「輸入するときの輸送代金」船便と航空便の価格差はどれくらい?

国際輸送
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海外から商品を輸入するときは、航空便または船便を使います。配送料を安くしたいときは、一度にできるだけ多くの貨物を輸送することがポイントです。多くの貨物を輸送するほど、一つ当たりの輸送費を安くできるからです。

例えば、輸送代金が100ドルかかるとします。このとき、10個の貨物を運べば、一つ当たり1ドルです。15個であれば、6.6ドルまで下げられますね。一度に大量の貨物を運ぶことと合わせて、配達日数を調整することも料金を安くする上で重要です。

配達日数を短くするために航空便を使えば、配送料金は高いです。逆に、配達日数を長くして船便を使えば、料金は安いです。一度にできるだけ多くの貨物を運ぶこと、航空便と船便をうまく使い分けることが料金を下げるポイントです。そこで、この記事では、航空便と船便の価格差をご紹介していきます。

船便

航空便の料金は、船便の何倍?

一般的に、商業貨物を運ぶときは、船便を使います。一度に大量の貨物を安く運べるからです。運ぶものが高価であったり、品質劣化が激しかったりするものは、航空便を使います。ポイントは、輸入する商品の価格が輸送代金をカバーできるか?にあります。一般的な商品は、この価格転嫁が難しいため、船便を使うことが多いです。

では、日本に同じ商品を輸入すると仮定した場合、船便と航空便には、どれほどの価格差が発生するのでしょうか? 財務省の資料を基にして、同じ品目ごとに、船便と航空便の価格差を計算してみました。

船便と航空便の価格差一覧表

下の表は、日本へ輸入される品目の航空便と船便との価格差を示した表です。表の右側にある数字は、航空便におけるCIF価格(日本に港または空港に到着するまでの商品代金+配送料金)を船便におけるCIF価格で割った数値です。正確に言うと、航空便と船便のキロ単価、またはトン単価を算出した後、それらの単価(航空便と船便)を割っています。

例えば、船便のCIF価格が10キロで50ドル、航空便のCIF価格が5キロで150ドルであれば………30ドル(航空便のキロ単価)/5ドル(船便のキロ単価)=6倍です。もちろん、このCIF価格の中には、商品その物の価格も含まれているため、単純に輸送代金が3倍になるとは考えられません。あくまで参考データとしてご活用下さい。

