PL保険 個人事業主でも加入!? 個人輸入/輸出 おすすめは?

保険 輸入ビジネス
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製造した商品で事故が発生したときに、その賠償費用を支払うのが「PL保険」です。PLとは、製造物責任法と呼ばれる法律で、粗悪な製品の流通から消費者を守る法律です。日本国内で何らかの製品を製造する人は、この製造物責任法の規制を受けます。実は、この製造者には、海外から商品を輸入する人も含まれます。

そこで、この記事では、PL保険の概要、おすすめの保険会社などをご紹介していきます。

保険

PL保険の意味とは?

製造物責任法は、製造した商品に瑕疵(かし=悪い部分)があることで、消費者にダメージを与えたときに、製造者に対して賠償を義務付ける法律です。

例えば、スケートボードを製造していたとします。完璧な状態で出荷したつもりでしたが、いくつかの不良品が出てしまいました。運が悪く、この不良のスケートボードにより、負傷する事故が発生してしまいました。つまり、粗悪なスケートボードが消費者を負傷させてしまったのです。

このようなときに、消費者を保護するのが「PL法」です。このケースの場合、負傷した原因は、粗悪なスケートボードを製造したメーカにあるとして、スケートボードの交換は、もちろんのこと、負傷した方の治療費や慰謝料まで支払うように義務付けています。これがPL法です。

負傷している人がある程度の数であれば、治療費や慰謝料などを自社で賄うことも可能かもしれません。しかし、この補償対象が何十人、何百人にもなると、大変ですね。そこで、このPL法による補償義務を負った際に、代わりに補償代金を支払ってくれるのが「PL保険」です。(Product liability insurance)

こんな間違った知識は危険!PL保険の対象になる人

インターネット上の回答集などを見ると「海外から商品を輸入するときは、製造者ではないからPL法は適用されない!」との回答を見ることがあります。しかしながら、この回答は、完全に間違っているためご注意ください。正しくは、次の通りです。

海外から輸入する場合、日本国内におけるすべての責任は、その商品を輸入する人が担います。つまり、輸入した商品に欠陥があり、消費者にケガをさせてしまったときは、商品を輸入した人にPL法が適用されます。日本国内に商品を輸入した人が、製造した人として扱われることになっているのです。

商品を製造した人として扱われるのであれば、当然、製造物責任法(PL法)も適用されます。知恵袋などの回答集を見ると、完全に間違った回答をしている人がいるため、注意しましょう!しかも、それがベストアンサーになっていますので….

商品を輸入する人=日本国内で商品を製造した人として扱われる=製造物責任法の規制対象

PL保険の種類

ある一定規模の輸入ビジネスを展開するときは、PL保険の加入が必要です。PL保険に加入することで、万が一のビジネスリスクを小さくできるからです。PL保険の概要と重要性が分かったところで、PL保険の具体的なお話をお伝えしていきます。まずは、PL保険の種類についてです。

PL保険を提供する会社を大別すると、次の2つがあります。

1.各保険会社が提供するもの
2.団体契約の中にある個別契約

1つめは、生命保険と同じく、民間の保険会社が提供するものです。この中の一つの商品としてPL保険があります。検索サイトで「PL保険」と検索をすれば、すぐに提供する会社が見つかります。また、最近では「PL保険の選び方」がわからない方に対して、会社の状態に合わせたPL保険を設計する専門業者もいます。

三井住友
AIG損保など

2つめは、各種団体が提供する個別契約です。この団体には、主に商工会議所があります。商工会議所という団体が保険会社と大口契約をして、商工会議所の会員は、その中で小口契約を結ぶ形です。保険料金単体で見ると、商工会議所の保険料金の方が安いです。しかし、商工会議所の会員になるには、年会費が発生するため、それを併せて考えると、本当に安いのかは疑問です。

もし、すでに商工会議所のメンバーであるなら二番の選択。個人事業主など、特に商工会議所に加入していないのであれば、1番を選べばいいと思います。

PL保険の算定基準とは?

