商業目的で貿易をする「アリババ」には、どのような支払い方法があるのでしょうか? この記事では、アリババの支払い方法と、その概要をご紹介していきます。
アリババの支払い方法
アリババは、貿易取引が円滑に進むように、複数の決済手段を設けています。輸出者または、輸入者は、お互いの取引実績により、最適な商品代金の支払い方法を決めます。具体的には、次の三つのポイントがあります。
- 常に取引の安全性を考えること
- 基本は、アリババを通した決済手段を考えること
- 販売者がその決済手段に対応していること
1.常に取引の安全性を考えること
基本的に、アリババのサイトを利用する。しないに関わらず、貿易は、細心の注意を払います。「本当に相手は大丈夫なのか?」「商品自体の品質」など、様々な観点から相手を疑い続けることが重要です。その積み重ねの結果、少しずつ注意を緩めていくのがベターです。特に、商品代金の直接決済は気を付けましょう。
アリババ上で交渉をしていくと、サプライヤーから「アリババ外でやり取りしよう」と誘われることが多いです。アリババは、Trade Assuranceを定めていて、アリババ上の取引の安全性を高めています。この環境があるにも関わらず、アリババ外の取引を提案してくる時点で怪しいと考えたほういいです。(取引実績が積み重なった上なら有)
2.アリババを通した決済手段を考えること
お金を支払うときも「相手に直接支払わないこと」が重要です。アリババでは、Trade Assuranceの中で支払い保護をしています。ただし、この保護は、アリババが指定する手段により決済した場合に限られます。そのため、アリババ以外で決済するときは、買い手保護プログラムの対象にはなりません。
例えば、ペイパルで決済するのであれば、ペイパルにおける買い手保護プログラムを利用します。また、アリババを通さない「T/T決済(電信送金)」をしたときは、100%の責任を買い手が負うことになるため、気を付けましょう。T/T決済をするのであれば、必ずアリババが認めているT/T決済をします。(シティバンク決済)
関連記事:Trade Assurance・アリババの安全性とは?
3.販売者がその決済手段に対応していること
アリババのシステム的には、支払い方法は用意されている。しかし、売り手の都合により、いくつかの決済手段が用意されていない可能性は十分あります。
サプライヤーが対応している決済手段は、以下の赤枠部分に表示されています。この部分は、各商品を扱っている売り手によって異なるため、自身が希望する支払い方法に対応しているのかを確認しましょう。どれだけご自身がL/Cを希望していても、売り手が対応していなければ選択できません。
それでは、以上のポイントを踏まえて、アリババが用意している支払い方法をご紹介していきます。
アリババでの支払い方法
アリババで用意されている支払い方法は、大きく分けると、次の2つです。
- オンライン決済
- オフライン決済
これらの中には、次の支払い方法があります。オンとオフの違いは、アリババ上のサイトで決済をするのか、しないのかです。また、オンとオフのどちらにもT/T決済がありますが、これはアリババが指定する銀行への送金(シティバンク経由)か、サプライヤーの銀行への直接送金かの違いです。後者の方がリスクが高いです。
手段 | |
オンライン決済 | VISA |
MasterCard | |
e-Checking | |
T/T(電信送金) | |
Paypal | |
オフライン決済 | L/C |
D/A | |
D/P | |
T/T | |
Western Union payments | |
paypal |
主要決済手段
上の表通り、アリババには、様々な決済手段があります。しかし、基本的には、次の支払い方法で事足りる場合が多いと思います。
- クレジットカード決済(ペイパル決済)
- T/T決済
- L/C決済
1.クレジットカード決済
名前の通り、クレジットカードを使いお金を支払うことです。一定の金額以下であれば、クレジットカードの支払い一択で良いと思います。
関連記事:ペイパル
2.T/T決済
一般的な言い方で言うと「銀行振込」です。日本の銀行(自社または自分の口座)から、サプライヤーの銀行口座に振り込むことです。ただし、アリババでは、T/Tにも買い手保護のプログラムを適用しています。利用条件は、T/T決済の送金先をサプライヤーではなく、アリババの指定するシティバンクに送金することです。
要は、買い手→シティバンク→売り手 とお金が流れることにより、取引上の問題が発生したときに「お金だけが先に流れてしまうこと」を防ぎます。
3.L/C決済
貿易代金が大きくなってきたときに利用する決済手段です。大きくなるとは、一回の取引が最低数百万円から数千万円の取引です。L/C決済とは、買い手と売り手の間に2つの銀行が入り、決済する方法です。きわめて安全性が高い支払い方法であるため、巨大な取引には必ず利用します。ただし、2社の銀行が間に入ることからわかる通り、決済手数料が高くつくことが難点です。
また、L/C決済は、買い手側の与信力が必要です。そのため、買い手であるあなたが銀行から一定の信頼を得ていないときは、L/C決済ができない可能性が十分あります。したがって、一般的な貿易取引であれば、T/T決済やクレジットカード決済で十分です。といいますか、要は、LCでいう銀行の役割をアリババが担っています。
関連記事:L/C決済
まとめ
- アリババには、大きく分けてオフラインとオンラインの2つの支払い方法がある。
- 主な決済手段は、クレジットカード、ペイパル、T/T、これにL/Cが加わるだけです。
- ある一定の金額までは、クレジットカードまたはT/Tで十分です。


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