表の見方 → 例えば、2つめの牛肉であれば、牛肉を航空便で運ぶ料金は、船便で運ぶときの2.95倍です。

肉類 3.09倍 原料炭 2.2倍 綿花 5.71倍 電気回路等の機器 4.17倍
牛肉 2.95倍 その他のコークス用炭 2.14倍 実綿 4.07倍 電気回路の開閉用、保護用機器 3.28倍
羊・やぎ肉 1.93倍 動植物性油脂 11.43倍 麻類含くず 22.04倍 絶縁電線及び絶縁ケーブル 3.58倍
豚・いのししの肉 1.32倍 動物性油脂 11.89倍 石及び砂 40.97倍 ラジオ受信機 2.74倍
豚肉 1.31倍 牛脂 2.87倍 大理石 14.04倍 映像記録・再生機器 0.98倍
鶏肉 2.32倍 植物性油脂 8.85倍 けい砂 32.74倍 アンプ・スピーカー・マイク 0.51倍
馬肉 2.5倍 綿実油 1.08倍 工業用ダイヤモンド 2.53倍 音響・映像機器の部分品 2.06倍
酪農、鳥卵 4.12倍 加工油脂及びろう 18.71倍 天然黒鉛及びカオリン等 13.77倍 電話機 11.43倍
ミルク、クリーム 8.19倍 キシレン 2.14倍 塩 123.31倍 電気冷蔵庫 2.55倍
粉乳 21.17倍 染料・なめし剤及び着色剤 13.81倍 雲母 11.91倍 扇風機 2.8倍
バター 3.41倍 有機合成染料及びレーキ顔料 6.69倍 金属鉱及びくず 82.37倍 自動車 3.38倍
チーズ、カード 3.43倍 酸性染料 1.75倍 鉄鋼くず 2.76倍 乗用車 2.51倍
魚介類 2.62倍 分散性染料 2.05倍 非鉄金属鉱 3.28倍 バス・トラック 1.85倍
魚介類 2.71倍 反応性染料 3.87倍 銅鉱 1.06倍 自動車の部分品 3.8倍
まぐろ 1.45倍 塗料類 17.97倍 亜鉛鉱 4.87倍 二輪自動車・原動機付自転車 3.08倍
さけ、ます 1.37倍 医薬品 32.34倍 マンガン鉱 15.33倍 航空機類 4.18倍
甲殻類、軟体動物 3.41倍 プロビタミン及びビタミン 19倍 モリブデン鉱 3.58倍 船舶類 3.69倍
えび 2.35倍 抗生物質 7.56倍 チタン鉱 4.52倍 自転車 15.02倍
かに 1.62倍 ホルモン 27.09倍 非鉄卑金属くず 39.59倍 照明器具 3.7倍
いか 2.6倍 抗生物質製剤 2.51倍 銅くず 1.7倍 家具 13.64倍
たこ 1.04倍 精油・香料及び化粧品類 11.04倍 動物性原材料 54.56倍 バッグ類 11.59倍
うに 1.28倍 精油及びレジノイド 9.36倍 動物除魚類の腸 3.1倍 衣類 2.69倍
にしん 3.08倍 人造香料類 2.24倍 繁殖用の種・果実及び胞子 14.47倍 男子用衣類 2.61倍
魚介類の調製品 4.71倍 肥料 7.17倍 石炭、コークス及び練炭 6.32倍 女子用及び乳幼児用衣類 2.15倍
穀物 9.21倍 プラスチック 13.26倍 石炭 5.24倍 下着類 2.48倍
米 5.08倍 シリコーン 4.42倍 はき物 4.53倍 衣類附属品 4.32倍
大麦及びはだか麦 5.53倍 塩化ビニール樹脂 11.32倍 書籍・新聞・雑誌 5.1倍 くつ下類 2.43倍
とうもろこし 12.61倍 ポリエチレン 17.94倍 プラスチック製品 12.99倍 下着類 2.37倍
あわ・きび及びひえ 8.01倍 ポリスチレン 7.64倍 がん具及び遊戯用具 2.37倍 セーター類 2.43倍
麦芽 5.22倍 合成樹脂 16.68倍 遊戯用具 1.17倍 成形品及び彫刻品 13.45倍
果実及び野菜 4倍 その他の化学製品 64.53倍 美術品・収集品及びこっとう 82.54倍  倍
果実 3.59倍 消毒剤・殺虫剤及び殺菌剤類 13.43倍 パルプ及び古紙 5.4倍 食料品加工機械 2.62倍
かんきつ類 2.75倍 でん粉 16.85倍 パルプ 5.17倍 建設用・鉱山用機械 7.3倍
レモン、ライム 2.14倍 革及び同製品・毛皮 6.84倍 溶解用パルプ 1.6倍 液体ポンプ 5.06倍