PL保険は、どのような基準で保険料金が決まるのでしょうか? ざっくりと申し上げると「売上高」です。年間、どれだけの売上が見込めるのか?によって、保険料金が変わります。また、PL保険に「回収(リコールなど)」をつけるかによっても料金が違います。実は、PL保険は、補償の対象になる範囲が分かれています。

PL保険単体のみなのか? それとも、PL保険+回収なのか? です。

PL保険の単体とは、粗悪な商品を提供して、人にケガをさせたときに補償するものです。一方、回収とは、その粗悪品の商品を回収するために必要になる費用です。つまり、売上高と、補償タイプなどがPL保険の算定基準です。

■PL保険の2つのタイプ

1.PL保険単体
2.PL保険+回収

PL保険の概算費用。いくらくらいかかる?

では、PL保険は、一体、どれほどの料金がかかるのでしょうか? もちろん、どの部分まで補償するのか?によっても異なりますが、概ね次のような金額です。

年間の売り上げが2億円までは、30万程度(年間)、1億円までは、10万程度(年間)です。この料金には「回収」が含まれているため、PL保険の単体であれば、もう少し安いです。また、PL保険の料金を決めるときは、補償される部分、補償されないケースを確認されることをお勧めします。

例えば、食品を輸入するときであれば「食品表示法」の規制を受けます。この中で決められている賞味期限や消費期限、アレルギー表示が間違っていたことによる消費者へのダメージは、補償対象外になどの適用除外規定があります。「何であれば補償される、されない。」というのは、保険会社との打ち合わせで決まります。その結果、貴社における保険料金が算出されます。

PL保険の算定方法

  • 保険期間 一年間
  • 支払う保険料=前年度売上高×保険料率

参考程度:PL保険のおすすめの所は?

PL保険を提供する保険会社はたくさんあります。そのため、いくつかの保険会社から相見積などをとって、比較検討するといいと思います。ただし、実際、多くの輸入者さんは、AIG(旧AIU)さんを使われている所が多いです。

AIG(旧AIU)

関連的な疑問:海外のメーカーが設定しているPL法は使えないの?

おっしゃる通り、海外メーカーがPL保険を設定しているときは、その保険で賄われる可能性が高いです。ただし、この場合は、対象の製造メーカーと契約書などを結び、賠償範囲の費用的な部分での責任(日本の法律上の責任は輸入者)をどのように負担するのかを話し合いで決めておきます。

例えば、先ほどでもご紹介した通り、輸入者側が当然、守るべきことを怠っていたことによる事故(賞味期限誤表記、アレルギーなど)は、補償の対象外です。そうではなく、メーカー側の落ち度(製造時からの欠陥など)であれば、海外メーカーが加入しているPL保険で賄われる可能性があります。

関連的な疑問2:PL保険が適用されないケースは?

次に示すいずれかのケースに当てはまる場合は、PL保険の対象外です。

  • 罰金、懲罰的賠償金
  • 契約によって加重された責任
  • 予期していた身体的障害など
  • 製品自体の損壊
  • 汚染物質の排出・流出
  • ジョイントベンチャー運営
  • 核物質
  • 戦争
  • 地震、噴火、津波などの自然災害
  • アスベスト
  • 製品のリコール(特約を付ければ対応可能)

まとめ

  • PL法は、日本国内で生産された物が消費者を傷つけたときに補償する法律
  • 海外から輸入した物は、それを輸入した人がPLの規制対象になります。
  • PL保険は、民間保険会社提供の物と、商工会議所提供の物があります。
  • PL保険には、PL保険単体と回収費用が含まれている物の2つがあります。
  • PL保険の料金は、年間売り上げ高が一億円を超えるのか?で変わってきます。
  • おすすめの保険会社は、保険料の安さから、AIG(旧AIU)をお勧めします。
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