貿易相手(輸出や輸入)を見つけ上で、アリババ(alibaba)を活用するのは有効です。アリババサイト内を検索すれば、あらゆる商品がやり取りされているのがわかります。世界各国の売り手と買い手がアリババを通して出会う。まさに、世界大交流の場です。
そこで、今回は、アリババの安全性(クレジットカード決済等)、Trade Assuranceについてご紹介していきます。貿易取引といえば「商品を送ったけれど、代金が支払われない」「商品の品質部分が最悪」になる可能性があります。アリババは、これらのリスクについて、どのようなサービスを提供(安全性を保つ)しているのでしょうか?
アリババの安全性(Trade Assurance)
アリババ内で、クレジットカードなどを使い決済をするのは安全なのでしょうか? 結論から申し上げると、特に危険性はないです。その理由が「Trade Assurance」の保護にあります。Trade Assuranceとは、貿易保証です。売り手と買い手がアリババで出会い、取引が完結するまでのすべてのリスクを様々な仕組みにより小さくしています。アリババが提供する貿易保証は、次の4つです。
Trade Assuranceの4つの保証内容
- 支払い保証(Payment protection)
- 船積み保証(Shipping protection)
- 品質保証(Product quality protection)
- 保証期間(Protection period)
1.支払い保証(Payment protection)
アリババが指定する方法で支払われた代金は、すべて保証の対象です。
2.船積み保証(Shipping protection)
サプライヤーに対して期日通りに船積みさせます。買い手と売り手の契約に基づく「船積み日」に間に合わないときは、返金処理の対象として買い手を保護します。
3.品質保証(Product quality protection)
サプライヤーが提供する商品の品質を保証します。契約書通りの製品に仕上がっていないときは、買い手を保護します。
4.保証期間(Protection period)
買い手の注文は、商品を受け取ってから30日以内まで保証の対象です。
この1~4つがTrade Assuranceの内容です。ご覧になるとわかる通り、貿易をするときにリスクとなる点がすべて保護されています。しかし、保証を受けるときは、次の2つの条件があります。
Trade Assuranceの保護対象になる条件
- Trade Assuranceに対応のサプライヤーから購入
- 支払いをアリババが指定する方法
1.Trade Assuranceに対応するサプライヤーから購入
Trade Assuranceに対応しているサプライーから商品を購入します。対応しているかどうかは、商品ページの以下の赤枠部分で確認できます。
2.支払いをアリババが指定する方法
商品代金をアリババが指定する方法にします。アリババでは、次の3つの支払い方法のいずれかを選ぶときに支払い保護の対象にします。
- クレジットカード
- e-checking
- T/T(銀行振込)
この中で日本の会社(個人)に関係があるのは、1番のクレジットカードか3番のT/T決済です。この内、3番のT/T決済は、その代金の振込先がアリババが指定するシティバンクの口座になっているため十分に注意しましょう。
例えば、サプライヤーと交渉をしていく中で、相手先の銀行に送金してほしいと頼まれるときがあります。いわゆるダイレクト送金です。この場合は、アリババのTrade Assuranceの対象外です。サプライヤーにお金を支払うときは、アリババが指定するシティバンクに入金すること(経由させること)が保証の絶対的な条件です。
以上、アリババの安全性を確認できる4つ保護プログラムの説明でした。
まとめ
- アリババを通して貿易取引をすると、Trade Assuranceにより買い手保護プログラムの対象です。
- 売り手は、交渉の中でアリババ外で取引することを持ちかけきます。その場合は、無視しましょう。
- Trade Assuranceの内、特にT/Tによる支払いは気を付けましょう。アリババが指定するシティバンクへの振り込みが保護の対象です。

