「少しでも航空輸送代金を抑えたい」「現状の輸送代金に見直しを図りたい」と考えているときは、貨物密度(Density)を考慮しましょう。
この記事では、Densrity Cargoの意味と定義、計算方法をご紹介していきます。
貨物密度/Density
貨物密度の計算ツール
HUNADEは、貨物密度の計算ツールを提供しています。よろしければ、ご利用ください。なお、以下の重量は、貨物の合計重量を指します。(例:個数が100なら、100個分の合計重量)
貨物密度/Densityとは?定義と意味
貨物密度は、ある一定の空間の中で運べる貨物の「密度」を示します。とても簡単に考えてみましょう。一メートル四方の容器があるとします。この中に、50のボールが入っているなら、50個のボール/m3、100のボールであれば、100個のボール/m3を運べると考えられますね!
そして、仮にこのボールが一つ10kgだとすると.,…
- 50個の場合=500kg/m3
- 100個の場合=1000kg/m3
と考えられます。つまり、同じ1メートル四方の空間を使う場合でも、一方は50キロ分の貨物を運んでいる。他方は、100kg分の貨物を積んでいることがわかります。
同じ輸送スペースを使っているのに、運べる貨物重量が違う。
この代表的な物が「鉄鋼製品」ですね。これらは、場所を取らない代わり、重量があります。このように容積の割りに重量がある点に注目した物が貨物密度(Density)です。
航空輸送の料金は、輸送に必要な空間から計算する「容積重量」と実際の貨物の「実重量」を比較して、高い方を基準重量として、輸送代金を決めます。つまり、輸送スぺースが小さく、重量が大きい貨物を運ぶ場合(貨物密度が高い貨物)は、輸送会社にとっては、おいしい貨物に当たります。
航空会社(フォワーダー等)にとっては….
- 貨物密度が高い=料金を高くとれる。
- 貨物密度が低い=とれる輸送料金の割にスペースをよくとる。
貨物密度が高い貨物は、鉄鋼、鋼、鉄などがあります。一方、低い貨物には「綿」などです。
荷主にとっての貨物密度
貨物密度が高い貨物は、輸送会社にとって「おいしい」です。一方、荷主側の立場から考えた場合、は、輸送料金の見直しができる余地があることを意味します。
つまり…..
- 貨物密度が高い=輸送料金の見直しを求める余地がある。
- 貨物密度が低い=料金の見直しは難しい。
貨物密度の基準と計算方法
では、実際に貨物密度を計算してみましょう。貨物密度の基準と計算方法は次の通りです。
貨物密度の高い、低いの基準例は、以下の通りです。(定義の一例であり、絶対的な物ではないです。)
- 貨物密度が高い=1000kg/m3以上
- 貨物密度が低い=999kg/m3以下
貨物密度の計算式
貨物密度の計算式は、Mass(貨物の重量) /Volume(貨物の容積)です。
例えば、次の条件で計算をしてみましょう!
- 貨物の重量 10kg(1個)
- 縦、横、高さ それぞれ10cm
- 個数 100個
(10×100)
÷(0.1×0.1×0.1)×100=10000
上記の場合であれば、基準の1000/KGを超えているため、高密度貨物。つまり、値下げの要求をする余地があると判断できます。
貨物密度を計算する場合の注意点
貨物密度を計算するときは、パレット、木枠などを含めて、縦、横、高さを測定します。もし、複数の貨物がある場合は、各密度を合計して求めます。
その他の計算ツール
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