(FCL)の2種類です。
- 使い方はシンプル。荷物の大きさ、数量、出発地と目的地を入力するだけです。
それでは、これらの特徴を踏まえながら、実際の操作画面で説明していきます。
1.LCL・AIR貨物の所要日数の調べ方
下の画像をご覧ください。赤枠と青枠がありますね? こちらで輸送形態を選びます。この場合における輸送形態とは、次の内のどちらかです。もし、あなたが20フィートのコンテナを運ぶなら、青枠。コンテナ未満や航空便で運ぶのなら赤枠を選択します。
- LCL(コンテナ未満の少量貨物)か、AIR(航空便)→赤枠を選択!
- CONTAINERS(FCL=コンテナ単位の貨物)→青枠を選択!
赤枠のLCLを選んでみましょう。以下の図と照らし合わせながらご覧ください。
- 数量です。何個、輸送しますか?
- 一つあたりの荷物の大きさです。つまり、2番で指定する大きさの貨物が1番で指定する数量分です。
- 荷物一つあたりの重さです。この1、2、3の組み合わせで、あなたが運ぶ荷物全体の容積と重量を算出しています。
- 出発地です。どこから荷物を発送しますか?
- 到着地です。どこまで荷物を送りますか?
この1~5番までの項目を入力すると…….
このように所要日数が表示されます。ただ、なぜかこの画面には、航空便の日数が出てきませんね? これには、出発地と到着地の指定方法が関係しています。
下の画面を見ると「TOKYO」という地名の左に飛行機、船、風船のようなマークがありますね。飛行機は、空港。船のマークは、港を指定しています。そして、風船マークは、指定しないことを表します。つまり、航空便と海上便のどちらも指定しないときは「風船マーク」を選びます。
すると、このように、航空便と船便の所要日数の一覧が表示されます。
2.FCL(コンテナ輸送)における日数の調べ方
それでは、次にコンテナ輸送における所要日数の調べ方を説明していきます。こちらの画面でいうと、青枠をクリックしたときです。
この画面における項目は、次の通りです。
- 数量です。右に指定する大きさのコンテナが何本いるのか?(二番の説明)
- 必要とするコンテナの大きさです。20フィート、40フィート、40フィートのハイキューブ(背が高いコンテナ)
- 出発地です。どこから荷物を発送しますか?
- 到着地です。どこまで荷物を送りますか?
すべての項目を埋めると、コンテナ輸送における所要日数が表示されます。東京からニューヨークまでは、およそ一カ月ほどで着きそうです。
以上、航空便と海上便の輸送日数を簡単に調べる方法でした。
まとめ
- 目的地までの所要日数を調べることで、顧客との納期の打ち合わせがスムーズです。
- 海上便、航空便の所要日数は「Freightosの検索ツール」を使えば一発でわかる。
- 出発地、目的地の指定は、空港名や港名の指定より、都市名指定が良い。