オレンジ 2.28倍 羊革 2.42倍 製紙用パルプ 6.29倍 気体圧縮機 23.5倍
グレープフルーツ 3.22倍 ゴム製品 5.04倍 織物用繊維及びくず 7.02倍 遠心分離機 5.73倍
バナナ生鮮 2.34倍 ゴム加工材料 5.02倍 絹 1.12倍 荷役機械 17.69倍
ぶどう 1.96倍 パルプウッド等 49.08倍 生糸 1.11倍 リフト・エレベーター類 12.41倍
野菜 4.3倍 ウッドチップ 8.68倍 羊毛 3.41倍 鉱物・木材等の材料加工機械 8.64倍
生鮮・冷蔵野菜 8.4倍 木製建具及び建築用木工品 6.62倍 原羊毛 1.33倍 コック・弁類 7.68倍
冷凍野菜 4.74倍 紙類及び同製品 11.84倍 洗上羊毛 2.64倍 半導体等製造装置 20.1倍
豆類乾燥 6.69倍 紙及び板紙 11.1倍 繊獣毛 3.18倍 半導体製造装置 7.31倍
砂糖 27.48倍 織物用繊維糸 6.04倍 獣毛カード、コームしたもの 3.45倍 発電機及び電動機 2.71倍
粗糖 7.41倍 綿糸 3.56倍 生ゴム 3.86倍 電算機類含周辺機器 1.89倍
糖みつ 18.81倍 綿織物絹10%以上のもの 8.91倍 天然ゴム 17.61倍 電算機類の部分品 9.82倍
乳糖 8.72倍 毛織物 2.67倍 天然ゴムラテックス 6.45倍 工作機械 4.81倍
コーヒー 4.54倍 毛織物絹10%以上のもの 2.59倍 合成ゴム 2.55倍 旋盤 0.97倍
コーヒー生豆 4.28倍 絹織物 4.18倍 合成ゴムラテックス 1.25倍 ボール盤及び中ぐり盤 0.79倍
インスタントコーヒー 1.96倍 合成繊維織物 5.29倍 その他の合成ゴム 2.58倍 フライス盤 0.88倍
ココア 1.96倍 チュール及びししゅう布類 9.27倍 クロロプレンラバー 1.8倍 研削盤 13.3倍
カカオ豆 4.76倍 敷物類 4.46倍 ブチルラバー 20.81倍 プレス及び鍛造機 1.43倍
カカオ脂 1.18倍 メリヤス編物及びクロセ編物 3.73倍 ニトリルブタジエンラバー 2.07倍 金属圧延機 14.39倍
お茶 4.95倍 貴石及び半貴石 52.15倍 針葉樹の丸太 3.49倍 メリヤス機 3.17倍
紅茶 4.13倍 鉄鋼 15.91倍 もみ及びとうひ 56倍 パルプ製造・製紙及び紙加工機械 5.75倍
緑茶 4.92倍 合金鉄 5.15倍 葉たばこ 2.07倍 ニッケル及び同合金 3.84倍
その他のお茶 6.96倍 鉄鋼の棒・形鋼及び線 22.67倍 紙巻たばこ 1.33倍 アルミニウム及び同合金 11.2倍
飼料 17.1倍 鉄鋼のフラットロール製品 4.38倍 原皮及び毛皮未仕上 33.1倍 鉛及び同合金 14.21倍
植物性油かす 20.98倍 管及び管用継手 22.66倍 原皮 30.68倍 亜鉛及び同合金 2.69倍
飲料 7.03倍 銀及び白金族 26.07倍 わに・とかげ・へび・しか皮 7.47倍 すず及び同合金 2.32倍
アルコール飲料 4.83倍 白金族の金属 2.2倍 毛皮 1.35倍 コバルト及び同合金 2.23倍
蒸りゅう酒 7.78倍 白金 1.37倍 採油用の種・ナット及び核 58.28倍 鉄鋼製構造物及び同建設材 8.02倍
ウイスキー 3.56倍 パラジウム 2.45倍 落花生 1.97倍 くぎ・ねじ・ナット・ボルト類 43.74倍
ブランデー 7.26倍 銀及び銀を張った金属 1.14倍 大豆 4.29倍 手道具類及び機械用工具 18.89倍
ぶどう酒 3.1倍 銀 1.21倍 ごま 6.61倍 卑金属製の家庭用品 6.07倍
ビール 4.46倍 銅及び同合金 4.56倍

結論:航空輸送と海上輸送の平均的な価格差は7倍

まとめ

  • 航空便と船便は、輸入する商品の価格転嫁、品質劣化率によって使いわけます。
  • 一般的な商品であれば、船便を使います。それ以外を使っている時点で、コスト競争から負けてしまいます。

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