アメリカから日本には、多くの消費財や工業製品が輸入されています。小規模事業者の中には、これらアメリカ製品を輸入し、日本市場で販売を検討している方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、アメリカから輸入されている主な商品、輸入ビジネスを始める方法、法規制のポイントなどを解説します。
アメリカからの主要輸入品
アメリカから日本に輸入される商品は、多岐にわたります。特に人気のあるカテゴリーと商品例は次の通りです。
電子機器・家電製品
アメリカは先端技術が発展しており、多くの電子機器や家電製品が日本に輸入されています。特に、スマートフォン、パソコン、ゲーム機などは、日本市場でも需要が高く、アメリカモデルは機能やデザインが異なることもあります。
人気商品・ブランド例
- Apple(iPhone、MacBook、iPadのアメリカ仕様モデル)
- Dell、HP(日本未発売の高性能ノートPC)
- Google Pixelシリーズ(日本未発売モデル)
- Bose、Sonos(高品質なスピーカー・オーディオ機器)
- GoPro(最新アクションカメラ)
ファッションアイテム
アメリカ発のブランドは世界的にも人気です。ブランド品、アパレル、靴などがありあります。特に、日本未発売のデザインや限定商品を取りそろえると良いでしょう。
人気商品・ブランド例
- Nike、adidas(アメリカ限定デザインのスニーカー)
- The North Face(日本未発売のアウター・バックパック)
- Levi’s Vintage Clothing(アメリカ製ヴィンテージデニム)
- Supreme、Off-White(ストリートブランドの限定アイテム)
- New Era(MLB公式キャップ)
食品・健康食品
オーガニック食品や健康食品は、アメリカでの人気が高く、日本でも需要が増加しています。スーパーフード、プロテイン、無添加食品などが注目されています。
人気商品・ブランド例
- Bob’s Red Mill(オーガニック小麦粉・オートミール)
- Quest Nutrition(プロテインバー・健康食品)
- KIND Snacks(ナチュラルグラノーラバー)
- Gatorade(スポーツドリンク・サプリメント)
- Beyond Meat(プラントベースの代替肉)
化粧品・美容製品
アメリカの化粧品ブランドを輸入している方もいらっしゃいます。
人気商品・ブランド例
- Glossier(日本未発売のスキンケア・コスメ)
- Fenty Beauty(リアーナ監修の多様な色展開のメイク製品)
- Tarte(オーガニック成分配合の化粧品)
- Drunk Elephant(ナチュラルスキンケア製品)
- Anastasia Beverly Hills(高品質アイブロウ・アイシャドウパレット)

ただし、化粧品は日本側で強い輸入規制があるので注意しましょう!化粧品の輸入ビジネスは避けるべき理由とは?
自動車部品
アメリカは、自動車関連品(エンジンパーツやカスタムパーツなど)も有名です。特に、クラシックカーの部品、ハーレー関連など、特定ブランドのパーツは、日本の自動車愛好家の間で需要が高いです。
人気商品・ブランド例
- K&N(高性能エアフィルター)
- Borla(アメリカ製エキゾーストシステム)
- WeatherTech(高品質カーアクセサリー)
- Mopar(Jeep、Dodgeなどの純正パーツ)
- Tesla(純正アクセサリー・カスタムパーツ)

アメ車関連品(部品を含む)は熱烈なファンがいます!
書籍・雑誌
英語の原書やアートブック、専門書などもアメリカから多く輸入されています。特に、学術書や最新のトレンドに関する書籍は、日本国内では入手しにくいため、一定のニーズがあります。
人気商品・ブランド例
- The New Yorker(英語の雑誌・カルチャーメディア)
- National Geographic(科学・歴史・文化の専門誌)
- The Criterion Collection(映画に関する限定版書籍・DVD)
- Marvel、DC Comics(アメリカンコミック)
- Harvard Business Review(ビジネス・経済の専門書)
小規模事業者の商品選定のコツは?
需要が高く、保管や輸送が容易で、利益率の高い商品を選ぶこ
とがポイントです。競合が少ない商品や、日本では入手しにくい商品を選ぶことで、独自のマーケットを開拓することが可能です。
アメリカ製品の輸入の方法
アメリカ製品を輸入し、販売する場合は、個人使用目的の輸入とは異なる規制があります。十分に注意しましょう!
市場調査と商品選定
日本国内の市場ニーズを把握し、どのカテゴリーの商品を輸入するかを決定します。ターゲット顧客のニーズを調査し、競争力のある商品を見極めましょう。
仕入れ先の探し方と交渉のコツ
アメリカでの仕入れ先を見つけるためには、オンラインの卸売サイト(Alibaba、Faireなど)や展示会を活用します。信頼できるサプライヤーを選び、長期的な関係を築くことが重要です。

例えば、輸入代行サービスを提供する会社では、アメリカ現地での交渉も代行してくれることがあります。
小口輸入と一般輸入の違い
小規模事業者が始めやすいのは小口輸入です。少量の仕入れからスタートでき、初期コストを抑えることができます。大量輸入を行う場合は、一般輸入の手続きを理解し、関税や輸入規制に注意が必要です。
アメリカ製品に対する輸入規制と注意点
アメリカ製品を日本に輸入する際に留意すべき点です。
- 関税と消費税
- 輸入禁止品
- 検疫や安全基準
- 知的財産権
1.関税と消費税の仕組み
アメリカからの輸入品には関税と消費税が課されます。商品カテゴリーによって税率が異なるため、事前に確認しておくことが必要です。

関税率や規制が分からない場合は、税関に相談しましょう!
2.輸入禁止品目や規制品目の確認
一部の食品や化粧品などは、日本国内で販売する際に特定の許可が必要になることがあります。事前に輸入可能な商品かどうかを調査しましょう。
3.検疫や安全基準に関する情報
食品や化粧品を輸入する場合は、食品衛生法や薬機法の規制を遵守する必要があります。適切なラベル表示や成分証明書の準備が必要です。
4.知的財産権への配慮
ブランド品やキャラクター商品などを輸入する際には、知的財産権の侵害に注意する必要があります。偽造品や模倣品の販売は法的リスクを伴うため、正規のルートで仕入れることが重要です。
日本に輸入できないもの(禁止)・規制されている物と条件を徹底解説
まとめ
アメリカからの輸入品にはビジネスチャンスがあります。特に、小規模事業者にとっては、日本未発売の商品やオーガニック食品、ファッションアイテムなどの輸入が有望です。
輸入を成功させるには、市場調査を徹底し、需要のある商品を選び、法規制を遵守することが重要です。また、輸入代行サービスを活用することで、スムーズな輸入業務を実現できます。アメリカからの輸入をビジネスの一環として考え、新たな市場を開拓していきましょう。


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