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【HUNADE】輸出入と国際輸送ガイド 学習コース

第4回:FCL、LCL、航空便とは?

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FCL、LCL、航空便の比較

国際輸送では、「どんな方法で荷物を運ぶか」を選ぶことが大切です。よく使われる方法には「FCL(コンテナ貸切)」「LCL(ほかの人と一緒に送る混載便)」「航空便(飛行機で送る)」の3つがあります。

それぞれに向いている荷物や使う場面があり、間違って選ぶとコストが高くなったり、納期に間に合わなかったりすることもあります。

この記事では、3つの輸送方法の違いや選び方をわかりやすく説明します。

この記事で説明すること

  • FCL(コンテナ丸ごと輸送)、LCL(少量の混載便)、航空便の違いがわかります
  • それぞれの輸送方法に向いているケースや特徴を学べます
  • 費用、スピード、リスク、使いやすさなどを比較できます
  • LCLや航空便でかかる追加費用の内容と注意点がわかります
  • 自分の荷物にはどの方法が合っているか、選び方のポイントがつかめます
  • よくあるトラブルや勘違い(例:料金のしくみや納期のずれ)とその対策
  • 初心者が見落としやすいチェックポイントをQ&A形式で紹介しています

FCL(Full Container Load)とは

海上コンテナ

FCLは、1本のコンテナを特定の荷主が専有して使用する輸送形態です。(独占的に使用)標準的なサイズには20フィートコンテナ(約33CBM)と40フィートコンテナ(約67CBM)があります

FCLの特徴

  • 他の会社の荷物と一緒にならないので、トラブルが少ない(遅延や損傷リスク)
  • 最初から最後まで同じ状態で運ばれるので安心(セキュリティや追跡性)
  • 荷物の形やサイズにあわせた自由な梱包ができる(大型機械や特殊梱包に対応)
  • 荷物が多いほど、1立方メートル(CBM)あたりの運賃が安くなる

注意点

  • 荷物が少なくても、コンテナ1本分の料金がかかる(スペースの無駄がコスト増しに直結)
  • 初めての輸送や小さい出荷では、コストが高くなることがある

LCL(Less than Container Load)とは

LCLは、複数の荷主の貨物を1つのコンテナに混載して輸送する方式です。貨物量が少ない場合や、試験的・不定期的な輸送に適しています。

LCLの特徴

  • 荷物の体積(CBM)に応じて料金が決まるのでムダが少ない
  • 少量出荷やいろいろな種類の商品に向いている
  • コンテナを丸ごと使わないので、初期コストを抑えやすい
  • 定期便が多い路線では出荷スケジュールも調整しやすい

注意点

  • CFSで荷物の仕分け作業があるため、FCLより納期が遅れることがある
  • 他の会社の荷物と混ざるため、破損や間違い配送のリスクがある
  • 見積に入っていない追加費用(仕分け料・書類費など)がかかることがある(CFSチャージ)

LCLを選ぶ場合は「すべて込みの見積」と「追加料金の詳細説明」を必ずフォワーダーに確認しましょう。

fclとlclの違い

航空便(Air Freight)とは

航空便は「早く届けたい」ときに使う輸送方法です。急ぎの商品や高価なもの、生鮮品、精密機器の輸送によく使われます。

航空便の特徴

  • 出荷から納品まで、だいたい2〜5日ととても早い
  • 大きな都市間では、毎日たくさんの便がある
  • 通関もスムーズに進みやすい(主要空港)
  • 費用は高めですが、販売チャンスを逃しにくくなります

注意点

  • 料金は「実際の重さ」と「かさ(体積)から計算した重さ(縦×横×高さ÷6000)」のどちらか大きい方で決まります
  • リチウム電池やスプレー缶などの危険物は運べない場合があります(IATA規制)
  • 空港の使用料など、別途かかる費用があることもあります(地上ハンドリング料等)

実重量と容積重量

航空便を選ぶ際は、単なる運賃比較だけでなく「時間コスト」「緊急性」「破損リスクの許容度」なども含めて総合的に判断しましょう。

【航空輸送の運賃】計算方法とメリット・デメリットを解説!

