種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 上海 | 岐阜 | 野草パウダー 60KG | LCL |
法人 | 横浜 | フィリピン | 加工食品 300KG | 相談希望 |
法人 | 上海 | 岐阜 | 野草パウダー 60KG | LCL |
法人 | 横浜 | フィリピン | 加工食品 300KG | 相談希望 |
「アメリカに向けて商品を輸出したい!でも、どうやったらアメリカの関税率を調べられるのか….」このような疑問を抱えていませんか? そこで、この記事では、アメリカの関税を調べる2つの方法をご紹介していきます。
HTS/アメリカの関税率の調べ方
日本から輸出する商品は、アメリカ側では、何%の関税率がかけられるのでしょうか? アメリカの関税率の調べる方法は、次の2つです。
- ワールドタリフ
- アメリカの「HTS検索サイト」
1.ワールドタリフ
ワールドタリフとは、米フェデックス社が提供する世界中の関税率を検索できるサービスです。利用は有料ですが、日本は、ジェトロがフェデックスとの間で包括契約をしているため、日本国内で使用する限り無料で利用ができます。ワールドタリフによる検索方法は「ワールドタリフの使い方」をご覧ください。
2.HTS検索サイト
海外通販、贈答、商売取引などに関わらず、海外との間で物品をするときは「HSコード」を使います。HSコードとは、6桁以上の数字と品目を一覧にまとめた物です。数字と品目のリストを世界各国が共通で利用しているため「コードから商品」又は「商品からコード」などを探せます。そして、各国は、このHSコードを基準にして、関税率などを決めているため貿易をする上では重要です。
例えば、りんごであれば、123456。みかんであれば、12376などです。各国で共通のコード表を利用するため、商品がどのような物であるのか?を理解できます。また、このHSコードは、最初の6桁のみが世界共通です。それ以降の桁は、各国独自で決めています。アメリカの場合は、共通の6桁の下に4桁を加えて10桁で運用しています。そして名称を「HTS」としています。
この記事では、2番のHTS検索サイトによる関税率の探し方をご紹介していきます。
HTSの検索方法
HTSは、アメリカの国際貿易取引委員会(USITC)のサイトで検索ができます。サイトに行くと、画面中央部分に大きなフォームがあります。この中に、関税率を検索したい、一般的な名称を入力します。一般的な名称とは、広く使われている言葉を指します。
例えば「チョコバット」と固有の名称ではなく「チョコーレート菓子」または「チョコレート製品」「チョコレート」などの言葉で検索します。孫六ではなく「包丁」、プラダの革バックではなく「革バッグ」です。製品の固有名称ではなく、その製品を表す一般的な言葉で検索をしてみましょう。もちろん、一般的な言葉を英語にするのをお忘れなく!
画面の左側をみると、タブがあります。この中の「VIEW」というボタンを押すと、名称ではなく、一覧から品目を探せます。
緑色の部分は、タリフの表紙部分です。品目を分類する上での一般的なルールが記載されています。右側の品目を見ながら、適切なCHAPTER(赤枠)を選びます。チャプターを押すと、品目リストのPDFファイルがダウンロードされます。
チャプター部分をクリックすると、PDFファイルがダウンロードされます。画面遷移等による閲覧方法ではないため注意します。
例えば「BEEF」と検索してみます。
これがビーフの検索結果です。赤枠部分と青枠部分は連動しています。
赤枠部分がアメリカのHTSコードです。牛肉でも冷凍、冷蔵、部位ごとにHTSコードが違います。輸入する商品に最適な品目を見つけましょう。次に画面をチェックします。ここには、大きく分けて三つの関税率が記載されています。
- 赤丸=一般的な関税率
- 緑丸=発展途上国又は、アメリカとFTAを結んでいる国に適用する関税率
- 青丸=北朝鮮とキューバの二各国のみ適用する関税率
2019年10月現在、日本とアメリカはFTAを結んでいないため、日本の牛は、赤丸の税率が適用されます。(2020年には、日本も緑枠の関税率が適用される予定)他方、シンガポールなどは、アメリカとFTAを結んでいるため、緑丸の関税フリーの恩恵を受けられます。
スペシャル欄の中にある記号は、国を示しています。
国 | 記号 | 国 | 記号 |
後発開発途上国 | A+ | ヨルダン | JO |
オーストラリア | AU | 韓国 | KR |
バーレーン | BH | モロッコ | MA |
カナダ | CA | メキシコ | MX |
チリ | CL | オマーン | OM |
コロンビア | CO | ドミニカ共和国 | P |
AGODA(アフリカ) | D | パナマ | PA |
イスラエル | IL | ペルー | PE |
シンガポール | SG |
次に画面の上に注目します。ここに品目を分類する上での注意事項が記載されています。日本でいう「類注」のような部分です。
事前教示制度も活用(eRuling)
輸出品目のアメリカ側のHSコードがわからないときは、米国税関(CBP)に対して、事前教示制度を利用できます。事前教示制度により、以下の項目について米国税関の公式見解が示され、様々なリスクを小さくできます。
- 品目分類
- 原産地の判定(協定上の原産品であるのかの判定)
- 協定適用の可否
- 原産国の表示
回答に要する期間は、約30日間です。詳しくは、米国(CBP)のサイトをご覧ください。
「CROSS」eRulingの回答例
eRulingを使い事前教示をするときは、過去に同様の回答例がないのか?を確認しましょう。米国税関では「CROSS」という名称で、過去の事前教示の回答例を紹介しています。ちなみに、日本税関の事前教示回答例は、こちらのサイトです。
まとめ
- アメリカの関税率を調べるときは、ワールドタリフ又は、HTS検索サイトを使う。
- 日本のHSコードは9桁。他方、アメリカのHSコードは10桁です。アメリカのHSコードを「HTS」という。
- 対象の関税率を探すときは、個別名称ではなく、広く一般的に使われている名称を使う。

