外国から商品を輸入するときは、日本円ではなく、米ドルなどの外貨建てで購入することが多いです。もちろん、輸入申告で使う書類(インボイス)なども、取引条件と同じく、外貨建てで作成されています。ご存知の通り、外貨は、1ドルは100円。1ドルは、102円など、毎日変わることが普通です。
では、仮にインボイス(貨物の価格を示す書類)に、10ドルと書かれているときは、いつの時点のレートになるのでしょうか?
仮のお話として、10ドルで購入した物であっても、1ドルが100円のときであれば、1000円。102円であれば、1020円になります。いつの時点のレートを適用するかによって、日本円に換算したときの商品価格が変わります。日本円の換算価格が変わるということは、課税価格自体が変わり、納めるべき税金も変わります。そこで「公示レート」があります。
公示レートとは、テレビなどで聞くことが多い外国為替相場に対して、必要な調整をした価格です。日本へ何かを輸入する人は、この公示レートを使い日本円に換算した後、必要な関税率をかけて輸入申告をしています。そこで、この記事では、税関の公示レートの概要と調べ方についてご紹介していきます。
税関の公示レートとは?
輸入するときの書類(インボイス)には、商品A=100ドル、商品B=200ドルなど、商品名と価格が記載されています。日本へ商品を輸入するときは、この価格を日本円に換算した後、商品ごとに決められている関税率をかけます。このとき、日本円へ換算するときに使用する外国為替レートが「公示レート」です。
税関のホームページによると、公示レートとは「輸入申告の日の属する週の前々週の、実勢外国為替相場の当該週間の平均値」とされています。この一文を図解すると、下の通りです。輸入申告日が属している週の前々週ということで2週間前のことです。
そして、この週における外国相場の週間平均値と書かれているため、月曜日から金曜日までの外国相場をそれぞれ足した後、それを5で割ります。このときに求められるのが平均値であり、翌々週に適用する税関の公示レートになります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 平均値 |
101.50 | 103.20 | 101.00 | 102.00 | 103.00 | 102.14 |
税関の公示レートを簡単に調べるには?
税関の公示レートは、自分で調べる必要はありません。こちらの税関ページを見ると、適用するべきレートが表示されています。
以上、税関の公示レートと調べ方でした。
まとめ
- 税関へ輸入申告するときのレートは、税関が発表する公示レートを適用します。
- 税関が発表する公示レートは、輸入申告する週の前々週における平均レートです。
- 税関の公示レートは、専門のページで確認するようにします。
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