航空輸送の様々な制限を解説(最大積載量、高さ制限等)

輸送手段の選定基準

どの輸送方法を使うかは、荷物の量や納期によって決まります。

  • 10CBM以上の大きな荷物 → FCL(コンテナまるごと)
  • 少量の荷物やお試し輸入 → LCL(混載便)
  • 急ぎ・高価な商品・壊れやすい物 → 航空便

荷物の種類、サイズ、納期、壊れやすさなどを考えて、一番合った方法を選びましょう。

例えば、精密機器などはLCLよりFCLの方が安全です。また、急ぎなら費用が高くても航空便が有効です。なお、フォワーダーによってはLCLなのにFCL並の料金を出すこともあるので、見積は必ず複数社から取りましょう。料金の内訳も要チェックです。

FCL・LCL・航空便の比較表(概要)

FCL・LCL・航空便の比較表

項目FCLLCL航空便
費用水準中(容量次第で割安)低(少量に最適)高(緊急時に有効)
納期約10〜30日約12〜35日約2〜5日
リスク管理高(封印状態)中(他社貨物の影響あり)高(輸送時間短く破損少)
適用場面大量・大型貨物小ロット・分散出荷高額品・急ぎ対応

補足情報

輸送方法の最適な選び方

国際輸送でFCL(コンテナ一貫輸送)、LCL(混載輸送)、航空便のどれを選ぶかは、まず貨物の量と納期が重要な判断基準です。一般的に、貨物量が10立方メートル(CBM)を超える場合や重量のある貨物はFCLが適しています。

一方、10CBM未満の小規模な貨物はLCLが経済的です。特に納期が厳しい場合は、コストは高くなりますが航空便の利用を検討すべきでしょう。

これらに加えて検討すべき重要な要素には….

  • 貨物の特性(割れやすい商品や温度管理が必要な品目など)
  • 梱包の状態、繁忙期における混雑状況(年末年始や大型連休前は遅れが生じやすい)
  • 貨物保険の必要性
  • 環境規制(特に危険物やリチウム電池などの特殊貨物)

などがあります。これらを総合的に評価して最適な輸送方法を見つけましょう!適切な郵送手段が分からない場合は、フォワーダーに相談をすると良いです。弊社でも相談に応じています。よろしければ、文章末の見積依頼ページからお問い合わせください。

LCLで発生する可能性のある追加費用

LCL輸送では本来の運賃以外に、CFS(コンテナ・フレート・ステーション)での荷役料金、輸送書類の作成手数料、港での一時保管料などが別途かかることがあります。

航空輸送における追加費用

航空便を利用する際は、基本運賃に加えて空港施設使用料、地上での貨物取扱料、航空保安検査料などの諸経費が発生することが一般的です。これらの追加費用については、事前に詳細な見積書を取り寄せて確認しておくことをお勧めします。

初心者がハマりやすい!国際輸送Q&A

Q1. LCLの方が安いなら、FCLは使わない方がいい?

A. 必ずしもそうではありません。貨物量が10CBM以上ならFCLの方が1CBMあたりのコストが割安になり、破損リスクも低くなるため、総合的に判断しましょう。

Q2. FCLのコンテナは途中で開けられることがある?

A. 通常は封印状態で出荷から到着まで開封されませんが、税関検査が入った場合は例外的に開封されることがあります。

Q3. LCLだと納期はFCLより遅れる?

A. はい。LCLはCFSでの仕分け作業があるため、FCLより通常1〜3日程度長くなる傾向があります。急ぎならFCLや航空便を検討しましょう。

Q4. 航空便の料金は重量だけで決まる?

A. いいえ。航空便は「実重量」と「容積重量」の大きい方で課金されます。かさばる軽い貨物は高額になる場合があります。

Q5. 航空便ならどんな貨物でも送れる?

A. いいえ。リチウム電池、可燃物などはIATA規制で制限があります。事前にフォワーダーに確認しましょう。

Q6. フォワーダーによってLCLをFCL扱いで請求されることがある?

A. はい。少量でもFCL扱いで高額請求されるケースがあります。必ず複数社から見積を取得し、明細を確認しましょう。

まとめ

FCL・LCL・航空便のいずれを選ぶかは、単純なコスト比較だけでは決められません。貨物の特性・数量・納期・取引条件などを総合的に判断し、最適な輸送手段を選択することが国際物流の成功には不可欠です。

 

次の記事>>「第5回:フォワーダーとは?輸送の実務を支えるキープレイヤー

 

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